JP2560441Y2 - クッション用表皮材の被覆装置 - Google Patents

クッション用表皮材の被覆装置

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JP2560441Y2
JP2560441Y2 JP1082491U JP1082491U JP2560441Y2 JP 2560441 Y2 JP2560441 Y2 JP 2560441Y2 JP 1082491 U JP1082491 U JP 1082491U JP 1082491 U JP1082491 U JP 1082491U JP 2560441 Y2 JP2560441 Y2 JP 2560441Y2
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JP
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cushion material
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cushion
bag
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司郎 佐野
徹 渕崎
寿夫 酒井
透 近藤
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株式会社サンキ
高島屋日発工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、クッション材の外表面
に袋状の表皮材を傷つけることなく且つ効率的に被覆で
きるクッション用表皮材の被覆装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動車用のヘッドレストやシー
トバッグ等においてはクッション材の外表面に表皮材が
被せられているのが普通であり、この表皮材の被覆方法
として、裏返しにした袋状表皮材を手作業によりクッシ
ョン材に対して反転しつつ被覆することが行なわれてい
た。
【0003】ところが、このような手作業は煩雑であり
多大の労力と時間を要するという問題点があった。そこ
で、特開昭59−32493号公報にあるように上記の
手作業を自動化して作業の効率化を図った装置の提案も
なされているが、袋状表皮材の反転動作中に表皮を傷つ
けたり破損したりするという問題点があるとともに、ク
ッション材に対して袋状表皮材を正確に位置決めするこ
とができないという問題点があり、更には大がかりな設
備であって広大な設置スペースを必要とするという問題
点もあった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】本考案は上記のような
従来の問題点を解決して、クッション材に袋状表皮材を
裏返しすることなく自動的に効率良く被覆できるうえに
袋状表皮材を傷つけることなくしかも正確に位置合わせ
して被覆でき、更にはコンパクトな装置であって狭い場
所にも設置することができるクッション用表皮材の被覆
装置を提供することを目的として完成されたものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本考案のクッション用表皮材の被覆装置
は、一端をクッション材導入口とし他端をクッション材
送出口とした先細テーパ筒状のガイド部材と、該ガイド
部材のクッション材導入口からクッション材送出口に向
けてクッション材を押し込む押込治具と、前記ガイド部
材の先端外側に設けられてガイド部材の先端に嵌合され
る袋状表皮材の開口側をガイド部材に固定するクランプ
治具とからなることを特徴とするものである。
【0006】
【実施例】次に、本考案を図示の実施例について詳細に
説明する。図中1は自動車用ヘッドレストのクッション
材、2はクッション材1に被覆される袋状表皮材、3は
該袋状表皮材2の内部へクッション材1を導入被覆する
ためのガイド部材である。
【0007】前記のガイド部材3は両端が開口された先
細テーパ筒状のものであり、その一端はクッション材1
の外径にほぼ等しい開口径を有するクッション材導入口
4に形成される一方、他端はクッション材1の外径より
も小さい開口径を有してクッション材導入口4から導入
されたクッション材1を圧縮した状態で袋状表皮材2の
内部へ送出するためのクッション材送出口5が形成され
ている。また、ガイド部材3の前記クッション材導入口
4に臨む位置にはクッション材導入口4からガイド部材
3内へクッション材1を押し込んでクッション材送出口
5より押し出すための押込治具6が配設されている。な
お、この実施例では押込治具6としてシリンダ6aおよび
ロッドの先端に取り付けたプレート6bとよりなり、これ
らによってクッション材1をクッション材導入口4から
ガイド部材3内へ押し込むよう構成されている。
【0008】一方、ガイド部材3の先端外側には前記ガ
イド部材3の先端に開口部が外嵌される袋状表皮材2を
ガイド部材3へ固定するためのシリンダ等からなるクラ
ンプ治具7が設けられている。なお、このクランプ治具
7に加えて袋状表皮材2の端縁部を固定するための係止
用フック8を設けておけば、袋状表皮材2の固定はより
確実なものとすることができる。
【0009】
【作用】このように構成されたものは、図1に示される
ように袋状表皮材2の開口部をガイド部材3の先端外側
すなわちクッション材送出口5の外側に嵌合してクラン
プ治具7および係止用フック8により精度よく位置決め
固定する一方、ガイド部材3のクッション材導入口4側
の所定位置にクッション材1をセットし、次に、図2に
示されるようにシリンダ6aの作動により押込治具6を作
動させれば、クッション材1はプレート6bに押されてク
ッション材導入口4から円滑に先細テーパ筒状のガイド
部材3内に導入されたうえ該ガイド部材3に周囲が均等
に圧縮されつつクッション材送出口5側へ移動してゆ
き、更にシリンダ6aの作動を続けるとクッション材1の
先端部はクッション材送出口5を通過して圧縮力から復
元された状態で袋状表皮材2内へ挿入される。そして、
最終的には図3に示されるようにクッション材1が袋状
表皮材2の内部へ正確に位置決めされつつ完全に装入さ
れることとなり、その後は通常の手段により仕上げられ
て完成品とされ、以下、同様の手順により連続的に生産
が行なわれる。
【0010】なお、前記のガイド部材3のクッション材
送出口5にはクッション材1の摺動抵抗を減少するよう
ローラ等を設けておくこともでき、また、シリンダ6aに
もクッション材1が袋状表皮材2の内部へ正確に挿入さ
れたか否かを確認するための光電スイッチ等を付設して
おくこともできる。
【0011】このように、本考案においては袋状表皮材
2をクッション材1へ反転することなく正確な位置合わ
せが行なわれつつ被覆できるうえにクッション材1は周
囲がガイド部材3により均等に圧縮されつつ袋状表皮材
2の内部へ装入されるので、表皮材2が傷つけられるこ
ともなく、優れた品質の製品を容易に提供することがで
きる。
【0012】次に、図4は自動車用シートバッグのクッ
ション材1に袋状表皮材2を被覆する他の実施例を示す
もので、このようにクッション材1が大型の場合には、
クランプ治具7がスライドレール7a内を摺動するものと
するとともに、クッション材1の先端部と袋状表皮材2
の底部とが接触した時点で両者がヘッドレストサポート
9により係合されて位置合わせされるようにしておけば
精度よく生産を行なえることとなる。
【0013】以上の説明からも明らかなように、本考案
においては袋状表皮材を裏返しておくことなくクッショ
ン材の外表面に自動的に被覆することができるので極め
て効率がよいうえに袋状表皮材が傷つけられることもな
く、しかも、正確に位置合わせして袋状表皮材をクッシ
ョン材に被覆することができ、更にはコンパクトな装置
であって狭い場所にも設置することができるものであ
る。よって、本考案は従来の問題点を一掃したクッショ
ン用表皮材の被覆装置として、その実用的価値は極めて
大きいものである。
【0014】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す一部切欠正面図である。
【図2】図1の作動工程を示す一部切欠正面図である。
【図3】図1の作動工程を示す一部切欠正面図である。
【図4】他の実施例を示す斜視図である。
【符号の説明】 1 クッション材 2 袋状表皮材 3 ガイド部材 4 クッション材導入口 5 クッション材送出口 6 押込治具 7 クランプ治具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 酒井 寿夫 愛知県知多郡東浦町大字森岡字下今池1 番地の41 (72)考案者 近藤 透 愛知県豊田市本地町6丁目87番地

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端をクッション材導入口(4) とし他端
    をクッション材送出口(5) とした先細テーパ筒状のガイ
    ド部材(3) と、該ガイド部材(3) のクッション材導入口
    (4) からクッション材送出口(5) に向けてクッション材
    を押し込む押込治具(6) と、前記ガイド部材(3) の先端
    外側に設けられてガイド部材(3) の先端に嵌合される袋
    状表皮材の開口側をガイド部材(3) に固定するクランプ
    治具(7) とからなることを特徴とするクッション用表皮
    材の被覆装置。
JP1082491U 1991-02-05 1991-02-05 クッション用表皮材の被覆装置 Expired - Fee Related JP2560441Y2 (ja)

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JPH04101700U JPH04101700U (ja) 1992-09-02
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JPH0736867B2 (ja) * 1992-08-06 1995-04-26 しげる工業株式会社 シートカバー装着装置
WO2018047253A1 (ja) * 2016-09-07 2018-03-15 Ykk株式会社 表皮材取り付け装置

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