JP2562611Y2 - 排ガスダクト - Google Patents
排ガスダクトInfo
- Publication number
- JP2562611Y2 JP2562611Y2 JP10014591U JP10014591U JP2562611Y2 JP 2562611 Y2 JP2562611 Y2 JP 2562611Y2 JP 10014591 U JP10014591 U JP 10014591U JP 10014591 U JP10014591 U JP 10014591U JP 2562611 Y2 JP2562611 Y2 JP 2562611Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- duct
- exhaust gas
- dust
- gas duct
- outlet
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- Waste-Gas Treatment And Other Accessory Devices For Furnaces (AREA)
- Vertical, Hearth, Or Arc Furnaces (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案はダスト混じりの排ガスを
生ずる設備例えば溶解炉において発生したダスト混じり
の排ガスをその処理設備例えば集塵装置に向けて送る為
に用いられる排ガスダクトに関する。
生ずる設備例えば溶解炉において発生したダスト混じり
の排ガスをその処理設備例えば集塵装置に向けて送る為
に用いられる排ガスダクトに関する。
【０００２】
【従来の技術】一般的に工場においては、上記のような
排ガスを生ずる設備とその処理設備とは工場レイアウト
の関係上横方向に離れて設けられる。従って上記排ガス
を横引きのダクトを用いて横方向に運ぶ必要がある。し
かし横引のダクトの中を上記排ガスが通ると、ダクトの
内周面において底部となっている側の部分の上に次第に
上記ダストが堆積する為それの除去が必要となる。従来
は横引ダクト内において底部となる位置にダスト搬出用
の長いスクリューを設け、その作動によりダストの排出
を行っている。
排ガスを生ずる設備とその処理設備とは工場レイアウト
の関係上横方向に離れて設けられる。従って上記排ガス
を横引きのダクトを用いて横方向に運ぶ必要がある。し
かし横引のダクトの中を上記排ガスが通ると、ダクトの
内周面において底部となっている側の部分の上に次第に
上記ダストが堆積する為それの除去が必要となる。従来
は横引ダクト内において底部となる位置にダスト搬出用
の長いスクリューを設け、その作動によりダストの排出
を行っている。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】この従来の構造では、
上記スクリューはダクト内を通る高温のガスに晒される
為寿命が短かくなるという問題点があり、又耐久性の高
いものを使おうとすると極めて高価となってしまう問題
点があった。
上記スクリューはダクト内を通る高温のガスに晒される
為寿命が短かくなるという問題点があり、又耐久性の高
いものを使おうとすると極めて高価となってしまう問題
点があった。
【０００４】本願考案は上記従来技術の問題点（技術的
課題）を解決する為になされたもので、ダスト混じりの
排ガスを横引でき、しかもそのようなものであってもダ
クトを水平面に対し傾斜させかつ周方向に回動自在に構
成することによって、ダクト内にダスト排出の為の設備
を要せずしてダストの排出が出来、従って、そのような
設備の耐久性に対する考慮を要すことなくダクト内部の
ダスト処理ができるようにした排ガスダクトを提供する
ことを目的としている。
課題）を解決する為になされたもので、ダスト混じりの
排ガスを横引でき、しかもそのようなものであってもダ
クトを水平面に対し傾斜させかつ周方向に回動自在に構
成することによって、ダクト内にダスト排出の為の設備
を要せずしてダストの排出が出来、従って、そのような
設備の耐久性に対する考慮を要すことなくダクト内部の
ダスト処理ができるようにした排ガスダクトを提供する
ことを目的としている。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為
に、本願考案における排ガスダクトは、一端が入口で他
端が出口となっており、しかも横臥状態に設けられてい
るダスト混じりの排ガス案内用の排ガスダクトにおい
て、該ダクトは水平面に対し傾斜させてあると共に、周
方向に回動自在に構成されたものである。
に、本願考案における排ガスダクトは、一端が入口で他
端が出口となっており、しかも横臥状態に設けられてい
るダスト混じりの排ガス案内用の排ガスダクトにおい
て、該ダクトは水平面に対し傾斜させてあると共に、周
方向に回動自在に構成されたものである。
【０００６】
【作用】ダスト混じりの排ガスはダクト内部を入口から
出口に向けて流れる。この場合、ダクトを回転させる
と、上記排ガス中のダストがダクトの底部となっている
側の内周面に落下しても、その落下したダストはダクト
の回転に伴ない傾斜状態の下方に向けて移動しその側の
端から排出される。
出口に向けて流れる。この場合、ダクトを回転させる
と、上記排ガス中のダストがダクトの底部となっている
側の内周面に落下しても、その落下したダストはダクト
の回転に伴ない傾斜状態の下方に向けて移動しその側の
端から排出される。
【０００７】
【実施例】以下本願の実施例を示す図面について説明す
る。横引の排ガスダクトを備えた排ガス案内設備の一例
を示す図１において、１は垂直ダクトで、その上部は排
ガス源例えばアーク炉のような溶解炉に接続してある。
他の例としては、これが燃焼塔である場合、その燃焼塔
自身が排ガス源となる場合もある。２は該垂直ダクト１
の側面に設けられた連通口である。３は上記垂直ダクト
１から水平方向に離れた位置に設けられたもう一つの垂
直ダクトで、上記垂直ダクト１との距離は例えば14ｍ程
度であり、その上部は排ガスの処理設備例えば集塵装置
に接続してある。尚４は該ダクト３の側面に設けた連通
口、５はダスト取出口で、常時は扉で閉ざされていた
り、スクリューコンベアで、下部に堆積したダストを塔
外に排出したりしている。７は上記両垂直ダクト１，３
間を繋ぐ横引の排ガスダクトで、円筒状に構成され（直
径は例えば1.8 ｍ程度）、支持構造８により水平面に対
し傾斜した状態で、かつ周方向に回動自在に支えられて
おり、一端の入口９は連通口２に、他端の出口10は連通
口４に夫々連通させてある。該ダクト７の傾斜角は例え
ば１〜５°程度に設定される。入口９と連通口２との間
はダスト混じりの排ガスが外部に漏れぬように構成して
ある。即ち、ダクト７にはフランジ部11が設けられ、垂
直ダクト１には上記フランジ部11を包囲する包囲部材12
が設けてある。そしてそれらの間は摺動自在なシール部
材13によってシールしてある。一方、出口10と連通口４
との間も同様に構成され、14はフランジ部、15は包囲部
材、16はシール部材を夫々示す。上記ダクト７は鋼板製
の殻体17の内面を耐熱用のキャスタ18で内張りした構成
である。しかし内部に通される排ガスの温度が比較的低
い場合はキャスタ18を備えない構造であっても良い。ダ
クト７は全長を一体に形成した構造であっても、或いは
複数の短いダクト要素をフランジで連結した構造であっ
ても良い。19は保守点検用のマンホールを示す。
る。横引の排ガスダクトを備えた排ガス案内設備の一例
を示す図１において、１は垂直ダクトで、その上部は排
ガス源例えばアーク炉のような溶解炉に接続してある。
他の例としては、これが燃焼塔である場合、その燃焼塔
自身が排ガス源となる場合もある。２は該垂直ダクト１
の側面に設けられた連通口である。３は上記垂直ダクト
１から水平方向に離れた位置に設けられたもう一つの垂
直ダクトで、上記垂直ダクト１との距離は例えば14ｍ程
度であり、その上部は排ガスの処理設備例えば集塵装置
に接続してある。尚４は該ダクト３の側面に設けた連通
口、５はダスト取出口で、常時は扉で閉ざされていた
り、スクリューコンベアで、下部に堆積したダストを塔
外に排出したりしている。７は上記両垂直ダクト１，３
間を繋ぐ横引の排ガスダクトで、円筒状に構成され（直
径は例えば1.8 ｍ程度）、支持構造８により水平面に対
し傾斜した状態で、かつ周方向に回動自在に支えられて
おり、一端の入口９は連通口２に、他端の出口10は連通
口４に夫々連通させてある。該ダクト７の傾斜角は例え
ば１〜５°程度に設定される。入口９と連通口２との間
はダスト混じりの排ガスが外部に漏れぬように構成して
ある。即ち、ダクト７にはフランジ部11が設けられ、垂
直ダクト１には上記フランジ部11を包囲する包囲部材12
が設けてある。そしてそれらの間は摺動自在なシール部
材13によってシールしてある。一方、出口10と連通口４
との間も同様に構成され、14はフランジ部、15は包囲部
材、16はシール部材を夫々示す。上記ダクト７は鋼板製
の殻体17の内面を耐熱用のキャスタ18で内張りした構成
である。しかし内部に通される排ガスの温度が比較的低
い場合はキャスタ18を備えない構造であっても良い。ダ
クト７は全長を一体に形成した構造であっても、或いは
複数の短いダクト要素をフランジで連結した構造であっ
