JP2549097B2 - ボイラのス−トブロ−制御装置 - Google Patents

ボイラのス−トブロ−制御装置

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JP2549097B2
JP2549097B2 JP61144523A JP14452386A JP2549097B2 JP 2549097 B2 JP2549097 B2 JP 2549097B2 JP 61144523 A JP61144523 A JP 61144523A JP 14452386 A JP14452386 A JP 14452386A JP 2549097 B2 JP2549097 B2 JP 2549097B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、パルプ製造プラント等のボイラに適用して
好適なボイラのスートブロー制御装置に係わり、特にボ
イラの熱伝達部に向けて設けた多数のスートブローラン
スの動作制御手段を改良したボイラのスートブロー制御
装置に関する。
(従来の技術) この種のパルプ製造プラントにおいては、チップ蒸解
工程から廃液として排出された黒液を加熱部に導き、こ
こで蒸気で加熱して噴射ガンによりボイラの炉内に噴射
し、この噴射黒液は浮遊乾燥して炉底部に着床しチャー
ベッドを形成する。このとき燃焼用空気をボイラ内に送
り込むと、チャーベット上部が燃焼し、そのとき発生す
る燃焼ガスが炉内上部のスーパーヒータ(過熱器)およ
び排ガス通過ライン内の本体バンク,エコノマイザ等の
熱伝達部を通って最終的に煙突から排出される。つま
り、給水ラインから送り込まれる給水はエコノマイザ、
本体バンクおよびスーパーヒータを通り、これらの要素
で熱交換されて主蒸気として取出すものである。また、
前記チャーベッド上の高温雰囲気で還元反応を行って黒
液中の芒硝(Na2CO4)などが硫化ナトリュウム(Na2S)
となり、炭酸ナトリウム(Na2CO3)等とともにボイラ底
部のスパウトロから前記チップ蒸解工程で使用する薬剤
の原料であるスメルトとして回収する構成となってい
る。
ところで、以上のようなボイラにおいては、チャーベ
ッドの燃焼によって生成されるダストが前記熱伝達部に
付着し、これが原因となって熱交換効率が時とともに低
下する。そこで、通常のボイラは、熱伝達部の表面に付
着したダストを除去するため、ボイラ壁部等に各熱伝達
部ごとに区分してそれぞれ複数のスートブローランスが
取り付けられ、制御装置から動作制御信号を送出して前
記スートブローランスを所定の動作順序で順次動作させ
てダストを除去する様にしている。即ち、従来のスート
ブロー制御装置には2通りの制御手段があり、その1つ
は予め定めた順序に基づいてスートブローランス全部を
一定の時間間隔で順次動作させるものであり、他の1つ
は各熱伝達部ごとに個別に対応するスートブローランス
を所定の順序で一定の時間間隔で順次動作させるもので
ある。
しかし、前者のスートブロー制御手段は、スートブロ
ーランスの吹き順および吹き時間間隔が一定であるた
め、時間および順序の設定いかんにより時間の経過とと
もにダストの付着量が徐々に増加してくると十分なダス
トの除去が困難になり、各熱伝達部の熱交換効率が極端
に低下し、さらにはボイラの排ガス通過ラインがダスト
によって閉塞するトラブルが発生する。このような問題
を防ぐためには、スートブローランスの動作間隔を短く
設定しスートブローの頻度を高めることが考えられる。
しかし、スートブローの頻度を高くすると、時として不
必要なスートブローを動作させる結果となり、スートブ
ローに必要な蒸気使用量が増大し、省エネルギーに逆行
するという問題がある。
次に、後者のグループスートブロー制御装置は、各熱
伝達部の所定部位の排ガス温度、排ガス圧力等を測定
し、測定温度,測定圧力等に基づいて各熱伝達部のスー
トブローの要否を判断し、必要であると判断したときの
み当該熱伝達部に対してのみスートブローを実施するも
のである。しかし、スートブローの要否の判断基準を設
定するのは難しく、また判断基準にひっかからない状態
で徐々にダストの付着が進行する場合その間スートブロ
ーの制御が事実上放置された状態となり、スートブロー
