JP2566751Y2 - 輸液回路用側注管 - Google Patents
輸液回路用側注管Info
- Publication number
- JP2566751Y2 JP2566751Y2 JP1991015025U JP1502591U JP2566751Y2 JP 2566751 Y2 JP2566751 Y2 JP 2566751Y2 JP 1991015025 U JP1991015025 U JP 1991015025U JP 1502591 U JP1502591 U JP 1502591U JP 2566751 Y2 JP2566751 Y2 JP 2566751Y2
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- JP
- Japan
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- infusion
- pipe
- tube
- side injection
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- Infusion, Injection, And Reservoir Apparatuses (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は、輸液ラインの途中の混
注部に設けられる側注管の改良に関するものである。
注部に設けられる側注管の改良に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】患者に栄養液を供給するための輸液ライ
ンの途中に混注部を設け、薬液等を必要に応じ添加する
ことが一般に行われる。この混注部に使用される従来の
側中管（側注管Ａという）として図３に示すような上
端，下端を輸液ライン接続部とした幹管の中途から斜め
に分岐して側注部を設け、側注部のゴム栓体に薬液等の
供給ライン先端部の注射針を射し込み注入する方法が採
られている。しかしながら、この側注管Ａは、幹管と注
射針穿刺用枝管とが斜めＹ字状に交差しているため、注
射針の長さによっては、注射針先端が幹管の管壁に突き
刺さる虞がある。
ンの途中に混注部を設け、薬液等を必要に応じ添加する
ことが一般に行われる。この混注部に使用される従来の
側中管（側注管Ａという）として図３に示すような上
端，下端を輸液ライン接続部とした幹管の中途から斜め
に分岐して側注部を設け、側注部のゴム栓体に薬液等の
供給ライン先端部の注射針を射し込み注入する方法が採
られている。しかしながら、この側注管Ａは、幹管と注
射針穿刺用枝管とが斜めＹ字状に交差しているため、注
射針の長さによっては、注射針先端が幹管の管壁に突き
刺さる虞がある。
【０００３】上記問題を回避するため、図４に示すよう
な側注管（側注管（Ｂ）という）も用いられている。側
注管Ｂは、側注管に輸液注入管がＹ字状に交差し前記側
注管Ａの幹管上部と注射針の穿刺用枝管を入れ換えた構
造で、注射針が分岐管に突き当たる恐れはないものの、
側注管Ａでは起こらなかった輸液ラインの側注部におけ
る「く」の字状の折れ曲がりが生じる。この輸液ライン
の折れ曲がりは、不体裁で見栄えが悪いばかりでなく、
複数のラインが使用される場合には、ラインが錯綜し、
間違える恐れが多分にあり、整理も困難であった。な
お、側注管Ａ，Ｂとも、何れも側注管ゴムポートの下部
にはメインラインに対しデッドスペースが生じ、液や空
気が滞留し、医療上好ましくない。
な側注管（側注管（Ｂ）という）も用いられている。側
注管Ｂは、側注管に輸液注入管がＹ字状に交差し前記側
注管Ａの幹管上部と注射針の穿刺用枝管を入れ換えた構
造で、注射針が分岐管に突き当たる恐れはないものの、
側注管Ａでは起こらなかった輸液ラインの側注部におけ
る「く」の字状の折れ曲がりが生じる。この輸液ライン
の折れ曲がりは、不体裁で見栄えが悪いばかりでなく、
複数のラインが使用される場合には、ラインが錯綜し、
間違える恐れが多分にあり、整理も困難であった。な
お、側注管Ａ，Ｂとも、何れも側注管ゴムポートの下部
にはメインラインに対しデッドスペースが生じ、液や空
気が滞留し、医療上好ましくない。
【０００４】
【考案が解決しようとする課題】考案者は、上記状況に
鑑み、長い注射針にも充分対応でき、輸液ラインが側注
部で折れ曲がらずに垂直性を保持し、且つゴムポート下
部にデッドスペースを生じない側注管の構造について検
討を重ね、本考案を完成した。
鑑み、長い注射針にも充分対応でき、輸液ラインが側注
部で折れ曲がらずに垂直性を保持し、且つゴムポート下
部にデッドスペースを生じない側注管の構造について検
討を重ね、本考案を完成した。
【０００５】
【課題を解決するための手段】かくして、本考案によれ
ば側注管のゴムポート（１）に続く輸液排出管を「く」
