JP2579052B2 - 搬送機構 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はマガジンに収納された多数の成形済の電子部
品の排出を行う搬送機構に関する。

〔従来の技術〕

第５図，第６図，及び第７図は従来の一例を示す搬送
機構の部分斜視図である。従来、この種の搬送機構は、
同図に示すように、多数の成形済の電子部品が収納され
たガイド溝７を有するマガジン６と、このマガジン６の
ガイド溝７に挿入される搬送爪２をもつとともに矢印の
方向にガイドバー８に摺動する搬送部５とで構成されて
いる。

この搬送機構で成形済の電子部品を搬送する際は、ま
ず、搬送爪２がマガジン６のガイド溝７に挿入されるよ
うに、搬送部の高さを調整し、矢印の方向に搬送部５を
送り、搬送爪２により電子部品を他端の排出口に排出し
ていた。

〔発明が解決しようとする課題〕

上述した従来の搬送機構は、搬送爪が搬送部に固定さ
れており、調整后は高さ位置が変らないので、例えば、
マガジンが変形したりすると、マガジンのガイド溝と搬
送爪との相対的な位置が変化し、第６図のように、搬送
爪２がガイド溝７より高くなり、収納された電子部品の
上を通過したりあるいは第７図のように搬送爪２がガイ
ド溝７より低い位置になり、マガジンに当ったりして、
搬送出来ないという欠点がある。

本発明の目的は、かかる欠点を解消し、マガジンの変
形に伴うガイド溝の高低が変化しても、電子部品を排出
出来る搬送機構を提供することである。

〔課題を解決するための手段〕

本発明の搬送機構は、平板状のマガジンのガイド溝内
に収納された電子部品を前記ガイド溝より排出する搬送
機構において、前記ガイド溝の伸びる方向に移動する搬
送部と、この搬送部の側面に取り付けられる二本の回転
軸にそれぞれの一端がはめ込まれる二本の平行リンク
と、この二本の平行リンクの他端にピンを介して吊り下
げられる搬送爪と、前記二本の平行リンクの間にあって
前記搬送部の側面より伸びるブラケットと、このブラケ
ットと前記ガイド溝側の前記平行リンクとの間に挟まれ
るスプリングと、前記搬送部に取り付けられるとともに
前記ガイド側の前記平行リンクが前記スプリングの反発
力に抗して前記二本の平行リンクが前記マガジンに対し
て垂直状態を保つためのストッパとを備え構成される。

〔実施例〕

次に、本発明について図面を参照して説明する。

第１図及び第２図は本発明の搬送機構の一実施例を動
作順に示した部分斜視図である。この搬送機構は、第１
図及び第２図に示すように、マガジン６のガイド溝７の
伸びる方向に移動する搬送部５と、この搬送部５の側面
に取り付けられる二本の回転軸1aにそれぞれ一端がはめ
込まれる二本の平行リンク１と、この二本の平行リンク
１の他端にピン1bを介して吊り下げられる搬送爪2aと、
二本の平行リンク１の間にあって搬送部５の側面より伸
びるブラケット９と、このブラケット９とガイド溝７側
の平行リンク１との間に挟まれるスプリング４と、搬送
部５に取り付けられるとともにガイド溝７側の平行リン
ク１がスプリング４の反発力に抗して二本の平行リンク
がマガジン６に対して垂直状態を保つためのストッパ３
とを備えている。

次に、この搬送機構の動作について説明する。まず、
搬送部５がマガジン６の外側に位置させる。このことに
より、平行リンク１は、スプリング４の反発力でストッ
パ３側に押し付けられ、マガジン６に対して垂直状態に
保たれている。次に、搬送部５はガイドバ８を摺動し、
移動し始める。このことにより、平行リンク１がマガジ
ン６の端に当り、平行リンク１は所定の角度だけ回転
し、マガジン６に乗り上げ、搬送爪2aが上昇し、さら
に、この搬送爪2aがガイド溝７に挿入される。次に、搬
送部５の移動に伴ない、搬送爪2aは電子部品を排出され
る。

第３図及び第４図は本発明の搬送機構の他の実施例を
動作順に示した部分斜視図である。この搬送機構は、第
３図及び第４図に示すように、平行リンク１の他端に搬
送爪2aを止めているピン1cにローラ10がはめ込まれてい
る。それ以外は前述の実施例と同じである。また、動作
についても、前述の実施例と同じである。ただ、この実
施例はローラ10を付加させたことで、マガジン６に傷を
付けたり、平行リンク１の端面を磨耗させたりすること
がないという利点がある。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明は、マガジンの端面に当て
ることによって回転するとともに搬送爪を吊り下げる平
行リンクを設けることによって、ガイド溝の高低にもか
かわらず、この溝内に搬送爪を挿入することが出来るの
で、マガジンが変形しても円滑に電子部品を排出するこ
とが出来る搬送機構が得られるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本発明の搬送機構の一実施例を動作
順に示した部分斜視図、第３図及び第４図は本発明の搬
送機構の他の実施例を動作順に示した部分斜視図、第５
図，第６図、及び第７図は従来の一例を示す搬送機構の
部分斜視図である。 １……平行リンク、1a……回転軸、1b,1c……ピン、2,2
a……搬送爪、３……ストッパ、４……スプリング、５
……搬送部、６……マガジン、７……ガイド溝、８……
ガイドバ、９……ブラケット、10……ローラ。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】平板状のマガジンのガイド溝内に収納され
   た電子部品を前記ガイド溝より排出する搬送機構におい
   て、前記ガイド溝の伸びる方向に移動する搬送部と、こ
   の搬送部の側面に取り付けられる二本の回転軸にそれぞ
   れの一端がはめ込まれる二本の平行リンクと、この二本
   の平行リンクの他端にピンを介して吊り下げられる搬送
   爪と、前記二本の平行リンクの間にあって前記搬送部の
   側面より伸びるブラケットと、このブラケットと前記ガ
   イド溝側の前記平行リンクとの間に挟まれるスプリング
   と、前記搬送部に取り付けられるとともに前記ガイド側
   の前記平行リンクが前記スプリングの反発力に抗して前
   記二本の平行リンクが前記マガジンに対して垂直状態を
   保つためのストッパとを備えることを特徴とする搬送機
   構。