JP2571431Y2 - 塩素濃度センサ - Google Patents
塩素濃度センサInfo
- Publication number
- JP2571431Y2 JP2571431Y2 JP1992006010U JP601092U JP2571431Y2 JP 2571431 Y2 JP2571431 Y2 JP 2571431Y2 JP 1992006010 U JP1992006010 U JP 1992006010U JP 601092 U JP601092 U JP 601092U JP 2571431 Y2 JP2571431 Y2 JP 2571431Y2
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- JP
- Japan
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- chlorine concentration
- tube
- concentration sensor
- electrodes
- electrode
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は塩素濃度センサに関し、
特に上水道や水処理施設における残留塩素濃度を検出可
能な塩素濃度センサに関する。
特に上水道や水処理施設における残留塩素濃度を検出可
能な塩素濃度センサに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、上水道などの残留塩素濃度を連続
的にモニタするためのセンサとして、ガルバニセル方式
やポーラロ方式などの各種方式の棒状の電極を、一定の
容積を有した容器状の測定セル内に配置したものが知ら
れている。モニタ時には、蛇口よりセル内に一定量のサ
ンプル水を供給することにより、測定が行われる。
的にモニタするためのセンサとして、ガルバニセル方式
やポーラロ方式などの各種方式の棒状の電極を、一定の
容積を有した容器状の測定セル内に配置したものが知ら
れている。モニタ時には、蛇口よりセル内に一定量のサ
ンプル水を供給することにより、測定が行われる。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】このような従来の電極
およびセルの構造では、安定した測定を行うためには少
なくとも毎分0.1 リットル以上の流量を確保する必要が
ある。しかし、現地測定を行うときには、十分な流量を
確保できない場合や、排水に制限がある場合があり、セ
ンサに供給する水は微少量であることが望ましいという
問題点がある。
およびセルの構造では、安定した測定を行うためには少
なくとも毎分0.1 リットル以上の流量を確保する必要が
ある。しかし、現地測定を行うときには、十分な流量を
確保できない場合や、排水に制限がある場合があり、セ
ンサに供給する水は微少量であることが望ましいという
問題点がある。
【０００４】そこで本考案はこのような問題点を解決
し、微少流量でも確実に塩素濃度を検出できるようにす
ることを目的とする。
し、微少流量でも確実に塩素濃度を検出できるようにす
ることを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本考案の塩素濃度センサは、被検液を流すためのチュー
ブ体と、このチューブ体の内部に配置された一対のワイ
ヤ状の検出電極とを有し、一方の電極が絶縁性の隔壁で
覆われている構成としたものである。
本考案の塩素濃度センサは、被検液を流すためのチュー
ブ体と、このチューブ体の内部に配置された一対のワイ
ヤ状の検出電極とを有し、一方の電極が絶縁性の隔壁で
覆われている構成としたものである。
【０００６】さらに本考案は、絶縁性の隔壁を穴あきチ
ューブにて構成したものである。
ューブにて構成したものである。
【０００７】
【作用】このような構成の塩素濃度センサによれば、電
極の形状をワイヤ状とすることで、被検液との接触面積
の割合が大きくなり、検出効率が向上する。また被検液
をチューブ体の内部に通すようにしたため、その流量が
微少であっても、電極の表面におれる流速が大きなもの
となり、流れが安定したものとなって、検出出力が安定
する。このため、被検液の流量が微少であっても、確実
な塩素濃度の検出が可能となる。しかも一方の電極が絶
縁性の隔壁で覆われることで、両電極間の短絡が防止さ
れる。
極の形状をワイヤ状とすることで、被検液との接触面積
の割合が大きくなり、検出効率が向上する。また被検液
をチューブ体の内部に通すようにしたため、その流量が
微少であっても、電極の表面におれる流速が大きなもの
となり、流れが安定したものとなって、検出出力が安定
する。このため、被検液の流量が微少であっても、確実
な塩素濃度の検出が可能となる。しかも一方の電極が絶
縁性の隔壁で覆われることで、両電極間の短絡が防止さ
れる。
【０００８】また、この絶縁性の隔壁が穴あきチューブ
にて構成されることで、電極間の電流の流れが阻害され
るような事態の発生が防止される。
