JP2572530B2 - 振動スペクトルモニタリング装置、並びにヘルスモニタリング方法及び装置 - Google Patents

振動スペクトルモニタリング装置、並びにヘルスモニタリング方法及び装置

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JP2572530B2
JP2572530B2 JP5214262A JP21426293A JP2572530B2 JP 2572530 B2 JP2572530 B2 JP 2572530B2 JP 5214262 A JP5214262 A JP 5214262A JP 21426293 A JP21426293 A JP 21426293A JP 2572530 B2 JP2572530 B2 JP 2572530B2
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vibration spectrum
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秀和 小林
喜久治 林
芳己 橋本
善正 酒井
泰輔 家本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多軸タービンエンジン
に於ける各軸の振動スペクトルを測定するための振動ス
ペクトルモニタリング装置、該装置を用いたヘルスモニ
タリング装置及びその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ガスタービンエンジンに於いては、回転
部分の保守管理が重要である。この回転部分の僅かな異
常を早期に検知すれば、故障や事故などの大事に至る前
に対策を講じることが可能となる。そのため、回転部分
の状態をモニタリングするための各種装置が従来より開
発されている(例えば実公昭47−16806号公報、
特開平3−64630号公報等)。また、回転部分の回
転状態をより正確にモニタリングするために、振動計を
取付けて振動スペクトルを測定することが行われてい
る。振動スペクトルを測定し、そのスペクトルのピーク
値の大きさやその経時変化を捉えることにより、回転部
分の異常についての正確な情報を得ることができ、異常
の発生原因の究明に役立てることができる(ターボ機
械、第16巻第7号、第391〜399頁)。
【0003】しかしながら、ジェット機、護衛艦等に用
いられる多軸タービンエンジンに於いては、回転系が複
数の圧縮機及び出力タービンを有しているため、各回転
系毎に振動スペクトルを測定して異常を検出することは
容易ではない。図9はこのような多軸タービンエンジン
を中央で切断し、斜視図として模式的に表したものであ
る。同図に示すようにこのタービンエンジンは、低圧圧
縮機11と低圧タービン12からなる低圧圧縮機ユニッ
ト1と、高圧圧縮機21と高圧タービン22からなる高
圧圧縮機ユニット2とを有している。高圧圧縮機21と
高圧タービン22の間には、燃焼機16が取付けられ、
低圧タービン12の後方にはプロペラ32に接続された
出力タービン31を有する出力タービンユニット3が設
けられている。低圧圧縮機ユニット1、高圧圧縮機ユニ
ット2、出力タービン31及び燃焼機16は、ケーシン
グ5内に収納されている。
【0004】このような多軸タービンエンジンでは高圧
及び低圧圧縮機ユニット1,2が共通の軸の周りに回転
しているため、各ユニット毎に振動計を取付けても個別
に正確な振動スペクトルを測定することはできない。な
ぜなら、これらの2つの圧縮機ユニット1,2から発生
する振動が互いに影響し合い、更に出力タービンユニッ
ト3の振動によっても影響を受け、高圧及び低圧圧縮機
ユニット1,2について個別に正確な振動スペクトルを
得ることができないからである。また、出力タービンユ
ニット3について異常を検出する場合にも、高圧及び低
圧圧縮機ユニット1,2から発生する振動による影響が
あるため、これについて正確な振動スペクトルを測定す
ることもできない。
【0005】このような多軸タービンエンジンの異常検
出を行うものとして、特公昭48−11192号公報を
挙げることができる。この公報に記載の発明は、多軸タ
ービンエンジンの各圧縮機ユニット及び出力タービンユ
ニットの回転数が異なるため、各ユニット毎に振動スペ
クトルが現れる周波数帯域が異なることに着目したもの
である。即ち、この公報では、得られた振動スペクトル
を所定の周波数帯域に分離し、各周波数帯域を個々の回
転系に対応させているのである。このような構成によれ
ば、一応、各ユニットの異常を個別に検出することが可
能である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、各圧縮
機ユニット及び出力タービンユニット毎に回転数が異な
るとはいえ、各ユニットは回転数に一致する基準振動の
他に、2倍、3倍等の整数倍の周波数の振動を発生して
いるため、各ユニット相互の影響を除いた振動スペクト
ルを得ることはできない。従って、各ユニット毎に正確
な異常検出を行うことはできない。また、上記公報では
異常の発生原因を知ることはできない。
【0007】本発明はこのような従来技術の問題点を解
決するものであり、本発明の目的は、多軸タービンエン
ジンに於ける各圧縮機ユニット及びタービンユニット間
の影響を除いた真の振動スペクトルを測定し得る振動ス
ペクトルモニタリング装置を提供することである。ま
た、本発明の他の目的は、各ユニットの異常の発生とそ
の原因とを知り得るヘルスモニタリング装置及び方法を
提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る振動スペク
トルモニタリング装置は、それぞれ圧縮機及びタービン
によって構成された同軸の回りに独立に回転可能な複数
の圧縮機ユニットと、出力を取出す出力タービンユニッ
トとを有する多軸タービンエンジンに取付けて使用され
る振動スペクトルモニタリング装置であって、前記各圧
縮機ユニットと必要に応じて前記出力タービンユニット
とに対応して設けられた複数の振動計と、必要に応じて
前記各圧縮機ユニット又はこれと前記出力タービンユニ
ットに対応して設けられた複数の回転数計と、前記圧縮
機ユニットのそれぞれについて、前記振動計で得られた
振動スペクトルから、当該振動スペクトルを得た圧縮機
ユニット以外のユニットの回転数計からの回転数又は振
動計からの振動スペクトルの振動ピークに対応するピー
クを除くことにより、他のユニットからの影響を除いた
真の振動スペクトルを得るデータ処理手段とを備えたこ
とを特徴とする。
【0009】また、本発明に係るヘルスモニタリング方
法は、それぞれ圧縮機及びタービンによって構成された
同軸の回りに独立に回転可能な複数の圧縮機ユニット
と、出力を取出す出力タービンユニットとを有する多軸
タービンエンジンに使用されるヘルスモニタリング方法
であって、前記各圧縮機ユニットと必要に応じて前記出
力タービンユニットについて、前記多軸タービンエンジ
ンの異なる複数の出力に於ける振動スペクトルと必要に
応じて回転数とを測定し、前記振動スペクトルから、当
該振動スペクトルを得た圧縮機ユニット以外のユニット
の回転数又は振動スペクトルの振動ピークに対応するピ
ークを除くことにより、他の圧縮機ユニットからの影響
を除いた真の振動スペクトルを前記複数の出力について
求め、前記多軸タービンエンジンの前記複数の出力値に
於ける真の振動スペクトルを比較することにより、前記
圧縮機ユニットのそれぞれについて異常の検出及び該異
常の種類の判別を行うことを特徴とする。
【0010】更に、本発明に係るヘルスモニタリング方
法は、それぞれ圧縮機及びタービンによって構成された
同軸の回りに独立に回転可能な複数の圧縮機ユニット
と、出力を取出すタービンユニットとを有する多軸ター
ビンエンジンに取付けて使用されるヘルスモニタリング
装置であって、上記の振動スペクトルモニタリング装置
と、前記各圧縮機ユニットと必要に応じて前記出力ター
ビンユニットについて、前記振動スペクトルモニタリン
グ装置で得られた前記多軸タービンエンジンの異なる複
数の出力に於ける真の振動スペクトルを比較することに
より、前記圧縮機ユニットの異常の検出及び該異常の種
類の判別を行う異常検出手段とを備えたことを特徴とす
る。
【0011】
【作用】本発明の振動スペクトルモニタリング装置は、
複数の圧縮機ユニットと、出力を取出す出力タービンユ
ニットとを有する多軸タービンエンジンに取付けて使用
されるものである。各圧縮機ユニットは圧縮機及びター
ビンによって構成され、同軸の回りに独立に回転可能で
ある。従って、各圧縮機ユニットは異なる回転数で回転
している。
【0012】本発明の振動スペクトルモニタリング装置
では、各圧縮機ユニットに対応して振動計が設けられ、
出力タービンユニットについても振動スペクトルのデー
タを得る場合には、これにも振動計が設けられる。各振
動計で得られた振動スペクトルは、その振動計が取付け
られている圧縮機ユニット又は出力タービンユニットの
回転に起因する振動スペクトルを主として含んでいる
が、他の圧縮機ユニット又は出力タービンユニットに起
因する振動スペクトルも含んでいる。
【0013】本発明の振動スペクトルモニタリング装置
は、測定対象となっているユニットの振動スペクトルか
ら、他のユニットの振動の影響を除去することにより、
各ユニットについての正確な振動スペクトルを得るもの
である。他のユニットの振動の影響の除去は、回転数計
からの回転数のデータ、又は振動計から得られる振動ス
ペクトルに基づいて、以下のようにして行われる。
【0014】まず、回転数計からのデータに基づいて他
のユニットの振動の影響を除去する場合について説明す
る。通常、測定対象となるユニットの実測の振動スペク
トルには、他のユニットの回転数に一致するピークが大
きく現れ、これに加えてそのピークの整数倍の振動数の
ピークが現れる。従って、他のユニットに設けられた回
転数計で得られた回転数に一致するピークとその整数倍
のピークとを、その振動スペクトルから除去することに
より、より正確な振動スペクトルを得ることができる。
このようなピークの除去は、パーソナルコンピュータ等
のデータ処理手段によって行われる。
【0015】次に、振動計からの振動スペクトルに基づ
いて他のユニットの振動の影響を除去する場合について
説明する。測定対象となっているユニットで得られた実
測の振動スペクトルは、そのユニットの真の振動スペク
トルと、他のユニットの振動計で得られた振動スペクト
ルに伝達率を掛けたものとを加えたものである。ここ
で、伝達率は、振動の伝達の大きさを周波数に依存する
関数として表したものである。従って、実測の振動スペ
クトルから他のユニットの真の振動スペクトルに伝達率
を掛けたもの差し引けば、測定対象のユニットの真の振
動スペクトルが得られる。しかし、実際には、他のユニ
ットについて得られるのは真の振動スペクトルではなく
実測の振動スペクトルであり、これに伝達率を掛けたも
のを差し引いても真の振動スペクトルは得られない。従
って、他のユニットの振動スペクトルを用いてその影響
を除去する場合には、測定対象のユニットと他のユニッ
トの対応するピークとを比較し、他のユニットのピーク
の方が大きければ、測定対象のユニットの振動スペクト
ルからこのピークを除去すれば、真の振動スペクトルと
言い得るものを得ることができる。このような振動スペ
クトルのデータ処理も、パーソナルコンピュータ等のデ
ータ処理手段によって行われる。
【0016】また、本発明のヘルスモニタリング装置及
び方法は、上記の振動スペクトルモニタリング装置を用
い、多軸タービンエンジンの出力を変化させ、異なる複
数の出力に於いて得られた真の振動スペクトルに基づい
て、各圧縮機ユニット及び出力タービンユニットの異常
検出と異常の種類の判別とを行うものである。即ち、本
発明のヘルスモニタリング装置は、振動スペクトル解析
を多軸タービンエンジンの出力を変化させて行うもので
あり、従来の単一出力に於ける振動スペクトル解析を周
波数に依存する一次元の解析とすると、本発明の装置及
び方法は、周波数及び出力に依存する二次元の解析と言
うことができる。
【0017】本発明のヘルスモニタリング装置及び方法
では、各圧縮機ユニット及び出力タービンユニットの異
常発生が検出されるとともに、その異常の発生原因が自
励振動、共振、強制振動(共振を除く)等のうちの何れ
であるかが判別される。このような異常発生の検出とそ
の種類の判別は、パーソナルコンピュータ等によって構
成される異常検出手段によって行われる。
【0018】自励振動の発生は、上記複数の出力のうち
の特定の出力に於いて、出力変化に依存しないピークを
検出することにより判別される。自励振動が認められる
原因として、オイルウィップ、内部摩擦による振れまわ
り等が考えられる。
【0019】また、共振による異常の発生は、一つの出
力値に於いてのみ出現する大きなピークを検出すること
により判別される。共振の原因としては、ガタ、非線形
等を挙げることができる。
【0020】共振を除く強制振動の増加による異常の発
生は、全ての出力値に於いて軸の回転周波数の整数倍の
周波数成分の増加を検出することにより判別される。強
制振動の増加原因としては、アンバランス、ミスアライ
メント、軸クラック等を挙げることができる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいてより
詳細に説明する。
【0022】図1は本発明の振動スペクトルモニタリン
グ装置を取り付けた多軸タービンエンジンを中央で切断
し、斜視図として概略構成を模式的に表したものであ
る。このタービンエンジンは護衛艦に用いられるもので
あり、低圧圧縮機11と低圧タービン12からなる低圧
圧縮機ユニット1と、高圧圧縮機21と高圧タービン2
2からなる高圧圧縮機ユニット2とを有している。高圧
圧縮機21と高圧タービン22の間には、燃焼機16が
取付けられ、低圧タービン12の後方にはプロペラ32
に接続された出力タービン31を有する出力タービンユ
ニット3が設けられている。
【0023】低圧圧縮機ユニット1は3つの軸受13
a,13b,及び13cによって支持され、これらの軸
受は図示しないスラットを介してケーシング5に固定さ
れている。そして、軸受13a及び13bを支持するス
ラットのケーシング5への取り付け部分の近傍の外側に
は、振動計17が取り付けられている。このように振動
計17はケーシング5の外側に取り付けられいるが、そ
の内側近傍には軸受13a及び13bのスラットが固定
されているので、振動計17は低圧圧縮機ユニット1の
振動を主として測定することができる。
【0024】また、高圧圧縮機ユニット2は2つの軸受
23a及び23bによって支持され、これらの軸受も図
示しないスラットを介してケーシング5に固定されてい
る。
【0025】そして、軸受23bのスラットのケーシン
グ5への取り付け部分の近傍の外側には、振動計27が
取り付けられている。振動計27はケーシング5の外側
に取り付けられているが、その内側近傍には軸受23a
及び23bのスラットが固定されているので、振動計2
7は高圧圧縮機ユニット2の振動を主として測定するこ
とができる。
【0026】更に、出力タービンユニット3は2つの軸
受33a及び33bによって支持され、振動計37が図
示しない軸受台に取り付けられている。従って、振動計
37は主として出力タービンユニット3の振動を測定す
ることができる。
【0027】また、低圧圧縮機ユニット1の軸受13
b、高圧圧縮機ユニット2の軸受23b、及び出力ター
ビンユニット3の軸受33bには、それぞれのユニット
の回転数を測定する回転数計18,28,38が設けら
れている。振動計17,27,37、及び回転数計1
8,28,38で得られた測定データは、データ処理装
置として機能するパーソナルコンピュータ(図示せず)
に入力される。
【0028】以上の構成を有する本実施例の振動スペク
トルモニタリング装置では、以下のようにして低圧及び
高圧圧縮機ユニット1,2の真の振動スペクトルが得ら
れる。なお、上記の構成では出力タービンユニット3に
ついても真の振動スペクトルを得ることは可能である
が、通常出力タービンユニット3は低圧及び高圧圧縮機
ユニット1,2のスラットに比較して剛性の高い軸受台
で支持され、その回転によって発生する振動は小さいの
で、また説明を簡単にするために、以下では省略してあ
る。
【0029】図2(a)は低圧圧縮機ユニット1に対応
して設けられた振動計17(図1)で実測された振動ス
ペクトルを、図2(b)は高圧圧縮機ユニット2に対応
して設けられた振動計27(図1)で実測された振動ス
ペクトルをそれぞれ示している。図2(a)及び(b)
に示す実測の振動スペクトルには、それぞれ7つのピー
クP1〜P7が現れている。これらのピークP1〜P7
がそれぞれ低圧圧縮機ユニット1及び高圧圧縮機ユニッ
ト2の何れから発生しているかは、各ユニットに対応し
て設けられた回転数計18及び28から知ることができ
る。例えば、低圧圧縮機ユニット1の回転数計18が示
す回転数をNL とすると、これに対応する周波数はNL
/60であり、従って、振動スペクトルには、その整数
倍、即ちNL /60、2NL /60、3NL /60…の
周波数にピークが現れるはずである。従って、これらの
周波数に対応するピークを高圧圧縮機ユニット2の振動
スペクトルから除くことにより、低圧圧縮機ユニット1
の影響を除いた真の高圧圧縮機ユニット2の振動スペク
トルを得ることができる。高圧圧縮機ユニット2の影響
を除いた真の低圧圧縮機ユニット1の振動スペクトル
も、高圧圧縮機ユニット2の回転数計28が示す回転数
をNH を用いて同様に求めることができる。
【0030】また、回転数計18,28で得られた回転
数のデータを用いずに、振動計17,27の振動スペク
トルを用いても、真の振動スペクトルを得ることができ
る。
【0031】この場合には、図2(a)及び(b)の実
測振動スペクトルから、ピークP1〜P7が何れの図で
大きく現れているかによって、その振動ピークが低圧圧
縮機ユニット1及び高圧圧縮機ユニット2の何れのユニ
ットから発生しているかを知ることができる。例えば、
ピークP4は図2(a)より図2(b)で大きく現れて
いるので、高圧圧縮機ユニット2から発生していること
が分かる。従って、ピークP4は低圧圧縮機ユニット1
の振動スペクトルから除去される。他のピークも同様に
して何れかの振動スペクトルから除去される。このよう
にデータ処理を施すことにより、図3(a)及び(b)
にそれぞれ示す低圧圧縮機ユニット1及び高圧圧縮機ユ
ニット2の真の振動スペクトルが得られる。
【0032】次に、上述の振動スペクトルモニタリング
装置を用いたヘルスモニタリング方法及び装置について
説明する。本実施例のヘルスモニタリング装置は、上記
振動スペクトルモニタリング装置で得た、多軸タービン
エンジンの異なる出力に於ける低圧圧縮機ユニット1及
び高圧圧縮機ユニット2の真の振動スペクトルを用いる
ものである。低圧圧縮機ユニット1及び高圧圧縮機ユニ
ット2の異常の発生及び異常の種類の判定を行う異常検
出手段としての機能は、前述のデータ処理手段として用
いたパーソナルコンピュータが果たしている。
【0033】図4は異常の発生していない低圧圧縮機ユ
ニット1について、上述の振動スペクトルモニタリング
装置を用いて得た、出力A〜Iに於ける真の振動スペク
トルを3次元的に表したものである。同図を参照すれ
ば、低圧圧縮機ユニット1の回転数に対応する周波数N
/60Hzとその2倍の周波数2N/60Hzのピーク
が大きく現れており、出力の増大即ち回転数の増加に伴
って次第に高周波数側にシフトしている。
【0034】図5は自励振動が発生している低圧圧縮機
ユニット1について得た振動スペクトルである。同図か
ら明らかなように、このスペクトルでは図4の正常な振
動スペクトルに加え、出力A,B及びCに於いて、出力
変化しても周波数が変化しないピークQが現れている。
これらのピークQの出現は、自励振動が発生しているこ
とを示している。異常検出手段として機能するパーソナ
ルコンピュータは、これらのピークQの出現を検出する
と、ディスプレイ上に自励振動が発生している旨の表示
を出力して注意を促す。
【0035】図6は共振により異常が発生している低圧
圧縮機ユニット1について得た振動スペクトルである。
同図から明らかなように、このスペクトルでは図4の正
常な振動スペクトルに加え、出力DのN/60Hzの位
置に単一の大きなピークRが現れている。このようなピ
ークRは他の出力A〜C,E〜Iには現れていないの
で、共振によるものであると判断することができる。異
常検出手段として機能するパーソナルコンピュータは、
このようなピークRを検出すると、ディスプレイ上に共
振により異常が発生している旨の表示を出力して注意を
促す。
【0036】図7は強制振動(共振を除く)の増加によ
り異常が発生している低圧圧縮機ユニット1について得
た振動スペクトルである。同図の振動スペクトルと図4
の正常な振動スペクトルとを比較すると、周波数N/6
0及び2N/60のピークが全出力A〜Iに於いて増加
している。このような全出力に於けるN/60の整数倍
の周波数の増加が検出されると、パーソナルコンピュー
タはディスプレイ上に強制振動の増加により異常が発生
している旨の表示を出力して注意を促す。
【0037】上述の振動スペクトルに現れる異常ピーク
の検出は、本実施例では前述のようにパーソナルコンピ
ュータ内で行われるが、パーソナルコンピュータ内では
実際にどのような処理が行われるのかについて説明す
る。図8は低圧圧縮機ユニット1の或る出力に於ける真
の振動スペクトルを表している。この振動スペクトルに
対し、同図に示すような臨界線Cが設けられている。そ
して、パーソナルコンピュータは、この臨界線Cより大
きな部分を異常ピークとして認識する。臨界線Cは、過
去に蓄積した出力毎の正常な振動スペクトルに基づいて
決められる。このような臨界線Cを超えるピークの有無
を各出力について判断することにより、上述のような異
常発生の検出と異常の種類の判別とが行われる。
【0038】なお、上記では前述のように低圧圧縮機ユ
ニット1及び高圧圧縮機ユニット2について説明した
が、出力タービンユニット3についても同様にして異常
発生の検出と異常の種類の判別とを行うことができる。
また、上記では前述のように低圧圧縮機ユニット1及び
高圧圧縮機ユニット2の間で互いの影響を除去して真の
振動スペクトルを求める場合について説明したが、出力
タービンユニット3の影響を更に除去すれば、より精密
な振動スペクトルを得ることができ、従って、より正確
な異常発生の検出と異常の種類の判別とを行うことがで
きる。
【0039】
【発明の効果】本発明に係る振動スペクトルモニタリン
グ装置によれば、多軸タービンエンジンに於ける複数の
圧縮機ユニットと出力タービンユニットのうち、測定対
象のユニットの振動スペクトルから他のユニットの影響
が除去されるので、各ユニットについて真の振動スペク
トルを得ることができる。
【0040】また、本発明のヘルスモニタリング方法及
び装置によれば、上記振動スペクトルモニタリング装置
を用いて真の振動スペクトルが各出力について得られる
ので、出力変化に対する振動スペクトルの変化を各ユニ
ットについて捉えることができる。従って、異常ピーク
の出力に対する依存性を各ユニットについて正確に知る
ことが可能となり、従来よりも正確な異常発生ユニット
の発見、並びに異常の種類及び原因の推定が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の振動スペクトルモニタリング装置を取
り付けた多軸タービンエンジンを中央で切断し、概略構
成を示した斜視図である。
【図2】(a)は低圧圧縮機ユニットの実測の振動スペ
クトル、(b)は高圧圧縮機ユニットの実測の振動スペ
クトルを示す図である。
【図3】(a)は低圧圧縮機ユニットの真の振動スペク
トル、(b)は高圧圧縮機ユニットの真の振動スペクト
ルを示す図である。
【図4】正常に機能している低圧圧縮機ユニットの出力
A〜Iに於ける真の振動スペクトルを3次元的に表した
図である。
【図5】自励振動が発生している低圧圧縮機ユニットに
ついて得た振動スペクトルである。
【図6】共振により異常が発生している低圧圧縮機ユニ
ットについて得た振動スペクトルである。
【図7】強制振動(共振を除く)の増加により異常が発
生している低圧圧縮機ユニットについて得た振動スペク
トルである。
【図8】図8は低圧圧縮機ユニットの真の振動スペクト
ルに対する臨界線を示す図である。
【図9】多軸タービンエンジンを中央で切断し、概略構
成を示した斜視図である。
【符号の説明】
1…低圧圧縮機ユニット 2…高圧圧縮機ユニット 3…出力タービンユニット 5…ケーシング 11…低圧圧縮機 12…低圧タービン 13a,13b,13c…軸受 16…燃焼機 17…振動計 18…回転数計 21…高圧圧縮機 22…高圧タービン 23a,23b…軸受 27…振動計 28…回転数計 31…出力タービン 32…プロペラ 33a,33b…軸受 37…振動計 38…回転数計
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 橋本 芳己 兵庫県神戸市中央区東川崎町3丁目1番 1号 川崎重工業株式会社 神戸工場内 (72)発明者 酒井 善正 兵庫県神戸市中央区東川崎町3丁目1番 1号 川崎重工業株式会社 神戸工場内 (72)発明者 家本 泰輔 兵庫県神戸市中央区東川崎町3丁目1番 1号 川崎重工業株式会社 神戸工場内 (56)参考文献 実開 昭61−139438(JP,U)

