JP2556967Y2 - ミシン用コントローラ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案はミシンの足踏式速度制御用コントローラに関
するものである。

（従来の技術） 従来の足踏式ミシン用コントローラは、ミシンへの電
源を供給するための電源取入プラグとを接続のコード
と、ミシンの速度制御のためのコントローラとミシンと
を接続するための接続のコードを必要としている。これ
らはミシン頭部に対して着脱自在とするために、すべて
コントローラ側に接続されたものが知られている。しか
しながらそれぞれの接続コードはその目的のために異な
った長さを与えられていること及びその長さが長い為に
操作者はミシンを格納する際コードの始末に煩わしさを
感じている。

このためミシンへの電源を供給するための電源取入プ
ラグとを接続のコードと、ミシンの速度制御のためのコ
ントローラとミシンとを接続するための接続のコードと
を分離してミシン頭部内で結合する試みも行なわれてい
る。

そして分離したことにより、一部ではミシンへの電源
を供給するための電源取入プラグを接続のコードをミシ
ン頭部内にコードリール装置を配設したもので収納する
ものが提案されている。しかしながら、速度制御のため
のコントローラとミシンとを接続するための接続のコー
ドについてはコントローラ側に接続されている。

（考案が解決しようとする課題） このためコントローラ側のコードは以前として始末時
の煩わしさから開放されることはなかった。

本考案ではミシンの足踏式速度制御用コントローラに
接続するコードをミシンの不使用時に始末を容易にする
ことを目的とする。

（課題を解決するための手段） このため本考案では、ミシンの速度制御用のコントロ
ーラについて、ミシン頭部のコントローラ接続部に着脱
自在なプラグが一端に取付けられたコード６の他端をコ
ントローラ内の制御部に接続し、該制御部には速度制御
用操作部を設け、該速度制御用操作部に隣接したコント
ローラ内に前記コードを収納可能としたことで課題を解
決した。また、さらに前記コードを渦巻状に巻いて収納
可能とするとともに該コードを着脱自在に装着し得る広
口凹部を設け、該凹部の周壁にコード係止用切欠部を設
けたことにより課題を解決した。

（作用） ミシン不使用時にはコントローラ内にコードを渦巻き
状に巻いて収納して始末を容易にした。また、コードの
プラグ側端部を切欠部に挟んでコードの離散を防止する
と共に、コードを渦巻状に巻いて凹部に装着することに
よりコードを始末を容易にした。

（実施例） 本考案の実施例の構造について以下に述べると、１は
ミシン頭部であり、該ミシン頭部の側壁には電源接続用
のプラグ付コード２及び電源スイッチ３及びコントロー
ラ接続部４が設けられている。５はコントローラであ
り、該コントローラには前記ミシン頭部４のコントロー
ラ接続部４に接続する為のコード６が設けられており、
又コントローラの上面略中央に広口の凹部７が設けられ
ており、該凹部の側壁８にはコード係止用切欠部９が形
成され、該切欠部には前記コード６の挟み込みを可能に
しており、凹部７の隣接位置に抵抗器を内蔵した制御部
10が配設され、制御部の上面にはばね付勢された操作部
11が装着されている。

前記コード６は一端が前記制御部10に接続され他端に
はプラグ12が取付けられ、該プラグは前記ミシン頭部１
のコントローラ接続部４に装着可能にされており、コー
ド６の略中央には小円柱状の芯駒13が取付けられてい
る。

本考案の構造は以上の通りであるので、ミシン使用時
には前記コード６を凹部７から取り出して伸ばし他端の
プラグ12をミシン頭部１の接続部４に装着し、ミシン頭
部１に内蔵のコード２を引き出して電源部と接続しスイ
ッチ３をONにしてからコントローラの操作部11を操作す
ることによりミシンの回転速度を制御することが出来
る。

ミシン不使用時にはミシン頭部１からプラグ12を外し
てコード６の略中央から二つ折りにして渦巻状に巻い
て、前記凹部７に装着し他端のプラグ12を外部に突出さ
せておく様コードの適宜の部分を、前記切欠部９に挟み
込んでおく（第２図参照）。

凹部７に装着されたコード６は装入された後、外方に
広がる拡張動作をして凹部内壁に軽く圧接するので凹部
７から自然に外れることが防止される。

（効果） 本考案は以上の如くであり、ミシン不使用時にはコン
トローラ内にコードを渦巻き状に巻いて収納して始末を
容易にした。また、コードのプラグ側端部を切欠部に挟
んでコードの離散を防止すると共に、コードを渦巻状に
巻いて凹部に装着することによりコードを始末を容易に
した。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すものにして、第１図は本考
案を装着したコントローラとミシン頭部の接続関係を示
す外観図、第２図は本考案装置のコード巻込図、第３図
は本考案装置のコード取出図であり、１はミシン頭部、
４はコントローラ接続部、５はコントローラ、６はコー
ド、７は広口開口部、８は側壁、９はコード係止用切欠
部、11は操作部である。

Claims (2)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】ミシンの速度制御用のコントローラであっ
   て、ミシン頭部のコントローラ接続部に着脱自在なプラ
   グが一端に取付けられたコードの他端をコントローラ内
   のミシンの運転速度を制御する制御部に接続し、該制御
   部の上側には押圧操作により上下動して操作量を調節す
   る速度制御用操作部を設け、該速度制御用操作部に隣接
   する位置にコード収容部としての広口の凹部を設け、該
   凹部の周壁の高さが前記速度制御部の高さよりも低くな
   るように設けられていることを特徴とするミシン用コン
   トローラ。
2. 【請求項２】前記広口の凹部内にコードを渦巻状に巻い
   て収納可能にすると共に該コードのプラグ側の端部の挟
   み込みが可能なコード係止用切欠部を凹部の周壁に設け
   たことを特徴とする請求項１に記載のミシン用コントロ
   ーラ。