JP2565178B2 - 非線形フィルタ - Google Patents

非線形フィルタ

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JP2565178B2
JP2565178B2 JP19222787A JP19222787A JP2565178B2 JP 2565178 B2 JP2565178 B2 JP 2565178B2 JP 19222787 A JP19222787 A JP 19222787A JP 19222787 A JP19222787 A JP 19222787A JP 2565178 B2 JP2565178 B2 JP 2565178B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、非線形フィルタ、特にノイズ除去、画素
データ補間等に用いて好適な非線形フィルタに関する。
〔発明の概要〕
この発明では、複数画素のデータのレベル比較を行
い、複数画素の中から1個の画素データを選択出力する
非線形フィルタに於いて、複数画素の内、或る特定画素
のデータに重み付けするように他の画素に一定のオフセ
ットを加える手段と、その後に複数画素の中から画素デ
ータを選択出力する非線形処理手段とを備えたことによ
り、非常に粗いサンプリングであっても良好に作動して
解像度の劣化が避けられ、各種のサンプリングレートに
対しても共通した処理が行え、そして可変密度サンプリ
ングに対しても適応した処理が可能となる。
〔従来の技術〕
従来の非線形フィルタの例としては、ノイズの重畳し
ている画素データを除去するノイズ除去フィルタ、また
或いは、サブサンプリングにより間引かれ補間の対象と
なる画素〔以下、補間画素と称する〕を補間する補間フ
ィルタ等がある。
ノイズ除去用の非線形フィルタの例としては、先に本
願出願人の提案に係る実開昭59−50014号公報に開示の
技術がある。この技術は、画素データに対するノイズ重
畳の有無を検出し、それに基づき画素データの除去・置
換を必要に応じ行うものである。具体的には或る特定の
画素に注目してこれを注目画素とし、注目画素の周辺の
参照画素の中から最大値と最小値を選択する。そして、
この注目画素と最大値・最小値との間でデータレベルの
比較を行い、もし、注目画素のデータレベルが上述の最
大値・最小値の範囲内にあれば、ノイズによる影響がな
いものとして、注目画素のデータをそのまま出力する。
またもし注目画素のデータレベルが上述の最大値・最小
値の範囲外にある場合には、大きなノイズが重畳したも
のとして、この注目画素のデータを、他のデータにより
代替する。
この場合、ノイズのガウス分布特性を考慮して、注目
画素のデータレベルが最大値を越えた場合には最大値を
以て代替し、また最小値を下回った場合には最小値を以
て代替する。いずれにしても、選択されるデータは、注
目画素、参照画素中の最大値、最小値の内から中間レベ
ルのものが選択されることになる。
このようなノイズ除去フィルタにおける代替データの
選択は、注目画素と周辺画素の間に一般的に存在する高
い相関〔いわゆる画素の局所的相関性〕と、画素間にお
いて一般的に成立する単調性〔いわゆる画素の単調性〕
とに基づくものである。
〔発明が解決しようとする問題点〕
第6図及び第7図に示すように、もし注目画素Pnがデ
ータレベルに於いて画素Pn-1,Pn+1と共に、極値を形成
する場合には、サンプリング密度の精粗によって、代替
データDAと、注目画素Pnの本来のデータDTR〔以下、真
値と称する〕との誤差が変化する。そしてもし誤差が増
大する時は、画素解像度の劣化を生ずるという問題点が
あった。
この極値部分の誤差の増大による画素解像度の劣化
は、視覚特性上、大きいノイズの重畳または動き検出エ
ラーの影響による場合よりも、一層目立つもので、この
点の改善が強く望まれていた。
例えば、データのサンプリング密度が比較的高い場合
〔サンプリング周期t1〕には、前述の画像の局所的相関
