JP2575451Y2 - Pcカーテンウオールの組み付け構造 - Google Patents

Pcカーテンウオールの組み付け構造

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JP2575451Y2
JP2575451Y2 JP1992018263U JP1826392U JP2575451Y2 JP 2575451 Y2 JP2575451 Y2 JP 2575451Y2 JP 1992018263 U JP1992018263 U JP 1992018263U JP 1826392 U JP1826392 U JP 1826392U JP 2575451 Y2 JP2575451 Y2 JP 2575451Y2
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curtain wall
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joints
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敏夫 清水
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、PCカーテンウオール
の目地に、発泡または非発泡の、好ましくは発泡ゴムの
パッキンでその端部を接着された目地用ゴムガスケット
(以下、単に目地用ガスケットという)を用いたPC
(プレキャストコンクリート)カーテンウオールの組み
付け構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年ビル建築の外装仕上げなどにPC
カーテンウオールを使用したPCカーテンウオール(以
下、PC板という)工法は、ビルの1階分1スパン分を
1枚のPC板で構成し、これを上下、左右に多段、多列
に平面配置する、きわめて経済的、効率的なものである
ため、ますます広く用いられてきている。
【0003】この工法に用いられるPC板の目地材とし
て、その水密性を保持するため、図3(a),(b)に
示すような、筒状の目地用ガスケット1が使用されてい
る(JIS A5756「建築用ガスケット」、JIS
A5750「建築用発泡体ガスケット」参照)が、
これは断面がフラットな底面2と曲率をもつアーチ状の
頭部3よりなり、隣りあったPC板の相対する側面
(縁)の間に挟み、屋内の水密を保つものである。この
目地用ガスケット1は、その底面2をPC板の一つの
に接着剤で接合され、このPC板はそのままの状態で
建築現場へ搬入され、従来公知の適宜の支持体(構造駆
体ないし構造体等)に組み付けて直接施工される。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】この場合、隣接する
C板が相対する側面での直線部の水密は保たれるが、複
数のPC板隅部が集中したクロス部では隙間を生じ、
水密が損なわれるという問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、前記問題点を
解決し、安定した水密性を得ることを目的とし、登録請
求の範囲に記載の通りであって、目地用ガスケットの前
記問題点を、ゴム製で屋根形状の斜面を有する蓋もしく
は栓(以下、パッキンという)を、目地用ガスケットの
端面の開口部に接着または挿入して配設された目地用ガ
スケットが、PC板の側面に接着配置された前記複数の
PC板を用いて、相隣り合うPC板の間に各1本の目地
用ガスケットを挟持させ、複数のPC板の隅部が集中す
るクロス部において、バッキンの斜面で互いに密接させ
ることにより解決したPC板の組み付け構造である。
【0006】すなわち、パッキン4としては、図1
(a),(b),(c),(d)に示すように、円錐の
頂部を斜めに2方向に切断してほぼ90゜好ましくは9
0゜をなす屋根形に形成し、パッキン4の底面5は目地
用ガスケット1の端面6の中空部に挿入される延長部7
をもつているものが挙げられる。延長部7の外形は、図
3(b)に示す目地用ガスケット1の中空部の断面と
同じ形状で、中空部に挿大され、目地用ガスケット1
と接着剤などで保持される。
【0007】本考案のPC板の組み付け構造は、図2の
概念図に示されるように、相隣り合う2辺の側面に、フ
ラットな底面でそれぞれ各1本の目地用ガスケット8、
11が接着配置されてなる1個のPC板12と、一辺の
側面に接着配置された1本の前記目地用ガスケット9、
10を有する2個のPC板13、14と、目地用ガスケ
ットのない相隣り合う2辺の側面を有する1個のPC板
15とで、相隣り合うPC板の間に各1本の目地用ガス
ケットを挟持するとともに、隅部が集中するクロス部で
は、目地用ガスケットの先端に配設されたパッキンが互
いに当接配置されたシングルガスケットタイプの組み付
け構造でPC板間の目地が構成される。 組み付けは、先
ず、パッキン16,17,18,19が端面に接合され
た4本の目地用ガスケット8、9、10、11が側面に
それぞれ接着されたPC板12、13、14と、目地用
ガスケットのない相隣り合う2辺の側面を有するPC板
15を従来公知のPC板の保持部材に組み付けることに
より、図2(b)で示されるように、パッキン16、1
7、18、19によって、互いに屋根形状の各斜面で当
接された、完全に透き間のない、水密性のクロス部が得
られる。
【0008】本考案で使用するパッキンは、ガスケット
と同じ材質のクロロプレン、エチレンプロポイレンゴ
ム、シリコーンゴム等の発泡体または非発泡体のゴム好
ましくは発泡スポンジからなるもので、発泡倍率は3〜
5倍程度とするのが好ましいものである。パッキンの頂
部は2方向とは限らず、さらにこれと直角方向に切って
斜面を形成してもよい。
【0009】
【考案の効果】本考案によれば、複数のPC板の隅部が
集中したクロス部の完全な水密状態が得られ、PC板
工法をより完全に実施でき、組み付け構造が簡単で作業
性がよく、さらに、相隣合うPC板間の組み付けに、各
1本の目地用ガスケットが挟持されたシングルガスケッ
トタイプでの組み付けを可能とし、目地用ガスケットの
背面同士で組み付けるダブルガスケットタイプに比べ、
極めて低コストでPC板を組み付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本考案のPC板の組み付け構造で用い
る屋根形状の斜面を有するゴムパッキンの平面図、
(b)は側面図、(c)は正面図、(d)は目地用ガス
ケットの両端面にパッキンを挿入するときの側面図であ
【図2】(a)は、本考案のPC板の組み付け構造を示
し、(b)は、クロス部での組み付け状態を示す説明図
である。
【図3】(a)は目地用ガスケットの側面図、(b)は
(a)のX−X線に沿う縦断面図である
【符号の説明】
1 目地用ガスケット 2 底面 3 頭部 4 パッキン底面 6 端面 7 延長部 8、9、10、11 目地用ガスケット 12、13、14、15 PC板 16、17、18、19 パッキン

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】(イ)フラットな底面とアーチ状の曲面を
    なす頭部を有し、端部に屋根形状の斜面を有するゴムパ
    ッキンが配設されてなる目地用ゴムガスケットが、相隣
    り合う2辺の側面に、フラットな底面でそれぞれ各1本
    接着配置されてなる1個のPCカーテンウオールと、
    (ロ)一辺の側面に接着配置された1本の前記目地用ゴ
    ムガスケットを有する2個のPCカーテンウオールと、
    (ハ)目地用ゴムガスケットのない相隣り合う2辺の側
    面を有する1個のPCカーテンウオールとで形成された
    PCカーテンウオール間の目地が、相隣り合うPCカー
    テンウオールの間に各1本の前記目地用ゴムガスケット
    が挟持され、側面に設けられた前記目地用ゴムガスケッ
    トの前記曲面が、隣り合うPCカーテンウオールの側面
    に当接され、前記パッキンが、4個のPCカーテンウオ
    ールの隅部が集中するクロス部において、その斜面で互
    いに当接配置されて組み付けられてなることを特徴とす
    るPCカーテンウオールの組み付け構造。
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