JP2545564Y2 - 膜張力測定装置 - Google Patents

膜張力測定装置

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JP2545564Y2
JP2545564Y2 JP325492U JP325492U JP2545564Y2 JP 2545564 Y2 JP2545564 Y2 JP 2545564Y2 JP 325492 U JP325492 U JP 325492U JP 325492 U JP325492 U JP 325492U JP 2545564 Y2 JP2545564 Y2 JP 2545564Y2
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ring
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隆雄 板波
正吉 三沢
一雄 谷沢
幸憲 大屋
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Mitsubishi Electric Corp
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Mitsubishi Electric Corp
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、面内方向に張架され
た膜を主要構成材とする立体膜構造物の張力を測定する
膜張力測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年人工衛星のミッションの多様化、高
度化に伴い大型の太陽電池パドルや展開アンテナが必要
となった。上記構造物はロケットの打上能力の制限から
軽量化が必要で、膜を主要な構造部材として使う様にな
った。膜は低い曲剛性のため本質的に形状が不安定で、
安定化のために周辺から膜を引張り、大きな張力を膜に
与える事が必要である。この張力は太陽電池パドルにお
いては打上時の振動環境に、展開アンテナにおいては展
開時の抵抗トルク或は展開後の鏡面精度に直接関与する
物理量であるため、製造組立時或いは振動・音響等の環
境試験後の性能検査において正確に設定、或いは測定さ
れなければならない。
【0003】図4はETS−V用太陽電池パドルの張力
設定に関して「第28回宇宙科学技術連合講演会(19
85)」にて示された従来の手法を示す図で1は張力を
うける膜、18はデプスゲージ、19は主フレーム、2
0は主フレーム19間を矩形枠を作る様に結合する桁フ
レーム、21は一端を主フレーム19に、他端を膜1に
取付けられた張力調整索を示している。図中δ(x)は
主フレーム19の初期状態からの変位分布を示してい
る。
【0004】次に動作について説明する。膜1の張力
は、図示していない調整治具により、上記張力調整索2
1の長さを調整し、主フレーム19の変位分布δ(x)
を基準変位分布δ0 (x)に設定する事で達成される。
主フレーム19の基準変位分布δ0 (x)は、あらかじ
め主フレーム19に所定の張力を加えた時に得られる実
験変位分布、或は計算変位分布としている。
【0005】以上の手法で膜1の張力が設定されている
ため、各種環境試験前後での膜張力の変化は主フレーム
19の変位分布δ(x)をデプスゲージ18により測定
する事により評価できるというものである。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】従来の装置は以上のよ
うに構成されているので次のような問題点がある。すな
わち主フレーム19の変位分布δ(x)と張力調整索2
1の荷重F(x)とは、主フレーム19の曲剛性を用い
ると、“数1”に示す3階の微分方程式で結合されるた
め変位分布δ(x)の測定誤差の影響が大きく、張力調
整索21の荷重F(x)は正しく評価できない事、及び
張力調整索21の荷重F(x)と膜1の張力との関係も
類似の微分方程式による事のため、正確な膜張力が求め
られない。
【0007】
【数1】
【0008】又、展開アンテナの鏡面膜については膜の
形状が平面でなくパラボラ面となるため周辺部材の変位
測定だけでは各部位の膜張力の測定が不可能という課題
もある。
【0009】この考案は上記の問題点を解消するために
なされたもので、直接膜1の張力を計測する装置を作る
ことで膜1の正確な張力の分布を求めようとするもので
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】この考案に係る第1の考
案の膜張力測定装置は膜を円形リング状に上下より挟み
込む一対の円環と、下部円環を保持する保持プレート
と、この保持プレートを任意の位置に保持し、内部に複
数の回転ジョイントを設けた保持ロッドと、この保持ロ
ッドを架台に取付けるためのマグネットと、膜に力を与
える荷重計と、この荷重計からの力を膜に平均的に与え
るための押さえ金具と、膜の変位を測定するノギスを備
えたものである。
【0011】またこの考案に係る第2の考案の膜張力測
定装置は膜を円形リング状に上下より挟み込む一対の円
環と、下部円環を保持する保持プレートと、この保持プ
レートを任意の位置に保持し、内部に複数の回転ジョイ
ントを設けた保持ロッドと、この保持ロッドを架台に取
付けるためのマグネットと、膜に力を与える荷重計と、
この荷重計から膜に平均的に力を与えるための押え金具
と、膜の中央裏面に取付けたレーザ反射膜と、この膜の
変位を非接触にて測定するレーザ変位計とを備えたもの
である。
【0012】
【作用】この考案はノギスと荷重計により膜の撓みと荷
重を測定することにより膜の張力を直接測定する。
【0013】またこの考案はノギスの代わりにレーザ変
位計を用いることにより膜の撓みを非接触で測定する。
【0014】
【実施例】実施例1. 図1はこの考案の一実施例を示す図で、1は膜、2は膜
1を下面より支える下部円環、3は2個の円孔4を有し
膜1を上面より押さえるリング状の磁性体でできた上部
円環、5は下部円環2上に取付けられ、上部円環3の円
孔4を通して上部円環3の位置決めをするガイドピン、
6は下部円環内に埋設され上部円環3と下部円環2の結
合を磁力により密着させる磁石、7は下部円環2の下端
に取付けられた保持プレート、8は一端を保持プレート
7に取付けられ、内部に複数個の回転ジョイント9を有
する3保持ロッド、10は保持ロッド8の他端に具備さ
れたマグネット、11は上下の円環2、3で拘束された
膜1の中心に載せられた円板状の押え金具、12は押え
金具11に所定の力を負荷する荷重計、13は押え金具
11の真下にあり締結ブロック14を介し保持ロッド8
にその軸が膜1と直交する様に取付けられ、内部に目盛
を有し、軸方向に可動できるスライドプレート15を有
するノギスを示す。
【0015】次にこの考案の膜張力測定装置の動作につ
いて以下に説明する。上部円環3は膜1を下面より支え
る下部円環2に設けられたガイドピン5により円孔4を
通して取付けられるため、正確な位置で膜1を押しつけ
る事ができる。又、下部円環2内部に埋設された磁石6
は磁性体でできた上部円環3を磁力により引張るため膜
1は上下円環2、3にて円形状にしっかり固定される。
下部円環2は保持プレート7を開始保持ロッド8に取付
けられており、保持ロッド8の内部には回転ジョイント
9により各保持ロッド8の構成部材の軸方の回転と並進
が自由に設定できるため、下部円環2はマグネット10
に対しその位置を自由に取りうることができる。保持ロ
ッド8の他端にはマグネット10が取付けられており、
図示しない架台に磁力によりマグネット10を自在に取
り付ける事が可能となっている。保持ロッド9の中間部
には締結ブロック14によりノギス13の非可動部が、
膜1の中央部真下にてノギス軸と膜1が直交する様に取
り付けられている。
【0016】固定された膜1の中心に載せられた押え金
具11上を、荷重計12にて押す事により膜1は下方に
撓む。押さえ金具11の真下には初期状態にてノギス1
3内部のスライドプレート15の先端が押え金具11に
接触させてあるため、負荷時に膜1の撓み分だけスライ
ドプレート15が押し込まれる。スライドプレート15
には目盛が切ってあるので上記膜1の撓みδが目盛り移
動量から読み取られる。一方、荷重計12は押え金具1
1を押した力が目盛りとして示されるため負荷荷重Fも
測定される。膜の撓みδと負荷荷重Fの間には膜の張力
N、膜の曲げ剛性Etを用いて“数2”の関係がある。
ここで、C1 、C2 、C3 は円環の内径、押え金具11
の外径により決まるもので、張力が既知の膜と本装置に
より測定の前に求められる値である。膜の撓みδと負荷
荷重Fの測定値を種々の負荷荷重につき取得し、これを
“数2”に代入すれば最小次乗法等により所望の膜張力
Nが正確に求められる。
【0017】
【数2】
【0018】実施例2. 図2はこの考案の実施例2を示す図で、16は押え金具
11で押えられる膜1の、押え金具11と反対側の膜面
に張られたレーザ反射膜、17は上記押え金具11の真
下にあり膜1の面と垂直方向に光軸を持つレーザ変位計
を示す。なお、図中1〜12は図1にて説明したものと
同一のものである。
【0019】上記の様に構成された膜張力測定装置の動
作について以下について説明する。上下部円環2、3に
よる膜1の固定、及び保持プレート7、保持ロッド8及
びマグネット10による下部円環の図示しない架台への
固定、並びに荷重計12による膜1への負荷は図1と同
様である。膜1が負荷荷重Fにより下方に撓むと、レー
ザ変位計17から放射されたレーザ光が上記レーザ反射
膜16により反射されレーザ変位計17内の図示してい
ない光位置検出素子にスポットを結ぶ。上記スポットの
位置と膜1が撓む前に結んだスポットの位置との差は膜
1の撓みと線型の関係を有しているため、上記スポット
位置の差から膜1の撓みが計測される。荷重計より測定
された負荷荷重Fと、上記レーザ変位計から計測された
膜1の変位δから、膜の張力Nを求める方法は図1に示
した方法と同じである。
【0020】
【考案の効果】以下のようにこの考案によれば円環によ
り張力膜を局所的に取り出し、その荷重と変位の関係を
計測できるため、立体膜構造物の膜の張力を直接計測で
き、又測定装置も簡便であるため測定作業費が安いとい
う効果がある。
【0021】また、この考案によれば、膜の撓みを非接
触で計測できるように構成することに、より精度の高い
膜張力の測定が可能となるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の実施例1を示す図である。
【図2】この考案の実施例2を示す図である。
【図3】従来の膜張力測定装置を示す図である。
【符号の説明】
1 膜 2 下部円環 3 上部円環 4 円孔 5 ガイドピン 6 磁石 7 保持プレート 8 保持ロッド 9 回転ジョイント 10 マグネット 11 押え金具 12 荷重計 13 ノギス 14 締結ブロック 15 スライドプレート 16 レーザ反射膜 17 レーザ変位計 18 デプスゲージ 19 主フレーム 20 桁フレーム 21 張力調整索
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 谷沢 一雄 鎌倉市上町屋325番地 三菱電機株式会 社 鎌倉製作所内 (72)考案者 大屋 幸憲 鎌倉市上町屋730番地 三菱電機エンジ ニアリング株式会社 鎌倉事業所内 (56)参考文献 特開 平5−302861(JP,A) 特開 平5−196522(JP,A) 特開 平3−95424(JP,A) 特開 平2−69629(JP,A) 特開 昭61−169731(JP,A) 実開 昭63−237(JP,U)

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に複数個の孔を有する磁性体より成
    る上部円環と、内部に埋設された磁石を有し、かつ上記
    上部円環と同じ内径を有する下部円環と、上記下部円環
    の上面にあり、上記上部円環の孔に対応する位置に取り
    付けられたガイドピンと、上記下部円環の下面に取り付
    けられた保持プレートと、回転ジョイントを内部に有
    し、一端を上記保持プレート下部に取付けられた保持ロ
    ッドと、上記保持ロッド、上記上部円環及び下部円環に
    挟まれる膜の上面に取付けられる円板状の押さえ金具
    と、上記押え金具を介して上記膜に力を与える荷重計
    と、一端が上記膜を介して上記押え金具に接し、かつ軸
    方向に所定の間隔で膜の変位量を示す目盛りを有するス
    ライドプレート、このスライドプレートを上記膜に対し
    て直交する方向に可動させるように上記スライドプレー
    トを取付けた固定部とを有するノギスと、上記ノギスと
    上記保持ロッドとを結合する締結ブロックとを具備した
    膜張力測定装置。
  2. 【請求項2】 内部に複数個の孔を有する磁性体より成
    る上部円環と、内部に埋設された磁石を有し、かつ上記
    上部円環と同じ内径を有する下部円環と、上記下部円環
    の上面にあり、上記上部円環の孔に対応する位置に取り
    付けられたガイドピンと、上記下部円環の下面に取り付
    けられた保持プレートと、回転ジョイントを内部に有
    し、一端を上記保持プレート下部に取付けられた保持ロ
    ッドと、上記押え金具を介して上記膜に力を与える荷重
    計と、上記上部円環及び下部円環に挟まれる膜の上面に
    取付けられた押え金具と、上記押え金具と反対側の膜面
    上に取り付けられたレーザ反射体と、上記レーザ反射体
    の真下に位置し、上記レーザ反射体にレーザ光を放射す
    るとともに上記レーザ反射体からの反射光を受信して膜
    の変位量を測定するレーザ変位計とを具備した膜張力測
    定装置。
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JPH0562834U JPH0562834U (ja) 1993-08-20
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