にて構成されることで、電極間の電流の流れが阻害され
るような事態の発生が防止される。
【０００９】
【実施例】図１は、本考案の第１実施例の塩素濃度セン
サを示す。ここで１は上流側チューブ、２は下流側チュ
ーブであり、上流側チューブ１から下流側チューブ２に
向けて、被検液としての上水などが流される。両チュー
ブ１、２間には、チューブジョイント３、３を介して、
細径のチューブ体４が接続されている。５、６はパッキ
ンである。上流側チューブ１は、チューブ体４の内部に
まで延長されている。
サを示す。ここで１は上流側チューブ、２は下流側チュ
ーブであり、上流側チューブ１から下流側チューブ２に
向けて、被検液としての上水などが流される。両チュー
ブ１、２間には、チューブジョイント３、３を介して、
細径のチューブ体４が接続されている。５、６はパッキ
ンである。上流側チューブ１は、チューブ体４の内部に
まで延長されている。
【００１０】このチューブ体４の内部には、塩素濃度検
出用の白金電極７と銀−塩化銀電極８とが配置されてい
る。両電極７、８にはそれぞれリード線９、10が接続さ
れており、これらリード線９、10は、下流側チューブ２
内を経てチューブ外へ取り出されている。上流側チュー
ブ１をチューブ体４の内部にまで延長した部分により隔
壁11を構成して、白金電極７を覆っている。この隔壁11
は、たとえばチューブ状のフッ化エチレン樹脂などの電
気絶縁性の材料を用いて形成されている。
出用の白金電極７と銀−塩化銀電極８とが配置されてい
る。両電極７、８にはそれぞれリード線９、10が接続さ
れており、これらリード線９、10は、下流側チューブ２
内を経てチューブ外へ取り出されている。上流側チュー
ブ１をチューブ体４の内部にまで延長した部分により隔
壁11を構成して、白金電極７を覆っている。この隔壁11
は、たとえばチューブ状のフッ化エチレン樹脂などの電
気絶縁性の材料を用いて形成されている。
【００１１】各部の具体的な構成例を説明すると、たと
えば、チューブ体４は、フッ化エチレン樹脂製とされ、
内径が６mm、長さが 140mmに形成される。白金電極７
は、直径が 0.8mm、長さが100mm に形成され、また銀−
塩化銀電極８は、直径が３mm、長さが 100mmに形成され
る。チューブ状の隔壁11は、その内径が２mmになるよう
に形成される。
えば、チューブ体４は、フッ化エチレン樹脂製とされ、
内径が６mm、長さが 140mmに形成される。白金電極７
は、直径が 0.8mm、長さが100mm に形成され、また銀−
塩化銀電極８は、直径が３mm、長さが 100mmに形成され
る。チューブ状の隔壁11は、その内径が２mmになるよう
に形成される。
【００１２】このような構成によれば、電極７、８がワ
イヤ状に形成されているため、被検液との接触面積の割
合が大きくなって、検出効率を向上させることができ
る。また、被検液としての上水などを細径のチューブ体
４の中に流すようにしたため、その流量が微少であって
も、電極７、８の表面における流速が大きなものとな
り、安定した流れを達成できて、検出出力を安定化させ
ることが可能となる。しかも、隔壁11の作用によって、
細長いチューブ体４の中に配置された白金電極７と銀−
塩化銀電極８との接触が防止され、短絡が生じることに
よる検出不能状態の発生が防止される。なお、隔壁11
は、上流側チューブ１を延長したものでなくても、一方
の電極を覆うことができるものであれば、他の構成を採
用することもできる。
イヤ状に形成されているため、被検液との接触面積の割
合が大きくなって、検出効率を向上させることができ
る。また、被検液としての上水などを細径のチューブ体
４の中に流すようにしたため、その流量が微少であって
も、電極７、８の表面における流速が大きなものとな
り、安定した流れを達成できて、検出出力を安定化させ
ることが可能となる。しかも、隔壁11の作用によって、
細長いチューブ体４の中に配置された白金電極７と銀−
塩化銀電極８との接触が防止され、短絡が生じることに
よる検出不能状態の発生が防止される。なお、隔壁11
は、上流側チューブ１を延長したものでなくても、一方
の電極を覆うことができるものであれば、他の構成を採
用することもできる。
【００１３】実験例を説明すると、上記の具体的構成を
有するセンサを用いて、既知の段階的な塩素濃度 0.1〜
2.0ppmを有する複数の標準液を流し、そのときのセンサ
出力をそれぞれ読み取ったところ、毎分0.06リットルの
微少流量で、十分なレベルの出力が得られた。
有するセンサを用いて、既知の段階的な塩素濃度 0.1〜
2.0ppmを有する複数の標準液を流し、そのときのセンサ
出力をそれぞれ読み取ったところ、毎分0.06リットルの
微少流量で、十分なレベルの出力が得られた。
【００１４】図２および図３は、本考案の第２実施例の
塩素濃度センサを示す。図１の構成では、白金電極７が
隔壁によって完全に覆われてしまうため、両電極７、８
間での電流が妨げられ、センサとしての感度低下を引き
起こすおそれがある。そこで、この実施例では、隔壁11
が多数の貫通穴12を有したチューブで構成されたものと
して、電極７、８の作用に影響が出ないように考慮され
ている。
塩素濃度センサを示す。図１の構成では、白金電極７が
隔壁によって完全に覆われてしまうため、両電極７、８
間での電流が妨げられ、センサとしての感度低下を引き
起こすおそれがある。そこで、この実施例では、隔壁11
が多数の貫通穴12を有したチューブで構成されたものと
して、電極７、８の作用に影響が出ないように考慮され
ている。
【００１５】
【考案の効果】以上述べたように本考案によると、電極
の形状をワイヤ状としたことで、被検液との接触面積の
割合を大きくすることができ、検出効率を向上すること
ができるのみならず、被検液をチューブ体の内部に通す
ようにしたため、その流量が微少であっても、電極の表
面におれる流速を大きなものとすることができて流れの
安定化を図ることができ、検出出力を安定させることが
できる。このため、被検液の流量が微少であっても、確
実な塩素濃度の検出を行うことができる。しかも、一方
の電極を絶縁性の隔壁で覆ったため、両電極間の短絡を
防止することができる。
の形状をワイヤ状としたことで、被検液との接触面積の
割合を大きくすることができ、検出効率を向上すること
ができるのみならず、被検液をチューブ体の内部に通す
ようにしたため、その流量が微少であっても、電極の表
面におれる流速を大きなものとすることができて流れの
安定化を図ることができ、検出出力を安定させることが
できる。このため、被検液の流量が微少であっても、確
実な塩素濃度の検出を行うことができる。しかも、一方
の電極を絶縁性の隔壁で覆ったため、両電極間の短絡を
防止することができる。
【００１６】また本考案によると、絶縁性の隔壁を穴あ
きチューブにて構成したため、電極間の電流の流れを阻
害することなしに、両電極間の短絡を防止することがで
きる。
きチューブにて構成したため、電極間の電流の流れを阻
害することなしに、両電極間の短絡を防止することがで
きる。
【図１】本考案の第１実施例の塩素濃度センサの断面図
である。
である。
【図２】本考案の第２実施例の塩素濃度センサの断面図
である。
である。
【図３】図２における要部の斜視図である。
４ チューブ体 ７ 白金電極 ８ 銀−塩化銀電極 11 隔壁 12 貫通穴
Claims (2)
- 【請求項１】 被検液を流すためのチューブ体と、この
チューブ体の内部に配置された一対のワイヤ状の検出電
極とを有し、一方の電極が絶縁性の隔壁で覆われている
ことを特徴とする塩素濃度センサ。 - 【請求項２】 絶縁性の隔壁が穴あきチューブであるこ
とを特徴とする請求項１記載の塩素濃度センサ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1992006010U JP2571431Y2 (ja) | 1992-02-17 | 1992-02-17 | 塩素濃度センサ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1992006010U JP2571431Y2 (ja) | 1992-02-17 | 1992-02-17 | 塩素濃度センサ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0566554U JPH0566554U (ja) | 1993-09-03 |
| JP2571431Y2 true JP2571431Y2 (ja) | 1998-05-18 |
Family
ID=11626750
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1992006010U Expired - Fee Related JP2571431Y2 (ja) | 1992-02-17 | 1992-02-17 | 塩素濃度センサ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2571431Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS60122858U (ja) * | 1984-01-26 | 1985-08-19 | ダイソー株式会社 | 有効塩素濃度測定器 |
| JPS61120957A (ja) * | 1984-11-19 | 1986-06-09 | Tsuneo Shirai | イオン選択性電極検出器 |
-
1992
- 1992-02-17 JP JP1992006010U patent/JP2571431Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0566554U (ja) | 1993-09-03 |
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| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |