JP2568715Y2 - 微小重力実験装置 - Google Patents

微小重力実験装置

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JP2568715Y2
JP2568715Y2 JP3814192U JP3814192U JP2568715Y2 JP 2568715 Y2 JP2568715 Y2 JP 2568715Y2 JP 3814192 U JP3814192 U JP 3814192U JP 3814192 U JP3814192 U JP 3814192U JP 2568715 Y2 JP2568715 Y2 JP 2568715Y2
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兼太郎 入部
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、無重力実験装置に関
し、更に詳しくは、微小重力実験において実験装置の移
動による反力を打ち消す装置を備えた微小重力実験装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】バイオテクノロジー、金属、エレクトロ
ニクス、ファインセラミックスなどの分野において無重
力状態での実験が望まれている。完全な無重力に近い状
態(以下微小重力状態という)を得る手段としては、宇
宙空間を利用するもの、飛行機等の弾道飛行によるも
の、落下塔を用いるもの等が現在知られている。特に落
下型微小重力実験装置は、宇宙空間や弾道飛行によるも
のと比較すると、気象等の外乱や運転テクニックによる
影響が少なくより完全な無重力状態が容易に達成でき、
かつ同一実験を繰り返し容易行うことができる特徴を有
している。
【0003】図3は現在開発が進められている落下型微
小重力実験装置の一例を示している。この実験装置は、
スラスタモジュール1、ペイロードモジュール(カプセ
ル)2、及びバスモジュール3からなる落下装置を地下
に設けられた垂直な竪穴内を落下させて、カプセル内に
微小重力状態を実現するようになっている。上述した落
下型微小重力実験装置により10-3G(マイクロG)
を、カプセル内に実現することができる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】微小重力下で新材料を
開発する実験のような場合には、試料を微小重力下に保
持したまま、試料を加熱炉から取り出したり、例えばシ
リコンの結晶を成長させるために加熱炉を内部で移動さ
せるような場合がある。このように微小重力下でカプセ
ル内の実験装置の一部を移動させると、実験装置の移動
によりその反力をカプセルが受け、カプセル自体も微小
重力下にあるため、この反力によりカプセルが移動し、
これに固定された試料等の微小重力状態を悪化させる問
題があった。
【0005】本考案はかかる従来の問題を解決するため
に創案されたものであり、実験装置の一部を移動させる
場合であっても、この移動による反力を打ち消し、カプ
セル全体の微小重力状態を保持できる微小重力実験装置
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案によれば、無重力
に近い微小重力状態で実験するための微小重力実験装置
であって、カプセル本体と、前記カプセル本体に固定さ
れた固定部材と、前記カプセル本体内を軸線方向に移動
可能な可動部材とを備え、前記可動部材は、互いに反対
方向に同期して移動するように構成された質量の等しい
作用部品と反作用部品とからなる、ことを特徴とする微
小重力実験装置が提供される。
【0007】本考案の好ましい実施例によれば、前記カ
プセル本体はその上部及び下部にプーリを有し、前記作
用部品と反作用部品は前記プーリを介して互いにワイヤ
で連結されている。また、前記カプセル本体は互いに逆
方向の螺旋溝を有する軸線方向に延びるネジを有し、前
記作用部品は前記螺旋溝の一方に螺合するナットを備
え、前記反作用部品は前記螺旋溝の他方に螺合するナッ
トを備える、ことが好ましい。
【0008】
【作用】上記、本考案の構成によれば可動部材の作用部
品が移動すると、作用部品と質量の等しい反作用部品が
作用部品の移動方向と反対の方向に同期して移動する。
すなわち、例えば、シリコンの結晶を成長させるために
加熱炉を内部で移動させると、加熱炉と質量の等しい錘
が逆方向に移動する。この場合、作用と反作用が互いに
打ち消しあって、カプセル本体には力が全く作用せず、
重心の位置も移動しない。従って、可動部品の移動によ
る反力を打ち消し、カプセル本体およびこれに固定され
た固定部材を微小重力状態に保持することができる。
【0009】
【実施例】以下、本考案の好ましい実施例を図面を参照
して説明する。図1は本考案による微小重力実験装置の
カプセル11を示す部分構成図である。この図におい
て、微小重力実験装置のカプセル11は、装置全体を格
納するカプセル本体10と、カプセル本体10に固定さ
れた固定部材20と、カプセル本体10内をカプセル本
体の軸線方向に移動可能な可動部材30とを備える。ま
た、可動部材30は、互いに反対方向に同期して移動す
るように構成された質量の等しい作用部品32と反作用
部品34とからなる。
【0010】カプセル本体10はカプセル11の本体を
構成する密閉容器であり、前述のスラスタモジュール1
とバスモジュール3をそれぞれ上下に取付けることがで
きる。
【0011】この図において、固定部材20は、実験に
供される実験試料22、試料22をカプセル本体10に
固定する軸線方向に延びる支持棒23、カプセル本体1
0の上部及び下部に設けられた複数のプーリ24、プー
リ24の一部を回転させる駆動装置26、カプセル本体
10の軸線方向に延びた複数のガイドレール28、及び
駆動装置26を駆動するための電源、制御装置(図示せ
ず)等からなる。
【0012】可動部材の作用部品32は、実験試料22
の外周を取り囲む加熱炉33、加熱炉33に固定された
リニアガイド33aからなり、反作用部品34は加熱炉
33と質量の等しい錘とこの錘に取付られたリニアガイ
ド(図示せず)からなる。作用部品32と反作用部品3
4とはプーリ24を介して互いにワイヤ36で連結され
ている。
【0013】上記、本考案の構成によれば可動部材30
の作用部品32、すなわち、実験試料22の外周を取り
囲む加熱炉33が移動すると、作用部品と質量の等しい
反作用部品34、すなわち錘が作用部品の移動方向と反
対の方向に同期して移動する。この場合、作用と反作用
が互いに打ち消しあって、カプセル本体10には力が全
く作用せず、重心の位置も移動しない。従って、可動部
品の移動による反力を打ち消し、カプセル本体およびこ
れに固定された固定部材の微小重力状態を保持すること
ができる。
【0014】なお、図2に示すように、カプセル本体1
0が互いに逆方向の螺旋溝40a、40bを有する軸線
方向に延びるボールネジ40を有し、作用部品32が前
記螺旋溝の一方40aに螺合するナット33bを備え、
反作用部品34が前記螺旋溝の他方40bに螺合するナ
ット34aを備える構成であっても良い。この場合ボー
ルネジ40が駆動装置27によって駆動されると、作用
部品32と反作用部品34が互いに反対の方向に同期し
て移動する。従って、作用と反作用が互いに打ち消しあ
って、カプセル本体10には力が全く作用せず、重心の
位置も移動しない。すなわち、可動部品の移動による反
力を打ち消し、カプセル本体およびこれに固定された固
定部材の微小重力状態を保持することができる。
【0015】
【考案の効果】従って上述した本考案によれば、実験装
置の一部を移動させる場合であっても、この移動による
反力を打ち消し、カプセルを微小重力状態に保持できる
微小重力実験装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による微小重力実験装置を示す部分構成
図である。
【図2】本考案による別の微小重力実験装置の部分構成
図である。
【図3】微小重力実験装置の全体構成図である。
【符号の説明】
1 スラスタモジュール 2 ペイロードモジュール(カプセル) 3 バスモジュール 10 カプセル本体 11 カプセル 20 固定部材 22 実験試料 23 支持棒 24 プーリ 26、27 駆動装置 28 ガイドレール 30 可動部材 32 作用部品 33 加熱炉 34 反作用部品 36 ワイヤ 40 ボールネジ

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無重力に近い微小重力状態で実験するた
    めの微小重力実験装置であって、 カプセル本体と、前記カプセル本体内に固定された固定
    部材と、前記カプセル本体内を軸線方向に移動可能な可
    動部材とを備え、 前記可動部材は、互いに反対方向に同期して移動するよ
    うに構成された質量の等しい作用部品と反作用部品とか
    らなる、ことを特徴とする微小重力実験装置。
  2. 【請求項2】 前記カプセル本体はその上部及び下部に
    プーリを有し、前記作用部品と反作用部品は前記プーリ
    を介して互いにワイヤで連結されている、ことを特徴と
    する請求項1に記載の微小重力実験装置。
  3. 【請求項3】 前記カプセル本体は互いに逆方向の螺旋
    溝を有する軸線方向に延びるネジを有し、前記作用部品
    は前記螺旋溝の一方に螺合するナットを備え、前記反作
    用部品は前記螺旋溝の他方に螺合するナットを備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載の微小重力実験装置。
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