JP2548812Y2 - 風景模擬装置 - Google Patents

風景模擬装置

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JP2548812Y2
JP2548812Y2 JP1993001898U JP189893U JP2548812Y2 JP 2548812 Y2 JP2548812 Y2 JP 2548812Y2 JP 1993001898 U JP1993001898 U JP 1993001898U JP 189893 U JP189893 U JP 189893U JP 2548812 Y2 JP2548812 Y2 JP 2548812Y2
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projector
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projected
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JP1993001898U
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JPH0660863U (ja
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卓 市原
義典 丹羽
雅美 池田
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株式会社電通テック
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、建築物、シミュレー
タなどの窓を通して模擬風景を見ることができる風景模
擬装置に関する。この考案の風景模擬装置は住宅、店
舗、事務所、シミュレータその他の環境演出、改善など
に利用される。
【0002】
【従来の技術】室外に配置された投映機により窓に風景
を投映して、窓を通して模擬風景を眺めることができる
風景模擬装置がある。このような風景模擬装置の一つと
して、窓面にスクリーンを設けた装置が知られている。
また、風景模擬装置の他の装置として、窓を通して見る
ジオラマがある。ジオラマはパネルに風景が描かれてお
り、窓とパネルとの間に家屋や街並みなどのミニチュア
あるいは動植物などの置物が置かれている。パネルの風
景は透視画の手法をもって描かれており、上記ミニチュ
アや置物を配置することによって遠近感を出そうとする
ものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記スクリーンに風景
を投影する風景模擬装置では、室外側に配置された投映
機により窓に設けたスクリーンに映像を投映していた。
したがって、窓すなわちスクリーンを直接見ることにな
り、遠近感を生じない。また、窓そのものがスクリーン
となっているので、窓をみる人が視点を移しても窓外の
風景は変わらないので、現実感を欠いていた。さらに、
一つの窓に1台の投映機を対応させているので、広い窓
つまりスクリーンに風景全体を投映すると映像が暗くな
る。したがって、昼間の風景を投映すると、映像は明る
さに欠けて昼間の感じを出すことができなかった。
【0004】ジオラマでは、風景が絵画であるために写
真独特の階調による深みがなく、現実感に欠けるという
問題がある。家屋や街並みなどのミニチュアを見る人が
視点を移したときに、それが非現実的な大きさであるこ
とが明確にわかってしまう。また、季節あるいは時刻に
応じて、簡単に風景を変えることができない。
【0005】この考案は、現実感に富み、明るい映像を
投映することができる風景模擬装置を提供しようとする
ものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この考案の風景模擬装置
は、室外に配置された複数の投映機を備えた風景模擬装
置において、窓側に配置されたスライド映写機に対向す
るスクリーンが窓から所要の間隔をおいて配置されてい
る。そして、隣り合うスライド映写機の投映像が幅方向
に一部互いに重なり合うようにスライド映写機が配置さ
れ、投映像が重なり合う部分で投映像の明るさが連続す
るようにスライドに階調が付けられている。
【0007】この考案の他の風景模擬装置は、室外に配
置された複数の投映機を備えた風景模擬装置において、
スクリーンがスライド映写機と窓との間に所要の間隔を
おいて配置されている。そして、隣り合うスライド映写
機の投映像が幅方向に一部互いに重なり合うようにスラ
イド映写機が配置され、投映像が重なり合う部分で投映
像の明るさが連続するようにスライドに階調が付けられ
ている。
【0008】窓とスクリーンとの間隔は、窓とスクリー
ンとの許容間隔、スクリーン上に映し出される所要の画
面の幅および高さ、ならびにスライド映写機の投影レン
ズの焦点距離および照明出力を勘案して決める。たとえ
ば、家屋の標準的な窓の場合2〜3m 程度である。窓を
通しての視野を広くし、現実感を高めるために、スクリ
ーンの幅を窓の幅の2倍以上、高さを1.5倍以上とす
るとよい。また、映像を1/2ずつ重ね合わせると、映
像の明るさが継ぎ目の部分で連続となり、一つながりの
自然な映像とすることが容易になる。重ね合わせのため
に、スライドには中央部が次第に明るくなるように階調
を付ける。
【0009】前記スライド映写機で投映した静止画に動
画を重ねて投映する投映機を設けるようにしてもよい。
投映機として、ビデオプテープレコーダやビデオディス
クプレーヤー等が接続されたビデオプロジェクタやフィ
ルム映写機などが用いられる。動画としては、スライド
映写機で投映された静止画に合わせて、たとえば飛んで
