JP2561296B2 - 地中変形の測定方法 - Google Patents

地中変形の測定方法

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JP2561296B2
JP2561296B2 JP62244960A JP24496087A JP2561296B2 JP 2561296 B2 JP2561296 B2 JP 2561296B2 JP 62244960 A JP62244960 A JP 62244960A JP 24496087 A JP24496087 A JP 24496087A JP 2561296 B2 JP2561296 B2 JP 2561296B2
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康之 早川
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  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)
  • Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)
  • Testing Or Calibration Of Command Recording Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は軟弱地盤上の盛土施工中における盛土及び基
礎地盤等の経時的変形を測定する測定方法に関するもの
である。
<従来の技術> 近年の埋立地造成における護岸構築は軟弱海底盤上で
の造成が多くなっていることから、実際の土性値の把握
が難しく、安定,安全率のある護岸設計は益々困難化し
つつあり、施工中において円形辷りによる破壊等、数列
の事故が見受けられる。
従って、施工管理上、施工中の盛土,地盤の変形を測
定把握し、破壊に至らない様事前にその挙動解析を行
い、将来予測を立てていかなければならない。
そこで、陸上での地盤改良の場合、第8図に示す様に
地盤改良(サンドコンパクションパイル:S.C.P)により
影響を受ける範囲の地盤の適所に、挿入式傾斜計M1や固
定式傾斜計M2を設置して変形量を測定している。
<発明が解決しようとする問題点> しかしながら変形量が大きい為、挿入式傾斜計M1の場
合は、パイプやジョイント部の破断,パイプ変形等によ
って計器挿入不能となり、又固定式傾斜計M2の場合は、
リード線の破断や方向性が不明となる等の問題がある。
しかも上記の測定手段では一旦抜き出した傾斜計を元
の位置に戻すことがむずかしい為、高い精度の測定値を
得ること、さらには変形量を時系列的に測定するのは非
常に難しく、将来的に変形量を予測することは殆ど不可
能と言っても過言ではない状況にある。
一方、海中の場合、陸上より更に規模が大きく変位量
も大きくなると共に、測定環境も水中となるので水深が
10mを超えると設置や抜き出し作業も困難であった。し
かも第9図に示す様に海中盛立ての場合は、土運船によ
る砂投入時の衝撃によってセンサが簡単に破壊してしま
うと共に地盤の動きが大きく、圧密沈下δsが1.0m〜4.
0m、側方流動δHが0.5〜1.5mであるのでセンサがこれ
に追随できず、更には上述の如く水深10mを超えると細
かい作業が困難となる為経時的に変形量を測定すること
が不能となることが多かった。
以上の如く挿入式傾斜計や固定式傾斜計を用いた測定
方法では、変形量が大きくなるにつれて追随が困難とな
り、地盤改良及び盛土施工中における盛土,地盤の経時
的変形を確実に測定把握することができなくなるので、
破壊事故を招く虞があり施工管理上大きな問題点となっ
ていた。
従って近年では少なくとも変形量を容易かつ正確に測
定する為、形状記憶合金からなる材料を用いた測定方法
も提言されているが、これらの方法においても合金の形
状復元精度や測定位置の不正確性などに起因する信頼性
欠如とともに、従来同様時系列的測定が煩雑となる等が
懸念されている。
本発明は係る点に鑑み提案されたもので、高精度の測
定が可能でかつ変形量に対して時系列的に測定できる方
法を提供しようとするものである。
<問題点を解決するための手段> すなわち本願発明は、変形量を測定すべき場所の地表