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ圧縮機及びタービンによって構
    成された同軸の回りに独立に回転可能な複数の圧縮機ユ
    ニットと、出力を取出す出力タービンユニットとを有す
    る多軸タービンエンジンに取付けて使用される振動スペ
    クトルモニタリング装置であって、 (a)前記各圧縮機ユニットに対応して設けられた複数
    の振動計と、 (b)前記圧縮機ユニットのそれぞれについて、前記振
    動計で得られた振動スペクトルから、当該振動スペクト
    ルに於ける振動ピークのうち、当該振動スペクトルを得
    た圧縮機ユニット以外のユニットの振動スペクトルに於
    いて当該振動スペクトルに於けるより大きく現れている
    振動ピークを除くことにより、他の圧縮機ユニットから
    の影響を除いた真の振動スペクトルを得るデータ処理手
    段とを備えたことを特徴とする多軸タービンエンジン用
    の振動スペクトルモニタリング装置。
  2. 【請求項2】 それぞれ圧縮機及びタービンによって構
    成された同軸の回りに独立に回転可能な複数の圧縮機ユ
    ニットと、出力を取出すタービンユニットとを有する多
    軸タービンエンジンに取付けて使用される振動スペクト
    ルモニタリング装置であって、 (a)前記各圧縮機ユニット及び前記出力タービンユニ
    ットに対応して設けられた複数の振動計と、 (b)前記各圧縮機ユニット及び前記出力タービンユニ
    ットのそれぞれについて、前記振動計で得られた振動ス
    ペクトルから、当該振動スペクトルに於ける振動ピーク
    のうち、当該振動スペクトルを得たユニット以外のユニ
    ットの振動スペクトルに於いて当該振動スペクトルに於
    けるより大きく現れている振動ピークを除くことによ
    り、他のユニットからの影響を除いた真の振動スペクト
    ルを得るデータ処理手段とを備えたことを特徴とする多
    軸タービンエンジン用の振動スペクトルモニタリング装
    置。
  3. 【請求項3】 それぞれ圧縮機及びタービンによって構
    成された同軸の回りに独立に回転可能な複数の圧縮機ユ
    ニットと、出力を取出す出力タービンユニットとを有す
    る多軸タービンエンジンに使用されるヘルスモニタリン
    グ方法であって、 (a)前記圧縮機ユニットのそれぞれについて、前記多
    軸タービンエンジンの異なる複数の出力に於ける振動ス
    ペクトルを測定し、 (b)前記振動スペクトルから、当該振動スペクトルに
    於ける振動ピークのうち、当該振動スペクトルを得た圧
    縮機ユニット以外のユニットの振動スペクトルに於いて
    当該振動スペクトルに於けるより大きく現れている振動
    ピークを除くことにより、他の圧縮機ユニットからの影
    響を除いた真の振動スペクトルを前記複数の出力につい
    て求め、 (c)前記多軸タービンエンジンの前記複数の出力に於
    ける真の振動スペクトルを比較することにより、前記圧
    縮機ユニットのそれぞれについて異常の検出及び該異常
    の種類の判別を行うことを特徴とするヘルスモニタリン
    グ方法。
  4. 【請求項4】 それぞれ圧縮機及びタービンによって構
    成された同軸の回りに独立に回転可能な複数の圧縮機ユ
    ニットと、出力を取出す出力タービンユニットとを有す
    る多軸タービンエンジンに使用されるヘルスモニタリン
    グ方法であって、 (a)前記圧縮機ユニット及び前記出力タービンユニッ
    トのそれぞれについて、前記多軸タービンエンジンの異
    なる複数の出力に於ける振動スペクトルを測定し、 (b)前記振動スペクトルから、当該振動スペクトルに
    於ける振動ピークのうち、当該振動スペクトルを得たユ
    ニット以外のユニットの振動スペクトルに於いて当該振
    動スペクトルに於けるより大きく現れている振動ピーク
    を除くことにより、他のユニットからの影響を除いた真
    の振動スペクトルを前記複数の出力について求め、 (c)前記多軸タービンエンジンの前記複数の出力に於
    ける真の振動スペクトルを比較することにより、前記圧
    縮機ユニット及び前記出力タービンユニットのそれぞれ
    について異常の検出及び該異常の種類の判別を行うこと
    を特徴とするヘルスモニタリング方法。
  5. 【請求項5】 前記(c)に於いて、前記多軸タービン
    エンジンの出力変化によって周波数が変化しないピーク
    を検出することにより、自励振動の検出及び判別を行う
    ことを特徴とする請求項3又は4記載のヘルスモニタリ
    ング方法。
  6. 【請求項6】 前記(c)に於いて、前記多軸タービン
    エンジンの特定の一の出力に於いて所定値より大きい単
    一のピークを検出することにより、共振の検出及び判別
    を行うことを特徴とする請求項3乃至5の何れかに記載
    のヘルスモニタリング方法。
  7. 【請求項7】 前記(c)に於いて、前記多軸タービン
    エンジンの全出力に於いて、基準振動ピーク及びその整
    数倍の振動ピークが所定値より大きいことを検出するこ
    とにより、共振を除く強制振動の検出及び判別を行うこ
    とを特徴とする請求項3乃至6の何れかに記載のヘルス
    モニタリング方法。
  8. 【請求項8】 それぞれ圧縮機及びタービンによって構
    成された同軸の回りに独立に回転可能な複数の圧縮機ユ
    ニットと、出力を取出すタービンユニットとを有する多
    軸タービンエンジンに取付けて使用されるヘルスモニタ
    リング装置であって、 (a)請求項1記載の振動スペクトルモニタリング装置
    と、 (b)前記圧縮機ユニットのそれぞれについて、前記振
    動スペクトルモニタリング装置で得られた前記多軸ター
    ビンエンジンの異なる複数の出力値に於ける真の振動ス
    ペクトルを比較することにより、前記圧縮機ユニットの
    異常の検出及び該異常の種類の判別を行う異常検出手段
    とを備えたことを特徴とするヘルスモニタリング装置。
  9. 【請求項9】 それぞれ圧縮機及びタービンによって構
    成された同軸の回りに独立に回転可能な複数の圧縮機ユ
    ニットと、出力を取出すタービンユニットとを有する多
    軸タービンエンジンに取付けて使用されるヘルスモニタ
    リング装置であって、 (a)請求項2記載の振動スペクトルモニタリング装置
    と、 (b)前記圧縮機ユニット及び前記出力タービンユニッ
    トのそれぞれについて、前記振動スペクトルモニタリン
    グ装置で得られた前記多軸タービンエンジンの異なる複
    数の出力値に於ける真の振動スペクトルを比較すること
    により、前記圧縮機ユニット及び前記出力タービンユニ
    ットの異常の検出及び該異常の種類の判別を行う異常検
    出手段とを備えたことを特徴とするヘルスモニタリング
    装置。
  10. 【請求項10】 前記異常検出手段は、前記多軸タービ
    ンエンジンの出力変化によって周波数が変化しないピー
    クを検出することにより、自励振動の検出及び判別を行
    うことを特徴とする請求項8又は9記載のヘルスモニタ
    リング装置。
  11. 【請求項11】 前記異常検出手段は、前記多軸タービ
    ンエンジンの特定の一の出力に於いて所定値より大きい
    単一のピークを検出することにより、共振の検出及び判
    別を行うことを特徴とする請求項8乃至10の何れかに
    記載のヘルスモニタリング装置。
  12. 【請求項12】 前記異常検出手段は、前記多軸タービ
    ンエンジンの全出力に於いて、基準振動ピーク及びその
    整数倍の振動ピークが所定値より大きいことを検出する
    ことにより、共振を除く強制振動の検出及び判別を行う
    ことを特徴とする請求項8乃至11の何れかに記載のヘ
    ルスモニタリング装置。
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