JP2547518B2 - 易占い付手帖又は易占い付冊本 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は個々が携帯している手
帖によって日々の運勢が算出できるようにした易占い付
手帖又は易占い付冊本に関する。

【０００２】

【従来の技術と問題点】従来の算木や筮竹占いに代表さ
れる易占いは、一般人には解析しにくく易者にたのまな
ければ答えを出すことが難しく、時間と費用を要してい
た。

【０００３】又ある易学団体から毎年発行されている易
占い本は、総じて誕生年の同じ人の該当月の運勢は答え
が殆ど同じであり、しかもおおまかな運勢しか把握でき
ず、その人固有の運勢、ましてや日時の運勢までも把握
することは困難であった。

【０００４】

【問題点を解決するための手段】この発明は、新暦に基
く各暦日表示欄に、旧暦に基くその暦日が属する暦月の
干支の数字と、同その暦日の干支の数字とを併記し、こ
の手帖の各暦日表示欄の易学上の数字を基に手帖所有者
固有のその日時における運勢が的確に割り出せるように
した易占い付手帖又は易占い付冊本に係る。

【０００５】

【実施例】以下、この発明の実施例を図１乃至図６に基
いて説明する。

【０００６】

【問題点を解決するための手段】この発明は、新暦に基
く各暦日表示欄に、旧暦に基くその暦日が属する暦月の
干支の数字と，同その暦日の干支の数字とを併記し、更
に占時刻に対応し１〜１２の数字を表示した占時早見表
と、上記旧暦に基くその暦日が属する暦月の干支の数
字，同その暦日の干支の数字，同占時刻に対応する数
字，及び易学上予め定められている運命数の数字を基礎
として上卦，下卦，爻の数字を夫々算出するための卦・
爻算出表と、該卦・爻算出表から算出された上卦，下卦
の数字に対応する所定の運勢表示番号が掲載された易断
早見表と、該易断早見表に掲載された所定の運勢表示番
号と，上記爻の数字に応じた占日時における運勢を表示
する運勢表とを備えたことを特徴とし、この手帖の各暦
日表示欄の易学上の数字を基に手帖所有者固有のその日
時における運勢が的確に割り出せるようにした易占い付
手帖又は易占い付冊本に係る。

【０００７】図１は手帖１を見開き状態にして新暦に基
く暦月９月の第１週の暦日表示欄２を開示したものであ
るが、この発明はこの各暦日表示欄２の一端に新暦に基
く日付と曜日表示部３を設けると共に、他端に旧暦に基
くその暦日が属する暦月の干支の数字を表示する暦月干
支数表示欄４と旧暦に基くその暦日の干支の数字を表示
する暦日干支数表示欄５とを併設し、各表示欄４，５に
上記該当暦月と該当暦日の干支に相当する数字を記入し
たものである。

【０００８】例えば「１」は「子」を表し「２」は
「丑」を表し、以下同様にして「１２」は「亥」を表
す。

【０００９】又上記手帖１の各見開き面には、例えば見
開き頁の右頁（メモ記入頁）の角隅部に、時計表示に従
った占時早見表６を印刷して置く。

【００１０】以下図２に示した卦・爻算出表１１に基
き、上記各表示欄４，５に表示した数字に基く運勢の易
断の答えの出し方を説明する。

【００１１】先ず下卦の出し方について説明する。手帖
１所有者の易学上決まっている運命数、例えば「３５」
に例えば９月１日の暦月干支数表示欄４に表示された数
字「９」を加算すると共に、暦日干支数表示欄５に表示
された数字「１１」を加算する。その総和「５５」が下
卦の合計数である。この下卦の合計数「５５」を「８」
（八卦）で除算した余り値「７」が下卦の答えとなる。
「８」で割り切れた場合は「８」が下卦の答えとなる。

【００１２】上記卦とは易学的呼称であり、天（乾）・
沢（兌）・火（離）・雷（震）・風（巽）・水（坎）・
山（艮）・地（坤）の八卦から成り、この手帖１ではこ
れらを図３に示す易断早見表７に「１」〜「８」の数字
で表示している。

【００１３】次に上卦の出し方について説明する。上記
下卦の合計数「５５」に占時早見表６に表示された所定
の占時刻、例えば２４時間を１２分割した「６」の時間
帯（９時〜１１時）を加算すると上卦の合計数「６１」
が得られる。この上卦の合計数「６１」を前記と同様
「８」で除算した余り値「５」が上卦の答えとなる。
「８」で割り切れた場合は「８」が上卦の答えとなる。

【００１４】次に爻の出し方について説明する。上記上
卦の合計数「６１」を各卦の変化数である「６」で除算
し、その余り値「１」が爻の答えとなる。「６」で割り
切れた場合は「６」が爻の答えとなる。

【００１５】上記爻とは易学的呼称であり、一つの卦の
中の変化を表す。一つの卦は初爻、二爻、三爻、四爻、
五爻、上爻までの６種の変化を持っている。

【００１６】次に図３に示す易断早見表７の横軸又は縦
軸の一方に上卦の答えを表す「１」〜「８」の数字を表
記し、他方に下卦の答えを表す「１」〜「８」の数字を
表記し、この縦軸と横軸の各数字の交差点に図４，図
５，図６に示すように運勢表８，９，１０に代表される
運勢表示番号「１」〜「６４」を表記する。易学上八卦
×八卦で６４通りの運勢表示番号が存し、その配置は易
学上定まる。

【００１７】而して前記易断早見表７において、前記算
出された上卦「５」と下卦「７」の交点「５３」の番号
が運勢表８，９，１０を代表する数字となり、図５に示
す番号「５３−１」の運勢表が前記爻の出し方で説明し
た爻の答え「１」に相当する運勢表となる。

【００１８】運勢表は爻の変化数に応じ６つの表９，１
０……が存し、図４に示す番号「５３」の運勢表８はこ
の爻の変化数に応じた６つの表を総括する運勢表であ
る。

【００１９】図２に示した卦・爻算出表１１、図３に示
した上記易断早見表７、並びに図４，図５，図６に例示
した運勢表８，９，１０は手帖１の末頁にまとめて掲載
するか、又は付表にして手帖１と一体に販売する。

【００２０】この発明は上記運勢表８，９，１０……に
よる運勢を割り出すための基礎となる、旧暦に基くその
暦日が属する暦月の干支の数字と、同その暦日の干支の
数字とを新暦に基く各暦日表示欄に併記し上記運勢の把
握の要に供することができるようにしたことを基本思想
とする。

【００２１】この発明は日々のスケジュール記入用空欄
を設けた事務用手帖の他、占い雑誌等の冊本にも実施可
能である。

【００２２】

【発明の効果】この発明は、新暦に基く各暦日表示欄
に、旧暦に基くその暦日が属する暦月の干支の数字と、
同その暦日の干支の数字とを併記した易占い付手帖又は
易占い付冊本の提供により、この手帖の各暦日表示欄の
易学上の数字を基礎にして手帖所有者固有のある特定の
日時における運勢を的確に易断することができ、個人が
普通に所有する手帖を使用して日々の生活におけるその
時々の羅針盤として有効に活用できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の易占い付手帖を見開き状態を以って
示す平面図である。

【図２】卦・爻算出表を示す図である。

【図３】易断早見表を示す図である。

【図４】上卦と下卦の値から求められる総括運勢表を示
す図である。

【図５】上卦と下卦と爻の値から求められる初爻の運勢
表を示す図である。

【図６】上卦と下卦と爻の値から求められる二爻の運勢
表を示す図である。

【符号の説明】

１ 手帖 ２ 暦日表示欄 ３ 日付と曜日表示部 ４ 暦月干支数表示欄 ５ 暦日干支数表示欄 ６ 占時早見表 ７ 易断早見表 ８乃至１０ 運勢表 １１ 卦・爻算出表

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】新暦に基く各暦日表示欄に、旧暦に基くそ
   の暦日が属する暦月の干支の数字と，同その暦日の干支
   の数字とを併記し、更に占時刻に対応し１〜１２の数字
   を表示した占時早見表と、上記旧暦に基くその暦日が属
   する暦月の干支の数字，同その暦日の干支の数字，同占
   時刻に対応する数字，及び易学上予め定められている運
   命数の数字を基礎として上卦，下卦，爻の数字を夫々算
   出するための卦・爻算出表と、該卦・爻算出表から算出
   された上卦，下卦の数字に対応する所定の運勢表示番号
   が掲載された易断早見表と、該易断早見表に掲載された
   所定の運勢表示番号と上記爻の数字とに応じた占日時に
   おける運勢を表示する運勢表とを備えたことを特徴とす
   る易占い付手帖又は易占い付冊本。