JP2564424Y2 - ウェル開口急速調整型浮遊式海洋構造物 - Google Patents
ウェル開口急速調整型浮遊式海洋構造物Info
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- Structural Engineering (AREA)
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、各種プラントの下部構
造物として用いられる浮遊式海洋構造物に関する。
造物として用いられる浮遊式海洋構造物に関する。
【0002】
【従来の技術】図3および図4は、従来の石油生産プラ
ント等に使用されているモノコラム船型の浮遊式海洋構
造物を示しており、図3はその水面に沿う水平断面図、
図4は図3のB−B線断面図である。このような従来の
海洋構造物では、大径の中心孔を有する水平円盤状のロ
ワーハル1上に、同軸的に水面6を貫通する竪円筒状の
コラム2が水面6を貫通するようにして立設されてお
り、同コラム2の上端部に作業用プラットフォーム3が
設置され主船体が形成されている。
ント等に使用されているモノコラム船型の浮遊式海洋構
造物を示しており、図3はその水面に沿う水平断面図、
図4は図3のB−B線断面図である。このような従来の
海洋構造物では、大径の中心孔を有する水平円盤状のロ
ワーハル1上に、同軸的に水面6を貫通する竪円筒状の
コラム2が水面6を貫通するようにして立設されてお
り、同コラム2の上端部に作業用プラットフォーム3が
設置され主船体が形成されている。
【0003】コラム2の内側には、内部水区画4が形成
されていて、ロワーハル1の中央部にあるウェル5の開
口により、外部水と導通している。このような浮遊式海
洋構造物によれば、コラム2の水線面積が小さいため上
下揺7や縦揺8の固有周期が長くなって実海面の波周期
からずれるようになり、実波浪に同調しにくい特徴をも
つようになる。
されていて、ロワーハル1の中央部にあるウェル5の開
口により、外部水と導通している。このような浮遊式海
洋構造物によれば、コラム2の水線面積が小さいため上
下揺7や縦揺8の固有周期が長くなって実海面の波周期
からずれるようになり、実波浪に同調しにくい特徴をも
つようになる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】前述のような従来の浮
遊式海洋構造物は、設置海域の海象等の設計条件から最
適と思われる主要目を選定されて実用に供されるが、参
考とする実海域のデータはあくまでも平均的なものであ
り、実際の波浪は刻々と変化する。また、ロワーハル1
やコラム2等の主要目について動揺低減の観点から論じ
れば、確固たる指針が無いのが現状である。設置後の海
洋油田等で原油が枯渇すれば、次の場所までの移設稼動
が可能なことは、浮遊式海洋構造物の利点とされている
が、この場合の移設海域が、上記設計条件とした海象と
同等で同様に動揺低減が達成されるとは限らない。
遊式海洋構造物は、設置海域の海象等の設計条件から最
適と思われる主要目を選定されて実用に供されるが、参
考とする実海域のデータはあくまでも平均的なものであ
り、実際の波浪は刻々と変化する。また、ロワーハル1
やコラム2等の主要目について動揺低減の観点から論じ
れば、確固たる指針が無いのが現状である。設置後の海
洋油田等で原油が枯渇すれば、次の場所までの移設稼動
が可能なことは、浮遊式海洋構造物の利点とされている
が、この場合の移設海域が、上記設計条件とした海象と
同等で同様に動揺低減が達成されるとは限らない。
【0005】そこで、ウェル5の開口を調整することに
より、常に実波浪に対応した動揺低減の可能な浮遊式海
洋構造物が考えられる。すなわち、図1,2に示すよう
に、海洋構造物の主体を、水中に浸漬されたロワーハル
1と、同ロワーハル1上に立設され水面6を貫通する円
筒状のコラム2と、同コラム2の上端部により水面6の
上方で支持された作業用プラットフォーム3とで構成す
るとともに、ロワーハル1の中央部に水出入口となるウ
ェル5を 形成し、同ウェル5の下方の海水領域とコラム
2内の内部水区画4とをウェル5を介し連通させた状態
としてから、ウェル5の開口を調整できるように、ロワ
ーハル1の収納部10内に装着されたウェル開口面積変
更部材としての左右一対の平板9と、同平板9を水平に
駆動してウェル5内へ張出することのできるラック・ピ
ニオン式の駆動装置11とを設けることが考えられる。
より、常に実波浪に対応した動揺低減の可能な浮遊式海
洋構造物が考えられる。すなわち、図1,2に示すよう
に、海洋構造物の主体を、水中に浸漬されたロワーハル
1と、同ロワーハル1上に立設され水面6を貫通する円
筒状のコラム2と、同コラム2の上端部により水面6の
上方で支持された作業用プラットフォーム3とで構成す
るとともに、ロワーハル1の中央部に水出入口となるウ
ェル5を 形成し、同ウェル5の下方の海水領域とコラム
2内の内部水区画4とをウェル5を介し連通させた状態
としてから、ウェル5の開口を調整できるように、ロワ
ーハル1の収納部10内に装着されたウェル開口面積変
更部材としての左右一対の平板9と、同平板9を水平に
駆動してウェル5内へ張出することのできるラック・ピ
ニオン式の駆動装置11とを設けることが考えられる。
【0006】このように構成した浮遊式海洋構造物で
は、コラム2の水線面積が小さいので、動揺の固有周期
を実波浪の周期よりも長い領域にずらすことになって、
動揺低減に効果があるが、特にウェル5の開口面積が調
整可能になっているので、内部水区画4とウェル5下方
の海水領域との間でウェル5を経由する水の相対的な上
下動を適切に抑制できるようになり、これによりこの海
洋構造物に作用する減衰力を増やすことができるので、
動揺低減が効率よく行なわれるようになる。 なお、図示
のプラットフォーム3は内部水区画4の上部を密閉する
ものとして示されているが、図示しない適宜の空気導通
部がプラットフォーム3または同プラットフォーム3と
コラム2との間に設けられるようにしてもよい。
は、コラム2の水線面積が小さいので、動揺の固有周期
を実波浪の周期よりも長い領域にずらすことになって、
動揺低減に効果があるが、特にウェル5の開口面積が調
整可能になっているので、内部水区画4とウェル5下方
の海水領域との間でウェル5を経由する水の相対的な上
下動を適切に抑制できるようになり、これによりこの海
洋構造物に作用する減衰力を増やすことができるので、
動揺低減が効率よく行なわれるようになる。 なお、図示
のプラットフォーム3は内部水区画4の上部を密閉する
ものとして示されているが、図示しない適宜の空気導通
部がプラットフォーム3または同プラットフォーム3と
コラム2との間に設けられるようにしてもよい。
【0007】ところで、先にも述べたように、実際に上
記浮遊式海洋構造物の設置される海域では波浪が刻々と
変化するので、急速なウェル開口の調整が必要になるこ
とがあるが、上述のような平板9の平行移動方式では、
そのストロークが長いため作動時間が長くなり、急速な
ウェル開口調整には適さないという問題点がある。 そこ
で本考案は、ウェル開口面積変更手段を改良して、ウェ
ル開口の急速調整を可能にすることにより、海象の急変
にも対応できるようにして動揺の低減を図れるようにし
た、ウェル開口急速調整型浮遊式海洋構造物を提供する
ことを課題とする。
記浮遊式海洋構造物の設置される海域では波浪が刻々と
変化するので、急速なウェル開口の調整が必要になるこ
とがあるが、上述のような平板9の平行移動方式では、
そのストロークが長いため作動時間が長くなり、急速な
ウェル開口調整には適さないという問題点がある。 そこ
で本考案は、ウェル開口面積変更手段を改良して、ウェ
ル開口の急速調整を可能にすることにより、海象の急変
にも対応できるようにして動揺の低減を図れるようにし
た、ウェル開口急速調整型浮遊式海洋構造物を提供する
ことを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
め、本考案の請求項1のウェル開口急速調整型浮遊式海
洋構造物は、水中に浸漬されたロワーハルと、同ロワー
ハル上に立設され水面を貫通するコラムと、同コラムの
上端部により水面上方で支持されたプラットフォームと
をそなえるとともに、上記ロワーハルの中央部に水出入
口となるウェルを形成された浮遊式海洋構造物におい
て、上記ウェルの開口を調整すべく上記ロワーハルに装
着されたウェル開口面積変更部材と同部材の駆動手段と
が設けられ、上記ウェル開口面積変更部材が、上記ウェ
ルの開口の周縁部で4個の円板を偏心軸により上記ロワ
ーハルに枢着して構成されるとともに、上記駆動手段が
上記円板の回転駆動手段として構成されたことを特徴と
している。
め、本考案の請求項1のウェル開口急速調整型浮遊式海
洋構造物は、水中に浸漬されたロワーハルと、同ロワー
ハル上に立設され水面を貫通するコラムと、同コラムの
上端部により水面上方で支持されたプラットフォームと
をそなえるとともに、上記ロワーハルの中央部に水出入
口となるウェルを形成された浮遊式海洋構造物におい
て、上記ウェルの開口を調整すべく上記ロワーハルに装
着されたウェル開口面積変更部材と同部材の駆動手段と
が設けられ、上記ウェル開口面積変更部材が、上記ウェ
ルの開口の周縁部で4個の円板を偏心軸により上記ロワ
ーハルに枢着して構成されるとともに、上記駆動手段が
上記円板の回転駆動手段として構成されたことを特徴と
している。
【0009】浮遊式海洋構造物では、コラムの水線面積
が小さいので、動揺の固有周期を実波浪の周期よりも長
い領域にずらすことになって、動揺低減に効果がある
が、本考案のウェル開口急速調整型浮遊式海洋構造物で
は特にウェルの開口面積が調整可能になっているので、
同ウェルを通過する水の相対的な上下動を適切に抑制で
きるようになり、これにより海洋構造物に作用する減衰
力を増やすことができるので、動揺低減が効率よく行な
われるようになる。そして、ウェル開口面積変更部材が
ウェルの開口の周縁部に偏心軸を介して枢着された4個
の円板で構成されて、同円板の回転駆動手段が設けられ
ると、同円板の回動により上記ウェルの開口調整を急速
に行なうことが可能になり、これにより海象の急変に対
処して的確に動揺低減を図ることができる。
が小さいので、動揺の固有周期を実波浪の周期よりも長
い領域にずらすことになって、動揺低減に効果がある
が、本考案のウェル開口急速調整型浮遊式海洋構造物で
は特にウェルの開口面積が調整可能になっているので、
同ウェルを通過する水の相対的な上下動を適切に抑制で
きるようになり、これにより海洋構造物に作用する減衰
力を増やすことができるので、動揺低減が効率よく行な
われるようになる。そして、ウェル開口面積変更部材が
ウェルの開口の周縁部に偏心軸を介して枢着された4個
の円板で構成されて、同円板の回転駆動手段が設けられ
ると、同円板の回動により上記ウェルの開口調整を急速
に行なうことが可能になり、これにより海象の急変に対
処して的確に動揺低減を図ることができる。
【0011】また、本考案の請求項2のウェル開口急速
調整型浮遊式海洋構造物は、水中に浸漬されたロワーハ
ルと、同ロワーハル上に立設され水面を貫通するコラム
と、同コラムの上端部により水面上方で支持されたプラ
ットフォームとをそなえるとともに、上記ロワーハルの
中央部に水出入口となるウェルを形成された浮遊式海洋
構造物において、上記ウェルの開口を調整すべく上記ロ
ワーハルに装着されたウェル開口面積変更部材と同部材
の駆動手段とが設けられ、上記ウェル開口面積変更部材
が、上記ウェルの内周部に沿うように上記ロワーハルに
取り付けられた複数のゴム製エアバッグとして構成され
るとともに、上記駆動手段が上記エアバッグの膨張・収
縮手段として構成されたことを特徴としている。
調整型浮遊式海洋構造物は、水中に浸漬されたロワーハ
ルと、同ロワーハル上に立設され水面を貫通するコラム
と、同コラムの上端部により水面上方で支持されたプラ
ットフォームとをそなえるとともに、上記ロワーハルの
中央部に水出入口となるウェルを形成された浮遊式海洋
構造物において、上記ウェルの開口を調整すべく上記ロ
ワーハルに装着されたウェル開口面積変更部材と同部材
の駆動手段とが設けられ、上記ウェル開口面積変更部材
が、上記ウェルの内周部に沿うように上記ロワーハルに
取り付けられた複数のゴム製エアバッグとして構成され
るとともに、上記駆動手段が上記エアバッグの膨張・収
縮手段として構成されたことを特徴としている。
【0012】上述の請求項2の浮遊式海洋構造物では、
前述の請求項1のものと同様にウェ ルの開口面積が調整
可能になっているので、同ウェルを通過する水の相対的
な上下動を適切に抑制できるようになり、これにより海
洋構造物に作用する減衰力を増やすことができるので、
動揺低減が効率よく行なわれるようになる。 そして、上
記ウェルの開口面積の調整が、同ウェルの内周部に沿う
ように取付けられた複数のゴム製エアバッグの膨張・収
縮により行なわれるようになっていると、その構造が大
幅に簡素化されるほか、さらに急速なウェル開口の調整
が可能になり、波浪が急激に高くなるような海象の変化
にも十分に対応できるようになる利点がある。
前述の請求項1のものと同様にウェ ルの開口面積が調整
可能になっているので、同ウェルを通過する水の相対的
な上下動を適切に抑制できるようになり、これにより海
洋構造物に作用する減衰力を増やすことができるので、
動揺低減が効率よく行なわれるようになる。 そして、上
記ウェルの開口面積の調整が、同ウェルの内周部に沿う
ように取付けられた複数のゴム製エアバッグの膨張・収
縮により行なわれるようになっていると、その構造が大
幅に簡素化されるほか、さらに急速なウェル開口の調整
が可能になり、波浪が急激に高くなるような海象の変化
にも十分に対応できるようになる利点がある。
【0013】
【実施例】以下、図面により本考案の実施例について説
明すると、図5は本考案の第1実施例としてのウェル開
口急速調整型浮遊式海洋構造物の下面図である。
明すると、図5は本考案の第1実施例としてのウェル開
口急速調整型浮遊式海洋構造物の下面図である。
【0014】図5に示すように、本実施例においても、
海洋構造物の主体は、水中に浸漬されたロワーハル1
と、同ロワーハル1上に立設され水面を貫通する円筒状
のコラム(図1,2参照)と、同コラムの上端部により
水面の上方で支持された作業用プラットフォームとをそ
なえるとともに、ロワーハル1の中央部に水出入口とな
るウェル5を形成されていて、同ウェル5の下方の海水
領域と上記コラム内の内部水区画とがウェル5を介し連
通している。
海洋構造物の主体は、水中に浸漬されたロワーハル1
と、同ロワーハル1上に立設され水面を貫通する円筒状
のコラム(図1,2参照)と、同コラムの上端部により
水面の上方で支持された作業用プラットフォームとをそ
なえるとともに、ロワーハル1の中央部に水出入口とな
るウェル5を形成されていて、同ウェル5の下方の海水
領域と上記コラム内の内部水区画とがウェル5を介し連
通している。
【0015】そして、本実施例では、ウェル5の開口を
調整できるように、同ウェル5の周縁部でロワーハル1
に偏心軸13で枢着されたウェル開口面積変更部材とし
ての4個の円板12と、同円板12を水平に旋回させて
ウェル5内へ張出することのできるモーターおよびギヤ
セット等の回転駆動手段とが設けられている。
調整できるように、同ウェル5の周縁部でロワーハル1
に偏心軸13で枢着されたウェル開口面積変更部材とし
ての4個の円板12と、同円板12を水平に旋回させて
ウェル5内へ張出することのできるモーターおよびギヤ
セット等の回転駆動手段とが設けられている。
【0016】上述の浮遊式海洋構造物では、コラム2の
水線面積が小さいので、動揺の固有周期を実波浪の周期
よりも長い領域にずらすことになって、動揺低減に効果
があるが、本考案では特にウェル5の開口面積が調整可
能になっているので、内部水区画4とウェル5下方の海
水領域との間でウェル5を経由する水の相対的な上下動
を適切に抑制できるようになり、これによりこの海洋構
造物に作用する減衰力を増やすことができるので、動揺
低減が効率よく行なわれるようになる。
水線面積が小さいので、動揺の固有周期を実波浪の周期
よりも長い領域にずらすことになって、動揺低減に効果
があるが、本考案では特にウェル5の開口面積が調整可
能になっているので、内部水区画4とウェル5下方の海
水領域との間でウェル5を経由する水の相対的な上下動
を適切に抑制できるようになり、これによりこの海洋構
造物に作用する減衰力を増やすことができるので、動揺
低減が効率よく行なわれるようになる。
【0017】そして、ウェル開口面積変更部材がウェル
5の開口の周縁部に偏心軸13を介して枢着された4個
の円板12で構成されて、同円板12の回転駆動手段が
設けられるので、同円板12の回動によりウェル5の開
口調整を急速に行なうことが可能になり、これにより海
象の急変に対処して的確に動揺低減を図ることができ
る。
5の開口の周縁部に偏心軸13を介して枢着された4個
の円板12で構成されて、同円板12の回転駆動手段が
設けられるので、同円板12の回動によりウェル5の開
口調整を急速に行なうことが可能になり、これにより海
象の急変に対処して的確に動揺低減を図ることができ
る。
【0018】次に本考案の第2実施例としてのウェル開
口急速調整型浮遊式海洋構造物について説明すると、図
6はその縦断面図である。 図6に示すように、本実施例
においても、海洋構造物の主体は、水中に浸漬されたロ
ワーハル1と、同ロワーハル1上に立設され水面6を貫
通する円筒状のコラム2と、同コラムの上端部により水
面の上方で支持された作業用プラットフォーム3とをそ
なえるとともに、ロワーハル1の中央部に水出入口とな
るウェル5を形成されていて、同ウェル5の下方の海水
領域とコラム2内の内部水区画4とがウェル5を介し連
通している。
口急速調整型浮遊式海洋構造物について説明すると、図
6はその縦断面図である。 図6に示すように、本実施例
においても、海洋構造物の主体は、水中に浸漬されたロ
ワーハル1と、同ロワーハル1上に立設され水面6を貫
通する円筒状のコラム2と、同コラムの上端部により水
面の上方で支持された作業用プラットフォーム3とをそ
なえるとともに、ロワーハル1の中央部に水出入口とな
るウェル5を形成されていて、同ウェル5の下方の海水
領域とコラム2内の内部水区画4とがウェル5を介し連
通している。
【0019】そして、この第2実施例では、ウェル5の
開口を調整できるように、同ウェル5の内周部に沿う複
数のゴム製エアバッグ14が、ロワーハル1にウェル開
口面積変更部材として取付けられるとともに、同エアバ
ッグ14の駆動手段として、同エアバッグ14の膨張・
収縮手段(空気供給・吸引用配管および空気ポンプ等)
が設けられている。
開口を調整できるように、同ウェル5の内周部に沿う複
数のゴム製エアバッグ14が、ロワーハル1にウェル開
口面積変更部材として取付けられるとともに、同エアバ
ッグ14の駆動手段として、同エアバッグ14の膨張・
収縮手段(空気供給・吸引用配管および空気ポンプ等)
が設けられている。
【0020】上述の浮遊式海洋構造物の場合も、コラム
2の水線面積が小さいので、動揺の固有周期を実波浪の
周期よりも長い領域にずらすことになって、動揺低減に
効果があるが、本考案では特にウェル5の開口面積がエ
アバッグ14により調整可能になっているので、内部水
区画4とウェル5下方の海水領域との間でウェル5を経
由する水の相対的な上下動を適切に抑制できるようにな
り、これによりこの海 洋構造物に作用する減衰力を増や
すことができるので、動揺低減が効率よく行なわれるよ
うになる。なお、図示のプラットフォーム3は内部水区
画4の上部を密閉するものとして示されているが、図示
しない適宜の空気導通部がプラットフォーム3または同
プラットフォーム3とコラム2との間に設けられるよう
にしてもよい。
2の水線面積が小さいので、動揺の固有周期を実波浪の
周期よりも長い領域にずらすことになって、動揺低減に
効果があるが、本考案では特にウェル5の開口面積がエ
アバッグ14により調整可能になっているので、内部水
区画4とウェル5下方の海水領域との間でウェル5を経
由する水の相対的な上下動を適切に抑制できるようにな
り、これによりこの海 洋構造物に作用する減衰力を増や
すことができるので、動揺低減が効率よく行なわれるよ
うになる。なお、図示のプラットフォーム3は内部水区
画4の上部を密閉するものとして示されているが、図示
しない適宜の空気導通部がプラットフォーム3または同
プラットフォーム3とコラム2との間に設けられるよう
にしてもよい。
【0021】上述の第2実施例では、特にウェル5の開
口面積の調整が、同ウェル5の内周部に沿うように取付
けられた複数のゴム製エアバッグ14の膨張・収縮によ
り行なわれるようになっているので、その構造が大幅に
簡素化されるほか、さらに急速なウェル開口の調整が可
能になり、波浪が急激に高くなるような海象の変化にも
十分に対応できるようになる利点がある。
口面積の調整が、同ウェル5の内周部に沿うように取付
けられた複数のゴム製エアバッグ14の膨張・収縮によ
り行なわれるようになっているので、その構造が大幅に
簡素化されるほか、さらに急速なウェル開口の調整が可
能になり、波浪が急激に高くなるような海象の変化にも
十分に対応できるようになる利点がある。
【0022】ウェル5の開口としては、この海洋構造物
の通常の状態で、ウェル開口調整手段により開口率を約
50%とした場合に動揺低減効果が最も高められるよう
にした実験が行なわれたが、一般にウェル開口率を小さ
くすると上下揺の減衰力および付加質量が大きくなる半
面、あまり開口率が小さすぎると水の出入口が少なくな
り効果が得られないので、浪周期10秒で開口率25
%、浪周期15秒で開口率50%とする最適ウェル開口
率の特性曲線が得られるようにするのが好ましい。
の通常の状態で、ウェル開口調整手段により開口率を約
50%とした場合に動揺低減効果が最も高められるよう
にした実験が行なわれたが、一般にウェル開口率を小さ
くすると上下揺の減衰力および付加質量が大きくなる半
面、あまり開口率が小さすぎると水の出入口が少なくな
り効果が得られないので、浪周期10秒で開口率25
%、浪周期15秒で開口率50%とする最適ウェル開口
率の特性曲線が得られるようにするのが好ましい。
【0023】
【考案の効果】以上詳述したように、本考案のウェル開
口急速調整型浮遊式海洋構造物によれば、次のような効
果が得られる。 (1) 所要海域における波浪の変化に応じてウェル開口
を最適の開口率に調整できるので、海洋構造物の動揺低
減を的確に行なえるようになる効果があり、また海洋構
造物の移設稼動にも容易に対処できる利点がある。(2)ウェル開口面積変更部材がウェルの開口の周縁部
に偏心軸を介して枢着された4個の円板で構成されて、
同円板の回転駆動手段が設けられると、同円板の回動に
より上記ウェルの開口調整を急速に行なうことが可能に
なり、これにより 海象の急変に対処して的確に動揺低減
を図ることができる。 (3)上記ウェルの開口面積の調整が、同ウェルの内周
部に沿うように取付けられた複数のゴム製エアバッグの
膨張・収縮により行なわれるようになっていると、その
構造が大幅に簡素化されるほか、さらに急速なウェル開
口の調整が可能になり、波浪が急激に高くなるような海
象の変化にも十分に対応できるようになる利点がある。
口急速調整型浮遊式海洋構造物によれば、次のような効
果が得られる。 (1) 所要海域における波浪の変化に応じてウェル開口
を最適の開口率に調整できるので、海洋構造物の動揺低
減を的確に行なえるようになる効果があり、また海洋構
造物の移設稼動にも容易に対処できる利点がある。(2)ウェル開口面積変更部材がウェルの開口の周縁部
に偏心軸を介して枢着された4個の円板で構成されて、
同円板の回転駆動手段が設けられると、同円板の回動に
より上記ウェルの開口調整を急速に行なうことが可能に
なり、これにより 海象の急変に対処して的確に動揺低減
を図ることができる。 (3)上記ウェルの開口面積の調整が、同ウェルの内周
部に沿うように取付けられた複数のゴム製エアバッグの
膨張・収縮により行なわれるようになっていると、その
構造が大幅に簡素化されるほか、さらに急速なウェル開
口の調整が可能になり、波浪が急激に高くなるような海
象の変化にも十分に対応できるようになる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に到達するまでの一過程として案出され
たウェル開口調整型浮遊式海洋構造物の水平断面図であ
る。
たウェル開口調整型浮遊式海洋構造物の水平断面図であ
る。
【図2】図1のウェル開口調整型浮遊式海洋構造物の縦
断面図である。
断面図である。
【図3】従来の浮遊式海洋構造物の水平断面図である。
【図4】図3の浮遊式海洋構造物の縦断面図である。
【図5】本考案の第1実施例としてのウェル開口急速調
整型浮遊式海洋構造物を示す下面図である。
整型浮遊式海洋構造物を示す下面図である。
【図6】本考案の第2実施例としてのウェル開口急速調
整型浮遊式海洋構造物を示す縦断面図である。
整型浮遊式海洋構造物を示す縦断面図である。
1 ロワーハル 2 コラム 3 プラットフォーム 4 内部水区画 5 ウェル 6 水面 7 上下揺 8 縦揺 9 平板 10 収納部 11 駆動装置 12 円板 13 偏心軸 14 エアバッグ
Claims (2)
- 【請求項1】 水中に浸漬されたロワーハルと、同ロワ
ーハル上に立設され水面を貫通するコラムと、同コラム
の上端部により水面上方で支持されたプラットフォーム
とをそなえるとともに、上記ロワーハルの中央部に水出
入口となるウェルを形成された浮遊式海洋構造物におい
て、上記ウェルの開口を調整すべく上記ロワーハルに装
着されたウェル開口面積変更部材と同部材の駆動手段と
が設けられ、上記ウェル開口面積変更部材が、上記ウェ
ルの開口の周縁部で4個の円板を偏心軸により上記ロワ
ーハルに枢着して構成されるとともに、上記駆動手段が
上記円板の回転駆動手段として構成されたことを特徴と
する、ウェル開口急速調整型浮遊式海洋構造物。 - 【請求項2】 水中に浸漬されたロワーハルと、同ロワ
ーハル上に立設され水面を貫通するコラムと、同コラム
の上端部により水面上方で支持されたプラットフォーム
とをそなえるとともに、上記ロワーハルの中央部に水出
入口となるウェルを形成された浮遊式海洋構造物におい
て、上記ウェルの開口を調整すべく上記ロワーハルに装
着されたウェル開口面積変更部材と同部材の駆動手段と
が設けられ、上記ウェル開口面積変更部材が、上記ウェ
ルの内周部に沿うように上記ロワーハルに取り付けられ
た複数のゴム製エアバッグとして構成されるとともに、
上記駆動手段が上記エアバッグの膨張・収縮手段として
構成されたことを特徴とする、ウェル開口急速調整型浮
遊式海洋構造物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992059013U JP2564424Y2 (ja) | 1992-07-30 | 1992-07-30 | ウェル開口急速調整型浮遊式海洋構造物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992059013U JP2564424Y2 (ja) | 1992-07-30 | 1992-07-30 | ウェル開口急速調整型浮遊式海洋構造物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0613997U JPH0613997U (ja) | 1994-02-22 |
JP2564424Y2 true JP2564424Y2 (ja) | 1998-03-09 |
Family
ID=13100990
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992059013U Expired - Lifetime JP2564424Y2 (ja) | 1992-07-30 | 1992-07-30 | ウェル開口急速調整型浮遊式海洋構造物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2564424Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5493159B2 (ja) * | 2009-03-26 | 2014-05-14 | 独立行政法人海上技術安全研究所 | 浮体式海洋構造物の減揺装置 |
JP2012096601A (ja) * | 2010-10-29 | 2012-05-24 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 浮体の動揺低減装置 |
FR2970696B1 (fr) * | 2011-01-25 | 2013-02-08 | Ideol | Corps flottant annulaire |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57134998U (ja) * | 1981-02-18 | 1982-08-23 | ||
JPH0788198B2 (ja) * | 1986-12-12 | 1995-09-27 | 三菱重工業株式会社 | 浮遊式海洋構造物 |
-
1992
- 1992-07-30 JP JP1992059013U patent/JP2564424Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0613997U (ja) | 1994-02-22 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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