JP2578907B2 - 電磁シャッタ - Google Patents

電磁シャッタ

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JP2578907B2
JP2578907B2 JP63119595A JP11959588A JP2578907B2 JP 2578907 B2 JP2578907 B2 JP 2578907B2 JP 63119595 A JP63119595 A JP 63119595A JP 11959588 A JP11959588 A JP 11959588A JP 2578907 B2 JP2578907 B2 JP 2578907B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、磁場中に配されるコイルに電流を流すこと
により、このコイルに発生する電磁駆動力でシャッタ羽
根を開閉する形式の電磁シャッタに関するものである。
従来の技術 上述の形式の電磁シャッタにおいては、カメラ内への
収納を考慮してそのシャッタ駆動源を小型化しようとす
ると、駆動源を構成するコイルも小形化しなければなら
ない。ところが、コイルを小形化すると、それによる電
磁駆動力が小さくなるため、シャッタ羽根の動作が摩擦
力の影響を大きく受けることになり、シャッタ羽根の開
口特性にばらつきが発生して、露出誤差を生じてしまう
というおそれがあった。
このような従来の電磁シャッタにあった課題を解決す
るために、たとえば、電池の電圧を昇圧回路で昇圧して
コンデンサを充電し、シャッタ羽根閉成時にはこのコン
デンサの蓄積電荷の放電による大きな駆動電流を得るよ
うにしてシャッタ閉成特性の急峻化を図り、露出精度を
向上させるという提案がなされている(例:特開昭55−
2268号公報)。
発明が解決しようとする課題 上述の電磁シャッタには、機械的な駆動力を発生させ
るためのチャージ機構が不要となり、また露出制御のた
めの機構を全て電子回路に置換できるという利点があ
る。しかしながら、露出精度を高め、かつシャッタ動作
を高速化しようとした場合、シャッタ羽根の駆動動作特
性を考えると、以下のような課題のあることが明らかに
なった。
電磁シャッタにおけるシャッタ羽根の駆動動作特性に
ついてみてみると、第3図に示すように、時点T0でシャ
ッタ羽根の開信号が供給されると、シャッタ羽根はそれ
から期間TAが経過した後の時点T1より開き始め、時点T2
で全開状態に達する。そして、時点T3で閉信号が供給さ
れると、期間T0経過後の時点T4より閉じ始め、時点T5
完全な閉成状態となる。
なお、第3図における期間TB,TDは、それぞれシャッ
タ羽根が実際に開放あるいは閉成のために移動している
期間を示している。
第3図からも明らかなように、このような形式の電磁
シャッタは必ず期間TA,TB,TC,TDを有し、したがって、
露出精度の向上、シャッタ動作の高速化を行うには上記
各期間を適宜管理しなけらばならない。
たとえば、高速シャッタの実現には、(1)シャッタ
羽根を急峻に開き、すなわち期間TB内における特性の傾
きを急峻になし、よってこの期間TBを短くする、(2)
シャッタ羽根を急峻に閉じ、すなわち期間TD内の特性の
傾きを急峻にして、この期間TDを短くする。(3)シャ
ッタ羽根の開信号あるいは閉信号の出力から実際に開放
あるいは閉成し始めるまでの応答特性が早い、すなわち
期間TA,TCの短いことが望まれる。
なお、先に述べた提案は、閉成動作時にシャッタ羽根
に供給すべき電磁駆動力を大きなものとして前記期間
TC,TDを短くしようとしたものであることは明らかであ
る。
さて、ここで期間TA〜TDのそれぞれについてさらに詳
しくみてみると、期間TB,TDはシャッタ羽根が実際に移
動している期間であり、いうまでもなく設定露出時間に
よって可変せられ、さらにシャッタ羽根に供給される開
用あるいは閉用の電磁駆動力の大きさおよび電磁シャッ
タ個々の摩擦力の影響を受けて変動することが考えられ
る。一方、期間TA,TCについては、上述の場合と同様
に、摩擦力、供給される電磁駆動力の大きさあるいは慣
性力の影響を受けて変動することが考えられる。
なお、摩擦力の大きさは装置周辺の温度によって変化
することが確認されている。
この結果、前述のように期間TA〜TDのそれぞれを適宜
管理するには、コイルによる電磁駆動力の大きさを摩擦
力などを配慮して制御しなければならないことが明らか
である。換言すると、シャッタの動作を高速化すること
のみを考えれば、シャッタ羽根に供給する電磁駆動力を
上述したような摩擦力に影響されないような大きさとす
ればよく、これによって各期間TA〜TDを短くできること
になり、高速化を達成することができる。ところが、こ
の場合には、コイルなどの駆動源が大型化するととも
に、シャッタ羽根の慣性力の影響が大きくなり、たとえ
ば全開時と全開前とでは閉信号の発生から実際に閉じ始
めるまでの時間(期間T0)の長さが異なり、よって高精
度の露出制御動作が行えなくなるという問題が発生す
る。したがって、高露出精度などを実現するには、前述
の電磁駆動力の大きさを、摩擦力などとのバランスを考
慮して、設定しなければならない。
なお、前述した提案の装置は、開放動作時、定電流回
路により一定電流がコイルに供給されて所定の電磁駆動
力が設定され、閉成動作時はコンデンサの蓄積電荷によ
り大電磁駆動力が設定されている。しかし、そこには前
述した摩擦力や周辺温度などに対する配慮がなされてい
ず、たとえば周辺温度の変動などによって摩擦力の大き
さがばらつくと、シャッタ羽根の駆動動作特性も変動し
て高精度の露出制御を行えないという問題を生じること
が考えられ、依然として改善の余地が残されている。
本発明は上述したような課題を解決するためになされ
たもので、コイルに発生する電磁駆動力でシャッタ羽根
を駆動する形式の電磁シャッタであって、シャッタ羽根
に供給する電磁駆動力が少なくとも摩擦力や周辺温度な
どを考慮した高露出精度、高速シャッタを実現するのに
適した駆動力に制御される電磁シャッタを提供すること
を目的としている。
課題を解決するための手段 本発明による電磁シャッタは、磁場中に配されたコイ
ルに電流を供給することによって上記コイルに発生する
電磁駆動力でシャッタ羽根を駆動するものであり、上記
電磁シャッタの有する摩擦力を考慮してあらかじめその
個数が設定される温度係数を有する素子を含み、供給さ
れる電源電圧を、夫々が上記素子の個数設定に基づいて
周辺温度が変動した場合の電圧変動率が上記周辺温度の
みを考慮して設定される電圧変動率よりも小さな電圧変
動率になるように制御されると共に、少なくとも上記電
磁シャッタが有する摩擦力および周辺温度を考慮した異
なる電圧値を有する複数の所定電圧に設定し、かつその
一つを選択して出力端子間に出力する定電圧回路と、上
記出力端子間にそれぞれ独立して接続されている第1ス
イッチ素子と開用コイルからなる第1直列体および第2
スイッチ素子および閉用コイルからなる第2直列体と、
上記シャッタ羽根の駆動状態を検出し、開口開始に該当
する状態を検知したとき、検知信号を出力するフォトイ
ンタラプタ装置と、被写体輝度およびフィルム感度に応
答して上記シャッタ羽根の駆動動作期間を設定すると共
に、シャッタレリーズに応答してシャッタ羽根開信号を
出力して上記定電圧回路に上記複数の所定電圧の内の高
電圧値の所定電圧を出力させ、さらに上記フォトインタ
ラプタ装置からの検知信号が供給されることにより上記
駆動動作期間の計時動作を開始すると共に上記定電圧回
路に上記複数の所定電圧の内の低電圧値の所定電圧を出
力させるための制御信号を出力し、上記計時動作終了
時、上記開信号および制御信号の出力を停止して上記定
電圧回路に高電圧値の出力電圧を出力させるシャッタ羽
根閉信号を出力するシャッタ開閉制御手段とを備えてい
る。
作 用 本発明による電磁シャッタは、上述のように構成され
ていることから、シャッタ羽根を駆動するための開用コ
イルおよび閉用コイルには、周辺温度およびシャッタ羽
根自体の構造にもとづく摩擦力などを考慮した複数の所
定電圧がフォトインタラプタ装置の動作に応答して適宜
的に供給され、この結果、前記両コイルに発生する電磁
駆動力が周辺温度あるいはシャッタ羽根自体の動作状態
等に応じて制御される。
また、シャッタ羽根の駆動動作期間の計時動作がシャ
