JP2570175B2 - 電磁波加熱装置 - Google Patents
電磁波加熱装置Info
- Publication number
- JP2570175B2 JP2570175B2 JP6123413A JP12341394A JP2570175B2 JP 2570175 B2 JP2570175 B2 JP 2570175B2 JP 6123413 A JP6123413 A JP 6123413A JP 12341394 A JP12341394 A JP 12341394A JP 2570175 B2 JP2570175 B2 JP 2570175B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- container
- electromagnetic wave
- inner container
- heated
- heating device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Constitution Of High-Frequency Heating (AREA)
- Drying Of Solid Materials (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マイクロ波を含む電磁
波を用いて廃棄物、特に生ゴミを加熱し脱水するために
使用される加熱装置に関するものである。
波を用いて廃棄物、特に生ゴミを加熱し脱水するために
使用される加熱装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】水の誘電損失が大きいことを利用した電
磁波加熱は、産業用をはじめ家庭用の電子レンジなどで
既に広く使用されている。従来の電磁波加熱装置は、加
熱対象物を入れた金属空洞の中に電磁波を導く構成にな
っている。加熱対象物の発熱の大きさは、対象物の誘電
損失の大きさと対象物内での電解の強さに比例する。例
えば、加熱対象物が生ゴミのように水分を多量に含んで
いれば、これは水の誘電損失により加熱され、加熱を続
けると水分はやがて蒸発し、電磁波加熱で廃棄物の脱水
処理を行うことができる。また一方、対象物内の電解を
強くして対象物の発熱を大きくするには、入射電磁波の
強さを一定とすれば、電磁波が加熱対象物にできるだけ
反射されることなく吸収されるようにしなければならな
い。エネルギーの有効利用の観点から、入射エネルギー
を効率よく加熱対象物に吸収させることが望まれ、加熱
容器を凸型の形状にし、凸の先端方向から電磁波を入射
することにより、反射を極力少なくすることが可能であ
る。
磁波加熱は、産業用をはじめ家庭用の電子レンジなどで
既に広く使用されている。従来の電磁波加熱装置は、加
熱対象物を入れた金属空洞の中に電磁波を導く構成にな
っている。加熱対象物の発熱の大きさは、対象物の誘電
損失の大きさと対象物内での電解の強さに比例する。例
えば、加熱対象物が生ゴミのように水分を多量に含んで
いれば、これは水の誘電損失により加熱され、加熱を続
けると水分はやがて蒸発し、電磁波加熱で廃棄物の脱水
処理を行うことができる。また一方、対象物内の電解を
強くして対象物の発熱を大きくするには、入射電磁波の
強さを一定とすれば、電磁波が加熱対象物にできるだけ
反射されることなく吸収されるようにしなければならな
い。エネルギーの有効利用の観点から、入射エネルギー
を効率よく加熱対象物に吸収させることが望まれ、加熱
容器を凸型の形状にし、凸の先端方向から電磁波を入射
することにより、反射を極力少なくすることが可能であ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、電解の
強さは加熱容器の内部で一様ではなく、凸の先端部に近
い部分で最も電解が強くなる。そのため、容器の先端部
にある加熱物が早く加熱され、その結果、加熱対象物が
生ゴミのように水分を多量に含む場合は、凸の先端部か
ら水の蒸発が始まる。すなわち、加熱容器の先端部で沸
騰が生じることになり、容器内の加熱対象物が水の沸騰
により飛散してしまうという問題点があった。
強さは加熱容器の内部で一様ではなく、凸の先端部に近
い部分で最も電解が強くなる。そのため、容器の先端部
にある加熱物が早く加熱され、その結果、加熱対象物が
生ゴミのように水分を多量に含む場合は、凸の先端部か
ら水の蒸発が始まる。すなわち、加熱容器の先端部で沸
騰が生じることになり、容器内の加熱対象物が水の沸騰
により飛散してしまうという問題点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、本発明の電磁波加熱装置は、電磁波発生装置と、電
磁波を誘導する導波路と、加熱対象物を入れる容器を有
し、導波路の中に位置する前記容器は内容器と外容器か
ら構成され、内容器および外容器はともに非磁性で低誘
電損失材の材料で凸の形状に作製され、内容器は外容器
の内部に装着され、内容器の先端部または内容器の先端
部と側面部には複数の穴が設けられ、内容器と外容器と
の間には隙間が設けられ、前記容器の凸の先端方向から
電磁波を入射し、容器内を加熱することを特徴とする。
め、本発明の電磁波加熱装置は、電磁波発生装置と、電
磁波を誘導する導波路と、加熱対象物を入れる容器を有
し、導波路の中に位置する前記容器は内容器と外容器か
ら構成され、内容器および外容器はともに非磁性で低誘
電損失材の材料で凸の形状に作製され、内容器は外容器
の内部に装着され、内容器の先端部または内容器の先端
部と側面部には複数の穴が設けられ、内容器と外容器と
の間には隙間が設けられ、前記容器の凸の先端方向から
電磁波を入射し、容器内を加熱することを特徴とする。
【0005】前記容器の凸の形状には、たとえば円錐型
または角錐型または楔形またはおわん型などがある。
または角錐型または楔形またはおわん型などがある。
【0006】内容器に設けられる穴の形状は円形でなく
てもよく、三角形、四角形など任意の形状を用いること
ができる。また、穴の大きさについても、加熱対象物中
の水分は穴を通じて外容器に流出できるが、加熱対象物
は穴を通過できない範囲の大きさであればよい。
てもよく、三角形、四角形など任意の形状を用いること
ができる。また、穴の大きさについても、加熱対象物中
の水分は穴を通じて外容器に流出できるが、加熱対象物
は穴を通過できない範囲の大きさであればよい。
【0007】内容器と外容器との間の隙間は、電磁波加
熱により容器の先端部で発生する水蒸気を速やかにこの
隙間を伝わらせ容器の外部に排出させるためのものであ
る。そのため、隙間の大きさは、水蒸気が容器内に留ま
らず、容器の外部に流通できる程度の空間があればよ
い。
熱により容器の先端部で発生する水蒸気を速やかにこの
隙間を伝わらせ容器の外部に排出させるためのものであ
る。そのため、隙間の大きさは、水蒸気が容器内に留ま
らず、容器の外部に流通できる程度の空間があればよ
い。
【0008】
【実施例】次に、本発明の一実施例について図面を参照
して説明する。図1は、本発明の一実施例を示す電磁波
加熱装置の構成図である。マイクロ波発生装置1のマグ
ネトロンから導波路2にマイクロ波が導かれる。導波路
2を縦型に配置し、下から上にマイクロ波を出力する。
導波路2の途中に下向きに凸の樹脂製の円錐型容器3を
設置し、その中には加熱対象物4が入っている。装置の
蓋を導波路2の端に取り付け、蓋には開口部を設け、水
蒸気など気体は通り抜けるがマイクロ波は漏れないよう
な電磁波遮蔽構造のものとし、ここでは穴径の小さなパ
ンチングメタル5を使用した。
して説明する。図1は、本発明の一実施例を示す電磁波
加熱装置の構成図である。マイクロ波発生装置1のマグ
ネトロンから導波路2にマイクロ波が導かれる。導波路
2を縦型に配置し、下から上にマイクロ波を出力する。
導波路2の途中に下向きに凸の樹脂製の円錐型容器3を
設置し、その中には加熱対象物4が入っている。装置の
蓋を導波路2の端に取り付け、蓋には開口部を設け、水
蒸気など気体は通り抜けるがマイクロ波は漏れないよう
な電磁波遮蔽構造のものとし、ここでは穴径の小さなパ
ンチングメタル5を使用した。
【0009】本発明の加熱容器の一実施例の構成図を図
2に示す。本発明の加熱容器は、図2に示すように内容
器6と外容器7から構成され、内容器6の先端部および
側面部には直径1mm〜10mm程度の穴が設けられ、内容
器6と外容器7との間には1mm〜10mm程度の隙間が設
けられている。内容器6と外容器7との間の隙間は、例
えば図2に示すように補助ガイドレール8を内容器6の
外側、あるいは外容器7の内側に取り付ける構造とすれ
ばよい。
2に示す。本発明の加熱容器は、図2に示すように内容
器6と外容器7から構成され、内容器6の先端部および
側面部には直径1mm〜10mm程度の穴が設けられ、内容
器6と外容器7との間には1mm〜10mm程度の隙間が設
けられている。内容器6と外容器7との間の隙間は、例
えば図2に示すように補助ガイドレール8を内容器6の
外側、あるいは外容器7の内側に取り付ける構造とすれ
ばよい。
【0010】内容器6、外容器7とも、これら自体は電
磁波で加熱される必要はないため、低損失の誘電材料、
たとえばセラミックスなどで作製されることが望まし
い。
磁波で加熱される必要はないため、低損失の誘電材料、
たとえばセラミックスなどで作製されることが望まし
い。
【0011】内容器6の穴は、図3に示すように内容器
6の先端部にのみ設けてもよい。
6の先端部にのみ設けてもよい。
【0012】次に、本発明の電磁波加熱装置を用いて加
熱脱水処理する一実施例について説明する。加熱対象物
4として例えば水分を多く含む生ゴミなどを、内容器6
の中に入れる。内容器6には穴があいているため、生ゴ
ミ中の水分はまず外容器7内に自然に落下し、外容器7
の先端部に貯まる。電磁波を容器の先端部から入射する
と、容器の先端部にある加熱対象物および外容器7の先
端部に貯まっている水がまず加熱され、水分が水蒸気と
なり蒸発する。この時発生する水蒸気は内容器6と外容
器7との間の隙間を通り、上部のパンチングメタル5を
通り抜け、外部に排出される。電磁波加熱装置を本発明
の上記のような構造にすることにより、加熱されて発生
する水蒸気のほとんどは外容器7の先端部で発生し、そ
の水蒸気は内容器6と外容器7との間の隙間を通って速
やかに容器外に排出されるため、内容器6内の加熱対象
物が発生する水蒸気により飛散することを防ぐ。内容器
6内で蒸発するのは加熱対象物4内部にまだ残留する少
量の水分であり、容器先端部にのみ存在するものではな
いため、内容器6内の加熱対象物を飛散させるほど急激
に加熱されることはない。
熱脱水処理する一実施例について説明する。加熱対象物
4として例えば水分を多く含む生ゴミなどを、内容器6
の中に入れる。内容器6には穴があいているため、生ゴ
ミ中の水分はまず外容器7内に自然に落下し、外容器7
の先端部に貯まる。電磁波を容器の先端部から入射する
と、容器の先端部にある加熱対象物および外容器7の先
端部に貯まっている水がまず加熱され、水分が水蒸気と
なり蒸発する。この時発生する水蒸気は内容器6と外容
器7との間の隙間を通り、上部のパンチングメタル5を
通り抜け、外部に排出される。電磁波加熱装置を本発明
の上記のような構造にすることにより、加熱されて発生
する水蒸気のほとんどは外容器7の先端部で発生し、そ
の水蒸気は内容器6と外容器7との間の隙間を通って速
やかに容器外に排出されるため、内容器6内の加熱対象
物が発生する水蒸気により飛散することを防ぐ。内容器
6内で蒸発するのは加熱対象物4内部にまだ残留する少
量の水分であり、容器先端部にのみ存在するものではな
いため、内容器6内の加熱対象物を飛散させるほど急激
に加熱されることはない。
【0013】
【発明の効果】本発明の電磁波加熱装置を用いることに
より、水を含む加熱対象物、例えば生ゴミを加熱脱水処
理する際に、容器内の加熱対象物が発生する水蒸気によ
り飛散することなく脱水処理することができる。
より、水を含む加熱対象物、例えば生ゴミを加熱脱水処
理する際に、容器内の加熱対象物が発生する水蒸気によ
り飛散することなく脱水処理することができる。
【図1】本発明の一実施例を示す電磁波加熱装置の構成
図。
図。
【図2】本発明の加熱容器の一実施例を示す構成図。
【図3】本発明の加熱容器の内容器の他の一実施例を示
す構成図。
す構成図。
1 電磁波発生装置 2 導波路 3 容器 4 加熱対象物 5 パンチングメタル 6 内容器 7 外容器 8 補助ガイドレール
Claims (2)
- 【請求項1】電磁波発生装置と、電磁波を誘導する導波
路と、加熱対象物を入れる容器を有する電磁波加熱装置
であって、 前記導波路の中に位置する前記容器は内容器と外容器か
ら構成され、前記内容器および前記外容器はともに非磁
性で低誘電損失材の材料で凸の形状に作製され、前記内
容器は前記外容器の内部に装着され、前記内容器の先端
部または前記内容器の先端部と側面部には複数の穴が設
けられ、前記内容器と前記外容器との間には隙間が設け
られ、前記容器の凸の先端方向から前記電磁波を入射す
ることを特徴とする電磁波加熱装置。 - 【請求項2】前記内容器および前記外容器が、円錐型ま
たは角錐型または楔形またはおわん型であることを特徴
とする請求項1記載の電磁波加熱装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6123413A JP2570175B2 (ja) | 1994-06-06 | 1994-06-06 | 電磁波加熱装置 |
US08/381,444 US5523548A (en) | 1994-01-31 | 1995-01-31 | Electromagnetic wave heater having a cone-shaped container whose tapered portion is pointed and directed toward the electromagnetic wave generator |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6123413A JP2570175B2 (ja) | 1994-06-06 | 1994-06-06 | 電磁波加熱装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07332630A JPH07332630A (ja) | 1995-12-22 |
JP2570175B2 true JP2570175B2 (ja) | 1997-01-08 |
Family
ID=14859946
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6123413A Expired - Fee Related JP2570175B2 (ja) | 1994-01-31 | 1994-06-06 | 電磁波加熱装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2570175B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20220126059A (ko) * | 2021-03-08 | 2022-09-15 | 주식회사 에스에이씨 | 수소 방출 시스템 |
-
1994
- 1994-06-06 JP JP6123413A patent/JP2570175B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20220126059A (ko) * | 2021-03-08 | 2022-09-15 | 주식회사 에스에이씨 | 수소 방출 시스템 |
KR102562801B1 (ko) * | 2021-03-08 | 2023-08-03 | 주식회사 에스에이씨 | 수소 방출 시스템 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07332630A (ja) | 1995-12-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4332091A (en) | Microwave drying device for drying products in form of grains | |
US5180895A (en) | Microwave heating apparatus | |
US4276462A (en) | Microwave heating apparatus | |
JP2570175B2 (ja) | 電磁波加熱装置 | |
US3748421A (en) | Microwave melter apparatus | |
US3557333A (en) | Solid state microwave oven | |
US5523548A (en) | Electromagnetic wave heater having a cone-shaped container whose tapered portion is pointed and directed toward the electromagnetic wave generator | |
US4839494A (en) | Electromagnetic container sealing apparatus | |
NO172857C (no) | Fremgangsmaate og innretning for kontinuerlig koking av findelt cellulosemateriale | |
US8349140B2 (en) | Device for extraction of organic chemical compounds with toxic properties, which are present in atmospheric samples, by using solvents heated by the application of focalized microwaves in open systems (not pressurized) | |
JP3634710B2 (ja) | 蒸気発生装置及び該装置を備えた電子レンジ | |
US3242304A (en) | High frequency heating apparatus | |
CA2394019C (en) | A cylindrical reactor with an extended focal region | |
JP2616693B2 (ja) | 電磁波加熱装置 | |
US5136133A (en) | Microwave heating apparatus | |
JP2643866B2 (ja) | マイクロ波加熱処理装置 | |
JP2746095B2 (ja) | 電磁波加熱装置および電磁波加熱方法 | |
JP2611740B2 (ja) | 電磁波加熱装置 | |
KR200155217Y1 (ko) | 압축과 마이크로파 가열 건조에 의한 음식물 쓰레기와 같은 유기물 처리시스템 | |
US3942260A (en) | Method and apparatus for drying the refractory lining | |
WO2001066850A1 (en) | Microwave cloth drying mechanism | |
JPH0821685A (ja) | 電磁波加熱装置 | |
US5850074A (en) | Microwave oven equipped with a microwave generating apparatus designed to reduce secondary electron emission | |
JP2007120874A (ja) | 加熱調理装置 | |
JPH0652984A (ja) | マイクロ波誘電加熱装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19960820 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071024 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081024 Year of fee payment: 12 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091024 Year of fee payment: 13 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |