JP2552401Y2 - 粒度分布測定装置 - Google Patents

粒度分布測定装置

Info

Publication number
JP2552401Y2
JP2552401Y2 JP2272293U JP2272293U JP2552401Y2 JP 2552401 Y2 JP2552401 Y2 JP 2552401Y2 JP 2272293 U JP2272293 U JP 2272293U JP 2272293 U JP2272293 U JP 2272293U JP 2552401 Y2 JP2552401 Y2 JP 2552401Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
powder
groove
particle size
size distribution
scraping plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2272293U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0682547U (ja
Inventor
一裕 鷲尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimadzu Corp filed Critical Shimadzu Corp
Priority to JP2272293U priority Critical patent/JP2552401Y2/ja
Publication of JPH0682547U publication Critical patent/JPH0682547U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2552401Y2 publication Critical patent/JP2552401Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、乾燥状態の粉体を空気
中に分散させて、いわゆる乾式で粒度分布測定を行う際
に使用される粉体の供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】レーザ回折/散乱式の粒度分布測定装置
では、一般に、被測定粉体を媒体中に分散させ、その分
散状態の粉体に対してレーザ光を照射することによって
得られる回折/散乱光の強度分布を測定し、その測定結
果からフラウンホーファ回折理論ないしはミーの散乱理
論等に基づく演算によって、その粉体の粒度分布を求め
る。
【0003】このようなレーザ回折/散乱式の粒度分布
測定装置を用いて、例えば薬品や食品分野等においてよ
く見られるように、液体に溶解するような粉体の粒度分
布を測定する場合、媒体として液体を使用できないこと
から、通常は空気を媒体に用い、被測定粉体をエアロゾ
ルの状態にしてレーザ光を照射し、回折/散乱光の強度
分布を測定する、いわゆる乾式での測定が行われる。
【0004】レーザ回折/散乱式の粒度分布測定装置に
よって乾式の測定を行うに際して、被測定粉体を測定装
置に供給する装置としては、従来、鉛直軸の回りで回転
が与えられる回転円盤を用いたものがある。この回転円
盤を用いた従来の粉体供給装置として、従来、図5また
は図6に例示するような装置がある。
【0005】図5に示す例では、回転円盤51の上面の
平坦面にホッパ等の粉体供給器52を介して粉体を載せ
るとともに、回転円盤51の回転によってその粉体を掻
き取り板53の配設位置にまで移送し、その掻き取り板
53の下方には吸引管等の粉体輸送手段に連通する粉体
入口54を設け、回転円盤51上の粉体を掻き取り板5
3で掻き取って粉体入口54に落下させるようにしてい
る。
【0006】また、図6に示す例では、回転円盤61の
上面にその回転軸を中心としたリング状の溝62を刻
み、ホッパ等の粉体供給器63を介してその溝62内に
粉体を落下させるとともに、その溝62内の粉体を回転
円盤61の回転によって吸引管等の粉体輸送手段に連通
する粉体入口64にまで移送するが、粉体入口64の前
段に掻き取り板65を設けて、溝62から溢れている余
分な粉体を下方に落下させることによって、溝62の内
部に充填された粉体のみを粉体入口64に対して定量供
給するようにしている。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】ところで、レーザ回折
/散乱式の粒度分布測定装置の測定部に一定濃度でエア
ロゾルを供給するためには、上記した従来の粉体供給装
置のうち、溝62を持つ図6の装置が好ましい。しか
し、図6の従来装置では、被測定粉体の粘性や付着力等
の性質、回転円盤61の回転速度、あるいは溝62の寸
法等によっては、粉体を溝62内に確実に充填できな場
合がある。すなわち、条件によっては、粉体粒子が一旦
溝62内に入っても、掻き取り板65で余分な粒子を掻
き落とす際に、溝62内に入っていた粒子も掻き出され
てしまい、正確に定量供給ができない場合がある。
【0008】本考案の目的は、従来装置に比してより確
実に粉体を定量供給することのできる粒度分布測定用粉
体供給装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの構成を、実施例図面である図1、図2を参照しつつ
説明すると、本考案の粒度分布測定用粉体供給装置は、
鉛直軸1aを中心として回転が与えられ、かつ、その上
面にはその回転軸を中心とした溝2が形成されてなる回
転盤1と、溝2に対して粉体を供給する粉体供給手段
(例えばホッパ)3と、溝2の上縁部に沿って配設さ
れ、当該溝2に供給された粉体の余分なものを掻き落と
すための掻き取り板4と、その掻き取り板4を経た溝2
内の粉体を吸引して所定位置へ輸送する粉体輸送手段
(例えば吸引管)5を備えるとともに、溝2の内面の表
面粗さを、掻き取り板4の粉体への接触面の表面粗さよ
りも粗く形成したことによって特徴づけられる。
【0010】
【作用】粉体と固体との付着力を決定する要因の一つ
に、粉体に接している固体の表面粗さがある。すなわ
ち、表面粗さが粗いほど一般には付着力が増大する。
【0011】本考案はこのような事実を利用したもの
で、粉体供給手段3から溝2に向けて供給された粉体
が、溝2から溢れている状態で、掻き取り板4によって
その溢れている余分な粉体を掻き取るとき、溝2の内面
の表面粗さが掻き取り板4の粉体との接触面における表
面粗さよりも粗くしておくことにより、(溝2の内面と
粉体の付着力>掻き取り板4と粉体の付着力)の関係が
成立し、掻き取り板4によって溝2内の粉体粒子を掻き
出すことができなくなる。
【0012】
【実施例】図1は本考案実施例の斜視図である。回転盤
