JP2557086Y2 - 廃却紙処理装置の制御装置 - Google Patents

廃却紙処理装置の制御装置

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JP2557086Y2
JP2557086Y2 JP3093792U JP3093792U JP2557086Y2 JP 2557086 Y2 JP2557086 Y2 JP 2557086Y2 JP 3093792 U JP3093792 U JP 3093792U JP 3093792 U JP3093792 U JP 3093792U JP 2557086 Y2 JP2557086 Y2 JP 2557086Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は官庁や事務所などで生ず
る膨大な量の廃却紙を処分するための処理装置の制御装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】官庁や事務所などでは毎日膨大な量の廃
却紙が生じているが、主として機密保持の点からそのま
ま捨て去るわけにもゆかず、担当者はその対策に苦慮し
ているのが実態である。こうした廃却紙の処理方法とし
ては、通常焼却あるいはシュレッダによる裁断が行われ
ている。しかし焼却による方法は、郊外であればともか
く、都心では安全と排煙処理の関係から各事務所がそれ
ぞれ小型の焼却炉を備えるわけにはゆかず、通常廃却紙
の処理はシュレッダによる裁断に任されている。
【0003】こうした状態を改善するため、最近上記焼
却炉やシュレッダに代って新しいタイプの廃却紙の処理
装置が出現している。図2は該廃却紙処理装置の正面
図、図3はその側面図で、図中1はケーシング、2は廃
却紙挿入台、3は廃却紙フィーダ、4は液槽、5は攪拌
機、6は落下口、7はフィーダ、8はプレスシリンダ、
9は押え板、10は押し出し板、11はバケット、12
はポンプ、13は処理液、14はレベルスイッチ、15
はカバー、16はプレス容器、17は受皿、18は処理
液槽、20、21は油圧シリンダ、22は廃却紙のブロ
ックである。図にみるように、本考案に係る廃却紙処理
装置は、廃却紙のフィーダ3を備えた廃却紙挿入台と、
廃却紙挿入台の下部に配置され底部に攪拌機5を配置し
た液槽4と、液槽4下部の落下口6に接続するフィーダ
7と、シリンダ8と、押え板9と、押し出し板10とよ
りなるブロック製造機と、ブロック製造機の下方に配置
されたバケット11と、処理液13を貯留する処理液槽
18と、処理液槽18内の処理液を液槽4に送給するポ
ンプ12とを、ケーシング1に収納して構成されてい
る。
【0004】次に動作について述べる。廃却紙の処理に
当たっては、処理装置のカバー15を開けて廃却紙を挿
入台2上に重ねて載置しカバー15を閉じる。ついでフ
ィーダ3が作動して挿入台2上の廃却紙は1〜2枚ずつ
液槽4内に装入される。液槽4内に装入された廃却紙は
処理液13の浸透により軟化し、さらに液槽内の攪拌機
5の攪拌により発生する旋回流や攪拌機5の羽根により
ほぐされ、千切られして小片となる。小片となった液槽
内の廃却紙は、液槽4の下部の落下口6及び常時回転し
ているフィーダ7を介し、ブロック製造機のプレス容器
16内に装入される。プレス容器16内の廃却紙の量が
所定量に達した頃、プレスシリンダ8が作動してプレス
容器16内の廃却紙のプレスを開始する。プレス圧力と
経過時間とによりプレスの完了を検知すると、油圧シリ
ンダ20が作動して押え板9を点線で示す位置まで開
き、その後シリンダ21により押出し板10が点線の位
置まで下降するので、プレス容器16内から押出された
廃却紙は、小型ブロック22に成型されてバケット11
内に落下する。以上の動作を連続的に繰り返して、廃却
紙を成型した小ブロック22が産出される。
【0005】なおこの間液槽4内の処理液面はレベルス
イッチ14によりチェックされ、液面が下がれば、処理
液13は処理液槽18よりポンプ12を介して補給され
るので、液槽4内の処理液13は常に定量を保持してい
る。またオーバフローやブロック製造機周辺からの漏洩
による処理液13は、すべて受皿17を介し処理液槽1
8内に返される。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】ところで上記廃却紙処
理装置にあって、廃却紙を液に浸漬して廃却紙を軟化さ
せる場合、液槽4内への廃却紙の挿入はバッチでもよい
が、処理機の効率を考えると連続処理が望ましい。そう
した点から廃却紙挿入フィーダ3の速度をプレス処理能
力にマッチさせるように設定している。ところで挿入フ
ィーダ3は廃却紙を1枚ずつ送る構造となっているが、
廃却紙の厚さに応じて複数枚重ねて送ることもあり、ま
た廃却紙の面積によって1枚当りの重量も相違するの
で、挿入フィーダ3を定速に設定していても、送られる
廃却紙の重量は単位時間当り一定ではなく、処理液槽4
内に送られる廃却紙量は時間的にムラを生じている。挿
入ムラも過少の場合は処理機の能率が多少低下し、廃却
紙処理が遅れる程度ですむが、過多の場合は、廃却紙の
軟化及び小片化ができなくなり問題となる。これはブレ
ス工程に送り込まれる廃却紙の小片の量についても同様
で、フィーダ7の速度管理だけでは解決できない問題で
ある。
【0007】本考案は、従来の廃却紙処理装置の上記問
題点を解消するためになされたもので、廃却紙処理装置
において、廃却紙の挿入、軟化、小片化及びプレス各工
程の能力バランスを図り、廃却紙処理装置を最適条件で
稼動させるようにした制御装置を提供しようとするもの
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本考案に係る廃却紙処理装置の制御装置は、液槽内
の攪拌機駆動用電動機とプレス容器の廃却紙挿入フィー
ダの駆動用電動機に電流検出器を備え、上記各電動機の
電流を測定し、その電流値を所定範囲内に保持するよう
に構成した。
【0009】
【作用】液槽内の攪拌機の電流値が所定値より大きくな
れば、攪拌機に過大の負荷が加重していることを示して
いるので、この場合は液槽への挿入フィーダの速度を低
下させまたは停止する。またプレスへのフィーダの電流
値が過大になれば、プレス部内に廃却紙の小片が十分に
充填されたことを示しているのでフィーダを停止させ
る。
【0010】
【実施例】実施例1 図1は本考案の一実施例である廃却紙処理装置の制御装
置の回路図、図2は廃却紙処理装置の正面断面図で、図
中1〜22は従来装置と同一または相当部品、30は操
作盤及び制御器、31は攪拌機駆動用電動機、32はそ
の電流検出器、33はフィーダ駆動用電動機、34はそ
の電流検出器、35は電源である。図にみるように、本
考案に係る廃却紙処理装置の制御装置は、攪拌機駆動用
電動機31と、その電流を検知する電流検出器32と、
フィーダ用駆動電動機33と、その動作電流を検知する
電流検出器34と、制御器30及び廃却紙挿入フィーダ
3とより構成されている。
【0011】廃却紙は挿入フィーダ3により処理液槽4
内に挿入されるが、液槽4内に滞留する廃却紙の量が過
大になると、攪拌機5にかかる負荷が増大し、攪拌機駆
動用の電動機31の電流が増加する。電流検出器32は
平常状態における電流値In1を設定し、電流検出器32
にそれを超える電流In1+αが流れる時は、信号を発す
るように構成されている。したがって攪拌機駆動用電動
機31に電流In1+αが流れると、信号が発せられ、こ
の信号を受けて制御器30は廃却紙挿入フィーダ3を停
止あるいは減速させ、液槽4内に所定量以上の廃却紙が
挿入されるのを防止する。電流検出器32の電流がIn1
+α以下となれば、信号の発出は停止するので、制御器
30はそれを受けて廃却紙挿入フィーダ3を正規の状態
で作動させる。上記αの値をIn1に比較し十分小さくと
れば、廃却紙処理装置の処理量を安定して制御できる。
またプレス部において、プレス容器16内にフィーダ7
により送り込まれた処理すべき廃却紙の小片が、プレス
容器16内を充填すると、フィーダ用駆動電動機33の
負荷電流が増大する。電流検出器34には平常状態の電
流値In2が設定されており、負荷電流が増加してIn2
αとなれば信号を出力する。制御器30がこの信号を検
知すると、フィーダ7の駆動用電動機33に停止指令を
発しこれを停止させる。プレス工程が進みプレス容器1
6がプレス工程の終了信号を出力すると、制御器30は
それを受けてフィーダ駆動用電動機33に始動の指令を
出力し、プレス容器16への小片挿入が再開される。
【0012】
【考案の効果】本考案にかかる廃却紙処理装置の制御装
置は、液槽内の攪拌機駆動用電動機とプレス容器の廃却
紙挿入フィーダの駆動用電動機とに電流検出器を備え、
上記各電動機の電流を測定し、その電流値を所定範囲内
に保持するように構成したので、次に述べるような優れ
た効果を挙げることとなった。 (1) 廃却紙の寸法や重量などの仕様が変化し、液槽の攪
拌機やプレス容器へのフィーダに過大な負荷が加重して
も、廃却紙の挿入停止などにより上記負荷を取り除くこ
とができる。 (2) 上記過負荷運転が防止できるようになったので、機
器の寿命が伸び、省エネルギの効果がある。 (3) プレス容器内への挿入量が均一となり、最終処理品
の品質が安定する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例である廃却紙処理装置の制御
装置の回路図である。
【図2】廃却紙処理装置の正面断面図である。
【図3】従来の廃却紙処理装置の正面断面図である。
【符号の説明】
30……操作盤と制御器 31……攪拌機駆動用の電動機 32……その電流検出器 33……フィーダ駆動用の電動機 34……その電流検出器 35……電源

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 廃却紙を軟化し小片とするための攪拌機
    を具備する液槽と、小片化された廃却紙を圧縮し小ブロ
    ックに成型するためのプレス容器とを備えてなる廃却紙
    処理装置において、 上記液槽の攪拌機駆動用電動機と、上記プレス容器の廃
    却紙挿入フィーダの駆動用電動機とに電流検出器を備
    え、上記各電動機の電流を測定して、その電流値を所定
    範囲内に保持するように構成したことを特徴とする廃却
    紙処理装置の制御装置。
JP3093792U 1992-05-12 1992-05-12 廃却紙処理装置の制御装置 Expired - Lifetime JP2557086Y2 (ja)

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