ッタ羽根自体の移動状態を検出して開始されることか
ら、シャッタ羽根個々の静止摩擦力のばらつきに関係な
く、上述した期間の計時動作が実施される。
実施例 第1図は本発明による電磁シャッタの一実施例の電気
回路図である。
図から明らかなように、電源端子Eに定電圧回路1が
接続されている。この定電圧回路1は、トランジスタTr
1,Tr2、抵抗R1,R2からなる定電流回路2と、LED3と、適
宜個数のショットキーダイオード4、トランジスタTr3
〜Tr7、抵抗R3〜R10および可変抵抗R11とからなり、後
述のように第1,第2の所定電圧V1,V2を出力する。
また、電源端子Eに、シャッタレリーズ動作が行われ
たときにオンとなるリレーズスイッチ5、このスイッチ
5のオン時に動作して、定電圧回路1を動作させるため
の制御スイッチとしてのトランジスタTr8および抵抗
R12,R13も接続されている。
さらに、電源端子Eはリレーズスイッチ5を介して、
フォトインタラプタ装置6とも接続されている。このフ
ォトインタラプタ装置6は、LED7と、受光素子8と、C
−MOSインバータ9と、抵抗R14,R15と、LED7および受光
素子8の間に位置してシャッタ羽根(図示せず)の移動
に連動して動作し、LED7からの光の受光素子8への入射
状態を制御するためのたとえばシャッタ羽根自体に形成
された一対のスリットである光制御部材10とで構成され
ている。
第1,第2の所定電圧が適宜選択して出力される定電圧
回路1の出力端子1a−1b間には、第1,第2直列体12,14
が並列関係に接続されている。第1直列体12は、コンデ
ンサ11と、第1スイッチ素子であるトランジスタTr9
通電によりシャッタ羽根を開口させるための電磁駆動力
を発生する開用コイル13および抵抗R16とで構成されて
おり、また、第2直列体12は、第2スイッチ素子である
トランジスタTr10と、通電によりシャッタ羽根を閉じさ
せる電磁駆動力を発生する閉用コイル15および抵抗R17
とで構成されている。図からも明らかなように、トラン
ジスタTr9,Tr10および定電圧回路1のトランジスタTr7
は、それぞれシャッタ駆動回路17の出力端子17a,17b,17
cから出力される開信号,閉信号および制御信号によっ
てそれぞれの動作状態が制御される。
このシャッタ駆動回路17は、レリーズスイッチ5のオ
ンにより、その出力端子17aから開信号を出力するとと
もに、被写体輝度を測定する測光回路18からの輝度情報
と使用フィルムの感度を検出するフィルム感度検出回路
19からのフィルム感度情報とにもとづいて、シャッタ羽
根の駆動動作期間を設定する。さらに、フォトインタラ
プタ装置6からの出力信号を受けて、動作期間の計時を
開始するとともに、その出力端子17cから定電圧回路1
が出力する所定電圧値を可変するための制御信号を出力
し、計時終了時点で開信号と制御信号の出力を停止する
と同時に、その出力端子17bより閉信号を出力する。
すなわち、シャッタ駆動回路17は、上述した測光回路
18、フィルム感度検出回路19とともにシャッタ羽根の開
放動作・閉成動作を制御するシャッタ開閉制御手段16を
構成している。
以下、本実施例の動作について、第2図の信号波形図
および第3図に示したシャッタ羽根の駆動動作特性を参
照して説明する。
今、第2図に示す時点T02にてシャッタレリーズ動作
がなされると、レリーズスイッチ5がオンし、それによ
ってトランジスタTr8がオンして、定電圧回路1が動作
状態になされる。また、フォトインタラプタ装置6は、
LED7が点灯して、光制御部材10の移動検知準備状態とな
る。さらに、シャッタ駆動回路17は、第2図(a)に示
すように、シャッタ羽根を開放するための開信号を、そ
の出力端子17aより出力して、トランジスタTr9に供給す
る。なお、このとき、駆動回路17の他の出力端子17b,17
cにおける出力状態は、それぞれトランジスタTr10,Tr7
をオンさせない状態となっているのはいうまでもない。
このように、トランジスタTr7がオフ状態であると
き、定電圧回路1は、出力端子1a〜1b間に、抵抗R7と可
変抵抗R11とによって制御され、さらに周辺温度および
摩擦力などに考慮して設定された第1の所定電圧V1を出