の字状に折曲し、前記輸液排出管折曲上半部（２）の長
さが、長い注射針にも対応できるような充分な長さを有
し、前記輸液排出管折曲上半部（２）のゴムポート直下
に分岐短管（４）を横設し、該分岐短管の管端から、輸
液流入管（５）を前記輸液排出管の折曲下半部（３）と
一直線状となるように立設し、前記輸液流入管（５）の
管壁で分岐短管（４）の内腔延長相当部に円形透孔
（６）を設け、該円形透孔に栓体（７）を密嵌したこと
を特徴とする輸液回路用側注管が提供される。
ば側注管のゴムポート（１）に続く輸液排出管を「く」
の字状に折曲し、前記輸液排出管折曲上半部（２）の長
さが、長い注射針にも対応できるような充分な長さを有
し、前記輸液排出管折曲上半部（２）のゴムポート直下
に分岐短管（４）を横設し、該分岐短管の管端から、輸
液流入管（５）を前記輸液排出管の折曲下半部（３）と
一直線状となるように立設し、前記輸液流入管（５）の
管壁で分岐短管（４）の内腔延長相当部に円形透孔
（６）を設け、該円形透孔に栓体（７）を密嵌したこと
を特徴とする輸液回路用側注管が提供される。
【０００６】本考案に係る側注管の実施例を図面に基づ
いて説明する。図１は縦断面図で、側注管の側注部側の
ゴムポート(1)から下方に輸液排出管が設けられ、輸液
排出管は中途で「く」の字状に折れ曲がり、折曲上半部
(2)と折曲下半部からなっている。折曲上半部の長さ
は、長い注射針にも対応できるように充分な長さが取ら
れている。ゴムポート(1)の直下から、分岐短管(4)が折
曲上半部との挟角(α）がほぼ直角となるように横設さ
れ、この分岐短管(4)の管端から輸液流入管(5)が、輸液
排出管の折曲下半部(3)と同一直線に沿うように立設さ
れている。分岐短管の長さは、流入経路を短縮するのと
他の輸液管との絡み合いを避けるため、出来るだけ短く
することが好ましい。(8)はゴムポートのキャップで、
(9)は補強用の支板である。また、輸液流入管(5)の管壁
の分岐短管の内腔延長相当部に円形透孔(6)が穿設さ
れ、この円形透孔に栓体(7)が密嵌されている。図２
は、分岐短管と折曲上半部との挟角を鋭角としたものの
断面図で、形状の体裁は上記実施例と異なるが機能は、
全く同様である。また、図示しないが、挟角が直角、鋭
角の他に鈍角のものも使用することができる。本考案に
係る側注管は硬質透明プラスチック例えば硬質塩化ビニ
ル製で、側注管の各管部を別個に作り溶着または接着に
より結合一体化してもよいが、上記のように円形透孔を
設けることにより、成形型に分岐短管部用の中子と他の
部分の中子を組み合わせ成形し、成形体から分岐短管の
中子を円形透孔から引き抜くことができるので、ワンシ
ョット成形が可能となり、製造コストを大きく低減する
ことができる。又、前記栓体も成形時に一体的に設ける
ことも可能である。
いて説明する。図１は縦断面図で、側注管の側注部側の
ゴムポート(1)から下方に輸液排出管が設けられ、輸液
排出管は中途で「く」の字状に折れ曲がり、折曲上半部
(2)と折曲下半部からなっている。折曲上半部の長さ
は、長い注射針にも対応できるように充分な長さが取ら
れている。ゴムポート(1)の直下から、分岐短管(4)が折
曲上半部との挟角(α）がほぼ直角となるように横設さ
れ、この分岐短管(4)の管端から輸液流入管(5)が、輸液
排出管の折曲下半部(3)と同一直線に沿うように立設さ
れている。分岐短管の長さは、流入経路を短縮するのと
他の輸液管との絡み合いを避けるため、出来るだけ短く
することが好ましい。(8)はゴムポートのキャップで、
(9)は補強用の支板である。また、輸液流入管(5)の管壁
の分岐短管の内腔延長相当部に円形透孔(6)が穿設さ
れ、この円形透孔に栓体(7)が密嵌されている。図２
は、分岐短管と折曲上半部との挟角を鋭角としたものの
断面図で、形状の体裁は上記実施例と異なるが機能は、
全く同様である。また、図示しないが、挟角が直角、鋭
角の他に鈍角のものも使用することができる。本考案に
係る側注管は硬質透明プラスチック例えば硬質塩化ビニ
ル製で、側注管の各管部を別個に作り溶着または接着に
より結合一体化してもよいが、上記のように円形透孔を
設けることにより、成形型に分岐短管部用の中子と他の
部分の中子を組み合わせ成形し、成形体から分岐短管の
中子を円形透孔から引き抜くことができるので、ワンシ
ョット成形が可能となり、製造コストを大きく低減する
ことができる。又、前記栓体も成形時に一体的に設ける
ことも可能である。
【０００７】
【作用】本考案側注管では、輸液はゴムポート直下から
輸液排出管に流出しデッドスペースを生じない。従っ
て、折曲上半部の長さをデッドスペースと無関係に充分
長い注射針にも対応できる長さとすることができる。ま
た、輸液排出管を「く」の字状に折曲したことにより、
側注管を挟んで輸液管上部と下部は、折曲上半部の長さ
に影響されることなく重力により垂直性が保持される。
さらに、側注操作に際し、注射針の操作等が輸液メイン
ラインから離れて斜め方向から行なうことができ、操作
性に優れる。
輸液排出管に流出しデッドスペースを生じない。従っ
て、折曲上半部の長さをデッドスペースと無関係に充分
長い注射針にも対応できる長さとすることができる。ま
た、輸液排出管を「く」の字状に折曲したことにより、
側注管を挟んで輸液管上部と下部は、折曲上半部の長さ
に影響されることなく重力により垂直性が保持される。
さらに、側注操作に際し、注射針の操作等が輸液メイン
ラインから離れて斜め方向から行なうことができ、操作
性に優れる。
【０００８】
【考案の効果】本考案によれば、側注管でデッドスペー
スを生ぜず、注射針の長いものにも充分対応でき、輸液
ラインの垂直性が保持されるので、複数のラインでの整
理が容易で、他のラインと紛れず、間違いを起こす虞が
ない。
スを生ぜず、注射針の長いものにも充分対応でき、輸液
ラインの垂直性が保持されるので、複数のラインでの整
理が容易で、他のラインと紛れず、間違いを起こす虞が
ない。
【図１】本考案に係る輸液回路用側注管実施例の縦断面
図である。
図である。
【図２】本考案に係る輸液回路用側注管の他の実施例の
縦断面図である。
縦断面図である。
【図３】従来の輸液回路用側注管（Ａ）の縦断面図であ
る。
る。
【図４】従来の輸液回路用側注管（Ｂ）の縦断面図であ
る。
る。
１ ゴムポート ２ 折曲上半部 ３ 折曲下半部 ４ 分岐短管 ５ 輸液流入管 ６ 円形透孔 ７ 栓体
Claims (1)
- 【請求項１】 側注管のゴムポート（１）に続く輸液排
出管を「く」の字状に折曲し、前記輸液排出管折曲上半
部（２）の長さが、長い注射針にも対応できるような充
分な長さを有し、前記輸液排出管折曲上半部（２）のゴ
ムポート直下に分岐短管（４）を横設し、該分岐短管の
管端から、輸液流入管（５）を前記輸液排出管の折曲下
半部（３）と一直線状となるように立設し、前記輸液流
入管（５）の管壁で分岐短管（４）の内腔延長相当部に
円形透孔（６）を設け、該円形透孔に栓体（７）を密嵌
したことを特徴とする輸液回路用側注管。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991015025U JP2566751Y2 (ja) | 1991-02-25 | 1991-02-25 | 輸液回路用側注管 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991015025U JP2566751Y2 (ja) | 1991-02-25 | 1991-02-25 | 輸液回路用側注管 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04108557U JPH04108557U (ja) | 1992-09-18 |
| JP2566751Y2 true JP2566751Y2 (ja) | 1998-03-30 |
Family
ID=31902361
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1991015025U Expired - Fee Related JP2566751Y2 (ja) | 1991-02-25 | 1991-02-25 | 輸液回路用側注管 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2566751Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6805687B2 (en) * | 2002-03-22 | 2004-10-19 | Codman & Shurtleff, Inc. | Infusion pump with access regulator |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4874369A (en) * | 1987-07-27 | 1989-10-17 | Baxter International Inc. | Self-priming injection site with check valve |
| JP3088552U (ja) * | 2002-03-13 | 2002-09-20 | 中本製箸株式会社 | 墓参用札 |
-
1991
- 1991-02-25 JP JP1991015025U patent/JP2566751Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04108557U (ja) | 1992-09-18 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |