JP2558637B2 - 音源位置測定方法 - Google Patents
音源位置測定方法Info
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- JP2558637B2 JP2558637B2 JP61131874A JP13187486A JP2558637B2 JP 2558637 B2 JP2558637 B2 JP 2558637B2 JP 61131874 A JP61131874 A JP 61131874A JP 13187486 A JP13187486 A JP 13187486A JP 2558637 B2 JP2558637 B2 JP 2558637B2
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- Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は、海中での音波伝播形態の考慮の上、海中内
に存在している音源について、その位置を深度、水平距
離および方位として特定された状態で測定するための音
源位置測定方法に関するものである。
に存在している音源について、その位置を深度、水平距
離および方位として特定された状態で測定するための音
源位置測定方法に関するものである。
従来技術に係る音源位置測定装置としては、例えば
「海洋音響−基礎と応用−」(昭和59年3月1日、海洋
音響研究会 編集発行:第3部応用編 第8章 音源の
探知(パッシブ用法)P236〜243における8.4項「水中位
置の測定」)に記載されているように、パッシブ音響測
位においては、1組の測定装置による場合は、その音源
の方位しか判らず、その水平距離を求める必要がある場
合には、2組以上の測定装置各々でその音源についての
方位を測定した上、2以上の測定された方位から交点を
求め位置特定するか、トランスポンダ、あるいはトラン
スポンダ相当のものからの応答信号によっているのが実
情である。特に音源の深度を測定するには、特公昭57−
34507号公報に記載されているように、ピンガー、ある
いはピンガー相当のものから送出される深度情報を利用
の上、音源の位置を特定する方式が知られている。
「海洋音響−基礎と応用−」(昭和59年3月1日、海洋
音響研究会 編集発行:第3部応用編 第8章 音源の
探知(パッシブ用法)P236〜243における8.4項「水中位
置の測定」)に記載されているように、パッシブ音響測
位においては、1組の測定装置による場合は、その音源
の方位しか判らず、その水平距離を求める必要がある場
合には、2組以上の測定装置各々でその音源についての
方位を測定した上、2以上の測定された方位から交点を
求め位置特定するか、トランスポンダ、あるいはトラン
スポンダ相当のものからの応答信号によっているのが実
情である。特に音源の深度を測定するには、特公昭57−
34507号公報に記載されているように、ピンガー、ある
いはピンガー相当のものから送出される深度情報を利用
の上、音源の位置を特定する方式が知られている。
しかしながら、パッシブ音響測位対象とされているも
のの中には、その対象から深度情報が全く得られない場
合があり、このような場合には、その対象についての深
度を特定することは極めて困難となっているのが実情で
ある。一方、その深度の特定をより一層困難にしている
要因としては、水中音波の伝播上での特徴的現象が挙げ
られるものとなっている。特に海中においては、音波が
伝播されるに際して、水温や水圧からの影響を強く受
け、その伝播特性は複雑な態様を示すものとなってい
る。その伝播特性の一例を「水中音響の原理」(昭和54
年11月20日、共立出版(株)発行、P163における図6.1
4)より引用した上、第1図として示す。図示のよう
に、音源の深度により伝播形態が様々に異なっているこ
とが判る。このような複雑な現象が、水中内における音
源の測位をより一層困難にしているというわけである。
のの中には、その対象から深度情報が全く得られない場
合があり、このような場合には、その対象についての深
度を特定することは極めて困難となっているのが実情で
ある。一方、その深度の特定をより一層困難にしている
要因としては、水中音波の伝播上での特徴的現象が挙げ
られるものとなっている。特に海中においては、音波が
伝播されるに際して、水温や水圧からの影響を強く受
け、その伝播特性は複雑な態様を示すものとなってい
る。その伝播特性の一例を「水中音響の原理」(昭和54
年11月20日、共立出版(株)発行、P163における図6.1
4)より引用した上、第1図として示す。図示のよう
に、音源の深度により伝播形態が様々に異なっているこ
とが判る。このような複雑な現象が、水中内における音
源の測位をより一層困難にしているというわけである。
因みに、特公昭55−16278号公報による場合、深度/
温度情報により、音源から不特定方向に放射された音波
に対する音道が、公知の音波伝播理論にもとづき計算・
描画されているが、これとは逆に、受波点から音道を逆
方向に辿ることによって、その音源の位置を探知するこ
とについては、何等積極的に言及されていないものとな
っている。換言すれば、音道を逆方向に辿ることによっ
て、たとえば、音源の候補位置が複数検出可とされたと
しても、音波の海中内での複雑な反射・伝播形態を考慮
の上、それら候補位置から何れか特定の1つを、その音
源についての実際の位置として検出することについて
は、その検出理論が何等記載されていなく、したがっ
て、音道を単に逆方向に辿ったとしても、実際上、その
音源についての位置は何等特定され得ないものとなって
いる。
温度情報により、音源から不特定方向に放射された音波
に対する音道が、公知の音波伝播理論にもとづき計算・
描画されているが、これとは逆に、受波点から音道を逆
方向に辿ることによって、その音源の位置を探知するこ
とについては、何等積極的に言及されていないものとな
っている。換言すれば、音道を逆方向に辿ることによっ
て、たとえば、音源の候補位置が複数検出可とされたと
しても、音波の海中内での複雑な反射・伝播形態を考慮
の上、それら候補位置から何れか特定の1つを、その音
源についての実際の位置として検出することについて
は、その検出理論が何等記載されていなく、したがっ
て、音道を単に逆方向に辿ったとしても、実際上、その
音源についての位置は何等特定され得ないものとなって
いる。
本発明の目的は、音源から深度情報が提供されない場
合に、海中での音波伝播形態等を考慮の上、その音源に
ついての3次元的位置が、1受波点で容易に特定された
状態として測定され得る音源位置測定方法を供するにあ
る。
合に、海中での音波伝播形態等を考慮の上、その音源に
ついての3次元的位置が、1受波点で容易に特定された
状態として測定され得る音源位置測定方法を供するにあ
る。
詳細な説明は省略するが、海中内での音速が深度に応
じて異なっているとして、ある深度に位置している音源
から任意方向に放射された音線各々が、その後、海中内
で如何に伝播されるかに関しては、音波伝播理論上、1
つの音線に着目すれば、深度位置各々での音速とその位
置での入射角との比が一定であるとする、いわゆる、ス
ネルの法則が適用され得ることがこれまでに知られたも
のとなっている。これによる場合、後述の第2図からも
判るように、水平基準に対しやや上向きに音源から放射
された音線は、海面方向に一旦向いつつ伝播されるも、
海面で反射されることなく、その後は、海中内で徐々に
海底方向に屈折された上、海底で反射されるも(このよ
うな音線を臨界音線と称す)、これに対し、それよりも
上向きに放射された音線は海面で反射された後、海底方
向に伝播された上、海底で反射される一方、それよりも
下向きに放射された音線は海底で反射された後、海面方
向に伝播された上、海面で反射されるといった具合に、
海中内で音波は複雑に伝播されるものとなっている。
じて異なっているとして、ある深度に位置している音源
から任意方向に放射された音線各々が、その後、海中内
で如何に伝播されるかに関しては、音波伝播理論上、1
つの音線に着目すれば、深度位置各々での音速とその位
置での入射角との比が一定であるとする、いわゆる、ス
ネルの法則が適用され得ることがこれまでに知られたも
のとなっている。これによる場合、後述の第2図からも
判るように、水平基準に対しやや上向きに音源から放射
された音線は、海面方向に一旦向いつつ伝播されるも、
海面で反射されることなく、その後は、海中内で徐々に