力することになる。
すなわち、定電圧回路1は、図からも明らかなよう
に、定電流回路2およびLED3などにより抵抗R6の両端子
間の電圧を一定化する。そして、トランジスタTr7がオ
フであるため、抵抗R6に、出力端子1a−1b間の電圧が抵
抗R7と可変抵抗R11、トランジスタTr6を介して帰還され
ている。
このため、出力端子1a−1b間の電圧が抵抗R7と可変抵
抗R11とにより分割された電圧でトランジスタTr6の動作
が制御されて、抵抗R6の両端子間の電圧が制御される。
したがって、この抵抗R6と接続されているトランジスタ
Tr5の動作が制御されることになる。
この結果、トランジスタTr3,Tr4の動作が制御される
ことになり、出力端子1a−1b間の電圧が、抵抗R7と可変
抵抗R11との分割比によって制御された第1の所定電圧V
1に設定されることになるわけである。
また、所定の温度係数を有するLED3やショットキーダ
イオード4などが抵抗R6の両端子間の電圧を一定化する
ための回路中に設けられていることから、抵抗R6の両端
の電圧は温度に応じて変化する。よって、出力端子1a−
1b間の第1の所定電圧が周辺温度に対応して変化するこ
とになる。
さらに、温度係数を有するLED3などの数を適宜選ぶこ
とにより、抵抗R6の両端における温度特性を適宜制御す
ることができる。
このため、たとえば、電磁シャッタ機構の摩擦力の影
響を考慮してLED3などの素子数を決定してやれば、すな
わち、温度が高くなると摩擦力が減少傾向を示すことを
考慮し、抵抗R6の両端子間の電圧の温度特性を、温度に
よる影響だけを考慮した場合よりもその電圧変動率が小
さくなるようにしてやれば、温度によって変動する摩擦
力に対しても対応できることになる。本実施例において
も、上述のような配慮がなされている。
トランジスタTr9は、シャッタ駆動回路17より開信号
が供給されているので、オンとなっており、定電圧回路
1が第1の所定電圧を出力すると、それは、第2図
(b)に示したように、時点T02より開用コイル13に印
加される。すると、この開用コイル13は、シャッタ羽根
を開動作させるための電磁駆動力を発生し、それをシャ
ッタ羽根に供給する。
シャッタ羽根は開用コイル13からの電磁駆動力がシャ
ッタ羽根の静止摩擦力に打ち勝った時点後に移動し始
め、第2図に示すように、第3図にて説明した時点T1
対応する時点T12より露出開口を形成し始める。
シャッタ羽根が移動すると、光制御部材10もそれに連
動するので、シャッタ羽根の開口動作がフォトインタラ
プタ装置6によって検出される。このフォトインタラプ
タ装置6は、シャッタ羽根の開口開始に該当する時点、
たとえば上述した時点T12にてその出力端子6aに第2図
(c)に示すような検出信号を出力し、シャッタ駆動回
路17に供給する。
なお、フォトインタラプタ装置6の時点T12を決定す
る動作についてみてみると、光制御部材10を介してのLE
D7と受光素子8とによる投受光動作が基本であり、たと
えば電源電圧が変動してLED7の発光輝度が変化すると、
普通は受光素子8の受光状態が変化し、時点T12の決定
動作を正確には行えなくなるが、本実施例においては受
光素子8の受光出力をC−MOSインバータ9を介して検
出しているため、電源電圧の変動を吸収でき、すなわち
インバータ9の動作レベルは電源電圧の変動に応答して
変化し、よってつねに正確な投受光動作にもとづく時点
決定動作を期待できることになる。
さて、シャッタ駆動回路17は、上述のようにフォトイ
ンタラプタ装置6より検知信号が供給されると、たとえ
ばシャッタレリーズに応答して測光回路18からの被写体
輝度情報とフィルム感度検出回路19からの感度情報とに
もとづいて、あらかじめ設定されているシャッタ羽根の
駆動期間Tの計時動作を、第2図(d)に示すように、
時点T12から開始する。同時に、時点T12にて、出力端子
17cの出力レベルを、第2図(e)に示すように、トラ
ンジスタTr7をオフ状態からオンになすよう反転させ
る。
トランジスタTr7がオンすると、抵抗R8が抵抗R7に並
列に接続され、定電圧回路1の出力端子1a−1b間の電圧
分割比が変わる。すなわち、抵抗R7,R8が並列に接続さ
れると、可変抵抗R11の両端子間電圧すなわちトランジ
スタTr6のベース電圧が上昇し、よって、トランジスタT
r6は、トランジスタTr5を介してトランジスタTr4,Tr3
導通状態を低下させて、トランジスタTr7がオンしてい
ない場合に比べて、出力端子1a−1b間の電圧を低い電圧
とする。すなわち、トランジスタTr7がオンすると、定
電圧回路1は、第1の所定電圧V1よりも低い電圧である
第2の所定電圧V2を、その出力端子1a−1b間に出力す
る。
したがって、開用コイル13には、トランジスタTr7
オンした時点T12以降、第2図(b)に示すように、第
2の所定電圧V2が供給されることになる。この結果、時
点T12以降には、シャッタ羽根には小さな電磁駆動力し
か供給されなくなるが、シャッタ羽根がいったん移動し
始めると、静止摩擦力がなくなるために、小さな電磁駆
動力でも十分である。このように、いったんシャッタ羽
根がいったん移動し始めた以後に、駆動力を低減するこ
とは、その移動中の慣性力の影響を小さくできるという
効果が得られる。
シャッタ駆動回路17によるシャッタ羽根の駆動期間T
の計時動作が第2図(d)に示す時点T32で終了する
と、シャッタ駆動回路17は、第2図(a),(e),
(f)に示すように、その出力端子17aからの開信号の
出力を停止して、出力端子17cの状態をトランジスタTr7
がオフ状態となるよう反転させるとともに、出力端子17
bよりシャッタ羽根を閉成するための閉信号をトランジ
スタTr10に供給する。
したがって、トランジスタTr9,Tr7はオフとなり、ト
ランジスタTr10がオンとなって、開用コイル13に対する
第2の所定電圧V2の供給が停止され、コイル13による電
磁駆動力の発生が消滅する。同時に、トランジスタTr7
のオフによってトランジスタTr6,Tr5,Tr4,Tr3ははじめ
の導通状態に戻り、、定電圧回路1は再び第1の所定電
圧V1をその出力端子1a−1b間に出力する。よって閉用コ
イル15には第2図(g)に示すように第1の所定電圧V1
が供給されることになる。これにより、シャッタ羽根に
閉成動作のための電磁駆動力が、時点T32以降、閉用コ
イル15に発生する。
シャッタ羽根は閉用コイル15の電磁駆動力により閉成
動作を開始する。具体的には、第2図(h)に示すよう
に、それまで開用コイル13よりシャッタ羽根に供給され
ていた電磁駆動力の影響、および全開状態におけるシャ
ッタ機構の摩擦力の影響に打ち勝ったたとえば時点T42
より、シャッタ羽根が実際に閉成し始め、時点T52にて
完全な閉成状態になる。
以上でシャッタ羽根の一回の開閉動作が終了すること
になる。
なお、第2図(h)に示した駆動動作特性についてみ
てみると、第3図で説明した従来装置の特性と同一のよ
うに見えるが、これは単に動作原理が同じであるからで
あり、その具体的な内容は大きく異なっている。
すなわち、本実施例では、時点T02から同T12までの期
間TA2,時点T12から全開状態となる時点T22までの期間T
B2,時点T32から同T42までの期間TC2、および時点T42
ら同T52までの期間T02は、それぞれ定電圧回路1および
フォトインタラプタ装置6の動作により、周辺温度およ
び摩擦力などによる影響が考慮された期間となってい
る。すなわち、第3図に示した特性は、たとえば周辺温
度が変動すると、上記各期間に該当するTA〜TDも変化す
るが、本実施例の場合には、周辺温度が変動したとして
も、シャッタ羽根に供給される電磁駆動力が定電圧回路
1などにより周辺温度などを考慮した状態に適宜状態に
管理されていることから、第2図(h)に示した特性は
ほとんど変化せず、その内容が異なることは明らかであ
る。
ま、シャッタ駆動回路17から出力される閉信号は、シ
ャッタ羽根が完全に閉成してしまえば必要なくなるの
で、たとえば周知のタイマー構成によって時点T52以降
においてその発生を停止される構成としてもよい。
さらに、第2図(d)に示すシャッタ羽根の駆動期間
Tが短くなれば、シャッタ羽根が全開状態に達しない動
作態様となる。このような場合、シャッタ羽根の閉成動
作は先に述べた第2の所定電圧V2の供給下での動作とな
り、したがってシャッタ羽根の慣性力の影響が小さく、
高精度の露出制御動作を実現できることになる。
発明の効果 本発明による電磁シャッタによれば、周辺温度や摩擦
力などを考慮した複数の出力電圧を選択,設定できる定
電圧回路を備え、シャッタ羽根の移動状態に応じてその
電圧を選択することから、シャッタ羽根に開用コイルあ
るいは閉用コイルより供給される電磁駆動力を、シャッ
タ羽根が開き始めるまでは強め、開き始めれば弱め、さ
らに閉成動作時には強めることができることになり、高
速化,高精度の露出制御を実現することができる。ま
た、シャッタ羽根の移動状態に応じて、その駆動期間設
定のための計時動作を行うので、開動作開始からシャッ
タ羽根が実際に移動し始めるまでの静止摩擦力の影響を
無視できることになり、高精度の露出制御の実現するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による電磁シャッタの一実施例の電気回
路図、第2図(a)〜(g)はこの実施例の動作を説明
するための信号波形図、同図(h)はシャッタ羽根の駆
動動作特性を示す図である。第3図は従来の電磁シャッ
タの駆動動作特性を示す図である。 1…定電圧回路、2……定電流回路、3,7……LED、4…
…ショットキーダイオード、5……レリーズスイッチ、
6……フォトインタラプタ装置、8……受光素子、9…
…C−MOSインバータ、10……光制御部材、11……コン
デンサ、12……第1直列体、13……開用コイル、14……
第2直列体、15……閉用コイル、16……シャッタ開閉制
御手段、17……シャッタ駆動回路、18……測光回路、19
……フィルム感度検出回路、Tr1〜Tr10……トランジス
タ、R1〜R10,R12〜R17……抵抗、R11……可変抵抗。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁場中に配されたコイルに電流を供給する
    ことによって前記コイルに発生する電磁駆動力でシャッ
    タ羽根を駆動する電磁シャッタにおいて、前記電磁シャ
    ッタの有する摩擦力を考慮してあらかじめその個数が設
    定される温度係数を有する素子を含み、供給される電源
    電圧を、夫々が前記素子の個数設定に基づいて周辺温度
    が変動した場合の電圧変動率が前記周辺温度のみを考慮
    して設定される電圧変動率よりも小さな電圧変動率にな
    るように制御されると共に、少なくとも前記電磁シャッ
    タが有する摩擦力および周辺温度を考慮した異なる電圧
    値を有する複数の所定電圧に設定し、かつその一つを選
    択して出力端子間に出力する定電圧回路と、前記出力端
    子間にそれぞれ独立して接続されている第1スイッチ素
    子と開用コイルからなる第1直列体および第2スイッチ
    素子および閉用コイルからなる第2直列体と、前記シャ
    ッタ羽根の駆動状態を検出し、開口開始に該当する状態
    を検知したとき、検知信号を出力するフォトインタラプ
    タ装置と、被写体輝度およびフィルム感度に応答して前
    記シャッタ羽根の駆動動作期間を設定すると共に、シャ
    ッタレリーズに応答してシャッタ羽根開信号を出力して
    前記定電圧回路に前記複数の所定電圧の内の高電圧値の
    所定電圧を出力させ、さらに前記フォトインタラプタ装
    置からの検知信号が供給されることにより前記駆動動作
    期間の計時動作を開始すると共に前記定電圧回路に前記
    複数の所定電圧の内の低電圧値の所定電圧を出力させる
    ための制御信号を出力し、前記計時動作終了時、前記開
    信号および制御信号の出力を停止して前記定電圧回路に
    高電圧値の出力電圧を出力させるシャッタ羽根閉信号を
    出力するシャッタ開閉制御手段とを備えていることを特
    徴とする電磁シャッタ。
JP63119595A 1988-05-17 1988-05-17 電磁シャッタ Expired - Fee Related JP2578907B2 (ja)

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