から略垂直に孔を穿設し、パイプ内に設けた凹部を所定
方向に向けた状態で該孔内にパイプを埋設する第1の工
程と、前記パイプ内の凹部に、形状記憶材製の線の外周
に設けた凸部を嵌合させた状態で所定の深さ位置まで該
線を挿入する第2の工程と、前記線に熱を与えて所定温
度に加熱し、該温度での線の変形形状を記憶させる第3
の工程と、前記線を前記パイプ内から抜き出して、前記
所定温度に再び加熱して前記記憶させた形状を復元して
その形状を初期形状として測定する第4の工程と、前記
線に付された深さ目盛にもとづいて該線を再び前記パイ
プ中の所定深さに挿入する第5の工程と、所定の頻度で
前記線に熱を与えて該線を所定温度に加熱し、該温度で
の変形を記憶させる第6の工程と、前記線を、前記パイ
プから再び抜き出して前記第6の工程の温度と同温度に
加熱してその変形量を測定する第7の工程と、前記第4
の工程で得られた初期形状と第7の工程で得られた形状
とを比較して変形量を算出する第8の工程とからなり、
前記第5の工程から第8の工程までを繰り返して各時点
での変形量をシュミレートすることを特徴とする地中変
形の測定方法に係わるものである。
<作用> 斯かる工程の測定方法においては、パイプはその凹部
を所定方向に向けられているのでパイプ内に挿入される
線も、その凸部を前記凹部に嵌め入れた状態で挿入され
れば、線の配置方向は一定となり又線の挿入深さも所定
の深さ目盛を基準とすれば一定となる。従って線の地中
における配置状態は常時一定となる。従って線の初期形
状の測定も正確となり、よって時系列的に測定される測
定値との変形量も正確なり、採来的な地中の変形を正確
にシュミレートすることができる。
<実施例> 以下に本発明の実施例を第1図乃至第7図に基づいて
説明する。
第1図において、1は変形量を測定すべき場所から略
垂直に、数列,数行穿設された孔で、第2図は第1図の
X−X線断面図である第3図(a),(b)に示す様に
ボーリングA、又はウォータージェットB等によって穿
けられる。2は孔1内に埋設された塩ビ,アルミ等の可
撓性パイプでφ1B以下のできる丈細いもので、なるべく
単一長さが長くジョイントはソケットねじ等の継手治具
で堅牢に接続されたものを用いる。このパイプ2内には
その長手方向に亘って凹部2aが設けられている。この凹
部2aはパイプ2の位置を一定とするとともに、該パイプ
2に対し後述の線3を常に所定の向きに挿入する役目を
する。
又第4図はパイプ2内に挿入される線の斜視図で、3
は形状記憶材(形状記憶合金)製の線で常温域(例えば
0〜30℃)では製作時の直線状態に戻り、約40℃以上の
熱を与えてある特定温度になると、その温度での変形形
状を記憶する合金或いはプラスチックよりなる線であ
る。
この線3には挿入の深さを管理する為、例えば50cm毎
に深さ目盛3aが付けられていると共に、パイプ2に対し
て挿入する方向を一定にする為、第2図に示す様に、線
3の外周に凸部3bが形成されている。すなわちこの凸部
3bをパイプ2の内に設けられている凹部2aに嵌合させた
状態で線3を挿入する。
直、凸部3bの変形例として第5図(a),(b)に示
す様な様々の形状のものがあるが、いずれもパイプ2の
凹部2aと嵌合する凸部を有するものであって、該パイプ
2に対する挿入位置が一定となる。
そして、上記線3に対して例えば、リード線4を介し
て電流を流すことによって40℃以上に加熱できる様にな
っている。
次に、変形量の経時的測定方法を具体的に説明する。
先ず、測定すべき場所から略垂直にボーリング又はウ
ォータージェット等により孔1を穿設する。そしてこの
孔1にパイプ2を埋設する。埋設する際は上述の如く凹
部2aを所定の方向に合せてパイプ2の配置を一定にす
る。
次いでパイプ2の凹部2aに凸部3bを嵌め合せた状態で
形状記憶材製の線3を挿入する。
線3は、その凸部3bをパイプ2の凹部2aに嵌み合され
て挿入されるのでその向きは常に一定となる。
又、線3の挿入深さも所定の深さ目盛3aにより制御さ
れるので所定の位置(深さ)に納まることになる。
斯かる線3に対し熱を与え、所定の温度にて加熱し、
その温度での変形形状を記憶させる。
而る後、線3をパイプ2より一旦抜き出し、測定室等
の設備のある場所に搬入し、そこで再び前記の所定温度
にて加熱する。これにより線3は、先に記憶した所定温
度時の形状に復元される。この復元された形状を初期形
状として設定する。
上記初期値の測定後、線3の凸部3bをパイプ2の凹部
2aに嵌め合わせた状態で再び挿入する。ここで、線3に
付された目盛3aにもとづき、先の深さと同じ深さに挿入
する。
以上の様にしてパイプ2と線3を設置した状態で施工
を行うと、施工の時間的経過により地盤が順次変形して
ゆく。その為、ある頻度(周期)毎、例えば1回/週,1
回/月等時間的(時系列的)に測定を行う。すなわち線
3に対し、ある時間が経過した時点で所定の温度にて加
熱しその形状を記憶させた後これを抜き出す。次いで測
定室等に搬入し、抜き出した第6図(a)に示す様な線
3に熱風を吹付けるか又は温水槽につける等して再び前
記所定の温度と同様の温度にし、第6図(b)に示す様
に記憶された形状に戻す。そしてこの形状と初期形状と
を比較して変形量を測定する。
この様にして各時点での変形量を測定した後、再び線
3を前記同様パイプ2内に挿入設置する。
以下同様の操作を繰返すことによって、各測定時毎の
形状がシュミレートされてゆき長期の地中変形動向を予
測することができる。
又ある箇所の変位分布を時系列に知りたい時は、前記
同様の測定手段にてパイプ2及び線3を第7図に示す様
に束にして設置する。そして定時毎に前記測定手段と同
様にして各変形量を測定することによって、所定箇所の
変位分布が把握できる。
<発明の効果> 以上の説明から明らかな様に、本発明によると、従来
不精確とされていた地中の時系列的変形を正確に把握す
ることができる。
特に線自体はその凸部がパイプの凹部に嵌め込まれる
ので、挿入と抜き出しが周期的に繰り返されても、単に
孔内において同じ向きに収納されることになる。
又、線の挿入深さも所定の目盛によって管理できるの
で上記同様挿入と抜き出しが周期的に繰り返されても常
に一定の深さに設置され、各変形量の測定精度は高いも
のとなる。
従って各測定時に得られた変形量は十分に正確なもの
となり長期に亘る地中の変形を正確にシュミレートでき
て、最終的な予測をも可能にする。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例を示す測定状態の断面図、 第2図は、第1図のX−X線断面図、 第3図(a),(b)は、孔の穿設方法を示す説明図、 第4図は、形状記憶材製線の構成を示す斜視図、 第5図(a),(b)は、同線の断面の変形例を示す断
面図、 第6図(a),(b)は、形状記憶材製線の変形及び記
憶形状を説明する図、 第7図は、他の測定方法を示す図、 第8図及び第9図は、従来の地盤改良及び盛土状況の説
明図である。 1……孔,2……パイプ, 2a……凹部,3……形状記憶材製線, 3a……目盛,4……リード線。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】変形量を測定すべき場所の地表から略垂直
    に孔を穿設し、パイプ内に設けた凹部を所定方向に向け
    た状態で該孔内にパイプを埋設する第1の工程と、 前記パイプ内の凹部に、形状記憶材製の線の外周に設け
    た凸部を嵌合させた状態で所定の深さ位置まで該線を挿
    入する第2の工程と、 前記線に熱を与えて所定温度に加熱し、該温度での線の
    変形形状を記憶させる第3の工程と、 前記線を前記パイプ内から抜き出して、前記所定温度に
    再び加熱して前記記憶させた形状を復元してその形状を
    初期形状として測定する第4の工程と、 前記線の凸部をパイプの凹部に嵌め合せるとともに深さ
    目盛にもとづいて該線を再び前記パイプ中の所定深さに
    挿入する第5の工程と、 所定の頻度で前記線に熱を与えて該線を所定温度に加熱
    し、該温度での変形を記憶させる第6の工程と、 前記線を、前記パイプから再び抜き出して前記第6の工
    程の温度と同温度に加熱してその変形量を測定する第7
    の工程と、 前記第4の工程で得られた初期形状と第7の工程で得ら
    れた形状とを比較して変形量を算出する第8の工程とか
    らなり、 前記第5の工程から第8の工程までを繰り返して各時点
    での変形量をシュミレートすることを特徴とする地中変
    形の測定方法。
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