1はその中心を通り鉛直軸1aに固着されており、この
鉛直軸1aはモータを主体とする駆動装置1bによって
その軸心を中心として、図中矢印で示す向きに回転が与
えられる。この回転盤1の上面には、その回転軸を中心
としたリング状の溝2が刻まれている。
【0013】回転盤1に隣接して、漏斗状のホッパ3が
その吐出口を溝2の直上において下方に向けた状態で配
設されている。また、同じく回転盤1に隣接して、エジ
ェクタ(図示せず)に減圧口に連通する吸引管5がその
先端の吸引口を鉛直下方に向けた状態で溝2の直上に位
置するように配設されている。
【0014】回転盤1の溝2の上方には、回転盤1の表
面にほぼ接するような高さに掻き取り板4が配設されて
おり、その掻き取り板4の配設位置における回転盤1の
外周下方には回収容器6が配置されている。
【0015】図2は掻き取り板4の近傍の詳細構成を示
す拡大斜視図である。掻き取り板4は、ステンレス製の
ミガキ板を曲げて形成したもので、回転盤1の外部に固
定された支持棒4aに支持される平坦な支持部41と、
その支持部41から下方に伸びて断面J字状に屈曲した
掻き取り部42によって構成されており、各部の表面粗
さは例えばRmax で1.6μm以下程度の粗さを持って
いる。また、その掻き取り部42の回転盤1ないしは溝
2に接する下端近傍の断面は滑らかに円弧状に屈曲して
おり、その断面形状を保って回転盤1の半径方向より
も、掻き取った粉体が外周側に移動するように、やや角
度を付けた方向に伸びている。
【0016】支持棒4aに対する掻き取り板4の支持の
仕方は、回転盤1のブレや固い粒子に対応して上下方向
の自由度を持たせる目的で、支持棒4aに固定されたボ
ルト4bに対して摺動自在に支持部41を挿入するとと
もに、そのボルト4bの周囲にコイルばね4cを設け、
このコイルばね4cによって弾性的に回転盤1に押圧さ
れるようになっている。なお、4dは固定ナットであ
る。
【0017】一方、回転盤1の溝2の内面は、掻き取り
板4の表面粗さよりも粗く、例えばRmax で12.5μ
m以下程度の粗さを持つように機械加工している。ま
た、溝2の近傍の回転盤1の上面の表面粗さは、例えば
バフ研磨等によって溝2の内面よりも平滑に仕上げてい
る。
【0018】以上のように構成された本考案実施例にお
いて、回転盤1に回転を与えるとともに、ホッパ3から
その内部の粉体を落下供給しつつ、吸引管4で吸引を開
始すると、溝2内に供給された粉体は、掻き取り板4の
配設位置を通過する際に、その部分の溝2に沿った断面
図を図3に示すように、溝2の外部に溢れている余分に
供給された粉体が掻き取られ、この掻き取られた粉体は
回収容器6内に落下する。
【0019】このとき、溝2の上縁より高い位置にまで
存在する粉体粒子が掻き取り部42で掻き取られる際、
掻き取り部42と粒子との摩擦に起因する力も受ける
が、同時に溝2内部では溝2の内面と粒子間の摩擦に起
因する力も発生する。前者の力が後者の力よりも大きい
場合、粒子どうしの付着力や流動性にもよるが、溝2内
部の粒子も掻き出されやすくなる。以上の本考案実施例
では、(1)掻き取り部42と粒子間の摩擦を低減すべ
く掻き取り部42の表面粗さを小さくし、(2)粒子と
溝2の内面間の摩擦を増加させるべく溝2の内面の表面
粗さをより大きくすることで、溝2内部の粒子が掻き出
されることを防止することができる。これに加えて以上
の実施例では、(3)掻き取り部42と粒子との摩擦を
更に低減すべく、粒子と接触する掻き取り部42の形状
を滑らかな円弧状に形成し、また、(4)溝2の上部で
掻き出された粒子が回転盤1外に速やかに排出されるよ
う、回転盤1の表面粗さを小さくしている、という構成
を採用しているので、溝2内部の粒子は掻き取り板4に
よる掻き取り動作時においてもより溝2内に留まりやす
くなる。
【0020】以上のようにして溝2内に確実に過不足な
く充填された粉体は、吸引管5の位置に到達して吸引さ
れ、粒度分布測定装置へと輸送される。従って、溝2の
断面形状が回転盤1の円周方向に一様でありさえすれ
ば、粒度分布測定装置には常に一定時間当たりに一定量
の粉体が供給されることになる。
【0021】なお、掻き取り板4については、上記の実
施例のように板材を屈曲形成するほか、少なくとも下端
面が上記実施例と同等の表面形状を有するように適当な
材料を削りだして成形してもよい。
【0022】また、溝2の形状は任意であり、回転盤1
の表面を刻んで形成するほか、図4に断面図を例示する
ように、回転盤1の表面から突出するような壁体によっ
て溝2′を形成することもできる。
【0023】更に、本考案は上述した(1)〜(4)の
構成の全てを満たす必要はなく、少なくとも(1)と
(2)の構成を有していればいいが、(3)の構成、つ
まり粒子と接触する部分の掻き取り部42の表面形状
を、上記した実施例のように滑らかな円弧状とした場
合、単に板状のものを用いた場合に比して、粒子がその
滑らかな円弧面に沿ってその面と相対的に移動すること
で粒子〜掻き取り部42間の摩擦が低減することから
か、溝2内部の粒子がより掻き出されにくくなることが
判明している。
【0024】更にまた、掻き取り板4に振動源を繋ぎ、
弱い振動を与えることも可能であり、この場合、溝2内
に過不足なく粉体が充填されることに対する信頼性が更
に向上し、自動化への移行が容易となる。
【0025】
【考案の効果】以上説明したように、本考案によれば、
回転盤上にその回転中心を中心としてリング状に形成さ
れた溝内に粉体供給手段により粉体を供給し、かつ、そ
の溝の上縁に沿って設けられた掻き取り板によって溝に
供給された粉体のうち余分なものを掻き取った後に、吸
引管等の粉体輸送手段に導くように構成するとともに、
溝の内面の表面粗さが掻き取り板の粉体との接触面の表
面粗さよりも粗くなるように構成したので、掻き取り板
による粉体の掻き取り時に溝内に入っている必要な粉体
をも掻き出してしまうという不具合が大幅に減少し、溝
内に確実に過不足のない粉体が充填された状態で粉体輸
送手段へと導かれる。その結果、粒度分布測定装置には
安定して一定濃度のエアロゾル状の粉体を供給すること
が可能となり、乾式測定の精度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案実施例の構成を示す斜視図
【図2】その掻き取り板4の近傍の詳細構造を示す拡大
斜視図
【図3】同じく掻き取り板4の近傍の断面図で示す本考
案実施例の作用説明図
【図4】本考案の他の実施例の溝の形状の例を示す断面
【図5】従来の粉体供給装置の構成例を示す斜視図
【図6】従来の粉体供給装置の他の構成例を示す斜視図
【符号の説明】
1 回転盤 1a 鉛直軸 1b 駆動装置 2 溝 3 ホッパ 4 掻き取り板 41 支持部 42 掻き取り部 4a 支持棒 5 吸引管