が必要であると判断して実際にスートブローランスを動
作させた時にはダストが取れないといった問題が生じて
くる。また、特定の熱伝達部に係わるスートブローをま
とめてスートブローしたとき、一時に多量のダストが炉
内に落下して前記チャーベットの山がくずれ、炉内の性
状が乱れて燃焼を不安定なものにし、例えばパルプ製造
プラントに設備される回収ボイラのように、ボイラの炉
底部からチップ蒸解工程の原料として使用する良質の薬
剤を得ることができない。
(発明が解決しようとする問題点) 従って、以上のようなスートブロー制御装置では、ス
ートブローランス全部のスートブロー制御および各熱伝
達部ごとの個別スートブロー制御にはそれぞれ問題があ
り、このためダストの除去効果および省エネルギー上の
対策が十分でなく、かつ、燃焼の不安定化を招き例えば
回収ボイラの場合に良質な薬剤原料を得にくい問題があ
る。
本発明は上記実情に鑑みてなされたもので、燃焼の安
定化を保ちながら十分なダスト除去効果を上げつつ、ス
ートブローの回数を減らして省エネルギー化に寄与し得
るボイラのスートブロー制御装置を提供することを目的
とする。
[発明の構成] (問題点を解決するための手段) 本発明によるボイラのスートブロー制御装置は、第1
図に示すように、ボイラに設けた複数の熱伝達部のそれ
ぞれに対して複数のスートブローランスが設置され、こ
れらのスートブローランスを順次動作させて前記複数の
熱伝達部に付着したダストを除去するボイラのスートブ
ロー制御装置において、前記複数の熱伝達部またはその
近傍にそれぞれ測定センサAを設け、これらの測定セン
サの出力から前記何れかの熱伝達部においてスートブロ
ーが必要であるか否かを判断するグループスートブロー
要否判断手段Bと、予め前記スートブローランス全てに
ついてダスト除去効果の大きい順に定めた順序データお
よび所定の動作時間データが設定され、全てのスートブ
ローランスを前記順序データに従って1つずつ所定の動
作時間データに基づいて動作させる全体スートブロー順
序命令制御手段Dと、予め前記複数の熱伝達部ごとにグ
ループをなすスートブローランスについて各熱伝達部に
対するダスト除去効果の大きい順に定めた順序データお
よび所定の動作時間データが設定され、グループのスー
トブローランスを前記順序データに従って1つずつ所定
の動作時間データに基づいて動作させるグループスート
ブロー順序命令制御手段Eと、常時は前記全体スートブ
ロー順序命令制御手段を選択し、前記グループスートブ
ロー要否判断手段により特定の熱伝達部でスートブロー
が必要であると判断されたとき、当該熱伝達部に係わる
グループスートブロー順序命令制御手段を切替え選択
し、当該グループスートブロー順序命令制御手段により
グループのスートブローランスを1つずつ動作させるご
とにスートブローの動作を継続するか否かを判断し、動
作継続と判断された場合には次のスートブローランスを
動作させるとともに、グループの中の全てのスートブロ
ーランスの動作完了チェック後、前記全体スートブロー
順序命令制御手段を切替え選択してもとの切替時点に戻
って全体のスートブローランスを動作させ、動作不継続
と判断された場合にはグループのスートブローランスの
動作を停止させ、前記全体スートブロー順序命令制御手
段を切替え選択してもとの切替時点に戻って全体のスー
トブローランスを動作させる切替制御手段Fと、前記ス
ートブロー順序命令制御手段の処理結果に基づいて前記
スートブローランスへ動作制御信号を送出する動作制御
信号出力手段Gとを備えたものである。
(作用) 従って、以上のような手段とすることにより、常時は
全体スートブロー順序命令制御手段により予め設定され
た所定の順序データに従って各スートブローランス全て
を所定の動作時間データに従って順次動作するが、この
間にグループスートブロー要否判断手段においてある特
定の熱伝達部に係わるスートブローが必要であるか否か
を判断し、必要であると判断された時には切替制御手段
によりグループスートブロー順序命令制御手段を選択
し、特定の熱伝達部に係わる複数のスートブローランス
についてダスト除去効果の大きい順に定めた順序に基づ
いて所定の時間データに従って順次動作する。このと
き、グループスートブロー順序命令制御手段によってグ
