JP2571666B2 - 吸引集液装置 - Google Patents

吸引集液装置

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JP2571666B2
JP2571666B2 JP5267445A JP26744593A JP2571666B2 JP 2571666 B2 JP2571666 B2 JP 2571666B2 JP 5267445 A JP5267445 A JP 5267445A JP 26744593 A JP26744593 A JP 26744593A JP 2571666 B2 JP2571666 B2 JP 2571666B2
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suction
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久 小野寺
準一 山中
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M1/00Suction or pumping devices for medical purposes; Devices for carrying-off, for treatment of, or for carrying-over, body-liquids; Drainage systems
    • A61M1/64Containers with integrated suction means
    • A61M1/67Containers incorporating a piston-type member to create suction, e.g. syringes

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、傷や病気の治療、手術
の際に発生する血液やリンパ液、手術後に創腔内に発生
する分泌液、患部や口腔内を洗浄した後の生理食塩水、
排尿や排便を含む汚水等の体液を含む液体を陰圧により
吸引し集液するための吸引集液装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の吸引集液装置として、液体の導
入口と排出口とを有する上方開放状のケーシングと、こ
のケーシングの下板との間で液体の吸引室を構成するた
めに当該ケーシング内に上下動自在に挿通された移動プ
レートと、この移動プレートの上面から上方へ突設され
た上端開放状の左右一対のシリンダと、この各シリンダ
内に気密かつ移動自在に設けられたピストンと、この各
ピストンから上方へ突設されたステムと、この各ステム
間を連結する握り部材(gripping member) と、この握り
部材の中央部から上方へ突設された突起(projection)
と、ケーシングの上縁間に架設された方形枠状のハンド
ルと、を備えたものがあり、このハンドルの中央部には
突起が係脱できる孔が設けられている(米国特許第41
12949号参照)。
【0003】かかる吸引集液装置では、液体の導入口と
排出口とを閉鎖した状態で握り部材を引き上げるとシリ
ンダ内に真空室が形成され、その後、導入口の閉鎖を解
除すると、真空室で生じた負圧によって移動プレートが
ほぼ一定の力で上方へ移動し、吸引室に液体が集液され
ることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の吸引集液装
置では、ケーシングの上端に上板がなく、真空室を形成
するシリンダは移動プレートの上面に固着されていて、
このシリンダの上端は開放されている。そして、このシ
リンダ内に上下動自在に設けたピストンを上方へ強制的
に引き出すことによって真空室を形成している。
【0005】このため、従来の吸引集液装置では、ピス
トンをその上方位置に保持するための保持手段は、ピス
トンのステムの上端間を連結する握り部材と、この握り
部材の中央部から上方へ突出した突起と、この突起と着
脱自在に係合するハンドルとから構成されている。しか
しながら、このような保持手段では、突起を有する握り
部材と突起を係脱するためのハンドルを設ける必要があ
るので、製作コストが高くなる。
【0006】また、ケーシングの上端から上方へ突出し
た枠材でハンドルを構成しているので、ピストンが下降
しても装置全体の上下方向の寸法に変化はなく、装置の
上下サイズが全体として大型化することになる。更に、
移動プレートの上面に固着した上端開口状のシリンダ内
にピストンを設ける構成では、このピストンに空気抜き
のための連通口を設けるのは実質上不可能であるので、
従来の吸引集液装置では、シリンダを複数設けているに
も拘らず、液体の吸引力を調整することができない。
【0007】本発明は、このような実情に鑑み、製作コ
ストを低くでき、しかも、装置の上下サイズをコンパク
ト化できる吸引集液装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、この種の吸引集液装置において、液体
の吸引力を調整できるようにすることを第二の目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は次の技術的手段を講じた。すなわち、本発
明の吸引集液装置は、液体の導入口と排出口とを有する
とともに、上板部分に孔を備えたケーシングと、前記ケ
ーシングの下板との間で前記液体の吸引室を構成するた
めに当該ケーシング内に上下動自在に挿通された移動プ
レートと、上端に上壁を備えかつ下端が開放された筒体
よりなり、かつ、その開放された下端が前記ケーシング
内に位置するよう前記上板の上から前記孔に上下動自在
に挿通されたシリンダと、このシリンダ内に気密かつ移
動自在に設けられ、かつ、断面積が前記移動プレートの
移動方向投影面積よりも小さく設定されたピストンと、
このピストンと前記移動プレートとを互いに連動連結す
る上下方向の連結ロッドと、前記ピストンと前記シリン
ダの上壁との間で真空室を形成すべく上方へ強制的に引
き出された当該シリンダをその上方位置に保持しておく
保持手段と、を備えたものである(請求項1)。
【0009】この場合、前記シリンダの上壁に、同シリ
ンダの内部を大気と連通させる連通口を形成しておき、
この連通口を着脱自在に開閉する開閉部材を設けること
ができる(請求項2)。また、シリンダを複数設ける場
合には、前記上板に複数の前記孔を形成し、この各孔に
前記シリンダをそれぞれ挿通し、この各シリンダ内にそ
れぞれ前記ピストンを設け、この各ピストンと前記移動
プレートとを前記連結ロッドによって互いに連動連結す
ればよい(請求項5)。
【0010】
【作用】本発明では、ケーシングの上端は孔を有する上
板で塞がれ、この孔に、下端が開放されたシリンダを挿
通している。このシリンダは内部にピストンを備え、こ
のピストンとケーシング内の移動プレートとが連結ロッ
ドで連動連結されているので、ケーシングの上板に設け
たシリンダを上方へ強制的に引き出すことによって真空
室が形成される。
【0011】このため、本発明の場合、シリンダをその
上方位置に保持しておく保持手段は、シリンダの下端部
外周面に係止突起を突設するだけでよく、従来装置にお
いて必要であった握り部材やハンドルは不要となる。ま
た、ケーシングの上板にシリンダを上下動自在に挿通す
る構成であるから、シリンダの下降状態では同シリンダ
の殆どがケース内に納まることになり、このため、装置
の上下サイズをコンパクトにできる(図3,図7,図8
参照)。
【0012】更に、本発明では、シリンダを複数設けた
場合により有用性を発揮する。すなわち、本発明では、
ケーシングの上板にシリンダを上下動自在に挿通する構
成であるから、シリンダの上壁に空気抜きのための連通
口を簡単に設けることができる。そして、この連通口を
着脱自在に開閉する開閉部材を設け、複数のシリンダの
うち必要なシリンダの連通口だけを閉鎖しておけば、液
体の吸引力を調整することが可能となる。
【0013】
〔第1実施例〕
図1〜図4に示す第1実施例に係る吸引集液装置1 は、
上板12及び下板13を有する円筒状の堅牢なケーシング14
を備えている。このケーシング14は透明又は半透明の熱
可塑性合成樹脂により形成されている。合成樹脂として
は、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリエチレン、
ポリカーボネイト等の成形容易な適宜の硬質合成樹脂を
採用できる。なお、ケーシング14の形状は円筒状に限ら
れず、例えば、角筒状としてもよい。
【0014】ケーシング14の上板12の中央部には円形孔
15が設けられ、この円形孔15に下方開口状に円筒状シリ
ンダ8 が上下動自在に挿通され、このシリンダ8 内には
ピストン6 が上下移動自在に設けられており、ピストン
6 の背面(本実施例では下面)は大気に連通されてい
る。ピストン6 には外周にシールリング16が設けられて
シリンダ8 に対し気密に摺動するようになっており、ピ
ストン6 がシリンダ8 の上壁17に接当した状態からこれ
らピストン6 とシリンダ8 とを相対移動することによ
り、真空室7 が形成されるようになっている。
【0015】なお、ピストン6 がシリンダ8 の上壁17に
接当した構成とするためには、例えば、シリンダ8 の上
壁17に真空室7 と大気とを連通する連通口(図示せず)
を設けておき、ピストン6 をシリンダ8 の上壁17に接当
するまで摺動せしめた後、連通口を栓などの密閉手段に
より気密に閉塞すればよい。この密閉手段は閉塞時に接
着、溶着などにより固着してもよい。
【0016】また、図9の場合と同様に、シリンダ8 の
上壁17に真空室7 と大気とを連通する連通口10を設け、
この連通孔10を気密に閉塞し得る栓などの開閉手段11を
着脱可能に設けることにしてもよい。なお、シリンダ8
の上部には把手28が設けられている。また、シリンダ8
及びピストン6 は硬質合成樹脂により形成されている。
【0017】シリンダ8 下端の外周部には、係止突起18
が設けられている。この係止突起18は、ケーシング14に
対してシリンダ8 を引き上げたときに、ケーシング14の
上板12に上方から係合してシリンダ8 の下方への移動を
抑止するものである。ケーシング14の円形孔15の一部は
図2に示すように径方向外方に切り欠かれており、この
切欠部19を係止突起18が通過できるようになっており、
通過後にシリンダ8 を回動することによりシリンダ8 の
下方への移動が阻止される。
【0018】また、ケーシング14内には円板状の移動プ
レート9 が上下動自在に設けられている。この移動プレ
ート9 には外周にシールリングが設けられて、ケーシン
グ14に対し気密に摺動するように構成されており、この
移動プレート9 の下方が吸引室3 とされている。すなわ
ち、吸引室3 の壁の一部を移動プレート9 が構成すると
ともに、移動プレート9 が上下動することにより吸引室
3 の容積が増減するようになっている。この移動プレー
ト9 の移動方向投影面積S9はピストン6 の断面積S6より
も大きくされており、また、移動プレート9 の背面(本
実施例では上面)はシリンダ8 とケーシング上板12の円
形孔15との隙間を介して大気に連通されている。
【0019】なお、本実施例では、移動プレート9 が板
状体であってかつ移動方向が移動プレート9 の底面に対
する法線方向であるから、移動プレート9 の移動方向投
影面積S9は移動プレート9 の底面の面積と等しくなる。
そして、移動プレート9 とピストン6 とが連結ロッド20
によって一体的に連結されている。これは、移動プレー
ト9 、ピストン6 及び連結ロッド20を一体的に成形して
もよく、また、個別に成形したものを後に固着一体化し
てもよい。
【0020】したがって、ピストン6 が上方へ移動した
場合には、これに伴い移動プレート9 が上方へ移動し、
吸引室3 の容積が増大することとなる。また、吸引室3
には液体導入口4 と液体排出口5 とが設けられている。
液体導入口4 には屈撓自在な液体誘導チューブ21が連結
されており、この液体誘導チューブ21に装着された板ク
ランプ22をスライドさせることにより、液体導入口4 を
開閉可能としている。
【0021】また、液体排出口5 には液気密にキャップ
23が着脱自在に嵌着されており、該キャップ23を着脱す
ることにより液体排出口5 を開閉可能としている。そし
て、液体導入口4 及び液体排出口5 を閉塞することによ
り吸引室3 は密閉されることとなる。なお、液体導入口
4 又は液体排出口5 の開閉手段は、それぞれ弁装置とす
ることもできる。
【0022】本実施例の吸引集液装置1 を使用する場合
には、まず図3に示すように、移動プレート9 をケーシ
ング14の下板13に接当するまで押し下げておく。そし
て、液体導入口4 と液体排出口5 とを閉塞して吸引室3
を密閉した状態でシリンダ8 を上方に引き上げて図4に
示すように真空室7 を形成し、シリンダ8 の係止突起18
をケーシング14の上板12に上方から係止し、ケーシング
14に対してシリンダ8 が下方へ移動することを抑止す
る。
【0023】このとき、シリンダ8 には真空室7 の容積
を減少させるべく大気圧により下方へ向く力が作用する
が、上記したように係止突起18によりシリンダ8 の下方
への移動は抑止される。また、一体連結されたピストン
6 及び移動プレート9 には吸引室3 が密閉された状態で
は大気圧による下向きの力Fdが作用するため、上方へ移
動することなく静止する。すなわち、大気圧をPaとし、
ピストン6 の断面積をS6とし、移動プレート9 の移動方
向投影面積をS9とすると、上記した力Fdは、
【0024】
【数1】
【0025】となる。ここで、ピストン6 の断面積S6
りも移動プレート9 の移動方向投影面積S9の方が大きい
ので、下向きの力が生じることは明らかである。また、
液体誘導チューブ21の先端に、特開平2−261472
号公報に例示されるような吸引カテーテル(図示せず)
を接続し、該吸引カテーテルを患者の創内部等にセット
しておく。なお、使用態様によっては、吸引カテーテル
を用いない場合もある。
【0026】そして液体導入口4 を開放すると、吸引室
3 内に陰圧が発生し、図1に示すように患者の創傷部等
からの液体2 が吸引室3 に吸引集液される。ここで、吸
引室3 内の絶対圧力をPbとすると、吸引室3 内の大気圧
Paに対する相対圧力(Pb-Pa)は、連結一体化されたピス
トン6 及び移動プレート9 に作用する力のつりあい条件
により、次の数式によって導かれる。なお、ピストン6
及び移動プレート9 の重量は無視するものとする。
【0027】
【数2】
【0028】したがって、吸引室3 内には、ピストン6
の断面積S6、移動プレート9 の移動方向投影面積S9及び
大気圧Paにより決定される一定の陰圧が発生し、この陰
圧は液体2 の吸引量により変化することなく常に一定と
なる。吸引室3 内に集液された液体2 の排出は、液体導
入口4 を閉塞した後、シリンダ8 の係止突起18とケーシ
ング14の上板12との係合を解除し、液体排出口5 を開放
してシリンダ8 を押し下げることにより行う。特公昭6
3−1859号公報に開示された従来の吸引集液装置で
は、液体の排出とともに吸引室内に外気が導入され、大
気中のウィルスや雑菌等が吸引室に侵入して、吸引室を
介して患者へ感染する恐れがあったが、本実施例によれ
ば、吸引室3 内に外気が導入されることは殆どなく、感
染防止においても優れている。
【0029】また、ケーシング14の側壁に目盛りをつけ
ておけば、吸引された液体2 の量を正確かつ容易に読み
取ることができる。また、構造も簡単であり、コンパク
トに構成することが容易であり、装置の大型化を防止で
き、よって携帯性に優れ、コスト低減をも図ることがで
きる。例えば、特公昭63−1859号公報に開示の吸
引集液装置では、陰圧発生部と集液部とが別個に設けら
れているが、本実施例によれば吸引部と集液部とを一つ
の吸引室3 により構成するものであるから、この従来の
吸引集液装置に比しても装置の小型化を図ることができ
る。 〔第2実施例〕 図5に示す第2実施例において、上記第1実施例と同様
の構成については同符合を付して詳細説明を省略する。
【0030】本実施例の吸引集液装置1 では、移動プレ
ート9 はケーシング14の側壁内面に対して摺接しておら
ず、移動プレート9 の周縁部とケーシング14の下板13と
を連結する筒状の側壁部(筒状部材)24が設けられてい
る。この側壁部24は上下方向に伸縮自在の蛇腹構造をな
しており、したがって、移動プレート9 の上下動により
吸引室3 の容積を増減することができる。液体導入口4
と液体排出口5 とはともにケーシング14の下板13に設け
られて吸引室3 に連通している。また、ピストン6 はシ
リコンゴムなどのシリンダ8 に対して気密に摺動可能な
弾性体により形成されている。 〔第3実施例〕 図6に示す第3実施例において、上記第2実施例と異な
るところは、筒状の側壁部24が、移動プレート9 の周縁
部とケーシング14の上板12とに連結されている点であ
り、その他の構成は同様であるので同符合を付し、詳細
説明を省略する。本実施例では、ケーシング14の側壁に
目盛りを設けておけば、吸引室3 内に集液された液量の
測定を正確に行うことが可能である。 〔第4実施例〕 図7に示す第4実施例において、上記第3実施例と異な
るところは、ケーシング14の下板13中央に下方へ突出す
る凹陥部25を設けるとともに、該凹陥部25に嵌合するよ
うに移動プレート9 の形状を屈曲させている点であり、
本実施例によれば、吸引初期の液体2 の吸引量をより正
確に測定することができるとともに、吸引しうる最大液
体量を充分に確保できる。手術直後の創傷部からの液体
量の多少を知ることは治療上において重要であるため、
本実施例の吸引集液装置1 の凹陥部25は非常に有用であ
る。
【0031】その他の点は上記第3実施例と同様である
ので同符号を付し詳細説明を省略する。 〔第5実施例〕 図8に示す第5実施例において、上記第4実施例と異な
るところは、筒状の側壁部24を、蛇腹構造に代えて屈撓
自在な袋体とした点であり、その他の構成は同様である
ので同符号を付し、詳細説明を省略する。 〔第6実施例〕 図9及び図10に示す第6実施例において、上記第3実
施例と同様の構成については同符合を付し詳細説明を省
略するとともに、異なる構成、作用効果について説明す
る。
【0032】本実施例では、4組のピストン6 及びシリ
ンダ8 を備えており、それぞれのピストン6 は移動プレ
ート9 に一体的に連結され、それぞれのシリンダ8 はケ
ーシング14の上板12に設けられた円形孔15に挿通されて
いる。シリンダ8 の上部にはフランジ部33が形成されて
おり、それぞれのシリンダ8のフランジ部33は連結板34
に回動自在に取り付けられ、連結板34の把手28を引き上
げることにより4つのシリンダ8 を一斉に引き上げ得る
ようになっている。
【0033】そして、それぞれのシリンダ8 を回動させ
て係止突起18をケーシング14の上板12に係合させる。な
お、図11に示すように、係止突起18を径方向に弾性変
形自在に構成し、シリンダ8 を引き上げるに従ってケー
シング14の上板12に当接して係止突起18を径方向内側に
変形させるテーパー面18A を係止突起18に設けておけ
ば、連結板34の把手28を引き上げたときに、4つのシリ
ンダ8 の係止突起18をそれぞれ自動的にケーシング14の
上板12に係合させることができる。係合を解除するに
は、指などにより係止突起18を径方向外方から押し込め
ばよい。この図11に示す係止突起18の構成は、上記各
実施例においても採用できる。
【0034】また、それぞれのシリンダ8 の上壁17中央
には真空室7 と大気とを連通する連通口10が設けられて
おり、この連通口10には栓状の開閉手段11が気密に嵌入
されている。なお、これら連通口10及び開閉手段11を、
すべてのシリンダ8 に設ける必要はなく、少なくとも一
つに設けてもよい。本実施例によれば、必要に応じて開
閉手段11によって連通口10を開閉することにより、全体
としての吸引圧力の調整を行うことが可能となる。
【0035】なお、本実施例ではそれぞれのシリンダ8
を連結板34によって連結したが、連結板34を設けずに個
別にシリンダ8 を引き上げるように構成してもよい。こ
の場合には、すべてのシリンダ8 に連通口10及び開閉手
段11を設けておく。そして、不要なシリンダ8 の開閉手
段11を抜いておき、必要なシリンダ8 の開閉手段11はつ
けておいて同シリンダ8 を引き上げて真空室7 を形成し
た後、液体導入口4 を開放して吸引を行う。
【0036】以上、本発明の各実施例について説明した
が、本発明はこれら各実施例に限定されるものではな
く、適宜設計変更することができる。例えば、本発明の
吸引集液装置は、医療用に限られず、その他種々の用途
に採用できる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
真空室による負圧によって移動プレートを移動させて液
体を吸引するタイプの吸引集液装置において、その製作
コストを低くでき、しかも、装置の上下サイズをコンパ
クト化することができる。また、本発明によれば、この
種の吸引集液装置において、液体の吸引力を調整するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る吸引集液装置の断面
図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】同実施例に係る吸引集液装置の作用説明図であ
る。
【図4】同実施例に係る吸引集液装置の作用説明図であ
る。
【図5】本発明の第2実施例に係る吸引集液装置の断面
図である。
【図6】本発明の第3実施例に係る吸引集液装置の断面
図である。
【図7】本発明の第4実施例に係る吸引集液装置の断面
図である。