海底方向に屈折された上、海底で反射されるも(このよ
うな音線を臨界音線と称す)、これに対し、それよりも
上向きに放射された音線は海面で反射された後、海底方
向に伝播された上、海底で反射される一方、それよりも
下向きに放射された音線は海底で反射された後、海面方
向に伝播された上、海面で反射されるといった具合に、
海中内で音波は複雑に伝播されるものとなっている。
ところで、音源からある距離隔てた海中位置に受波点
が存在する場合、その受波点への到達音源(その受波点
で受信可とされる音線であり、これを固有音線と称す)
各々は、音源からの音線各々の屈折態様や海面/海底で
の反射回数により一義的に決定され得るものとなってい
る。しかも、固有音線はその反射回数が多い程に音源か
らの放射角が大きく、したがって、受波点への入射角も
大きくなっている。これ故に、その受波点への、上/下
方それぞれからの複数の音線について、その最小入射角
度に着目すれば、受波点の音源からの位置如何によって
は、その入射角度態様に顕著なる逆転現象が見受けられ
るというものである。より具体的には、後述の第2図か
らも判るように、音源からある水平距離隔てた領域I内
に受波点P1が存在しているとして、その受波点P1への、
上方からの複数の音線のうち、最小入射角度θ1に係る
音線は直接波とされる一方では、受波点P1への、下方か
らの複数の音線のうち、最小入射角度θ2に係る音線
は、海底からの1回反射音線とされるが、上記固有音線
の特徴よりして、最小入射角度θ1,θ2間には、θ2>
θ1の関係があることは明らかである。一方、音源から
ある水平距離隔てた領域II内に受波点P2が存在している
として、その受波点P2への、上方からの複数の音線のう
ち、最小入射角度θ4に係る音線は海底、海面でそれぞ
れ1回反射された音線とされる一方では、受波点P2へ
の、下方からの複数の音線のうち、最小入射角度θ3に
係る音線は、海底からの1回反射音線(臨界音線より放
射角が小さい)とされるが、これら最小入射角度θ3,
θ4間には、θ4>θ3の関係があるというものであ
る。換言すれば、受波点への、上/下方それぞれからの
最小入射角度についてその大小関係を判別すれば、受波
点が現に領域I,IIの何れに存在しているかが知れ、した
がって、附近の海図(特に、附近の海底深度情報を知る
上で必要)やその海域での音速を用い、受波点より逆方
向に音線が作図される場合は、音源の深度および水平距
離がその受波点で容易に知れるものである。
が存在する場合、その受波点への到達音源(その受波点
で受信可とされる音線であり、これを固有音線と称す)
各々は、音源からの音線各々の屈折態様や海面/海底で
の反射回数により一義的に決定され得るものとなってい
る。しかも、固有音線はその反射回数が多い程に音源か
らの放射角が大きく、したがって、受波点への入射角も
大きくなっている。これ故に、その受波点への、上/下
方それぞれからの複数の音線について、その最小入射角
度に着目すれば、受波点の音源からの位置如何によって
は、その入射角度態様に顕著なる逆転現象が見受けられ
るというものである。より具体的には、後述の第2図か
らも判るように、音源からある水平距離隔てた領域I内
に受波点P1が存在しているとして、その受波点P1への、
上方からの複数の音線のうち、最小入射角度θ1に係る
音線は直接波とされる一方では、受波点P1への、下方か
らの複数の音線のうち、最小入射角度θ2に係る音線
は、海底からの1回反射音線とされるが、上記固有音線
の特徴よりして、最小入射角度θ1,θ2間には、θ2>
θ1の関係があることは明らかである。一方、音源から
ある水平距離隔てた領域II内に受波点P2が存在している
として、その受波点P2への、上方からの複数の音線のう
ち、最小入射角度θ4に係る音線は海底、海面でそれぞ
れ1回反射された音線とされる一方では、受波点P2へ
の、下方からの複数の音線のうち、最小入射角度θ3に
係る音線は、海底からの1回反射音線(臨界音線より放
射角が小さい)とされるが、これら最小入射角度θ3,
θ4間には、θ4>θ3の関係があるというものであ
る。換言すれば、受波点への、上/下方それぞれからの
最小入射角度についてその大小関係を判別すれば、受波
点が現に領域I,IIの何れに存在しているかが知れ、した
がって、附近の海図(特に、附近の海底深度情報を知る
上で必要)やその海域での音速を用い、受波点より逆方
向に音線が作図される場合は、音源の深度および水平距
離がその受波点で容易に知れるものである。
以下、本発明を第2図から第4図により説明する。
先ず本発明に係る受波点としての受波器について説明
すれば、第3図に示すように、受波器1は船腹等に垂直
方向、水平方向にそれぞれ受波器が複数個配列された受
波器集合体として構成されたものとなっている。垂直方
向に配列された受波器各々からの出力信号間相関、ある
いは出力信号間位相差からは、後述のように、音波の到
来方向が、また、水平方向に配列された受波器各々から
は、水平方位が検出可とされているものである。
すれば、第3図に示すように、受波器1は船腹等に垂直
方向、水平方向にそれぞれ受波器が複数個配列された受
波器集合体として構成されたものとなっている。垂直方
向に配列された受波器各々からの出力信号間相関、ある
いは出力信号間位相差からは、後述のように、音波の到
来方向が、また、水平方向に配列された受波器各々から
は、水平方位が検出可とされているものである。
さて、第2図は本発明に係る、音源についての深度測
定原理を示したものである。図示のように、縦軸、横軸
はそれぞれ深度、(水平)距離であるとして、ある深度
に位置されている音源Sからの音線の海中内での伝播態
様が示されているが、受波点P1,P2としての受波器の水
平方向での距離位置如何によって、受波点P1,P2各々へ
の音線の入射態様は様々に異なっていることが判る。
定原理を示したものである。図示のように、縦軸、横軸
はそれぞれ深度、(水平)距離であるとして、ある深度
に位置されている音源Sからの音線の海中内での伝播態
様が示されているが、受波点P1,P2としての受波器の水
平方向での距離位置如何によって、受波点P1,P2各々へ
の音線の入射態様は様々に異なっていることが判る。
先ず垂直方向に配列された受波器各々による音波の到
来方向の検出原理から説明すれば、音波の到来方向が受
波器と直交する方向(この場合は、水平方向)である場
合には、受波器各々からの出力信号間には位相差が存在
しなく、それ以外の音波の到来方向では、それら出力信
号間には位相差が発生するものであることが判る。よっ
て、その位相差の極性と大きさとからは、音波の到来方
向が検出可とされているものである。
来方向の検出原理から説明すれば、音波の到来方向が受
波器と直交する方向(この場合は、水平方向)である場
合には、受波器各々からの出力信号間には位相差が存在
しなく、それ以外の音波の到来方向では、それら出力信
号間には位相差が発生するものであることが判る。よっ
て、その位相差の極性と大きさとからは、音波の到来方
向が検出可とされているものである。
ここで、受波点P1,P2各々での水平方向を基準面とし
て、受波点P1,P2各々への入射音線のうち、受波点P1,P2
各々より上方、下方からの入射音線に着目すれば、音波
伝播上の臨界線で隔てられた領域I,II間では、伝播状況
が互いに逆転されているものであることが判る。これ
は、図示のように、受波点P1では、上方、下方各々から
の到来音線群のうち、最も小さい垂直入射角θα,θβ
はそれぞれθ1,θ2として検出され、しかもθ1<θ2
の大小関係があるのに対し、受波点P2でのそれは、それ
ぞれθ4,θ3として検出され、しかもθ2<θ4の大小
関係にあるからである。よって、受波点が現に領域I,II
の何れにあるかを判定の上、附近の海底深度情報や季節
によるその海域では音速プロファイル(profile)が考
慮されつつ、受波点P1を出発点として垂直入射角θ1,θ
2各々にもとづき2本の音線が逆方向に辿って作図され
るか、または受波点P2を出発点として垂直入射角θ4,θ
3各々にもとづき2本の音線が逆方向に辿って作図され
る場合は、逆に、その音源Sについての深度、更には、
水平距離が容易に推測され得るというものである。例え
ば受波点が実際に受波点P2であるとして、2本の音線が
作図された場合、その交点として受波点P1,音源Sが求
められるが、受波点P2の存在領域が領域IIであることが
予め判明していれば、これより音源Sが交点として選択
的に求められるものである。
て、受波点P1,P2各々への入射音線のうち、受波点P1,P2
各々より上方、下方からの入射音線に着目すれば、音波
伝播上の臨界線で隔てられた領域I,II間では、伝播状況
が互いに逆転されているものであることが判る。これ
は、図示のように、受波点P1では、上方、下方各々から
の到来音線群のうち、最も小さい垂直入射角θα,θβ
はそれぞれθ1,θ2として検出され、しかもθ1<θ2
の大小関係があるのに対し、受波点P2でのそれは、それ
ぞれθ4,θ3として検出され、しかもθ2<θ4の大小
関係にあるからである。よって、受波点が現に領域I,II
の何れにあるかを判定の上、附近の海底深度情報や季節
によるその海域では音速プロファイル(profile)が考
慮されつつ、受波点P1を出発点として垂直入射角θ1,θ
2各々にもとづき2本の音線が逆方向に辿って作図され
るか、または受波点P2を出発点として垂直入射角θ4,θ
3各々にもとづき2本の音線が逆方向に辿って作図され
る場合は、逆に、その音源Sについての深度、更には、
水平距離が容易に推測され得るというものである。例え
ば受波点が実際に受波点P2であるとして、2本の音線が
作図された場合、その交点として受波点P1,音源Sが求
められるが、受波点P2の存在領域が領域IIであることが
予め判明していれば、これより音源Sが交点として選択
的に求められるものである。
因みに、水平距離について説明すれば、これまでにあ
っては、水平距離は、既述の従来方式のように、2以上
の測定された方位の交点から測定され得るが、測定対象
としての水平距離に比し測定装置(受波点)間の距離が
一般に小さく、したがって、水平距離は高精度に測定さ
れ得ないものとなっている。しかしながら、本発明にも
とづき音線の作図が行われる場合には、受波点は海底反
射、または海面反射を含むことにより、受波点および反
射に鏡映される仮想受波点の2点間がベースラインと見
做されるために、たとえ、1受波点であっても、従来方
式に比し水平距離算出上での精度は向上され得るもので
ある。
っては、水平距離は、既述の従来方式のように、2以上
の測定された方位の交点から測定され得るが、測定対象
としての水平距離に比し測定装置(受波点)間の距離が
一般に小さく、したがって、水平距離は高精度に測定さ
れ得ないものとなっている。しかしながら、本発明にも
とづき音線の作図が行われる場合には、受波点は海底反
射、または海面反射を含むことにより、受波点および反
射に鏡映される仮想受波点の2点間がベースラインと見
做されるために、たとえ、1受波点であっても、従来方
式に比し水平距離算出上での精度は向上され得るもので
ある。
なお、水平方位については、従来方式と同様、水平方
向に配列された受波器各々からの出力信号から求められ
るものとなっている。したがって、従来方式との併用と
によって、音源Sについての深度、水平距離および方位
が測定され得、真の意味での位置局限を行うことが可能
とされているものである。
向に配列された受波器各々からの出力信号から求められ
るものとなっている。したがって、従来方式との併用と
によって、音源Sについての深度、水平距離および方位
が測定され得、真の意味での位置局限を行うことが可能
とされているものである。
最後に、参考までに、本発明を実施する上で好適とさ
れた音源位置測定装置の一具体的構成例について、第4
図により説明すれば以下のようである。
れた音源位置測定装置の一具体的構成例について、第4
図により説明すれば以下のようである。
即ち、第3図に示す、受波点としての受波器1からの
垂直出力V1〜Vn、水平出力H1〜Hm各々はともに入力端子
2を介し増幅器3で増幅されるが、このうち、増幅後の
垂直出力V1〜Vnからはビームフォーミング回路4によっ
て、これら垂直出力V1〜Vn間での位相差(極性を含む)
が検出されることで、入射音波の水平基準に対する、上
方、下方各々からの垂直入射角が判別されるものとなっ
ている。判別された垂直入射角にもとづきモード検出回
路6では、上方、下方各々からの到来音線群のうち、最
も小さい垂直入射角θα,θβの、上方、下方各々から
の音線についてのそれら垂直入射角θα,θβ間での大
小関係比較から、音波の伝播モード、したがって、受波
点の存在領域が判別されているものである。一方、ま
た、増幅器の水平出力H1〜Hmからはビームフォーミング
回路5で音波の水平入射角が判別された上、水平方位処
理器7で水平入射方位が求められるものとなっている。
したがって、判別された受波点の存在領域と附近の海底
深度情報やその海域での音速を用い、総合処理器8で垂
直入射角θα,θβ各々にもとづき音線の作図処理が行
われれば、音源についての深度および水平距離が総合的
に求められるものである。即ち、総合処理器8では、音
源についての深度および水平距離が求められているが、
これら位置情報に加え、水平方位処理器7からの水平入
射方位によって、音源についての位置が方位、深度およ
び水平距離から特定され得るものである。その処理結果
としての音源位置情報は表示器9上に可視表示されるこ
とによって、音源位置は容易に、かつ速やかに把握可と
されているものである。
垂直出力V1〜Vn、水平出力H1〜Hm各々はともに入力端子
2を介し増幅器3で増幅されるが、このうち、増幅後の
垂直出力V1〜Vnからはビームフォーミング回路4によっ
て、これら垂直出力V1〜Vn間での位相差(極性を含む)
が検出されることで、入射音波の水平基準に対する、上
方、下方各々からの垂直入射角が判別されるものとなっ
ている。判別された垂直入射角にもとづきモード検出回
路6では、上方、下方各々からの到来音線群のうち、最
も小さい垂直入射角θα,θβの、上方、下方各々から
の音線についてのそれら垂直入射角θα,θβ間での大
小関係比較から、音波の伝播モード、したがって、受波
点の存在領域が判別されているものである。一方、ま
た、増幅器の水平出力H1〜Hmからはビームフォーミング
回路5で音波の水平入射角が判別された上、水平方位処
理器7で水平入射方位が求められるものとなっている。
したがって、判別された受波点の存在領域と附近の海底
深度情報やその海域での音速を用い、総合処理器8で垂
直入射角θα,θβ各々にもとづき音線の作図処理が行
われれば、音源についての深度および水平距離が総合的
に求められるものである。即ち、総合処理器8では、音
源についての深度および水平距離が求められているが、
これら位置情報に加え、水平方位処理器7からの水平入
射方位によって、音源についての位置が方位、深度およ
び水平距離から特定され得るものである。その処理結果
としての音源位置情報は表示器9上に可視表示されるこ
とによって、音源位置は容易に、かつ速やかに把握可と
されているものである。
以上、説明したように、本発明による場合には、音源
から深度情報が提供されない場合に、海中での音波伝播
形態等を考慮の上、その音源についての位置が3次元的
に特定された状態として、1受波点を以て容易に測定さ
れ得るものとなっている。
から深度情報が提供されない場合に、海中での音波伝播
形態等を考慮の上、その音源についての位置が3次元的
に特定された状態として、1受波点を以て容易に測定さ
れ得るものとなっている。
第1図は、音源の深度に依存して音波の水中内での伝幡
形態が異なることを説明するための図、第2図は、本発
明に係る、音源についての深度測定原理を説明するため
の図、第3図は、本発明に係る受波点としての受波器の
一例での構成を示す図、第4図は、本発明に係る音源位
置測定装置の一具体的構成を示す図である。 S……音源、P1,P2……受波点、1……受波器、3……
入力端子、4,5……ビームフォーミング回路、6……モ
ード検出回路、7……水平方位処理器、8……総合処理
器、9……表示器
形態が異なることを説明するための図、第2図は、本発
明に係る、音源についての深度測定原理を説明するため
の図、第3図は、本発明に係る受波点としての受波器の
一例での構成を示す図、第4図は、本発明に係る音源位
置測定装置の一具体的構成を示す図である。 S……音源、P1,P2……受波点、1……受波器、3……
入力端子、4,5……ビームフォーミング回路、6……モ
ード検出回路、7……水平方位処理器、8……総合処理
器、9……表示器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小谷野 清 横浜市戸塚区戸塚町216番地 株式会社 日立製作所戸塚工場内 (56)参考文献 特公 昭55−16278(JP,B2)