ループのスートブローランスを1つずつ動作させた後、
スートブローの動作継続か否かを判断し、動作継続と判
断された場合には順次次のスートブローランスを動作さ
せていき、当該グループのスートブローランス全部の動
作完了チェック後、全体スートブロー順序命令制御手段
を切替え選択してもとの切替時点に戻って全体のスート
ブローランスを動作させ、またあるスートブローランス
の動作途中でグループスートブロー要否判断手段からス
ートブロー必要な無しの指示に基づき動作不継続と判断
された場合にはグループのスートブローランスの動作を
停止させ、全体スートブロー順序命令制御手段を切替え
選択してもとの切替時点に戻って全体のスートブローラ
ンスを動作させるものである。
(実施例) 以下、本発明装置を、パルプ製造プラントに適用した
一実施例について第2図ないし第7図を参照して説明す
る。第2図はスートブロー制御装置を含んだパルプ製造
プラントの概略構成図、第3図は本発明装置のハード的
な構成図、第4図および第5図は全体スートブローおよ
びグループスートブローの順序・時間データを記憶する
メモリのエリア構成図、第6図は全体スートブロー順序
命令制御手段による処理ルーチンを示す図、第7図はグ
ループスートブロー順序命令処理手段の処理ルーチンを
示す図である。
先ず、第2図において21はパルプ製造プラントの一部
として設備される回収ボイラであって、このボイラ21に
はチップ蒸解工程から廃液として排出された黒液が黒液
タンク22および加熱部(図示せず)を通って噴射ガン23
により噴射導入される。この噴射黒液は炉内において浮
遊乾燥されて落下し、チャーベッド24を形成する。この
チャーベッド24は外部からの燃焼空気の導入によって燃
焼が促進され、このときチャーベッド24上の高温雰囲気
で還元反応を行って黒液中の芒硝(Na2CO4)などが硫化
ナトリウム(Na2S)となり、炭酸ナトリウム(Na2CO3
等とともに、スパウトロ25から前記チップ蒸解工程で使
用する薬剤の原料としてのスメルト26を回収する。ま
た、このチャーベッド24の燃焼によって生じる排ガス27
は排ガス通過ライン28を通って煙突29から排出される。
さらに、この排ガス27の熱を有効に利用するために、
ボイラ本体の上部に加熱器としてのスーパヒータ31が設
けられ、また排ガス通過ライン28の途中に本体バンク32
およびエコノマイザ33が設けられ、給水ライン34の一端
側から供給された水は前記エコノマイザ33、本体バンク
32およびスーパヒータ31等の熱伝達部によりそれぞれ熱
交換されて主蒸気を得る構成となっている。
また、前記スーパヒータ31、本体バンク32およびエコ
ノマイザ33等の熱交換を妨げる付着ダストを除去するた
めに、各スーパヒータ31、本体バンク32およびエコノマ
イザ33ごとに区分して例えば5本ずつ蒸気吹き付け用ス
ートブローランス1〜5,6〜10,11〜15ボイラ等の壁部に
設置されている。
40は前記スートブローランス1,2,……を所定の順序お
よび時間間隔で動作させるスートブロー制御装置であっ
て、これにはスートブローの要否を判断する目的で種々
の測定センサからの信号が入力されている。すなわち、
ボイラ21の水、蒸気側ラインにおいては、エコノマイザ
33を通過する給水の温度差を測定する入口給水温度セン
サ41aおよび出口給水温度センサ41bが設置され、スーパ
ヒータ31の入出力部にも同様にスーパヒータ入口温度セ
ンサ43aおよび出口温度センサ43bが設置されている。ま
た、排ガス通過ライン28においては、エコノマイザ33の
入口・出口間の圧力差を測定する圧力測定センサ44b,44
a、本体バンク32の入口および出口間の圧力差を測定す
る圧力測定センサ45a,45bが設置され、また、エコノマ
イザ33の入口および出口間の温度差を測定する温度測定
センサ46a,46b、本体バンク32の入口および出口間の温
度測定センサ47a,47bが設置されている。さらに、本体
バンク32等の下部に位置する排ガス通過ライン28の下壁
部は網目状に形成され、本体バンク32等から除去された
ダストがその網目状部を通って外部のベルトコンベア48
上に落下し、ダストが前記黒液タンク22に還元する構成
となっている。
次に、第3図はスートブロー制御装置のハード構成を
示す図である。401はシーケンスプログラムに基づいて
所定の演算処理制御を実行するCPU等のデータ処理制御
部であって、このデータ処理制御部からはアドレス・デ
ータ等のバス402が導出されている。このバス402にはキ
ーボード,キー信号入力回路等で構成され、順序・時間
間隔データおよびその変更データを入力する順序・時間
設定部403、前記各種の測定センサ41a,41b,…の測定信
号を受けてディジタル信号に変換する信号入力部404お
よび前記データ処理制御部401の処理結果に基づいて各
スートブローランス1,2,…に動作制御信号を出力する出
力部405が接続されている。また、バス402にはシーケン
スプログラムその他の固定データ等を記憶するROM(リ
ード・オンリー・メモリ)406およびスートブローラン
ス1〜15の順序、時間間隔等のデータを記憶するRAM
(ランダム・アクセス・メモリ)407が接続されてい
る。このRAM407は、具体的には第4図に示す全体スート
ブロー順序等のデータを記憶する全体用メモリエリア40
7a、グループスートブロー順序つまり第5図に示す様に
スーパヒータスートブロー順序等のデータを記憶するス
ーパヒータ用メモリエリア407b、本体バンクスートブロ
ー順序等のデータを記憶する本体バンク用メモリエリア
407cおよびエコノマイザスートブロー順序等のデータを
記憶するエコノマイザ用メモリエリア407d等から構成さ
れている。なお、各スートブローランス1〜15の順序お
よび動作時間間隔等は第4図および第5図(A)〜
(C)に一例として示したが、これらのデータ値は自在
に変更可能なものである。本装置のグループスートブロ
ーにおいては特に過去の経験等からスートブローによる
ダストの除去率の高いものから順位を付けて動作させる
ものとする。
次に、以上のように構成された装置の動作を説明す
る。先ず、データ処理制御部401はシーケンスプログラ
ムに基づいて第6図に示すフローにしたがって全体スー
トブロー順序命令制御手段を実行する。この全体スート
ブロー順序命令制御手段は、プログラムまたは人為的な
操作による動作開始指令を受けると、ステップS1で初期
化を行った後、ステップS2においてカウント値を「1」
とし、第4図に示す順序にしたがって全体用メモリエリ
ア407aから1番目のスートブローランスNO「3」および
時間間隔「3」のデータを読出して動作制御信号出力手
段としての出力部405へ送出し、ここからスートブロー
ランス3へ動作制御信号を送出し、該スートブローラン
ス3から蒸気を吹き出してスーパヒータ31の面部に付着
するダストを除去し3分の後次のランスへ移る(ステッ
プS3)。この全体スートブロー順序命令制御手段の実行
時、スーパヒータ31、本体バンク32およびエコノマイザ
33にそれぞれ対応して設置された各所の測定センサ41a,
41b,…から測定信号が信号入力部404を介してデータ処
理制御部401に取り込まれ、グループスートブローが必
要であるか否かを判断するグループスートブロー要否判
断手段によって各スーパヒータ31、本体バンク32、エコ
ノマイザ33単位でグループスートブローが必要であるか
否かの判断が行なわれる(ステップS4)。このグループ
スートブロー要否判断手段は、スーパヒータ31、本体バ
ンク32およびエコノマイザ33の出口と入口間の排ガス温
度差、給水温度差または蒸気の温度差等が予め設定した
値よりも小さくなったか否か、または本体バンク32およ
びエコノマイザ33等の出口および入口間の排ガス圧力差
が所定値よりも大きくなったか否か、さらには測定信号
からスーパヒータ31、本体バンク32およびエコノマイザ
33ごとの熱伝達率を計算し、この熱伝達率が所定値より
も小さくなったか否かを判断するものである。なお、こ
れらの判断基準となる所定値は図示されていないがROM4
06またはRAM407等に記憶されている。そして、以上のよ
うにスーパヒータ31、本体バンク32およびエコノマイザ
33に対応する各測定センサからの測定信号に基づいてグ
ループスートブローが必要であるか否かを判断し、必要
であると判断したときには切替制御手段によりグループ
スートブロー処理ルーチンに移行し(ステップS5)、グ
ループスートブロー順序命令制御手段を実行する。ステ