ても良い。19は保守点検用のマンホールを示す。
【０００８】次に支持構造８について説明する。21, 2
2, 23は支持台、24, 25, 26はそれらの上に備えられた
支持ローラで、各支持ローラは何れもダクト７の軸芯の
直下位置に対して夫々周方向に30°ずつ離れた２ヶ所ず
つに設けられていて、ダクト７を安定に支えている。27
は支持台21に取付けた駆動用のモータで、減速機付のも
のが用いてあり、その出力軸に駆動ギヤ28例えばスプロ
ケットが取付けてある。29, 30, 31はダクト７に周設し
たタイヤで、上記各支持ローラ24, 25, 26の上に乗って
いる。32はダクト７に周設した被駆動ギヤで、前記駆動
ギヤ28と噛み合わせてある。この被駆動ギヤ32は、部分
拡大図に示されるように二つのフランジ33, 34をダクト
７の外周面に対しその軸線方向に相互に離間した状態に
固着し、ダクト７の周方向に並設した多数のピン35の一
端及び他端を上記フランジ33, 34に固着し、各ピン35に
ローラ35ａを回動自在に周設した構造としてある。そし
て上記駆動ギヤ28を上記ローラ35ａが周設されたピン35
と嵌合させて、ダクト７を回転駆動すると共に、ダクト
７のスラストを受けるようにしてある。
2, 23は支持台、24, 25, 26はそれらの上に備えられた
支持ローラで、各支持ローラは何れもダクト７の軸芯の
直下位置に対して夫々周方向に30°ずつ離れた２ヶ所ず
つに設けられていて、ダクト７を安定に支えている。27
は支持台21に取付けた駆動用のモータで、減速機付のも
のが用いてあり、その出力軸に駆動ギヤ28例えばスプロ
ケットが取付けてある。29, 30, 31はダクト７に周設し
たタイヤで、上記各支持ローラ24, 25, 26の上に乗って
いる。32はダクト７に周設した被駆動ギヤで、前記駆動
ギヤ28と噛み合わせてある。この被駆動ギヤ32は、部分
拡大図に示されるように二つのフランジ33, 34をダクト
７の外周面に対しその軸線方向に相互に離間した状態に
固着し、ダクト７の周方向に並設した多数のピン35の一
端及び他端を上記フランジ33, 34に固着し、各ピン35に
ローラ35ａを回動自在に周設した構造としてある。そし
て上記駆動ギヤ28を上記ローラ35ａが周設されたピン35
と嵌合させて、ダクト７を回転駆動すると共に、ダクト
７のスラストを受けるようにしてある。
【０００９】上記構成のものにおいては、排ガス源から
のダスト混じりの排ガスが垂直ダクト１に到来し、その
ガスは連通口２からダクト７の入口９に入り、ダクト７
内を通り、その出口10から連通口４を介して垂直ダクト
３に至り、集塵装置に向けて案内される。この場合にお
いてダクト７は駆動モータ27によって回転駆動される。
その結果、ダクト７内においてはその中を通る排ガス中
のダストがダクト７の内周面において下側となっている
部分に落下しても、そのダストはダクト７の回転に伴な
い傾斜状態となっている下部の側即ち出口10の側に移動
し、出口10から連通口４を通って垂直ダクト３の底部に
落ち、ダクト７内に堆積することが防止される。尚上記
ダクト７の回転数は例えば1.5 ｒｐｍである。しかしそ
の回転数はダクト７内に落ちるダストの量に応じて適宜
定めるのが良い。又ダクト７の傾斜角も同様である。例
えばダストが多量の場合には回転数を増したり傾斜を大
きく設定し、少量の場合には回転数を減らしたり傾斜を
緩く設定すると良い。上記のようにしてダスト混じりの
排ガスを案内した場合において垂直ダクト３内に集積さ
れたダストは自動的に排出されるか、又はダストが多量
となった場合には、適宜取出口５を開いてそこからダス
トを取り出し、その処理をする。尚上記ダクト７の傾斜
方向は入口９の側が低くなる方向であっても良い。
のダスト混じりの排ガスが垂直ダクト１に到来し、その
ガスは連通口２からダクト７の入口９に入り、ダクト７
内を通り、その出口10から連通口４を介して垂直ダクト
３に至り、集塵装置に向けて案内される。この場合にお
いてダクト７は駆動モータ27によって回転駆動される。
その結果、ダクト７内においてはその中を通る排ガス中
のダストがダクト７の内周面において下側となっている
部分に落下しても、そのダストはダクト７の回転に伴な
い傾斜状態となっている下部の側即ち出口10の側に移動
し、出口10から連通口４を通って垂直ダクト３の底部に
落ち、ダクト７内に堆積することが防止される。尚上記
ダクト７の回転数は例えば1.5 ｒｐｍである。しかしそ
の回転数はダクト７内に落ちるダストの量に応じて適宜
定めるのが良い。又ダクト７の傾斜角も同様である。例
えばダストが多量の場合には回転数を増したり傾斜を大