いる鳥や航空機、風にゆらぐ木の葉や花、走っている列
車や自動車、ネオンサインなどの動きが投映される。
【0010】また、現実感および遠近感を高めるため
に、窓とスクリーンとの間に置物を置くようにしてもよ
い。遠近感を出すために、置物はスクリーンよりできる
だけ遠ざけて配置するとよい。置物として窓外すぐ間近
に置いても違和感がないもの、たとえば鉢植えの草花、
樹木、岩石などがある。
【0011】
【作用】スライド映写機に対向するスクリーンが窓から
間隔をおいて配置されている。したがって、スクリーン
上に映し出された風景を見る人は風景に遠近感を感じ
特に室内または室外に物を配置した(たとえば、室内に
植木鉢をおき、あるいは室外にベランダを設ける)場
合、遠近感は一層強くなる。また、窓外の風景をみる人
が視点を移し視野を変えても、風景が視点の移動に応じ
て変化するので、現実感が向上する。スライド映写機は
複数台であるので、風景を小分けして投映することがで
きる。したがって、1台のスライド映写機で風景全部を
投影するよりも、スクリーン上に映し出された映像の鮮
明度は高く、また映像は明るくなる。さらに、隣り合う
スライド映写機の投映像が幅方向に一部互いに重なり合
うようにスライド映写機が配置され、投映像が重なり合
う部分で投映像の明るさが連続するようにスライドに階
調が付けられている。したがって、投映像の明るさが継
ぎ目の部分で連続となり、一つながりの自然な投映像が
得られる。
【0012】
【実施例】図1および図2はこの考案の実施例を示して
おり、図1は風景模擬装置を備えたラウンジの平面図、
および図2は図1に示すラウンジの側面図である。これ
ら図面に示すように、ラウンジ1にはテント3を備えた
両開き窓2が4箇所に設けられている。窓2の扉4の開
度およびテント3により窓2を通しての視野を調節する
ことができる。
【0013】窓2と窓2との間にはそれぞれ、図3に示
すようにスライド映写機6およびビデオプロジェクタ8
が配置されている。スライド映写機6はフレーム10に
固定されているが、ビデオプロジェクタ8は昇降台11
に載せられており、高さ位置が調節可能である。スライ
ド映写機6はオートチェンジャ7を備えている。また、
ビデオプロジェクタ8にはビデオテープレコーダ9が接
続されている。
【0014】窓2に向かい合ってスクリーン12が設置
されている。スクリーン12の幅は窓2の幅の約6倍で
あり、高さは窓2の高さの約3倍である。窓2とスクリ
ーン12との間の距離は約3m である。
【0015】上記のように構成された風景模擬装置にお
いて、スライド映写機6によりスクリーン12上に海岸
風景Aが図4に示すように映し出される。隣合うスライ
ド映写機6の映像は、スクリーン12上で1/2ずつ重
なり合う。したがって、2つの画面がつなぎ合わさって
スクリーン12上に1つの風景が形成される。同時に、
音響再生装置(図示しない)により波の音が室内に流さ
れる。また、ビデオプロジェクタ8により、飛んでいる
鳥Bの映像が海岸風景Aの映像に重ね合わされて映し出
される。スライド映写機6およびビデオプロジェクタ8
はコンピュータ(図示しない)により制御され、季節お
よび時刻に合わせて自動的に映像が切り替えられる。図
1に示すように、室内の人Mは位置によって1〜4箇所
の窓2を通してスクリーン12に映し出された風景を見
ることができる。
【0016】図5は、この考案の他の実施例を示してお
り、風景模擬装置を備えた居間の平面図であり、図5に
示す居間の側面図である。上記実施例と同様の部材およ
び装置には同一の参照符号を付け、その説明は省略す
る。居間15に続いて、ベランダ21、手すり22、植
木24などを収めた投映室25が設けられている。投映
室25内には、窓17から適当な間隔(約3 m)をおい
てリアスクリーン27が配置されている。リアスクリー
ン27の幅は窓17の幅の約2倍であり、高さは窓17
の高さの約3倍である。リアスクリーン27の後方4.
7 mに、7台のスライド映写機6、3台のビデオプロジ
ェクタ8、および3基の照明灯13が配置されている。
【0017】この実施例では、隣り合うスライド映写機
8の映像は、リアスクリーン27上で1/2ずつ重なり
合う。したがって、4つの画面がつなぎ合わさってリア
スクリーン27上に1つの風景が映し出される。窓17
とリアスクリーン27との間に植木24、手すり22な
どが配置されているので、リアスクリーン27上の映像
に対する遠近感が増す。
【0018】
【考案の効果】この考案の風景模擬装置によれば、スク
リーン上に映し出された風景を見る人は風景に遠近感を
感じ、視点の移動に応じて窓外の風景が変化するので、
風景の現実感が向上する。また、スクリーン上に映し出
された映像の鮮明度は高く、さらに映像は明るい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の実施例を示しており、風景模擬装置
を備えたラウンジの平面図である。
【図2】図1に示すラウンジの側面図である。
【図3】図1に示す風景模擬装置の投映機の一例を示す
側面図である。
【図4】窓に風景が映し出された、図1に示すラウンジ
室内の斜視図である。
【図5】この考案の他の実施例を示しており、風景模擬
装置を備えた居間の平面図である。
【図6】図5に示す居間の側面図である。
【符号の説明】
1 ラウンジ 2 窓 3 テント 4 扉 6 スライド映写機 8 ビデオプロジェクタ 12 スクリーン 13 照明灯 15 居間 17 窓 24 植木 25 投映室 27 リアスクリーン A 風景
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−204842(JP,A) 特開 平1−290386(JP,A) 特開 昭55−79427(JP,A)

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室外に配置された複数の投映機を備えた
    風景模擬装置において、窓側に配置されたスライド映写
    機に対向するスクリーンが窓から所要の間隔をおいて配
    置されており、隣り合うスライド映写機の投映像が幅方
    向に一部互いに重なり合うようにスライド映写機が配置
    され、投映像が重なり合う部分で投映像の明るさが連続
    するようにスライドに階調が付けられていることを特徴
    とする風景模擬装置。
  2. 【請求項2】 室外に配置された複数の投映機を備えた
    風景模擬装置において、スクリーンがスライド映写機と
    窓との間に所要の間隔をおいて配置されており、隣り合
    うスライド映写機の投映像が幅方向に一部互いに重なり
    合うようにスライド映写機が配置され、投映像が重なり
    合う部分で投映像の明るさが連続するようにスライドに
    階調が付けられていることを特徴とする風景模擬装置。
  3. 【請求項3】 前記スライド映写機で投映した静止画に
    動画を重ねて投映する投映機を備えた請求項1または2
    記載の風景模擬装置。
  4. 【請求項4】 前記窓とスクリーンとの間に置物を配置
    した請求項1または2記載の風景模擬装置。
JP1993001898U 1993-01-28 1993-01-28 風景模擬装置 Expired - Lifetime JP2548812Y2 (ja)

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JPH0660863U JPH0660863U (ja) 1994-08-23
JP2548812Y2 true JP2548812Y2 (ja) 1997-09-24

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5579427A (en) * 1978-12-13 1980-06-14 Mitsubishi Electric Corp Video projector
JPH01290386A (ja) * 1988-05-18 1989-11-22 Hitachi Denshi Ltd 映像表示装置
JPH04204842A (ja) * 1990-11-30 1992-07-27 Toppan Printing Co Ltd 映像シミュレーション・システム

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JPH0660863U (ja) 1994-08-23

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