ップS4においてグループスートブローの必要が無いと判
断されたときにはステップS6に移行し、N=N+1によ
るカウントアップ処理を行った後、このカウント値が
「16」になったか否かを判断し(ステップS7)、「16」
に達していない場合には引き続き全体用メモリエリア40
7aからスートブローランスNO「4」および時間間隔
「3」のデータを読出し、ステップS3〜S7の処理を繰り
返す。全部のスートブローランス1〜15についてスート
ブロー行った後は最初に戻って同様の処理を繰り返す。
しかして、ステップS4においてグループスートブロー
の必要が有ると判断した場合には第7図のフローにした
がってグループスートブロー順序命令制御手段を実行す
る。このグループスートブロー順序命令制御手段は、ス
テップS11〜S14において何れの熱伝達部つまりスーパヒ
ータ31、本体バンク32およびエコノマイザ33の何れかで
スートブローが必要であるか否かを判断し、本体バンク
32の場合にはステップS13に移行して本体バンク32のス
ートブロー動作処理を実行し、エコノマイザ14の場合に
はステップS14に移行しエコノマイザ33のスートブロー
動作処理を実行する。
以下、グループスートブローとして例えばスーパヒー
タ31でスートブローが必要である場合について説明す
る。この場合にはステップS15でカウント「1」を立て
た後、前記スーパヒータ用メモリエリア407bから第1番
目であるスートブローランスNO「3」および時間間隔
「3」のデータ(第5図A参照)を読出して動作制御信
号出力手段としての出力部405に送出し、ここからスー
トブローランス3へ動作制御信号を送出し、該スートブ
ローランス3から蒸気を吹き出してスーパヒータ31の面
部に付着するダストを除去し3分の後次のランスへ移る
(ステップS16)。そして、スートブローランス3のス
ートブロー終了後、ステップS17でスートブローの動作
を継続するか否かを判断し、継続する場合にはN′=
N′+1のカウントアップを行った後(ステップS1
8)、N′が「6」以上になったか否かを判断し、
「6」以上になっていない場合には引き続き次の順位の
スートブローランス4を同様の処理により動作させる。
ところで、ステップS17においてスートブローランス
3の動作によりグループスートブローの必要が無いと判
断されたとき、切替制御手段は全体スートブロー順序命
令制御手段に切替えて実行するが、このときスキップ処
理をするか否かの判断を行い(ステップS21)、スキッ
プ処理を行う場合にはスキップ数「A」を計算し(ステ
ップS22)、そのスキップ数Aを加えて第6図に示すイ
矢印の処理ステップに移行する。通常、ステップS17に
おいてスートブロー動作継続必要なしのとき、グループ
から全体スートブロー順序命令制御手段である第6図に
示すイ矢印の処理ステップに移行させてもよいが、例え
ばグループスートブロー順序命令手段で既に特定のスー
トブローランスを動作させており、当該スートブローラ
ンスが全体スートブロー順序命令制御手段であるステッ
プS6以降に直ちに動作させる順位にある場合にはそれを
飛ばしてスートブローを行うものである。
従って、以上のような実施例の構成によれば、常時は
全体スートブロー順序命令手段により燃焼への外乱の少
ない平均化した順序でスートブローランス1〜15を順次
動作させるとともに、かかる全体スートブローの動作時
にグループスートブローが必要であるか否かを判断し、
必要であると判断したときには直ちに特定の熱伝達部例
えば本体バンク等に係わるスートブローランス6〜10を
動作させるようにしたので、少ない蒸気使用量で付着ダ
ストを除去することができ、排ガス通過ライン28をダス
トで閉塞させる様なトラブルをなくすることができる。
また、従来、グループスートブロー制御装置では、各熱
伝達部の所定部位の排ガス温度、排ガス圧力等を測定
し、測定温度、測定圧力等に基づいて各熱伝達部のスー
トブローの要否を判断し、必要であると判断したときの
み当該熱伝達部に対してのみスートブロを実施するもの
である。しかし、スートブローーの要否の判断基準を設
定するのは難しく、また判断基準にひっかからない状態
で徐々にダストの付着が進行する場合その間スートブロ
ーの制御が事実上放置された状態となり、スートブロー
が必要であると判断して実際にスートブローランスを動
作させた時にはダストが取れないといった問題が生じて
くる。また、特定の熱伝達部に係わるスートブローをま
とめてスートブローしたとき、一時に多量のダストが炉
内に落下して炉内の燃焼状態が乱れて燃焼を不安定なも
のにしていた。本装置では、全体とグロープとの切替え
を自動的に行っているので、グループスートブローにひ
っかからないときでも全体スートブロー順序命令制御手
段によってスートブローを行っているので、ダストが徐
々に進行するといった問題を解決することができる。ま
た、全体スートブローとグループスートブローとの併用
によってダストが多量に付着されないうちにスートブロ
ーを行い、かつ、ダスト除去率の高い順序でスートブロ
ーを行うので、炉内の燃焼状態を乱すことがなく、燃焼
の安定化に大きく貢献できる。
なお、上記実施例は第7図に示すようにサブルーチン
でスキップ判断を行うようにしたが、第6図に示すメイ
ンルーチンつまり図示イ矢印の処理ステップ判断を行う
ようにしてもよい。また、メインルーチンおよびサブル
ーチンからスキップ判断およびその処理を無くしてスー
トブローの制御を行うこともできる。
[発明の効果] 以上詳記したように本発明によれば、燃焼の安定化を
保ちながら十分なダスト除去効果を上げることができ、
省エネルギー化に寄与し得るボイラのスートブロー制御
装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明装置の機能ブロック図、第2図ないし第
7図は本発明装置の一実施例を説明するために示したも
ので、第2図はパルプ製造プラントに本発明装置を適用
した構成図、第3図はスートブロー制御装置のハード的
な構成図、第4図および第5図はメモリのエリア構成
図、第6図および第7図は動作を説明するフローチャー
トである。 A,41a,41b〜47a,47b……測定センサ、B……グループス
ートブロー要否判断手段、C,1〜15……スートブローラ
ンス、D……全体スートブロー順序命令制御手段、E…
…グループスートブロー順序命令制御手段、F……切替
制御手段、G……動作制御信号出力手段、21……ボイ
ラ、22……黒液タンク、24……チャーベッド、26……薬
剤原料(スメルト)、40……スートブロー制御装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福島 義和 八代市十条町1丁目1番地 十條製紙株 式会社八代工場内 (72)発明者 塩越 陽平 八代市十条町1丁目1番地 十條製紙株 式会社八代工場内 (72)発明者 西村 勝 大阪市此花区島屋4丁目1番35号 川崎 重工業株式会社大阪工場内 (72)発明者 井床 利之 明石市川崎町1番1号 川崎重工業株式 会社明石工場内 (72)発明者 中林 志郎 明石市川崎町1番1号 川崎重工業株式 会社明石工場内 (72)発明者 飯塚 和幸 東京都港区芝浦1丁目1番1号 株式会 社東芝本社事務所内 (72)発明者 桑田 龍一 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東 芝府中工場内 (72)発明者 熊木 亜夫 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東 芝府中工場内 (72)発明者 村松 篤 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東 芝府中工場内 (56)参考文献 特開 昭58−18005(JP,A)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ボイラに設けた複数の熱伝達部のそれぞれ
    に対して複数のスートブローランスが設置され、これら
    のスートブローランスを順次動作させて前記複数の熱伝
    達部に付着したダストを除去するボイラのスートブロー
    制御装置において、 前記複数の熱伝達部またはその近傍にそれぞれ測定セン
    サを設け、これらの測定センサの出力から前記何れかの
    熱伝達部においてスートブローが必要であるか否かを判
    断するグループスートブロー要否判断手段と、 予め前記スートブローランス全てについてダスト除去効
    果の大きい順に定めた順序データおよび所定の動作時間
    データが設定され、全てのスートブローランスを前記順
    序データに従って1つずつ所定の動作時間データに基づ
    いて動作させる全体スートブロー順序命令制御手段と、 予め前記複数の熱伝達部ごとにグループをなすスートブ
    ローランスについて各熱伝達部に対するダスト除去効果
    の大きい順に定めた順序データおよび所定の動作時間デ
    ータが設定され、グループのスートブローランスを前記
    順序データに従って1つずつ所定の動作時間データに基
    づいて動作させるグループスートブロー順序命令制御手
    段と、 常時は前記全体スートブロー順序命令制御手段を選択
    し、前記グループスートブロー要否判断手段により特定
    の熱伝達部でスートブローが必要であると判断されたと
    き、当該熱伝達部に係わるグループスートブロー順序命
    令制御手段を切替え選択し、当該グループスートブロー
    順序命令制御手段によりグループのスートブローランス
    を1つずつ動作させるごとにスートブローの動作を継続
    するか否かを判断し、動作継続と判断された場合には次
    のスートブローランスを動作させるとともに、グループ
    の中の全てのスートブローランスの動作完了チェック
    後、前記全体スートブロー順序命令制御手段を切替え選
    択してもとの切替時点に戻って全体のスートブローラン
    スを動作させ、動作不継続と判断された場合にはグルー
    プのスートブローランスの動作を停止させ、前記全体ス
    ートブロー順序命令制御手段を切替え選択してもとの切
    替時点に戻って全体のスートブローランスを動作させる
    切替制御手段と、 前記スートブロー順序命令制御手段の処理結果に基づい
    て前記スートブローランスへ動作制御信号を送出する動
    作制御信号出力手段と、 を備えたことを特徴とするボイラのスートブロー制御装
    置。
  2. 【請求項2】測定センサは、温度測定センサまたは圧力
    測定センサの何れか一方また両方を用いたものである特
    許請求の範囲第1項記載のボイラのスートブロー制御装
    置。
  3. 【請求項3】グループスートブロー要否判断手段は、前
    記各熱伝達部の入・出力部に設けた測定センサの入・出
    力信号差が所定値を越えたとき、その所定値を越えた熱
    伝達部でスートブローが必要であると判断するものであ
    る特許請求の範囲第1項記載のボイラのスートブロー制
    御装置。
  4. 【請求項4】グループスートブロー順序命令制御手段
    は、当該熱伝達部に係わる特定のスートブローランスを
    動作させた結果、前記グループスートブロー要否判断手
    段からグループスートブロー必要無しの判断が得られた
    とき、既にグループスートブロー順序命令制御手段でス
    ートブローを行っているスートブローランスを飛ばすス
    キップ処理をするか否かの判断をし、スキップ処理をす
    ると判断したとき、前記全体スートブロー順序命令手段
    に戻る際に既にスートブローを行っているスートブロー
    ランスを飛ばして次の処理ステップにスキップするもの
    である特許請求の範囲第1項記載のボイラのスートブロ
    ー制御装置。
  5. 【請求項5】全体スートブロー順序命令制御手段は、グ
    ループスートブロー順序命令制御手段で当該熱伝達部に
    係わる全部のスートブローランスの動作が完了しまたは
    途中の段階で前記グループスートブロー要否判断手段か
    らグループスートブロー必要無しの判断が得られ、か
    つ、既にグループスートブロー順序命令制御手段でスー
    トブローを行っているスートブローランスを飛ばすかの
    スキップ処理をするか否かの判断をし、スキップ処理を
    しないと判断したとき、もとの前記切替制御手段による
    切替時点の処理ステップに戻るものである特許請求の範
    囲第1項記載のボイラのスートブロー制御装置。
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