【図8】本発明の第5実施例に係る吸引集液装置の断面
図である。
【図9】本発明の第6実施例に係る吸引集液装置の断面
図である。
【図10】図12の平面図である。
【図11】係止突起の変形例を示すシリンダの斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 吸引集液装置 2 液体 3 吸引室 4 液体導入口 5 液体排出口 6 ピストン 7 真空室 8 シリンダ 9 移動プレート 10 連通口 11 開閉手段

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体(2) の導入口(4) と排出口(5) とを
    有するとともに、上板(12)部分に孔(15)を備えたケーシ
    ング(14)と、 前記ケーシング(14)の下板(13)との間で前記液体(2) の
    吸引室(3) を構成するために当該ケーシング(14)内に上
    下動自在に挿通された移動プレート(9) と、 上端に上壁(17)を備えかつ下端が開放された筒体よりな
    り、かつ、その開放された下端が前記ケーシング(14)内
    に位置するよう前記上板(17)の上から前記孔(15)に上下
    動自在に挿通されたシリンダ(8) と、 このシリンダ(8) 内に気密かつ移動自在に設けられ、か
    つ、断面積が前記移動プレート(9) の移動方向投影面積
    よりも小さく設定されたピストン(6) と、 このピストン(6) と前記移動プレート(9) とを互いに連
    動連結する上下方向の連結ロッド(20)と、 前記ピストン(6) と前記シリンダ(8) の上壁(17)との間
    で真空室(7) を形成すべく上方へ強制的に引き出された
    当該シリンダ(8) をその上方位置に保持しておく保持手
    段と、 を備えている吸引集液装置。
  2. 【請求項2】 前記シリンダ(8) の上壁(17)に、同シリ
    ンダ(8) の内部を大気と連通させる連通口(10)が形成さ
    れ、この連通口(10)を着脱自在に開閉する開閉部材(11)
    が設けられている請求項1記載の吸引集液装置。
  3. 【請求項3】 上下方向に伸縮自在な筒状部材(24)の上
    端が前記ケーシング(14)の上板(12)の内面に気密に固着
    されているとともに、同筒状部材(24)の下端が前記移動
    プレート(9) に気密に固着されており、 前記吸引室(3) はこの筒状部材(24)の外側でかつ下方に
    存在する前記ケーシング(14)の内部空間によって構成さ
    れている請求項1又は2記載の吸引集液装置。
  4. 【請求項4】 前記筒状部材(24)は、その外周側面を蛇
    腹構造とすることによって伸縮自在とされている請求項
    3記載の吸引集液装置。
  5. 【請求項5】 前記上板(12)は複数の前記孔(15)を備
    え、この各孔(15)に前記シリンダ(8) がそれぞれ挿通さ
    れており、 この各シリンダ(8) 内にそれぞれ前記ピストン(6) が設
    けられ、この各ピストン(6) と前記移動プレート(9) と
    が前記連結ロッド(20)によって互いに連動連結されてい
    る請求項1〜4のいずれかに記載の吸引集液装置。
  6. 【請求項6】 前記保持手段は、前記上板(12)の孔(15)
    側縁部に引っ掛かるように前記シリンダ(8) の下端部外
    周面から径外方向に突設された係止突起(18)と、この係
    止突起(18)の通過を許容すべく前記上板(12)の孔(15)側
    縁部に形成された切欠部(19)とからなる請求項1〜5の
    いずれかに記載の吸引集液装置。
  7. 【請求項7】 前記保持手段は、前記上板(12)の孔(15)
    側縁部に引っ掛かるように前記シリンダ(8) の下端部外
    周面から径外方向に突設され、かつ、同シリンダ(8) の
    径方向に弾性変形自在な係止突起(18)よりなり、 この係止突起(18)の上端部に、前記上板(12)の孔(15)側
    縁部に当接して当該係止突起(18)を径内方向へ変形させ
    るテーパー面(18A) が形成されている請求項1〜5のい
    ずれかに記載の吸引集液装置。
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