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ回折/散乱式の粒度分布測定装置
    の測定部に対し、被測定粉体を空気中に分散させて定量
    供給するための装置であって、鉛直軸を中心として回転
    が与えられ、かつ、その上面には回転軸を中心とした溝
    が形成されてなる回転盤と、上記溝に対して粉体を供給
    する粉体供給手段と、上記溝の上縁部に沿って配設さ
    れ、当該溝に供給された粉体の余分なものを掻き落とす
    ための掻き取り板と、その掻き取り板を経た溝内の粉体
    を吸引して所定位置へ輸送する粉体輸送手段を備え、上
    記溝の内面の表面粗さは、上記掻き取り板の粉体への接
    触面の表面粗さよりも粗く形成されていることを特徴と
    する粒度分布測定装置。
  2. 【請求項2】 上記掻き取り板は粉体と接触する部分が
    下に凸型に屈曲形成されているとともに、振動源が設け
    られているいことを特徴とする請求項1に記載の粒度分
    布測定装置。
JP2272293U 1993-04-28 1993-04-28 粒度分布測定装置 Expired - Fee Related JP2552401Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2272293U JP2552401Y2 (ja) 1993-04-28 1993-04-28 粒度分布測定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2272293U JP2552401Y2 (ja) 1993-04-28 1993-04-28 粒度分布測定装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0682547U JPH0682547U (ja) 1994-11-25
JP2552401Y2 true JP2552401Y2 (ja) 1997-10-29

Family

ID=12090675

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2272293U Expired - Fee Related JP2552401Y2 (ja) 1993-04-28 1993-04-28 粒度分布測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2552401Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5816023B2 (ja) * 2011-08-04 2015-11-17 株式会社カワタ 定量供給装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0682547U (ja) 1994-11-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2302024C (en) Vacuum valve shutoff for particulate filling system
Yang et al. Metering and dispensing of powder; the quest for new solid freeforming techniques
JP2001139152A (ja) 粒子システムのための機械的なバルブを備えた高速エアノズル
US6805175B1 (en) Powder transfer method and apparatus
JP2552401Y2 (ja) 粒度分布測定装置
US6497259B1 (en) Filling apparatus having a clean-shutoff conveyor
US6814317B2 (en) Constant volume delivery device and method of delivering powder material
US6056025A (en) High speed air nozzle for particulate filling system
US8640557B2 (en) Automatic analysis of finely divided solids
JP2005289379A (ja) 粉体充填装置とその運転方法
JP2003149095A (ja) 非加圧乾燥粉体分散装置
US20040173439A1 (en) Flexible screw feeder/mixer for precision dosing and feeding of particulate systems
TW202037547A (zh) 氣體搬運式微粉體定量供給方法及系統
JP5820148B2 (ja) 粉粒体の定量フィーダ装置
JP3493861B2 (ja) 乾式レーザ回折/散乱式粒度分布測定装置
JPS61257835A (ja) 高研摩性材料フイ−ダ
JPS59217329A (ja) スピンナ装置
WO2023282044A1 (ja) ガス搬送式超音波湧出微粉体定量供給システム、及び、ガス搬送式超音波湧出微粉体定量供給方法
WO2020153437A1 (ja) 検体識別分取装置および検体識別分取方法
SU1585745A1 (ru) Устройство дл ультразвукового контрол изделий
JPH05202883A (ja) 懸濁液送液ポンプ
JP3962181B2 (ja) 粒径分布測定装置と粒径分布測定に用いる試料供給装置
JPH0127080Y2 (ja)
JPH08201396A (ja) 試薬攪拌添加装置
JP2006256711A (ja) 粉体の定量供給装置およびその方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees