JP2547377Y2 - 倒立型フロントフォークのダストシール構造 - Google Patents

倒立型フロントフォークのダストシール構造

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JP2547377Y2
JP2547377Y2 JP1990095764U JP9576490U JP2547377Y2 JP 2547377 Y2 JP2547377 Y2 JP 2547377Y2 JP 1990095764 U JP1990095764 U JP 1990095764U JP 9576490 U JP9576490 U JP 9576490U JP 2547377 Y2 JP2547377 Y2 JP 2547377Y2
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dust seal
outer tube
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front fork
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俊郎 大間
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Showa Corp
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Honda Motor Co Ltd
Showa Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は車両等に使用する倒立型フロントフォークの
ダストシール構造に関する。
(従来の技術) 自動二輪車等に使用する倒立型フロントフォークは、
アウターチューブ内に下方からインナーチューブを摺動
自在に挿入し、このインナーチューブ内にダンパーシリ
ンダを植設し、更にこのダンパーシリンダ内には上方か
ら中空ロッドを臨ませ、この中空ロッドの先端部にはダ
ンパーシリンダ内に摺接するピストンを装着したものが
ある。
このようなフロントフォークにおいては、第3図に示
すようにアウターチューブ51の下端部にダストシール52
を装着し、このダストシール52は、アウターチューブ51
に嵌装する基部52aとインナーチューブ53外周面に摺接
するリップ部52bを形成し、基部52aの下端面より下方に
リップ部52bの下端面が位置するようにしている。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、上述したダストシールにおいては、基
部の下端面より下方にリップ部の下端面が位置するの
で、アウターチューブ上端にフォークボルトを装着しな
い状では、アウターチューブをインナーチューブに嵌装
したときに、アウターチューブがインナーチューブ下端
に取付けた車軸部材等に当接するまで落下して、ダスト
シールのリップ部が損傷することがある。
(課題を解決するための手段) 上記課題を解決すべく本考案は、ダストシールを、ア
ウターチューブの下端部に取付ける基部と、この基部の
内側に突出させたリップ部とを備えた一体成形体とし、
リップ部の下端面の位置を基部の下端面より上方にし
た。
(作用) ダストシールはリップ部下端面が基部下端面より上方
に位置するので、アウターチューブがインナーチューブ
下端に取付けた車軸部材等に当接するまで落下しても、
ダストシールのリップ部が損傷することがない。
(実施例) 以下に本考案の実施例を添付図面を参照して説明す
る。
第1図は本考案を適用した倒立型フロントフォークの
部分断面図、第2図は同緩衝器の要部拡大断面図であ
る。
この緩衝器は、アウターチューブ1内に下方からイン
ナーチューブ2を摺動自在に嵌装し、アウターチューブ
1の下端部外周面にホルダ3を装着し、このホルダ3の
下端部内周面にはインナーチューブ2外周面に摺接する
ダストシール4を嵌装している。このダストシール4
は、第2図において、ホルダ3に嵌装する基部4a内に補
強部材5を内蔵し、この基部4aにインナーチューブ2外
周面に摺接するリップ4bを形成し、このリップ部4bの背
面には補強部材6を設けている。そして、このダストシ
ール4はリップ部4bの下端面4cを基部4aの下端面4dより
上方に位置させて形成している。
このような構成にすることで、ダストシール4の破損
防止構造を簡単に構成することができ、部品数を抑え、
組付け性を向上させることができる。
第1図において、インナーチューブ2内にはダンパー
シリンダ9を立設し、アウターチューブ1の上端部に螺
着したフオークボルト10を螺着し、このフオークボルト
10とアジヤストケース11とアジヤストケース11に進退自
在に螺着したアジャスター12を介して固定し、アジャス
トケース11には中空ロッド13の上端部を固着し、この中
空ロツド13はダンパーシリンダ9内に挿通し、中空ロッ
ド13の先端部にはダンパーシリンダ9内周面に摺接する
ピストン14を固着している。また、インナーチューブ2
の下端部外周面には車軸部材16を装着している。
以上のように構成したので、組付時にアウターチュー
ブ1の上部にフォークボルト10を装着しない状態では、
インナーチューブ2がアウターチューブ1を突き抜ける
ことができるので、アウターチューブ1が落下して下端
部が車軸部材16に当接することがある。
しかし、ダストシール4は、第2図に示したように、
リップ部4bの下端面4cを基部4aの下端面4dより上方に位
置させて形成しているので、ダストシール4の基部4aが
車軸部材16に当接することはあってもリップ部4bが当接
して損傷することがない。
(考案の効果) 以上説明したように本考案によれば、ダストシール
を、アウターチューブの下端部に取付ける基部と、この
基部の内側に突出させたリップ部とを備えた一体成形体
とし、リップ部の下端面の位置を基部の下端面より上方
にしたので、ダストシールの破損防止構造を簡単に構成
することができ、部品数を抑え、組付け性を向上させる
ことができ、このようなダストシール構造によって、、
アウターチューブがインナーチューブ下端に取付けた車
軸部材等に当接するまで落下しても、ダストシールのリ
ップ部が損傷することがない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案を適用した倒立型フロントフォークの部
分断面図、第2図は同緩衝器の要部拡大断面図、第3図
は従来の倒立型緩衝器の要部拡大断面図である。 尚、図面中、1はアウターチューブ、2はインナーチュ
ーブ、3はホルダ、4はダストシール、4aは基部、4bは
リップ部、9はダンパーシリンダ、13は中空ロッド、14
はピストン、16は車軸部材である。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】アウターチューブ内に下方からインナーチ
    ューブを摺動自在に挿入し、前記アウターチューブの下
    端部に前記インナーチューブ外周面に摺接するダストシ
    ールを装着した倒立型油圧緩衝器において、前記ダスト
    シールは、前記アウターチューブの下端部に取付ける基
    部と、この基部の内側に突出させたリップ部とを備えた
    一体成形体であり、前記リップ部の下端面の位置を前記
    基部の下端面より上方にしたことを特徴とする倒立型フ
    ロントフォークのダストシール構造。
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