性及び単調性により、第6図に示す如く、極値部分がな
だらかになるということを仮定できる。この結果、第6
図に示すように、真値DTRと、代替データDAとの誤差Le1
は小さいため、画像解像度の劣化は殆ど目立たない。
尚、第6図中、極値となる注目画素Pnの直前の画素をP
n-1で示し、直後の画素をPn+1で示す。また、上述の真
値とは、重畳しているノイズ成分を除去した値を表すも
のとする。
ところが、サンプリング密度が比較的低い場合〔サン
プリング周期t2〕には、上述の極値部分がなだらかにな
るという仮定が成立しない。即ち、第7図に示すよう
に、真値DTRと、代替データDAとの誤差Le2が非常に大き
くなるため、画像解像度の劣化が目立つものである。
従って、この発明の目的は、密度の高いサンプリング
の場合は勿論、非常に粗いサンプリングであっても良好
に作動して解像度の劣化が避けられ、また各種のサンプ
リングレートに対しても共通した処理が行え、そして可
変密度サンプリングに対しても適応した処理ができる非
線形フィルタを提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明では、複数画素のデータのレベル比較を行
い、複数画素の中から1個の画素データを選択出力する
非線形フィルタに於いて、複数画素の内、或る特定画素
のデータに重み付けするように他の画素に一定のオフセ
ットを加える手段と、その後に複数画素の中から画素デ
ータを選択出力する非線形処理手段とを備えた構成とし
ている。
〔作用〕
データレベルで極値を形成する場合、データサンプリ
ング密度が比較的高い場合には、画像の局所的相関性と
画像の単調性とが良好に維持されているため、真値と、
代替データの誤差は少なく、画像の解像度は良好に保た
れる。
一方、サンプリング密度が低くなると、上述の画像の
局所的相関性と単調性が維持され難くなり、画像の解像
度は低下する傾向がある。これを解消するため、サンプ
リング密度の高低に応じて前述の最大値・最小値にオフ
セットを加え〔サンプリング密度が一定の場合は勿論、
可変の場合でも〕、比較値〔例えば、前述の注目画素の
データ〕の出力し得る範囲を可変とする。
この発明の非線形フィルタは、データレベルが極値を
形成する場合に於いて、参照画素より選択されオフセッ
トの加えられた最大値・最小値と、オフセットにより重
み付けされたことになる比較値との間で、データレベル
の比較を行い、三者間の中間レベルに位置するものを代
替データとして選択出力するものである。即ち、 オフセット最大値<比較値…オフセット最大値を代替
データとなし比較値に替えて選択・出力 オフセット最小値≦比較値≦オフセット最大値…比較
値をそのまま出力 比較値<オフセット最小値…オフセット最小値を代替
データとなし比較値に替えて選択・出力 尚、このオフセットは比較値を重み付けすることに相
当し、このオフセットが大きい程、比較値の重み付けが
大きいことになる。
これにより、データレベルが極値を形成する場合、比
較値をそのまま出力し得る範囲が拡大され、前述の誤差
を低減せしめることができ、画像解像度の劣化が防止さ
れるものである。
〔実施例〕 以下、この発明の第1実施例について図面を参照して
説明する。
この第1実施例は、第1図及び第2図に示すように、
一次元のノイズ除去フィルタに対し、この発明を適用し
たものである。
このノイズ除去フィルタは、第2図に示すように走査
線〔水平〕方向の一次元に於いて、連続する3ケのサン
プリングのデータが極値を形成する場合、各サンプリン
グデータのレベルを比較して、その内の適切な1個のデ
ータを、代替データとして選択・出力するものである。
このノイズ除去フィルタは、サンプル遅延回路1、
2、選択回路3、4、付加データ発生回路5、6、加算
回路7、減算回路8、比較回路9、10、判定回路11とか
ら主に構成される。
入力端子12には、受信されたディジタルビデオ信号が
供給される。入力端子12に対してサンプル遅延回路1、