Claims (1)
- 【請求項1】音波の海中での伝播形態を考慮の上、該音
源についての深度や水平距離等を位置局限された状態と
して測定するための音源位置測定方法であって、船腹等
に垂直方向、水平方向にそれぞれ複数個配列された、受
波点としての受波器のうち、垂直方向に配列された受波
器各々からの出力信号間の位相差を検出した上、入射音
波の水平基準に対する、上方、下方各々からの垂直入射
角を判別した後、上方、下方各々からの到来音線群のう
ち、最も小さい垂直入射角θα,θβの、上方、下方各
々からの音線についての該垂直入射角θα,θβ間での
大小関係比較から、音波の伝播モードと上記受波点の存
在領域を判別した上、該存在領域の判別結果と附近の海
底深度情報やその海域での音速を用い、上記垂直入射角
θα,θβ各々にもとづく音線の作図処理によって、音
源についての深度および水平距離を総合的に求める一
方、上記水平方向に配列された受波器各々からの出力信
号から、音波の水平入射角を判別した上、該水平入射角
から水平入射方位を求め、該水平入射方位と上記深度お
よび水平距離とから、上記音源についての方位、深度お
よび水平距離が音源位置として特定された上、表示され
るようにした音源位置測定方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61131874A JP2558637B2 (ja) | 1986-06-09 | 1986-06-09 | 音源位置測定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61131874A JP2558637B2 (ja) | 1986-06-09 | 1986-06-09 | 音源位置測定方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62288586A JPS62288586A (ja) | 1987-12-15 |
JP2558637B2 true JP2558637B2 (ja) | 1996-11-27 |
Family
ID=15068158
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61131874A Expired - Lifetime JP2558637B2 (ja) | 1986-06-09 | 1986-06-09 | 音源位置測定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2558637B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5353727B2 (ja) * | 2010-01-22 | 2013-11-27 | 沖電気工業株式会社 | 音源位置推定装置 |
JP6767807B2 (ja) * | 2016-08-22 | 2020-10-14 | 株式会社Ihi | 震源位置推定方法及び震源位置推定システム |
CN113671443B (zh) * | 2021-08-16 | 2024-04-16 | 西北工业大学 | 基于掠射角声线修正的水声传感器网络深海目标定位方法 |
CN115047409A (zh) * | 2022-05-05 | 2022-09-13 | 中国科学院声学研究所 | 一种深海声源定位方法及计算机设备和存储介质 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5516278A (en) * | 1978-07-21 | 1980-02-04 | Giken Toreeteingu Kk | Method of counting number of passengers |
-
1986
- 1986-06-09 JP JP61131874A patent/JP2558637B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62288586A (ja) | 1987-12-15 |
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