きく設定し、少量の場合には回転数を減らしたり傾斜を
緩く設定すると良い。上記のようにしてダスト混じりの
排ガスを案内した場合において垂直ダクト３内に集積さ
れたダストは自動的に排出されるか、又はダストが多量
となった場合には、適宜取出口５を開いてそこからダス
トを取り出し、その処理をする。尚上記ダクト７の傾斜
方向は入口９の側が低くなる方向であっても良い。
【００１０】
【考案の効果】以上のように本願考案にあっては、ダク
ト７は横臥状であるから、排ガスを横方向に向け案内す
ることができ、排ガス発生設備で発生した排ガスをそれ
とは横方向に離れた場所にある排ガス処理設備に向けて
案内する用途に好都合に利用できる利点がある。
ト７は横臥状であるから、排ガスを横方向に向け案内す
ることができ、排ガス発生設備で発生した排ガスをそれ
とは横方向に離れた場所にある排ガス処理設備に向けて
案内する用途に好都合に利用できる利点がある。
【００１１】しかも上記ダクト７は横臥状であるが故、
上記排ガスが多量のダストを含むものであると、その排
ガスの案内中にダストがダクト７の内周面において底部
となっている側の部分の上に落下し堆積する可能性があ
っても、本願考案のダクト７は水平面に対し傾斜し、か
つ回動自在である為、上記のように排ガス中のダストが
落下する場合、該ダクト７を回動させることによって、
落下したダストはダクト７における低い側の端に向けて
順次移動しそこから排出される特長がある。このこと
は、ダクト７内に前記従来技術のスクリューの如きダス
ト排出用の設備を要すことなく堆積ダストの排出ができ
ることであって、そのような設備の耐久性に対する考慮
を元々要することなくダクト内部のダスト処理を行なえ
る利点がある。
上記排ガスが多量のダストを含むものであると、その排
ガスの案内中にダストがダクト７の内周面において底部
となっている側の部分の上に落下し堆積する可能性があ
っても、本願考案のダクト７は水平面に対し傾斜し、か
つ回動自在である為、上記のように排ガス中のダストが
落下する場合、該ダクト７を回動させることによって、
落下したダストはダクト７における低い側の端に向けて
順次移動しそこから排出される特長がある。このこと
は、ダクト７内に前記従来技術のスクリューの如きダス
ト排出用の設備を要すことなく堆積ダストの排出ができ
ることであって、そのような設備の耐久性に対する考慮
を元々要することなくダクト内部のダスト処理を行なえ
る利点がある。
【図１】横引の排ガスダクトを備えた排ガス案内設備の
一部破断正面図。
一部破断正面図。
７ 排ガスダクト ９ 入口 10 出口
Claims (1)
- 【請求項１】 一端が入口で他端が出口となっており、
しかも横臥状態に設けられているダスト混じりの排ガス
案内用の排ガスダクトにおいて、該ダクトは水平面に対
し傾斜させてあると共に、周方向に回動自在に構成され
ていることを特徴とする排ガスダクト。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10014591U JP2562611Y2 (ja) | 1991-11-07 | 1991-11-07 | 排ガスダクト |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10014591U JP2562611Y2 (ja) | 1991-11-07 | 1991-11-07 | 排ガスダクト |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0543000U JPH0543000U (ja) | 1993-06-11 |
| JP2562611Y2 true JP2562611Y2 (ja) | 1998-02-16 |
Family
ID=14266150
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10014591U Expired - Fee Related JP2562611Y2 (ja) | 1991-11-07 | 1991-11-07 | 排ガスダクト |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2562611Y2 (ja) |
-
1991
- 1991-11-07 JP JP10014591U patent/JP2562611Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0543000U (ja) | 1993-06-11 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |