JP2563099Y2 - 画像記録装置における湿式現像部の清掃装置 - Google Patents

画像記録装置における湿式現像部の清掃装置

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JP2563099Y2
JP2563099Y2 JP5838792U JP5838792U JP2563099Y2 JP 2563099 Y2 JP2563099 Y2 JP 2563099Y2 JP 5838792 U JP5838792 U JP 5838792U JP 5838792 U JP5838792 U JP 5838792U JP 2563099 Y2 JP2563099 Y2 JP 2563099Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は画像記録装置における湿
式現像部の清掃装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像と対応する電荷像が形成されている
電子写真用記録紙の表面と所定の間隔を隔てて対向配置
される現像電極の電極面との間に、電気絶縁性液体中に
着色剤や結着剤等を含んで構成された現像用微粒子を分
散させてなる電子写真用湿式現像剤を供給して、電荷像
を顕像化させる湿式現像部を備えている画像記録装置に
おいては、現像処理動作を行なう湿式現像部に対して電
子写真用湿式現像剤の容器(タンク)から、ポンプや配
管を経て送給される電子写真用湿式現像剤を、湿式現像
部における現像電極面の吐出口から電子写真用記録紙の
面に対して吐出させるようにしている。また、電子写真
用記録紙を電子写真用湿式現像剤によって顕像化するよ
うにした画像記録装置では、顕像化された画像に、かぶ
りが生じることがないように、現像後に電子写真用記録
紙の表面に残留する余剰現像剤を除去するブレードを用
いた余剰現像剤除去装置、その他、各種の構成形態の余
剰現像剤除去装置等が従来から提案されて来ている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】さて、湿式現像部を備
えている画像記録装置において、現像処理動作が終了し
た場合には湿式現像部における現像電極面の吐出口から
の電子写真用湿式現像剤の吐出が行なわれないために、
現像電極面上に残った電子写真用湿式現像剤により現像
電極の電極面が汚れる。また、電子写真用記録紙の表面
に残留する余剰現像剤を除去するための余剰現像剤除去
装置のブレードも、それに付着した余剰現像剤によって
汚れる。そして前記した電子写真用湿式現像剤における
電気絶縁性液体としては、石油系の液体が使用されてい
るが、現像電極面上に残った電子写真用湿式現像剤にお
ける石油系の液体による電気絶縁性液体が蒸発すると、
現像用微粒子が現像電極の電極面やブレード等に強固に
固着して、除去不能の状態の汚れを生じさせてしまうの
で、従来は日常の保守点検時や定期点検時等において、
現像電極面やブレード等の清掃作業を行なう必要がある
ために煩雑であった。湿式現像部に設けられている現像
電極の汚れを防止するための装置としては、従来例えば
実公昭53ー24279公報には、湿式現像器中に清掃
機構を設けた装置が開示されているが、このような公知
技術を適用して湿式現像器を構成した場合には湿式現像
器の構成が複雑で大型なものになるという欠点が生じ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は画像と対応する
電荷像が形成されている電子写真用記録紙の表面と所定
の間隔を隔てて対向配置される現像電極の電極面との間
に、電気絶縁性液体中に着色剤や結着剤等を含んで構成
された現像用微粒子を分散させてなる電子写真用湿式現
像剤を供給して、電荷像を顕像化させる湿式現像部を備
えている画像記録装置において、現像処理動作の終了後
に、電子写真用記録紙に現像処理を行なった位置から予
め定められた待機位置に湿式現像部を移動させる手段
と、前記した湿式現像部の所定の待機位置に、湿式現像
部の現像電極の電極面に摺接可能な状態に配設した弾性
体製のブレードを、対応する湿式現像部における現像電
極の電極面に摺接状態として、湿式現像部の現像電極の
電極面の1方の端部と他方の端部との間で、往復移動さ
せる手段とを備えてなる画像記録装置における湿式現像
部の清掃装置、及び現像処理動作の終了後に、電子写真
用記録紙に現像処理を行なった位置から予め定められた
湿式現像部の待機位置に前記した湿式現像部を移動させ
る手段と、前記した湿式現像部の所定の待機位置に、湿
式現像部における余剰現像剤除去部材の表面に摺接可能
な状態に配設した弾性体製のブレードを、対応する湿式
現像部における余剰現像剤除去部材の表面の1方の端部
と他方の端部との間で、余剰現像剤除去部材の表面に摺
接状態として往復移動させる手段とを備えてなる画像記
録装置における湿式現像部の清掃装置、ならびに現像処
理動作の終了後に、電子写真用記録紙に現像処理を行な
った位置から前記した湿式現像部を予め定められた湿式
現像部の待機位置に移動させる手段と、前記した湿式現
像部の所定の待機位置に、湿式現像部における現像電極
の電極面に摺接可能な状態に配設した弾性体製のブレー
ドを、対応する湿式現像部における現像電極の電極面の
1方の端部と他方の端部との間で、現像電極の電極面に
摺接状態として往復移動させるとともに、湿式現像部の
所定の待機位置に配設した湿式現像部における余剰現像
剤除去部材の表面に摺接可能な個別の弾性体製のブレー
ドを、対応する湿式現像部における余剰現像剤除去部材
の表面の1方の端部と他方の端部との間で、余剰現像剤
除去部材の表面に摺接させた状態として往復移動させる
手段とを備えてなる画像記録装置における湿式現像部の
清掃装置を提供する。
【0005】
【作用】現像処理動作の終了後に、電子写真用記録紙に
現像処理を行なった位置から予め定められた待機位置に
湿式現像部を移動させる。湿式現像部の所定の待機位置
に設けられている湿式現像部の現像電極の電極面や、湿
式現像部における余剰現像剤除去部材の表面のような湿
式現像部において清掃の対象にされている部材の表面
に、摺接可能な状態の弾性体製のブレードを、対応する
湿式現像部における清掃の対象にされている部材の表面
に摺接させた状態として、前記した部材の1方の端部と
他方の端部との間で往復移動させることにより、清掃の
対象にされている部材の表面は、弾性体製のブレードの
摺接によって良好に清掃される。湿式現像部で清掃の対
象にされている部材に清掃動作が行なわれている期間に
は、電子写真用湿式現像剤における現像用微粒子の帯電
の極性と同一極性の電圧を、湿式現像部において清掃の
対象にされている部材に印加して、清掃の対象にされて
いる部材から電子写真用湿式現像剤に対して電気的な斥
力が印加されるようにして清掃が良好に行なわれるよう
にする。多色現像を行なうための各色毎の湿式現像部に
対する清掃動作は、各一色毎の現像処理動作が終了する
度毎に、湿式現像部を予め定められた湿式現像部の待機
位置に移動させたり、あるいは各色毎の湿式現像部によ
って、順次に行なわれるすべての色の現像処理動作が終
了した後に、予め定められた湿式現像部の待機位置にお
いて行なうようにしてもよい。
【0006】また、多色現像を行なうための各色毎の湿
式現像部によって、順次に行なわれる各一色毎の現像処
理動作中に、清掃の対象にされている部材には、電子写
真用湿式現像剤における現像用微粒子の帯電の極性と同
一極性の電圧を印加させておき、現像処理動作中の湿式
現像部以外の湿式現像部に対してもそれぞれの電子写真
用湿式現像剤を循環させてある状態としておいて、順次
に行なわれるすべての色の現像処理動作が終了した後
に、予め定められた湿式現像部の待機位置で、湿式現像
部に対する清掃動作が行なわれるようにしてもよい。湿
式現像部の現像電極面に対する清掃動作中の期間に、湿
式現像部に対して電子写真用湿式現像剤を供給しておく
と、清掃の対象にされている部材の面が電子写真用湿式
現像剤によって湿潤されることにより、清掃の対象にさ
れている部材に固着している現像剤が弾性体製のブレー
ドによって除去され易くなり、かつ、前記の弾性体製の
ブレードによって削り取られた現像剤が、湿式現像部に
供給されている電子写真用湿式現像剤により洗い流され
てタンクに戻った後に、ポンプによって攪拌されて電子
写真用湿式現像剤中の電気絶縁性液体に容易に溶融され
る。
【0007】
【実施例】以下、添付図面を参照して本考案の画像記録
装置における湿式現像部の清掃装置の具体的な内容を詳
細に説明する。図1は本考案の画像記録装置における湿
式現像部の清掃装置を備えている画像記録装置の概略構
成を示す側面図(一部は断面図)であり、また、図2は本
考案の画像記録装置における湿式現像部の清掃装置の一
部の側面図、図3は本考案の画像記録装置における湿式
現像部の清掃装置の一部の正面図、図4は現像処理状態
における湿式現像部の側面図、図5は余剰現像剤除去部
材による余剰現像剤除去動作中の湿式現像部の側面図、
図6は余剰現像剤除去部材の動作を説明するための一部
の拡大側面図、図7は清掃状態の説明図、図8は湿式現
像部の上面図、図9は昇降装置の正断面図、図10乃至
図12は昇降装置の動作を説明するための側面図、図1
3は湿式現像部における現像状態を説明するための側面
図である。
【0008】ここでまず、主として図1を参照して本考
案の画像記録装置における湿式現像部の清掃装置を備え
ている画像記録装置の概略構成について説明することに
する。図1において1,2は画像記録装置の機体の側板
であり、前記した機体の側板1の上方には、ロール状の
電子写真用記録紙3の回動軸4の各1端を回動自在に支
持するための2枚の軸受板5が固着されている( 図中に
は回動軸4の他端を支持するための軸受板は示されてい
ない )。図中の想像線6は遮光のための被覆部材6であ
る。画像記録装置による画像記録を開始するために、操
作者が図示しない入力部に対して画像記録の開始の情報
を入力すると、ロール状の電子写真用記録紙3は供給部
の案内板7,8の間を経て供給ローラ9,10に挟着さ
れて、制御装置11の制御の下に回転が制御されている
供給ローラ9,10によって、回転ドラム13の方に送
られる。12は例えば回転刃と固定の受刃とを備えて構
成されている周知構成の裁断装置であり、この裁断装置
12は制御装置11の制御の下に電子写真用記録紙3の
裁断動作を行なう。
【0009】前記のように供給ローラ9,10により電
子写真用記録紙3の供給が開始されると、回転ドラム1
3の上方に設けられた始端位置規制部材14が、制御装
置11の制御の下に動作するカム(図示せず)によって、
それの先端部がこの状態において基準の回転位相を示し
て停止状態にされている回転ドラム13の表面まで降下
し、前記の供給ローラ9,10の回転によって前進して
いる電子写真用記録紙3の先頭部が、前記した始端位置
規制部材14に当接した時点に、図示されていないセン
サによって発生された信号が制御装置11に与えられ、
また、押えローラ15が図示されていないカムの動作に
よって下降して、電子写真用記録紙3の先頭付近を回転
ドラム13に圧着させる。前記した電子写真用記録紙3
の先頭部付近によって覆われている部分における回転ド
ラム13の表面には、回転ドラム13の母線方向に浅い
溝が設けられていて、前記の溝中には多数の透孔が回転
ドラム13の内部空間中に設けられている吸引装置の吸
引口16に連通するように設けられており、前記の吸引
口16には図示されていない真空ポンプが接続されてい
る。
【0010】電子写真用記録紙3の先頭部が前記した始
端位置規制部材14に当接した時点に、図示されていな
いセンサから発生された信号に基づいて、制御装置11
は所定のタイミングで真空ポンプによる吸引動作を開始
させ、電子写真用記録紙3の先頭部分が回転ドラム13
の周面に密着状態にされるようにする。前記のようにし
て、電子写真用記録紙3の先頭部の先端位置が始端位置
規制部材14によって規制された状態において、電子写
真用記録紙3の先頭部分が吸引装置の吸引口16から行
なわれる吸気によって、回転ドラム13の周面に密着状
態にされた時点の直後に、制御装置11の制御の下に始
端位置規制部材14が上昇した後に、回転ドラム13は
制御装置11の制御の下に図中の矢印Rの方向に回転を
開始して、回転ドラム13の外周に電子写真用記録紙3
を密着した状態での巻付け動作を開始し、回転ドラム1
3に巻付けられるべき電子写真用記録紙3は、既述した
制御装置11の制御の下に動作する裁断装置12の裁断
動作によって画像記録に必要な長さに裁断されて、電子
写真用記録紙3の後端部も吸引装置の吸引口17から多
数の透孔を介して行なわれる吸気動作によって、回転ド
ラム13の周面に密着状態にされる。
【0011】前記のようにして外周面に対して所定の大
きさの電子写真用記録紙3が密着された状態の回転ドラ
ム13が回転を続けて行くと、回転ドラム13に巻付け
られている電子写真用記録紙3には、電源19から電圧
が供給されている帯電器18によって一様な帯電が行な
われる。21は回転鏡車であり、この回転鏡車21はモ
ータ20によって所定の回転速度で回転して、半導体レ
〜ザ22から射出されたレーザ光を所定の方向に偏向す
る。半導体レーザ22は記録の対象にされている網点画
像デジタルデータを含む所定の露光データによって強度
変調されたレーザ光を射出し、そのレーザ光をレンズ2
3,反射鏡24,25等からなる光学系を介して、前記
した一様に帯電された電子写真用記録紙3を照射して、
記録の対象にされている網点画像デジタルデータを含む
所定の露光データによって電子写真用記録紙3が露光さ
れて、電子写真用記録紙3の感光体には記録の対象にさ
れている画像情報と対応する電荷像が形成される。前記
したレーザ光によって電子写真用記録紙3に露光が行な
われる部分と、回転ドラム13の最下方部分との間に
は、前浴装置26が支持板27上に取付けられている。
前浴装置26には、機体の底板29に固着されている前
浴液の容器30から管31を介して前浴液が供給されて
いて、前浴装置26のローラ28が電子写真用記録紙3
の表面に前浴液の被膜を形成させる。余った前浴液は前
浴装置26中に落下して戻されて管32を通して機体の
底板29に固着されている前浴液の容器30中に回収さ
れる。
【0012】前浴装置26において前浴処理を受けた電
子写真用記録紙3は、次に湿式現像部によって顕像化さ
れる。湿式現像部(湿式現像装置)は回転ドラム13の
直下の部分近傍における、前記した回転ドラム13の直
下の位置よりもドラム回転の上流側寄りの部分に現像電
極33a(湿式現像装置33〜37にそれぞれ設けられ
ている現像電極33a〜37aの内で選択使用されてい
る湿式現像装置の現像電極で、図示の状態では湿式現像
装置33が使用されているので現像電極33a)の全部
または大部分が位置するようにして配置されている。前
記した湿式現像装置33(34〜37でも同じ)の現像
電極33a(34a〜37aでも同じ)は、それの表面
が回転ドラム13に密着状態に巻回されている電子写真
用記録紙3の表面に対して、僅かな間隔を隔てて対面し
ており、現像電極33aにおける表面からは、機体の底
板29上に配置されている電子写真用湿式現像剤の容器
38(38〜42の内で使用されている湿式現像装置と
対応しているもの)から管43を介して湿式現像装置3
3に供給されている電子写真用湿式現像剤が、現像電極
33aに穿設されている吐出口33as(図8参照)か
ら流出、あるいは噴出していて、その電子写真用湿式現
像剤が回転ドラム13に密着状態に巻回されている電子
写真用記録紙3の表面に供給されることにより、電子写
真用記録紙3の電荷像の電荷量に応じたトナーが電子写
真用記録紙3の表面に付着されて電荷像の顕像化が行な
われるのである。
【0013】前記した現像電極33aの表面は、回転ド
ラム13に密着状態に巻回されている電子写真用記録紙
3の表面の傾斜と対応した傾斜を有しているから、前記
のように現像電極33aに穿設されている吐出口33a
sより電子写真用湿式現像剤が流出、あるいは噴出した
電子写真用湿式現像剤は、現像電極33aの表面と電子
写真用記録紙3の表面との間隙を充満した状態で回転ド
ラム13の回転方向に良好に流下して湿式現像装置33
中に回収される。湿式現像装置33中に回収された電子
写真用湿式現像剤は管44によって電子写真用湿式現像
剤の容器38中に回収される。図1において機体の底板
29上に配置されている電子写真用湿式現像剤の容器3
8〜42は、それぞれ異なる種類の電子写真用湿式現像
剤(電気絶縁性液体中に着色剤や結着剤等を含んで構成
された現像用微粒子を分散させてなる電子写真用湿式現
像剤)を収納している。
【0014】前記した各湿式現像装置33〜37は、そ
の内から選択された1個のものが、既述したように回転
ドラム13の直下の部分近傍における、前記した回転ド
ラム13の直下の位置よりもドラム回転の上流側寄りの
部分に、現像電極の全部または大部分が位置するように
して配置されるのであるが、図に示されている画像記録
装置では、複数の湿式現像装置33〜37の底部を、所
定の間隔を隔てて平行に張設された2本の移送帯(例え
ばチェーン、ベルト等)45上に乗せて、前記した移送
帯45を図中の矢印Eの方向に移動させるとともに、前
記した2本の移送帯45の間に設けた昇降装置49によ
って、移送帯45上の1個の湿式現像装置33(34〜
37)を前記した所定の位置まで上昇させて、現像処理
動作に使用されるようにしたり、あるいは前記の上昇位
置から少し下降した位置で余剰現像剤の除去動作を行な
ったり、もしくは前記の湿式現像装置を移送帯45上に
戻したりして、複数の湿式現像装置33〜37の内の所
定の1個のものが選択使用されるようにしている。図中
の矢印Fは前記した昇降装置の移動方向を示す。前記の
各湿式現像装置33〜37は平行に所定の間隔を隔てて
張設された2本の移送帯上に、設けられている間隔片
S,S…によって位置規制が行なわれた状態で載置され
ている。
【0015】前記の移送帯45(チェーン)はスプロケ
ット46,47に張設されていて、制御装置11の制御
の下に駆動スプロケットの方に駆動力が伝達されたり、
駆動力の供給が遮断されたりする。48は前記したチェ
ーンの弛みを無くとしたり蛇行したりすることを防止す
るためのレールである{なお、図1中に示してあるチェ
ーン45と、スプロケット46,47とは、機体の奥側
に設けられている方のものであり、機体の手前側のチェ
ーン(45)は図2,図3中に示されている。図2,図
3中において(48)はレール、図2中の(46)はス
プロケットである}。前記の制御装置11は、前記した
駆動スプロケットに対する駆動力の供給状態を制御し
て、前記した各湿式現像装置33〜37の内の選択され
た1個のものを昇降装置49の位置まで移送させる。昇
降装置49は制御装置11の制御の下に、カム板50が
固着されているカム軸51に回転力が伝達されることに
より、前記したカム板50の回動によって、前記したカ
ム板50のカム面に摺接しているローラ52の回転軸5
3が固着されている昇降部材の基板54を上昇または下
降させる。55は支持体である。前記した昇降部材の基
板54の下方には、取付板56に固着されている2本の
案内棒58,59に嵌合する孔を備えている案内部61,
62が固着されており、また昇降部材の基板54の上方
には連結体62,63を介して支持台64が設けられて
いる。昇降装置49部分の具体的な構造は図9の正断面
図に示されている。
【0016】前記した昇降装置の支持台64が、各湿式
現像装置33〜37を載置してある状態のチェーン45
の高さ位置よりも降下した状態から、前記したカム板5
0の回転によって上昇して行くと、そのときに前記した
支持台64の上方に位置されていた湿式現像装置33
は、図1(及び図4ならびに図10)に例示されている湿
式現像装置33の位置まで上昇されて、その位置におい
て既述のような所定の現像処理動作を行なうことができ
る。現像処理動作の終了した湿式現像装置33が、制御
装置11の制御の下に行なわれるカム板50の回転によ
る昇降装置49の支持台64の下降とともに下降して行
くときに、後述の図5(または図11)の状態になされて
余剰現像剤が良好に除去され、次いで、前記のカム板5
0の回転による昇降装置49の支持台64の下降によっ
て、湿式現像装置33はチェーン50上に載置された状
態にされる。このようにして複数の湿式現像装置33〜
37が1個ずつ選択されて現像処理動作のために順次に
使用されうるのである。
【0017】そして、現像部において現像処理動作が行
なわれた後に、電子写真用記録紙3に対する現像処理が
終了すれば、前記した昇降装置49によって湿式現像装
置は降下されるが、現像部において現像処理動作が終了
した電子写真用記録紙3の後端部に余剰現像剤溜りが生
じている場合には、良好な画質の記録画像を得ることが
できないから、良好な液切れの状態が得られるようにす
るための何等かの手段が必要とされるから、電子写真用
記録紙3に対する現像処理が終了して、現像処理動作の
終了した湿式現像装置33が、制御装置11の制御の下
に行なわれるカム板50の回転による昇降装置49の支
持台64の下降とともに、図1(及び図4,図10)に
示されている位置から下降して行くときに、図5(及び
図11)の状態、すなわち、電子写真用記録紙を巻回し
て担持する回転ドラムの最下方付近の位置に流下した現
像後の余剰現像剤に、余剰現像剤の除去動作時にブレー
ド73を接触させるとともに、前記のブレード73に現
像用微粒子の有する電荷に吸引力を及ぼす電界を発生さ
せるようにしたり、または電子写真用記録紙を巻回して
担持する回転ドラムの最下方の位置よりもドラム回転の
下流側寄りから、起風室67で起風した風を導風管65
を介して導風管の先端65aから噴出させて、その空気
圧によって余剰現像剤を回転ドラムの最下方の位置付近
に集めて、それに余剰現像剤の除去動作時にブレード7
3を接触させるとともに、前記のブレード73に現像用
微粒子の有する電荷に吸引力を及ぼす電界を発生させる
ようにしたり、もしくはコロナ放電によって余剰現像液
を回転ドラムの最下方の位置付近に集めて、回転ドラム
の最下方付近に流下した現像後の余剰現像液に対して、
余剰現像液の除去動作時にブレード73を接触させると
ともに、前記のブレード73に現像用微粒子の有する電
荷に吸引力を及ぼす電界を発生させるようにしたりし
て、余剰現像液を良好に除去できるようにする。
【0018】図4は回転ドラム13の外周に密着状態に
巻回されている状態の電子写真用記録紙3に対して、湿
式現像装置33によって現像処理が行なわれている図1
中にも示されている状態における現像部付近の要部の拡
大側面図であって、画像記録装置がこの図4に示されて
いるような現像処理動作を行なっている場合には、湿式
現像装置33が既述した昇降装置によって最上の位置ま
で上昇されていて、湿式現像装置33に設けられている
現像電極33aの先端部が、回転ドラム13の外周面に
近接して対面している状態にされている。前記した湿式
現像装置33(34〜37についても同じ)の筐体は、電
気的な絶縁材料(例えば合成樹脂)で作られており、図
4,図5及び図8乃至図12において72は揺動軸であ
る。前記の揺動軸72は湿式現像装置33(34〜37
についても同じ)の筐体の側板80,81(側板81は
図8を参照)における一側方の上方部分に設けられてい
る軸受け82,83(図8を参照)によって支持されてい
る。
【0019】湿式現像装置33〜37の筐体の側板8
0,81から突出している揺動軸72の各端部は、揺動
部材71の各側端部71a,71bに設けた孔に嵌合さ
れた後に、ねじ84,85によって揺動部材71の各側
端部71a,71bと固着されている。前記した揺動部
材71の各側端部71a,71bにおける先端部付近
は、導電物質製のブレード73によって連結されてい
る。前記した揺動部材71の一方の側端部71bには、
前記した揺動軸72の中心に対して、中心の位置がずれ
た状態で円板(偏心円板)75が固着されている。揺動
部材71に固着されている前記した偏心円板75は、図
9乃至図12中に示されている作動部材97によって、
後述のように図中で下方に変位されるような力が与えら
れた場合に、揺動部材71は図5及び図11に示されて
いるように揺動軸72を回動中心として揺動部材の先端
部71cが上方に移動された状態にされる。
【0020】さて、昇降装置49の昇降動作を制御する
ためのカム板50が固着されているカム軸51には、図
9乃至図12に示されているようにカム板90も固着さ
れている。図9においてカム板90が固着されているカ
ム軸51には、モータ88からの動力が図示されていな
いクラッチ機構や歯車89を介して伝達されている。前
記したカム軸51の回転制御は、カム軸51の回転位相
を検出するセンサ100によって発生された制御信号が
与えられた制御装置11によって行なわれる。カム軸5
1に固着されているカム板90のカム面には、カムフォ
ロアとして動作するローラ91が当接している。すなわ
ち、前記のローラ91の回動軸92がローラ支持板94
に支持されており、また、前記のローラ支持板94が取
付板56との間に張設されているスプリング93によっ
て下方に付勢されていることにより、前記のローラ91
はカム板90のカム面に当接状態にされるのである。前
記のローラ支持板94の上端部には案内部取付板95が
固着されており、前記の案内部取付板95の両端には案
内棒101,102に嵌合する筒状の案内部98,99
が固着されている。前記した案内部取付板95には連結
板96の下端部が固着されており、この連結板96の上
端部には作動部材97が固着されている。それで、前記
したカム軸51の回転によりカム板50,90が回転す
ると、カム板50のカム面に当接するローラ52の変位
によって昇降装置49の支持台64が、既述のように昇
降動作を行なうとともに、カム板90のカム面に当接す
るローラ91の変位によって作動部材97が上下動する
ことになる。
【0021】今、湿式現像装置33(34〜37)が現
像処理動作を行なっている図4(図10)に示されてい
る状態から、現像処理動作が終了した時点以後に制御装
置11の制御の下に行なわれるカム板50の回転による
昇降装置49の支持台64の下降とともに、湿式現像装
置33(34〜37)が下降して行く際における湿式現像
装置33(34〜37)の下降量に比べて、前記したカ
ム板90のカム面に従って下方に変位する作動部材97
によって、揺動部材71に固着されている偏心円板75
に与えられる下方向への変位量の方が大きいように、前
記したカム板90のカム面を構成させておくと、湿式現
像装置33(34〜37)が現像処理動作を行なってい
る図4(図10)の状態から、現像処理動作の終了後に
昇降装置49の支持台64の下降とともに湿式現像装置
33(34〜37)が下降して行って、湿式現像装置33
(34〜37)が例えば図5(図11)の位置に達した場
合における前記した揺動軸72の下降距離Lmに比べ
て、偏心円板75の中心位置の下降距離Luは、Lm<
Luの関係となり、したがって、揺動部材71は揺動軸
72を回動中心にして図4(図10)に示されている状
態から図5(図11)に示されている状態にまで回動す
る。
【0022】そして、湿式現像装置33(34〜37)が
図4(図10)に例示されている現像処理動作中の状態
から、現像処理動作の終了後に下降を開始して、図5
(図11)に示されている余剰現像液除去動作を行なう
状態にされた場合の揺動部材71は、揺動部材に植設さ
れているピン74の先端がばね76の取付け部材77に
構成されているストッパ86に当接する状態になるまで
回動しており、そのときに揺動部材71の先端部71c
はばね76に接触して、電線87を介して接続されてい
る図示されていない電源から供給された電圧が、前記し
たばね76→揺動部材71の先端部71c→ブレード7
3の経路によってブレード73に印加される。なお前記
したばね76の取付け部材77は機枠103に固着され
ている。図5(図11)に示されている余剰現像液除去
動作を行なう状態において、揺動部材71に固着されて
いるブレード73の先端部は、回転ドラム13の最下部
付近において回転ドラム13に巻回されている電子写真
用記録紙3の表面に接触または極めて接近している状態
として、揺動部材71に固着されているブレード73の
先端が、回転ドラム13に巻回されている電子写真用記
録紙3の末端部の表面に溜っている余剰現像液に接触で
きる状態にする。
【0023】図6は、前記のように回転ドラム13に巻
回されている電子写真用記録紙3の末端部の表面に溜っ
ている余剰現像液に対して、前記したブレード73の先
端部が容易に接触できる状態にするために、湿式現像装
置33(34〜37)が図4(図10)に例示されている
現像処理動作中の状態から、現像処理動作の終了後に下
降を開始して、余剰現像液除去動作を行なう状態にされ
た場合に、回転ドラム13に巻回されている電子写真用
記録紙3の末端部を回転ドラム13から剥離させた状態
にして電子写真用記録紙3の末端部を回転ドラム13の
表面から浮上がらせることにより、ブレード73の先端
が電子写真用記録紙3の末端部の表面に溜っている余剰
現像液に容易に接触できる状態にした場合を例示してい
る。
【0024】ところで、電子写真用記録紙3の表面に付
着して回転ドラム13の回転につれて回転ドラム13の
最下部付近を通過して定着部の方に移動されているよう
な余剰現像液があっても、そのような余剰現像液は既述
のように起風室67で起風された風が導風管65の先端
65aから回転ドラム13の最下部付近に噴出されてい
るために、前記のように回転ドラム13の最下部付近に
突出された状態のブレード73の位置にまで吹き寄せら
れるから、回転ドラム13の最下部付近に集められた余
剰現像液は、回転ドラム13の最下部付近において回転
ドラム13に巻回されている電子写真用記録紙3の表面
に接触または極めて接近している状態で既述のように電
圧が印加されている揺動部材71のブレード73に吸引
された後にブレード73を伝わって湿式現像装置内に戻
される。
【0025】現像処理動作を行なっている状態の図4
(図10)に示されている湿式現像装置33(34〜3
7)が、現像処理動作の終了後における昇降装置49に
よる下降動作の過程で、図5(図11)に示されている
ような状態で行なわれた余剰現像液除去動作によって、
表面の余剰現像液が除去された電子写真用記録紙3は、
定着部66で定着動作が行なわれた後に除電器68で除
電されてから排紙部の案内板69上を移送されて機外に
排紙される。なお、前記した排紙に先立って、回転ドラ
ム13に巻回されている電子写真用記録紙3における始
端部領域と末端部領域とに対応している回転ドラム13
の内部空間に設けられている吸気口から、所定のタイミ
ングで空気を噴出させて回転ドラム13の外周から電子
写真用記録紙3を剥離させる。図1中における図面符号
70,70は平版(刷版)用の加熱定着部を示してい
る。
【0026】これまでの説明から明らかなように、図1
に示されている画像記録装置では、2本の移送帯(チェ
ーン)45に載置されている複数の湿式現像装置33〜
37は、その内から選択された所定の1個のものが昇降
装置49によって既述の上昇位置にまで上昇された状態
で電子写真用記録紙3に対する現像処理動作のために使
用され、次いで、前記の上昇位置から少し下降した位置
で余剰現像剤の除去動作が行なわれた後に移送帯45上
に戻される、という動作を所定の回数だけ繰返して電子
写真用記録紙3の電荷像の顕像化動作と余剰現像剤の除
去動作とが行なわれて、電子写真用記録紙3に対する現
像処理動作が完了すると、前記した2本の移送帯(チェ
ーン)45に載置されている複数の湿式現像装置33〜
37は、所定の待機位置(ホームポジション)にまで移
動される。
【0027】所定の待機位置(ホームポジション)へ移
動された前記の各湿式現像装置33〜37は、所定の待
機位置(ホームポジション)に設けられている清掃装置
によって、複数の湿式現像装置33〜37のそれぞれの
現像電極面33a〜37aに対する清掃動作と、余剰現
像剤の除去動作に使用されたブレード73に対する清掃
動作とが行なわれる。前記した清掃装置の具体的な構成
態様は図2に示されている側面図と、図3に示されてい
る正面図とによって明らかにされている。なお図2中に
想像線によって示されている湿式現像装置33(34〜
37)は、既述した昇降装置49によって昇降動作が行
なわれる位置を参考的に示したものであり、13は回転
ドラムである。図2において、機体の側板2に固着され
ている支持板27上に設けられているモータ(ギヤード
モータ)112の出力軸113には、チェーン121を
駆動するスプロケット114が取付けられている。前記
のチェーン121は、図1について既述したチェーン4
5の張設方向と直交する方向に、図3に示されているよ
うに前記したスプロケット114と従動スプロケット1
23との間に張設されている。
【0028】前記したチェーン121には連結部材12
5を介してブレード固定板104が連結固着されてい
る。前記したブレード固定板104は、図3に示されて
いるように2枚の連結板133,134によってブッシ
ュ124に固着されている。そして、前記のブッシュ1
24は案内棒117(118)に移動自在に嵌合されて
いるから、前記したモータ112が回転して、それの出
力軸113に取付けられている駆動スプロケット114
が駆動されて、チェーン121が図3における左右の側
板136,135の方向(図1及び図2における紙面に
垂直な方向)に移動するのにつれて、前記したチェーン
121に連結部材125を介して連結固着されているブ
レード固定板104が、案内棒117,118(118
は案内棒に平行に設けられている案内棒)に案内され
て、図3における左右方向(図1及び図2における紙面
に垂直な方向)に移動することになる。115,116
は前記した案内棒117,118の一方端部の支持部材
であり、前記した案内棒117の他方端部は支持部材1
37によって支持されている(前記した案内棒118の
他方端部の支持部材は図示されていない)。そして、前
記したブレード固定板104には図2に示されているよ
うに、既述した複数の湿式現像装置33〜37が、それ
ぞれ所定の待機位置(ホームポジション)に位置してい
る状態における各湿式現像装置33〜37毎の現像電極
面33a〜37aを個別に清掃するために用いられるブ
レード111(図7参照)と、各湿式現像装置33〜37
毎の余剰現像剤の除去動作に使用されるブレード73を
個別に清掃するために用いられるブレード106,10
9(図7参照)が設けられている。
【0029】すなわち、前記したブレード固定板104
には、図7に示すようにブレード取付板110,10
8,105が固着されており、前記したブレード取付板
110には各湿式現像装置33〜37毎の現像電極面3
3a〜37aを個別に清掃するために用いられるブレー
ド111、例えばゴム製のブレードのような弾性体製の
ブレード111を取付け、また、前記したブレード取付
板105,108には、各湿式現像装置33〜37毎の
余剰現像剤の除去動作に使用されるブレード73を個別
に清掃するために用いられるブレード106,109、
例えばゴム製のブレードのような弾性体製のブレード1
06,109を取付けてあるから、既述のように、モー
タ112の回転よりチェーン121が図3における左右
方向(図1及び図2における紙面に垂直な方向)に移動
して、前記したチェーン121に連結部材125を介し
て連結固着されているブレード固定板104が、案内棒
117(118)に案内されて、図3における左右方向
(図1及び図2における紙面に垂直な方向)に移動した
場合には、前記のブレード固定板104に固着されてい
るブレード取付板110,108,105に取付けられ
ている清掃用の前記の各ブレード111,106,10
9は、それぞれのブレード111,106,109が当
接している清掃対象の構成部材の面に接触している状態
で往復移動することにより良好な清掃動作が行なわれる
ことになる。
【0030】前記したブレード固定板104に対してブ
レード取付板110を介して固着されている各湿式現像
装置33〜37毎の現像電極面33a〜37aを個別に
清掃するために用いられるブレード111や、前記した
ブレード固定板104に対してブレード取付板105,
108を介して固着されている各湿式現像装置33〜3
7毎の余剰現像剤の除去動作に使用されるブレード73
を個別に清掃するために用いられるブレード106,1
09等は、清掃動作が行なわれていない状態においては
図3中の右端付近で休止している。清掃動作が行なわれ
ていない状態において休止状態にあるブレード111,
106,109等は、図3に示されている構成例では、
装置の固定部127に対してねじ128によって取付け
られるように構成されている休止部材129に当接した
状態にされている。そして前記した休止部材129は、
例えば多孔性物質、例えばスポンジで構成されていて、
休止部材129に当接している各ブレード111,10
6,109等に付着している写真用湿式現像剤を吸着し
て、各ブレード111,106,109等に写真用湿式
現像剤中のトナーが乾燥固着した状態にならないように
する。
【0031】本考案の画像記録装置における湿式現像部
の清掃装置において、電子写真用記録紙3に対する現像
処理動作が完了して、2本の移送帯(チェーン)45に
載置されている複数の湿式現像装置33〜37が、所定
の待機位置(ホームポジション)にまで移動された後
に、前記のホームポジションにおいて清掃装置により、
複数の湿式現像装置33〜37のそれぞれの現像電極面
33a〜37aに対する清掃動作と、余剰現像剤の除去
動作に使用されたブレード73に対する清掃動作とを行
なう場合には、湿式現像部において清掃の対象にされて
いる部材に対する清掃動作が行なわれている期間に、電
気絶縁性液体中に着色剤や結着剤等を含んで構成された
現像用微粒子を分散させてなる電子写真用湿式現像剤に
おける現像用微粒子の帯電の極性と同一極性の電圧を、
湿式現像部において清掃の対象にされている部材(被清
掃部材)に印加すると、被清掃部材と電子写真用湿式現
像剤との間に斥力が働くために、被清掃部材は良好に清
掃された状態になる。
【0032】また、画像記録装置において多色現像を行
なっている場合には、各色毎の湿式現像部による各一色
毎の現像処理動作が終了する度毎に、湿式現像部を所定
の待機位置(ホームポジション)にまで移動させた後
に、前記のホームポジションにおいて清掃装置により、
複数の湿式現像装置33〜37のそれぞれの現像電極面
33a〜37aに対する清掃動作を行なうようにした
り、あるいは、多色現像を行なうための各色毎の湿式現
像部によって、順次に行なわれる各一色毎の現像処理動
作中に、現像処理動作中の湿式現像部以外の湿式現像部
に対してもそれぞれの電子写真用湿式現像剤を循環させ
ておくとともに、電子写真用湿式現像剤における現像用
微粒子の帯電の極性と同一極性の電圧を清掃の対象にさ
れている部材に印加させておいて、順次に行なわれるす
べての色の現像処理動作が終了した後に、湿式現像部を
所定の待機位置(ホームポジション)にまで移動させて
複数の湿式現像装置33〜37のそれぞれの現像電極面
33a〜37aに対する清掃動作を行なうようにしたり
することができる。
【0033】さらに、本考案の画像記録装置における湿
式現像部の現像電極面に対する清掃動作中の期間に、湿
式現像部に対して電子写真用湿式現像剤を供給しながら
前記した清掃用のブレードを往復させるようにした場合
には、清掃の対象にされている部材の面が電子写真用湿
式現像剤によって湿潤されることにより、清掃の対象に
されている部材に固着している現像剤が弾性体製のブレ
ードによって除去され易くなり、かつ、前記の弾性体製
のブレードによって削り取られた現像剤が、湿式現像部
に供給されている電子写真用湿式現像剤により洗い流さ
れてタンクに戻った後に、ポンプによって攪拌されて電
子写真用湿式現像剤中の電気絶縁性液体に容易に溶融さ
れるので都合良く清掃することができる。なお、前記の
ように湿式現像部に対して電子写真用湿式現像剤を供給
しながら湿式現像部の現像電極面に対する清掃動作を行
なう場合には、湿式現像部に対して電子写真用湿式現像
剤を供給した状態において清掃用のブレードを一往復さ
せた後に、前記した湿式現像部の現像電極面に対する電
子写真用湿式現像剤の供給を中止してから、もう一度、
清掃用のブレードを一往復させるようにして清掃を行な
うようにすることは好ましい実施の態様である。
【0034】
【考案の効果】以上、詳細に説明したところから明らか
なように、本考案の画像記録装置における湿式現像部の
清掃装置は、現像処理動作の終了後に、電子写真用記録
紙に現像処理を行なった位置から予め定められた待機位
置に湿式現像部を移動させて、湿式現像部の所定の待機
位置に設けられている湿式現像部の現像電極の電極面
や、湿式現像部における余剰現像剤除去部材の表面のよ
うな湿式現像部において清掃の対象にされている部材の
表面に、摺接可能な状態の弾性体製のブレードを、対応
する湿式現像部における清掃の対象にされている部材の
表面に摺接させた状態として、前記した部材の1方の端
部と他方の端部との間で往復移動させることにより、清
掃の対象にされている部材の表面は、弾性体製のブレー
ドの摺接によって良好に清掃されるのであり、湿式現像
部で清掃の対象にされている部材に清掃動作が行なわれ
ている期間に、電子写真用湿式現像剤における現像用微
粒子の帯電の極性と同一極性の電圧を、湿式現像部にお
いて清掃の対象にされている部材に印加して、清掃の対
象にされている部材から電子写真用湿式現像剤に対して
電気的な斥力が印加されるようにすることにより清掃が
良好に行なわれるようにすることが容易であり、また、
多色現像を行なうための各色毎の湿式現像部に対する清
掃動作は、各一色毎の現像処理動作が終了する度毎に、
湿式現像部を予め定められた湿式現像部の待機位置に移
動させたり、あるいは各色毎の湿式現像部によって、順
次に行なわれるすべての色の現像処理動作が終了した後
に、予め定められた湿式現像部の待機位置において行な
うようにしたり、多色現像を行なうための各色毎の湿式
現像部によって、順次に行なわれる各一色毎の現像処理
動作中に、清掃の対象にされている部材には、電子写真
用湿式現像剤における現像用微粒子の帯電の極性と同一
極性の電圧を印加させておき、現像処理動作中の湿式現
像部以外の湿式現像部に対してもそれぞれの電子写真用
湿式現像剤を循環させてある状態としておいて、順次に
行なわれるすべての色の現像処理動作が終了した後に、
予め定められた湿式現像部の待機位置で、湿式現像部に
対する清掃動作が行なわれるようにしたりして良好な清
掃動作を行なうことができるのでさらに、湿式現像部の
現像電極面に対する清掃動作中の期間に、湿式現像部に
対して電子写真用湿式現像剤を供給しておくと、清掃の
対象にされている部材の面が電子写真用湿式現像剤によ
って湿潤されることにより、清掃の対象にされている部
材に固着している現像剤が弾性体製のブレードによって
除去され易くなり、かつ、前記の弾性体製のブレードに
よって削り取られた現像剤が、湿式現像部に供給されて
いる電子写真用湿式現像剤により洗い流されてタンクに
戻った後に、ポンプによって攪拌されて電子写真用湿式
現像剤中の電気絶縁性液体に容易に溶融されるという利
点も得られる。したがって、従来、画像記録装置におけ
る湿式現像部の現像電極が、現像電極面が図13の
(b)に例示するようにトナーが固着して汚れるため
に、適切な濃度で地かぶリのない良好な記録画像が得ら
れないという問題の生じることがあったが、本考案の画
像記録装置における湿式現像部の清掃装置では、簡単な
構成の清掃装置により現像電極面を常に図13の(a)
に例示するようにきれいな状態にしておくことができる
ので、従来装置におけるような問題を容易に解決でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の画像記録装置における湿式現像部の清
掃装置を備えている画像記録装置の概略構成を示す側面
図(一部は断面図)である。
【図2】本考案の画像記録装置における湿式現像部の清
掃装置の一部の側面図である。
【図3】本考案の画像記録装置における湿式現像部の清
掃装置の一部の正面図である。
【図4】現像処理状態における湿式現像部の側面図であ
る。
【図5】余剰現像剤除去部材による余剰現像剤除去動作
中の湿式現像部の側面図である。
【図6】余剰現像剤除去部材の動作を説明するための一
部の拡大側面図でる。
【図7】清掃状態の説明図である。
【図8】湿式現像部の上面図である。
【図9】昇降装置の正断面図である。
【図10】昇降装置の動作を説明するための側面図であ
る。
【図11】昇降装置の動作を説明するための側面図であ
る。
【図12】昇降装置の動作を説明するための側面図であ
る。
【図13】湿式現像部における現像状態を説明するため
の側面図である。
【符号の説明】
1,2…画像記録装置の機体の側板、3…電子写真用記
録紙、4…ロールの回動軸、11…制御装置、13…回
転ドラム、27…支持板、33〜37…湿式現像装置、
33a〜37a…現像電極、吐出口…33as〜37a
s、45,121…チェーン、46,47,114,1
23…スプロケット、49…昇降装置、73…ブレー
ド、104…ブレード固定板、105,108,110
…ブレード取付板、106,109,111…ブレード、
112…モータ(ギヤードモータ)、113…出力軸、1
17,118…案内棒、124…ブッシュ、125…連
結部材、127…装置の固定部、129…休止部材、1
33,134…連結板、

Claims (8)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像と対応する電荷像が形成されている
    電子写真用記録紙の表面と所定の間隔を隔てて対向配置
    される現像電極の電極面との間に、電気絶縁性液体中に
    着色剤や結着剤等を含んで構成された現像用微粒子を分
    散させてなる電子写真用湿式現像剤を供給して、電荷像
    を顕像化させる湿式現像部を備えている画像記録装置に
    おける湿式現像部の清掃装置であって、現像処理動作の
    終了後に、電子写真用記録紙に現像処理を行なった位置
    から予め定められた待機位置に湿式現像部を移動させる
    手段と、前記した湿式現像部の所定の待機位置に、湿式
    現像部の現像電極の電極面に摺接可能な状態に配設した
    弾性体製のブレードを、対応する湿式現像部における現
    像電極の電極面に摺接状態として、湿式現像部の現像電
    極の電極面の1方の端部と他方の端部との間で、往復移
    動させる手段とを備えてなる画像記録装置における湿式
    現像部の清掃装置。
  2. 【請求項2】 画像と対応する電荷像が形成されている
    電子写真用記録紙の表面と所定の間隔を隔てて対向配置
    される現像電極の電極面との間に、電気絶縁性液体中に
    着色剤や結着剤等を含んで構成された現像用微粒子を分
    散させてなる電子写真用湿式現像剤を供給して、電荷像
    を顕像化させる湿式現像部を備えている画像記録装置に
    おける湿式現像部の清掃装置であって、現像処理動作の
    終了後に、電子写真用記録紙に現像処理を行なった位置
    から予め定められた湿式現像部の待機位置に前記した湿
    式現像部を移動させる手段と、前記した湿式現像部の所
    定の待機位置に、湿式現像部における余剰現像剤除去部
    材の表面に摺接可能な状態に配設した弾性体製のブレー
    ドを、対応する湿式現像部における余剰現像剤除去部材
    の表面の1方の端部と他方の端部との間で、余剰現像剤
    除去部材の表面に摺接状態として往復移動させる手段と
    を備えてなる画像記録装置における湿式現像部の清掃装
    置。
  3. 【請求項3】 画像と対応する電荷像が形成されている
    電子写真用記録紙の表面と所定の間隔を隔てて対向配置
    される現像電極の電極面との間に、電気絶縁性液体中に
    着色剤や結着剤等を含んで構成された現像用微粒子を分
    散させてなる電子写真用湿式現像剤を供給して、電荷像
    を顕像化させる湿式現像部を備えている画像記録装置に
    おける湿式現像部の清掃装置であって、現像処理動作の
    終了後に、電子写真用記録紙に現像処理を行なった位置
    から前記した湿式現像部を予め定められた湿式現像部の
    待機位置に移動させる手段と、前記した湿式現像部の所
    定の待機位置に、湿式現像部における現像電極の電極面
    に摺接可能な状態に配設した弾性体製のブレードを、対
    応する湿式現像部における現像電極の電極面の1方の端
    部と他方の端部との間で、現像電極の電極面に摺接状態
    として往復移動させるとともに、湿式現像部の所定の待
    機位置に配設した湿式現像部における余剰現像剤除去部
    材の表面に摺接可能な個別の弾性体製のブレードを、対
    応する湿式現像部における余剰現像剤除去部材の表面の
    1方の端部と他方の端部との間で、余剰現像剤除去部材
    の表面に摺接させた状態として往復移動させる手段とを
    備えてなる画像記録装置における湿式現像部の清掃装
    置。
  4. 【請求項4】 湿式現像部において清掃の対象にされて
    いる部材に対する清掃動作が行なわれている期間に、電
    気絶縁性液体中に着色剤や結着剤等を含んで構成された
    現像用微粒子を分散させてなる電子写真用湿式現像剤に
    おける現像用微粒子の帯電の極性と同一極性の電圧を、
    湿式現像部において清掃の対象にされている部材に印加
    する手段を備えてなる請求項1乃至3のいずれかの画像
    記録装置における湿式現像部の清掃装置。
  5. 【請求項5】 多色現像を行なうための各色毎の湿式現
    像部による各一色毎の現像処理動作が終了する度毎に、
    湿式現像部を電子写真用記録紙に現像処理を行なった位
    置から予め定められた湿式現像部の待機位置に移動させ
    て、湿式現像部に対する清掃動作を行なうようにした請
    求項1乃至4のいずれかの画像記録装置における湿式現
    像部の清掃装置。
  6. 【請求項6】 多色現像を行なうための各色毎の湿式現
    像部によって、順次に行なわれるすべての色の現像処理
    動作が終了した後に、予め定められた湿式現像部の待機
    位置において、湿式現像部に対する清掃動作が行なわれ
    るようにした請求項1乃至4のいずれかの画像記録装置
    における湿式現像部の清掃装置。
  7. 【請求項7】 多色現像を行なうための各色毎の湿式現
    像部によって、順次に行なわれる各一色毎の現像処理動
    作中に、現像処理動作中の湿式現像部以外の湿式現像部
    に対してもそれぞれの電子写真用湿式現像剤を循環させ
    ておくとともに、電子写真用湿式現像剤における現像用
    微粒子の帯電の極性と同一極性の電圧を清掃の対象にさ
    れている部材に印加させておいて、順次に行なわれるす
    べての色の現像処理動作が終了した後に、予め定められ
    た湿式現像部の待機位置において、湿式現像部に対する
    清掃動作が行なわれるようにする請求項1乃至4のいず
    れかの画像記録装置における湿式現像部の清掃装置。
  8. 【請求項8】 湿式現像部の現像電極面に対する清掃動
    作中の期間に、湿式現像部に対して電子写真用湿式現像
    剤を供給するようにした請求項1及び請求項3乃至7の
    いずれかの画像記録装置における湿式現像部の清掃装
    置。
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