JP2564927Y2 - 引出形リレー - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、引出形リレーのユニツト構成に関するも
のである。 〔従来の技術〕 第４図は、従来の引出形リレーの回路構成図を示す。
第５図は、前記引出形リレーと変流器との結合の状態を
示す。第６図は前記引出形リレーを変流器から引き外し
た状態を示す図である。 図において、（１）は母線、（２）は母線変流器、
（３）は端子台、（４）はジヤンクシヨン、（4a）は固
定側ジヤンクシヨン、（4b）は可動側ジヤンクシヨン、
（５）は補助変流器、（６）は（５）で変流された電流
を電圧信号に変換する、電流−電圧変換回路、（７）は
前記電圧信号により所定の制御のための処理を行う処理
回路、（８）はリレーの固定側本体、（９）は可動側本
体、（10）はリレーの箱体を示す。 次に動作について説明する。（１）の母線電流を
（２）の変流器で変流しその信号を端子台（３）を介し
固定側本体装置（８）に入力される。固定側本体装置
（８）内では固定側ジヤンクシヨン（4a）を介し、可動
側ジヤンクシヨン（4b）へ入力され可動側本体装置
（９）への入力となる。可動側本体装置（９）内では補
助変流器（５）によつて変流され、電流−電圧変換回路
（６）によつて電圧変換され、処理回路（７）によつて
制御に必要な所定の各処理を行う。 なお、固定側本体装置（８）および可動側本体装置
（９）との引き外し状態においては固定側ジヤンクシヨ
ン（4a）はシヨート状態となる。 〔考案が解決しようとする問題点〕 従来の引出形リレーは、以上のように構成されている
為、母線に電流が流れている状態で引き外し、及び挿入
する場合固定側ジヤンクシヨン（4a）が一瞬でも開放と
なると母線変流器二次側開放となる為母線変流器に過電
圧が印加され破壊又は著しく寿命を短くする恐れがあ
る。それを防ぐ為どうしても固定ジヤンクシヨン（4
a）、可動ジヤンクシヨン（4b）の構造が複雑化すると
いう問題があつた。 又引出し回数によつてはジヤンクシヨン摺動によるジヤ
ンクシヨン摩耗の為早い時期での取り替えが必要である
とともにメインテナンスも必要であるという問題があつ
た。 この考案は上記のような問題点を解消するためになさ
れたもので簡単な構造で、かつ長寿命な引出形リレーを
得ることを目的とする。 〔問題点を解決するための手段〕 この考案に係る引出形リレーは、固定側本体装置の出
力を電圧出力とし、固定側装置と可動側装置の結合方法
をコネクタ結合としたものである。 〔作用〕 この考案における引出形リレーは、固定側装置の出力
を電圧出力としたことにより、固定側装置と可動側装置
の結合方法をジヤンクシヨン結合によりコネクタ結合に
することが出来る。 〔実施例〕 以下、この考案の一実施例を図について説明する。 第１図はこの考案による引出形リレーの回路構成図を、
第２図は同装置の結合時の状態を示す図、第３図は同装
置の引き出し時の状態を表す図である。 図において（１）は、リレーの固定側本体（８）と可
動側本体（９）を接続する為のコネクターである。 同図において、（１）〜（10）については従来例で説
明した第４、５、６図と同一であるので説明を省略す
る。 次に動作について説明する。 母線（１）の電流を母線変流器（２）により変流し、
その信号を端子台（３）を介し固定側本体装置（８）に
入力される。固定側本体装置（８）では補助変流器
（５）によつて変流され電流−電圧変換回路（６）によ
つて電圧信号に変換されコネクタ（11）へと出力され
る。 この信号を、可動側本体装置（９）へコネクタ（11）を
介し入力し可動側本体装置（９）内では、処理回路
（７）によつて各処理が行なわれる。 なお、上記実施例では端子台（３）を用いた例を示し
たが、コネクターなどの接続可能なもので構成してもよ
い。 また、コネクター（11）としたがその他接続可能なも
ので構成してもよい。 また、装置としてリレーの例を示したが、リレーに限
定されるものではなく、変流器の２次側出力を利用する
ものであれば、例えば電力計、電力量計、力率計等の電
力管理用の計測装置であつてもよい。 〔考案の効果〕 以上のように、この考案によれば、変流器の出力を受
ける固定ユニットと、この固定ユニットからの出力を受
けて所定の制御信号を出力する可動ユニットとを備える
引出形リレーにおいて、変流器二次側の信号を制御信号
出力のための電圧信号に変換するため必要となる電流−
電圧変換回路を引出形リレーの固定ユニット側に設ける
ことによって、固定側本体装置の信号出力を電圧出力と
したため、固定側と可動側の結合手段をコネクタ方式に
よって接続できるものであり、従来にない非常に簡単な
構成で実現できるものであって、装置が安価にでき、ま
た信頼性が高く、長寿命なものが得られる効果がある。

【図面の簡単な説明】 第１図はこの考案の一実施例によるリレーの回路構成図
を示す。第２図は同装置の固定側の装置と可動側の装置
の結合した時の図を示す。第３図は同装置の固定側の装
置と可動側の装置の引きはずした時の図を示す。第４図
は従来形のリレー回路構成図を示す。 第５図は同装置の結合した時の図を示す。第６図は同装
置の引きはずした時の図を示す。 図において、（１）は母線、（２）は変流器、（５）は
変流器、（６）は電流−電圧変換回路、（７）は処理回
路、（８）は固定ユニツト、（９）は可動ユニツト、
（11）はコネクタである。 なお、図中、同一符号は同一、又は相当部分を示す。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−60562（ＪＰ，Ａ) 実開 昭55−37519（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭60−96936（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭61−65834（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭56−112740（ＪＰ，Ｕ) 渡井三夫、抜山誠、吉崎敦浩著 「保 護継電器のハードウェア（２）」 昭和 56年12月25日 電気書院発行 Ｐ．297

Claims (1)

1. (57)【実用新案登録請求の範囲】 １．引出形リレーにおいて、変流器の出力を受けて電圧
   信号に変換する電流−電圧変換回路を有し、前記電圧信
   号を出力する固定ユニットと、前記電圧信号により所定
   の制御のための処理を行う処理回路を有し、前記固定ユ
   ニットから出力される電圧信号を受けて所定の制御信号
   を出力する可動ユニットを備え、前記固定ユニットと前
   記可動ユニットとをコネクタを介して着脱自在に結合し
   たことを特徴とする引出形リレー。