2が直列に接続されている。これらのサンプル遅延回路
1、2は、1サンプリング期間の遅延量を夫々有する。
第2図にて示すように、ディジタルビデオ信号内の或
る特定の画素に注目し、これを注目画素Pnとし、この注
目画素Pnの前後の画素を、夫々参照画素Pn-1,Pn+1とす
る。
上述のサンプル遅延回路1、2により、注目画素Pn
参照画素Pn-1,Pn+1が抽出される。入力端子12に、参照
画素Pn+1が供給されるタイミングでは、サンプル遅延回
路1から注目画素Pnが得られ、サンプル遅延回路2から
参照画素Pn-1が得られる。
選択回路3には、入力端子12からの入力信号及びサン
プル遅延回路2の出力信号が夫々供給される。
選択回路3では、2つの入力信号、即ち参照画素
Pn-1,Pn+1の両画素データの大小関係を判別し、その中
で大きいレベルの信号を最大値MAXとして加算回路7に
出力し、小さいレベルの信号を最小値MINとして減算回
路8に出力する。
付加データ発生回路5は、選択回路3及び比較回路9
間に設けられている加算回路7に接続され、付加データ
発生回路6は、選択回路3及び比較回路10間に設けられ
ている減算回路8に接続されている。付加データ発生回
路5、6は、選択回路3より出力される最大値MAX、最
小値MINの値を、入力端子14より供給されるオフセット
信号に応じ夫々変化させるために設けられている。付加
データ発生回路5から発生するオフセットΔ1が加算回
路7により最大値MAXに加えられ最大値MAX0(MAX0=MAX
+Δ1)が形成される。また付加データ発生回路6によ
り生成されるオフセットΔ2が減算回路8により最小値
MINより減算され最小値MIN0(MIN0=MIN−Δ2)が形成
される。尚、このオフセットΔ1、Δ2は、サンプリン
グの密度に比例して変わる定数である。
加算回路7の出力信号〔即ち、最大値MAX0〕が比較回
路9の一方の入力端子及び選択回路4の第1の入力端子
に供給される。
減算回路8の出力信号〔即ち、最小値MIN0〕が比較回
路10の一方の入力端子及び選択回路4の第2の入力端子
に供給される。
比較回路9及び10の夫々の他方の入力端子には、サン
プル遅延回路1の出力信号〔即ち、注目画素Pnのデータ
Dpn〕が夫々供給されると共に、選択回路4の第3の入
力端子にも供給される。
比較回路9は、参照画素Pn-1,Pn+1の内、最大値MAX0
として選択された画素データと、サンプル遅延回路1よ
り出力される比較値としての注目画素データDpnとを比
較し、その大小関係を比較信号Sc1として判定回路11に
供給する。
比較回路10は、参照画素Pn-1,Pn+1の内、最小値MIN0
として選択された画素データと、サンプル遅延回路1よ
り出力される比較値としての注目画素データDpnを比較
し、その大小関係を比較信号Sc2として判定回路11に供
給する。尚、この比較回路9、10に於いて、最大値MA
X0、最小値MIN0は、共にオフセットΔ1、Δ2が加えら
れているため、注目画素データDpnが重み付けされてい
ることになる。
判定回路11は、比較信号Sc1,Sc2に基づいて、最大値
MAX0、最小値MIN0、注目画素データDpnの全体的な大小
関係を決定し、その中の中間レベルの値〔以下、中間
値〕を選択するための2ビットの判定信号SJを出力す
る。
尚、この中間レベルの値の選択に関しては、注目画素
データDpnに対するノイズの重畳の有無を併せて考慮し
なければならない。
例えば、注目画素Pnにインパルス性のノイズの影響が
ない場合、注目画素Pnのデータレベルは、最大値MAX0
最小値MIN0の範囲内に存在する確率が高い。また逆に注
目画素Pnに大きなノイズが重畳しているような場合、注
目画素Pnのデータレベルは上述の最大値MAX0と最小値MI
N0の範囲外に存在する確率が高い。
そこで、注目画素Pnのデータレベルが上述の最大値MA
X0と最小値MIN0の範囲内にあれば、ノイズによる影響が
ないものとして、注目画素データDpnをそのまま出力
し、またもし注目画素データDpnが上述の最大値MAX0
最小値MIN0の範囲外にある場合には、大きなノイズが重
畳したものとして、この注目画素データDpnを、他のデ
ータにより代替しなければならない。
この場合、ノイズのガウス分布特性を考慮して、注目
画素データDpnが最大値MAX0を越えた場合には、最大値M
AX0を以て代替し、また最小値MIN0を下回った場合に
は、最小値MIN0を以て代替することが妥当である。
比較回路9及び10からの比較信号Sc1、Sc2は、下記の
ものとなる。
注目画素データDpn>最大値MAX0の場合には、(Sc1
“1"、Sc2=“1")となり、最大値MAX0を選択するため
の判定信号SJ(=01)が形成される。
最大値MAX0≧注目画素データDpn≧最小値MIN0の場合
には、(Sc1=“0"、Sc2=“1")となり、注目画素デー
タDpnを選択するための判定信SJ(=11)が形成され
る。
最小値MIN0>注目画素データDpnの場合には、(Sc1
“0"、Sc2=“0")となり、最小値MIN0を選択するため
の判定信号SJ(=10)が形成される。
従って、選択回路4が上述の判定信号SJにより制御さ
れ、3個の信号の中の中間値が出力信号として選択的に
出力端子13に代替データDnとして取り出される。
このように、注目画素Pnには、代替データDnとして、
最大値MAX0、注目画素データDpn、最小値MIN0の中の中
間値のデータが代替される。これにより、注目画素Pn
大きなノイズが重畳し且つサンプリング密度が粗い場合
であっても、最大値MAX、最小値MINにオフセットΔ1、
Δ2を加えることで適切なデータを以て代替でき、ノイ
ズを適応的に除去できて、原画像に忠実な復元画像を得
ることができる。
尚、この実施例では、加算回路7と減算回路8を用い
て最大値MAX、最小値MINにオフセットΔ1、Δ2を加え
るものとしているが、双方を加減算回路として調整して
もよい。また、この実施例では、サンプリング密度が一
定の例について説明しているが、可変密度サンプリング
の場合でも同様に適用し得ることは勿論である。
次に、この発明の第2実施例について第3図乃至第5
図を参照して説明する。
この第2実施例は、サンプリング位相がフレーム毎に
相補的に反転するサブサンプリングにより送信側で間引
かれた補間画素のデータを受信側で補間する3次元補間
フィルタに対し、この発明を適用したものである。
この3次元補間の場合には、第5図に示す補間画素P
inを含む第3フィールドF3の周辺の画素Pa〜Pdと、補間
画素Pinと対応する位置の第1フィールドF1の画素P
e〔以下、対応画素と称する〕とが用いられる。
尚、第5図は、或るフレームに属する第3フィールド
F3の一部を示し、第4図は、その前フレームの第1フィ
ールドF1の一部を示している。また、第4図及び第5図
は、各フィールド内でのサンプリングパターンを示し図
中○はサブサンプリングされる画素〔◎は対応画素〕、
×はサブサンプリングにより間引かれる画素、そして△
は補間の対象となる画素〔補間画素〕である。
この3次元補間フィルタは、参照画素抽出回路20と、
最大値・最小値選択回路21と、比較・判定回路22と、選
択回路23とから主に構成される。
参照画素抽出回路20は、補間画素Pinの周辺画素の内
から、参照画素として水平方向及び垂直方向における画
素Pa,Pb,Pc,Pdの各データを抽出する。参照画素抽出
回路20は、サンプル遅延回路24、25、26、27と、ライン
遅延回路28、29とから構成される。
入力端子30には、受信されたディジタルビデオ信号が
供給される。入力端子30に対してライン遅延回路28、29
が直列に接続される。入力端子30にサンプル遅延回路24
が接続され、ライン遅延回路28の出力側にサンプル遅延
回路25、26が接続され、ライン遅延回路29の出力側にサ
ンプル遅延回路27が接続されている。これらのライン遅
延回路28、29は、1水平期間の遅延量を夫々持ち、サン
プル遅延回路24、25、26、27は、1サンプリング期間の
遅延量を夫々有する。
上述のライン遅延回路28、29と、サンプル遅延回路2
4、25、26、27とにより、第3図に示すように、補間画
素Pinの周辺画素より上下左右に4個の参照画素Pa
Pb,Pc,Pdが抽出される。サンプル遅延回路25の出力に
補間画素Pinが生じるタイミングでは、サンプル遅延回
路27から参照画素Paが得られ、サンプル遅延回路26から
参照画素Pbが得られ、ライン遅延回路28から参照画素Pc
が得られ、サンプル遅延回路24から参照画素Pdが得られ
る。
最大値・最小値選択回路21は、参照画素抽出回路20に
て抽出された参照画素Pa〜Pdの各々のデータを比較し、
その中の最大値及び最小値を判別して出力する。最大値
・最小値選択回路21は、選択的回路31、32、33、34から
構成される。
選択回路31には、サンプル遅延回路24及びライン遅延
回路28の出力信号が夫々供給される。選択回路32には、
サンプル遅延回路26及び27の出力信号が夫々供給され
る。
選択回路31及び32は、2つの入力信号の中でより大き
いレベルの信号を一方の出力端子に夫々発生し、上記2
つの入力信号の中でより小さいレベルの信号を他方の出
力端子に夫々発生する。選択回路31及び32の一方の出力
端子に夫々発生する2つの信号〔大きいレベル〕が選択
回路3に供給される。また選択回路31及び32の他方の出
力端子に夫々発生する2つの信号〔小さいレベル〕が選
択回路34に供給される。
一方の選択回路33は、2つの入力信号の内でよりレベ
ルの大きい信号を出力信号として選択し、他方の選択回
路34は、よりレベルの小さい信号を出力信号として選択
する。
第3図に於いて、選択回路32は、参照画素Pa及びPb
大小関係を判別し、選択回路31は参照画素Pc及びPdの大
小関係を判別する。
従って、選択回路33は、4個の参照画素Pa〜Pdの中の
最大値MAXを出力し、選択回路34は、最小値MINを出力す
る。
比較・判定回路22は、最大値・最小値選択回路21によ
つて判別され出力された最大値MAX・最小値MINの各画素
データと、予測画素としての対応画素PeのデータD
pe〔以下、対応画素データ〕とを比較して、その大小関
係を判定し、中間レベルの値を出力せしめるべく判定信
号SJを出力する。
この比較・判定回路22は、フレーム遅延回路35と、付
加データ発生回路36と、加算回路37と、減算回路38と、
比較回路39、40と、判定回路41とからなる。
フレーム遅延回路35は、入力側がサンプル遅延回路2
5、26間に接続され、出力側が比較回路39、40及び選択
回路23に各々接続される。フレーム遅延回路35は、1フ
レーム期間の遅延量を有する。
付加データ発生回路36は、選択回路33及び比較回路39
間に設けられている加算回路37と、選択回路34及び比較
回路40間に設けられている減算回路38とに夫々接続され
ている。付加データ発生回路36は、選択回路33、34より
出力される最大値MAX、最小値MINの値を、入力端子42よ
り供給されるオフセット信号に応じ夫々変化させるため
に設けられている。付加データ発生回路36から発生する
オフセットΔが加算回路37により最大値MAXに加えられ
最大値MAX0(MAX0=MAX+Δ)が形成される。またオフ
セットΔが減算回路38にて最小値MINより減算され最小
値MIN0(MIN0=MIN−Δ)が形成される。尚。このオフ
セットΔは、サンプリングの密度に比例して変わる定数
である。
加算回路37の出力信号〔即ち、最大値MAX0〕が比較回
路39の一方の入力端子及び選択回路23の第1の入力端子
に供給される。
減算回路38の出力信号〔即ち、最小値MIN0〕が比較回
路40の一方の入力端子及び選択回路23の第2の入力端子
に供給される。
比較回路39及び40の夫々の他方の入力端子には、フレ
ーム遅延回路35の出力信号〔即ち、対応画素データ
Dpe〕が夫々供給されると共に、選択回路23の第3の入
力端子にも供給される。
比較回路39は、参照画素Pa〜Pdの内、最大値MAX0とし
て選択された画素データと、フレーム遅延回路35より出
力される比較値としての対応画素データDpeを比較し、
その大小関係を比較信号Sc1として判定回路41に供給す
る。
比較回路40は、参照画素Pa〜Pdの内、最小値MIN0とし
て選択された画素データと、フレーム遅延回路35より出
力される比較値としての対応画素データDpeを比較し、
その大小関係を比較信号Sc2として判定回路41に供給す
る。尚、この比較回路39、40に於いて、最大値MAX0、最
小値MIN0は、共にオフセットΔが加えられているため、
対応画素データDpeが重み付けされていることになる。
判定回路41は、比較信号Sc1、Sc2に基づいて、最大値
MAX0、最小値MIN0、対応画素データDpeの全体的な大小
関係を決定し、その中の中間レベルの値〔以下、中間
値〕を選択するための2ビットの判定信号SJを出力す
る。
比較回路39及び40からの比較信号Sc1、Sc2は、下記の
ものとなる。
対応画素データDpe>最大値MAX0の場合には、(Sc1
“1"、Sc2=“1")となり、最大値MAX0を選択するため
の判定信号SJ(=01)が形成される。
最大値MAX0≧対応画素データDpe≧最小値MIN0の場合
には、(Sc1=“0"、Sc2=“1")となり、対応画素デー
タDpeを選択するための判定信号SJ(=11)が形成され
る。
最小値MIN0>対応画素データDpeの場合には、(Sc1
“0"、Sc2=“0")となり、最小値MIN0を選択するため
の判定信号SJ(=10)が形成される。
従って、選択回路23が上述の判定信号SJにより制御さ
れ、3個の信号の中の中間値が出力信号として選択的に
出力端子43に代替データDinとして取り出される。
このように、補間画素Pinには、代替データDinとし
て、最大値MAX0、対応画素データDpe、最小値MIN0の中
の中間値のデータが内挿される。これにより、静止画
像、動画像、夫々の特性に応じて間引き画素の補間を行
える。動画像は勿論、静止画像でも復元画像の解像度の
低下、画質の劣化が生ぜず、従来と比較すれば復元画像
の画質は向上する。
尚、その他の内容は、前記第1実施例と略同様につ
き、同一部分を同一符号で示すに止め重複する説明を省
略する。
〔発明の効果〕
この発明によれば、サンプリング密度の高低に応じて
或る特定画素のデータ〔例えば補間フィルタにあっては
対応画素、ノイズ除去フィルタにあっては注目画素等の
各データ〕に重み付けし、即ち最大値・最小値にオフセ
ットを加え、比較値の出力する範囲を可変としているの
で、非常に粗いサンプリングであっても良好に作動して
解像度の劣化が避けられるという効果がある。また各種
のサンプリングレートに対してもオフセットを変化させ
ることで共通した処理が行えるという効果がある。そし
て可変密度サンプリングに対しても適応処理が可能にな
るという効果もある。
第1実施例によれば、周辺画素の中から参照画素を抽
出してノイズ検出、(ノイズ)データ除去、データ代替
を行うので、サンプリングが粗く密度の低い場合或いは
特殊なサンプリング構造の場合であっても、正確且つ確
実な動作を期待できるという効果がある。
また、従来から用いられているミディアムフィルタ
(Medium Filter)とも異なり、信号をなまらすことが
ないという効果があり、またミディアムフィルタの如く
単純にソーティングされた中央値を選択するものではな
いので、必要な画素数についての制約がなく、任意数の
画素データを使って処理できるという効果がある。そし
て参照画素中の最大値・最小値のみを選択してデータの
代替を行うので、ミディアムフィルタのようにデータを
大小の順に並べる操作、いわゆるソーティングが不要と
なり、その分回路構成を簡単化できるという効果があ
る。
第2実施例によれば、画像の動きの検出・判定を行わ
ないため動き検出のエラーを生ずることなく補間画素を
補間できるという効果がある。また画像の動きの度合い
に適応し相関の高い画素データにより補間する、いわゆ
る適応処理を施しているので、動画像の場合は勿論、静
止画像の場合でも解像度及び画質の劣化が防止できると
いう効果がある。また従来のミディアムフィルタとも異
なり、本来の画素データにより近似したデータを補間値
として用いるので、信号が、いわゆるなまる状態になら
ず、そして回路構成も比較的簡単であるという効果があ
る。更に、入力信号にインパルス性の雑音が加わって
も、参照画素の最大値・最小値で補間されるので、ノイ
ズ除去能力に優れ耐雑音性に優れているという効果があ
り、そして更に、サンプリング密度の低い粗いサンプリ
ングであつても良好な画質を得られると言う効果があ
り、細い線(縦線、斜め線等)の除去されることが無い
という効果もある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明が適用された非線形フィルタの第1実
施例を示すブロック図、第2図は第1図の説明に用いる
波形図、第3図はこの発明の第2実施例を示すブロック
図、第4図及び第5図は夫々第3図の説明に用いる略線
図、第6図及び第7図は夫々従来例の説明に用いる波形
図である。 図面に於ける主要な符号の説明 Pn:注目画素、Pn-1、Pn+1、Pa、Pb、Pc、Pd:参照画
素、Δ1、Δ2、Δ:オフセット、Dn、Din、DA:代替
データ、Pin:補間画素。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−117909(JP,A) 特開 昭58−90818(JP,A) 特開 昭57−155671(JP,A) 特開 昭62−42510(JP,A) 特開 昭62−42509(JP,A) 特開 昭63−164679(JP,A) 特開 昭64−30317(JP,A) 特公 平6−20298(JP,B2) 特公 平5−16707(JP,B2) 特公 平1−29350(JP,B2) 特公 平6−22313(JP,B2) IEEE Transations on Consumer Electr onics,Vol.CE−28,Au g.1982,No.3,P.157−166, T.Okada et al,“New filter Technology in Picture Proces sing." テレビジョン学会技術報告,Vol. 9 No.21,(1985年10月21日), P.7−12,田中豊,「論理フィルター によるノズル除去方式」

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数画素のデータのレベル比較を行い、上
    記複数画素の中から1個の画素データを選択出力する非
    線形フィルタに於いて、 上記複数画素の内、或る特定画素のデータに重み付けす
    るように他の画素に一定のオフセットを加える手段と、 その後に上記複数画素の中から画素データを選択出力す
    る非線形処理手段とを備えたことを特徴とする非線形フ
    ィルタ。
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JPH0767180B2 (ja) * 1989-08-18 1995-07-19 日本ビクター株式会社 色トランジェント改善回路

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IEEE Transations on Consumer Electronics,Vol.CE−28,Aug.1982,No.3,P.157−166,T.Okada et al,"New filter Technology in Picture Processing."
テレビジョン学会技術報告,Vol.9 No.21,(1985年10月21日),P.7−12,田中豊,「論理フィルターによるノズル除去方式」

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