JP2543041Y2 - 除湿器用熱交換器 - Google Patents

除湿器用熱交換器

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JP2543041Y2
JP2543041Y2 JP1993025523U JP2552393U JP2543041Y2 JP 2543041 Y2 JP2543041 Y2 JP 2543041Y2 JP 1993025523 U JP1993025523 U JP 1993025523U JP 2552393 U JP2552393 U JP 2552393U JP 2543041 Y2 JP2543041 Y2 JP 2543041Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、除湿器に使用される熱
交換器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の除湿器用熱交換器とし
て、例えば実公平2−49498号公報に開示されてい
るようなものがある。この除湿器用熱交換器は、内筒内
に蒸発器を収容して冷却室が形成され、内筒を収容する
円筒状の外筒と内筒との間に予備冷却室が形成されてい
る。この予備冷却室と冷却室とは方向変換流路を介して
連通されている。外筒の一端には集溜室が形成され、こ
の集溜室は予備冷却室内に配設された複数の伝熱パイプ
を介して冷却室と連通されている。又、集溜室内にはフ
ィルタが装着されている。
【0003】そして、高温湿り空気は先ず予備冷却室に
入るとともに、方向変換流路を通って冷却室に入る。冷
却室を通過した空気は伝熱パイプを通って集溜室に入
り、フィルタを介して外部へ出ていく。空気は蒸発器を
配設した冷却室で冷却されることにより除湿され、この
除湿された冷却空気が伝熱パイプを流れる。従って、予
備冷却室を流れる高温湿り空気が伝熱パイプ内の冷却空
気によって予冷されるとともに、伝熱パイプを流れる冷
却空気の温度が上昇する。又、伝熱パイプを通って集溜
室に入った乾燥空気は、集溜室内に装着されたフィルタ
により、空気中に含まれる塵埃や油分等が取り除かれ、
清浄な乾燥空気として外部へ出ていく。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところで、集溜室内の
フィルタは、そのフィルタの寿命や熱交換器の用途等に
応じて、適宜交換できるようにすることが望ましい。と
ころが、前述した熱交換器は、フィルタが、外筒の一端
に形成された集溜室内にナット等を使用して取り付けら
れている。しかも、外筒の一端開口部は、蓋体を溶接に
より取り付けたりボルトを使用して取り付けたりするこ
とで密閉されている。そのため、フィルタを交換する場
合には、ボルトを緩めて外筒から蓋体を取り外して、外
筒の一端開口部を開放させる必要がある。又、外筒に蓋
体が溶接固定されている場合には、フィルタの交換が非
常に困難なものとなる。
【0005】つまり、この従来の熱交換器では、フィル
タを、装置の外観を構成する外筒の内部に一体的に組み
込むことにより、装置全体のコンパクト化を図り得るも
のであるが、そのフィルタの交換が非常に面倒であると
いう問題があった。
【0006】本考案は上記問題点を解消するためになさ
れたものであって、その目的は、フィルタの交換を容易
に行うことができ、しかも装置が大型化するおそれがな
い除湿器用熱交換器を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、第1の考案では、ボディ内に、蒸発器を配設した
冷却領域と、その冷却領域へ案内される供給空気と同冷
却領域を通過した空気との間で熱交換を行わせる再熱領
域とを設け、冷却領域の出口側の一部にはボディの外面
側に臨む迂回路を設け、その迂回路と対応する位置にお
いて、ボディの外面には、空気中の塵埃や油分等を除去
するためのフィルタを着脱可能に取り付けたものであ
る。
【0008】又、第2考案では、前記冷却領域の出口側
にはその冷却領域を仕切る仕切板を配設し、その仕切板
を挟んでボディの下面には冷却領域に連通する導出口及
び導入口を形成し、これら導出口及び導入口と対応する
位置においてボディの下面にはドレイン排出器を着脱可
能に取り付け、これら導出口、ドレイン排出器内及び導
入口に至る経路を前記迂回路とし、前記フィルタは導出
口とドレイン排出器内とを区画するように、ドレイン排
出器内においてボディの下面に着脱可能に取り付けられ
ているものである。
【0009】
【作用】従って、第1の考案によれば、冷却領域の出口
側の一部に、ボディの外面側に臨む迂回路が設けられ、
その迂回路と対応する位置において、ボディの外面には
フィルタが着脱可能に取り付けられている。つまり、フ
ィルタはボディ内に一体的に組み込まれているわけでは
なく、ボディの外面側に臨む迂回路中に設けられてい
る。従って、そのフィルタの着脱を、ボディを構成する
部品の一部を取り外したりすることなく、そのボディの
外面側から容易に行うことができる。又、フィルタはボ
ディの外面に取り付けられて、同フィルタは実質的にボ
ディと一体化された状態で設けられる。そのため、装置
が大型化したり構成が複雑になったりするおそれはな
い。
【0010】又、第2の考案によれば、ドレイン排出器
をボディの下面から取り外せば、ボディの下面にフィル
タが露出する。従って、このようにフィルタが露出され
た状態で、同フィルタをボディの下面から容易に着脱す
ることができる。又、ドレイン排出器はボディの下面に
取り付けられて、同排出器は実質的にボディと一体化さ
れた状態で設けられる。そのため、装置が大型化したり
構成が複雑になったりするおそれはない。
【0011】又、空気は冷却領域で冷却されることによ
り除湿されて乾燥空気となるが、その乾燥空気と分離さ
れた水分は、空気流とともに仕切板に衝突し、導出口を
通してその導出口の下方に位置するドレイン排出器内に
導入される。そして、その水分はドレイン排出器内にお
いてフィルタを通過して下方へ落下するとともに、ドレ
イン排出器内の乾燥空気は、同排出器の上方に位置する
導入口を通して、再び冷却領域の出口側へ導かれる。つ
まり、冷却領域内の空気を、導出口を通して下方に位置
するドレイン排出器内に導くとともに、同排出器内の空
気を、上方に位置する導入口を通して再び冷却領域に導
くことにより、水分と乾燥空気とを確実に分離すること
ができる。又、冷却領域内の空気が導出口を通してドレ
イン排出器内に導かれる過程において、同空気中の塵埃
や油分等がフィルタにより確実に取り除かれる。
【0012】
【実施例】以下、本考案を具体化した一実施例を図面に
基づいて説明する。図3〜図6に示すように、ボディ本
体1はアルミ材等の防錆材料によりほぼ四角筒状に形成
され、その内部には2つの円柱状の孔が互いに平行に貫
通形成されている。そして、一方の孔が冷却領域として
の冷却室2、他方の孔が再熱領域としての再熱室3とな
っている。ボディ本体1の両端開口部には、同じくアル
ミ材よりなる蓋体4,5が複数の六角穴付ネジ6により
着脱可能に取り付けられ、それらの蓋体4,5により両
端開口部が密閉状態に塞がれている。本実施例では、ボ
ディ本体1及び蓋体4,5により、ボディが構成されて
いる。
【0013】前記冷却室2内には、銅又はアルミ材より
なる1本の冷凍パイプ7が一方の蓋体4を貫通して挿入
配置され、その冷凍パイプ7の先端は塞がれているとと
もに、他方の蓋体5の内面に当接する位置まで挿入され
ている。又、蓋体4と冷凍パイプ7との間にはシールリ
ング8が介装され、冷却室2と外部との間の気密が保持
されている。冷凍パイプ7の外周面には、アルミ材より
なる多数の細長い熱交換フィン9が放射状に密集状態で
支持されている。又、冷凍パイプ7内には冷媒供給用の
キャピラリーチューブ10が挿入配置され、その先端は
冷凍パイプ7の先端付近に位置している。そして、この
キャピラリーチューブ10の先端開口から冷凍パイプ7
内に冷媒が供給される。この冷凍パイプ7、熱交換フィ
ン9、及びキャピラリーチューブ10により蒸発器11
が構成されている。
【0014】前記再熱室3内には1本の伝熱パイプ12
が挿入配置され、その伝熱パイプ12内が予冷領域とし
ての予冷室13となっている。伝熱パイプ12の中間部
周面は螺旋状に凹凸形成され、その伝熱パイプ12の外
周の螺旋状凸部12aと再熱室3の内壁とが接触してい
る。即ち、伝熱パイプ12の外周の螺旋状凹部12bと
再熱室3の内壁との間に螺旋状の空間が形成され、この
螺旋状空間が再熱室3となる。
【0015】伝熱パイプ12の入口側(図3の左側)
は、シールリング14を介して蓋体4に挿入支持されて
いる。又、その蓋体4の一側面及び上下面には、伝熱パ
イプ12の入口、即ち予冷室13の入口に連通する空気
入口15が形成され、この空気入口15側と再熱室3側
との間の気密が前記シールリング14により保持されて
いる。尚、蓋体4の上下面の空気入口15Bは、通常は
栓により塞がれて、側面の空気入口15Aのみが開放さ
れている。又、冷却室2の出口(図3の左側)と再熱室
3の入口(図3の左側)とは、蓋体4とボディ本体1と
の間の隙間を介して連通されている。
【0016】図3及び図6に示すように、再熱室3の出
口側(図3の右側)の内周面には、シールリング16を
介して円環状のスペーサ17が嵌合され、伝熱パイプ1
2の出口側(図3の右側)が、シールリング18を介し
てこのスペーサ17に挿入支持されている。蓋体5の内
面には、スペーサ17及び伝熱パイプ12と対向するよ
うに2つの突起19が形成され、スペーサ17及び伝熱
パイプ12の端面の一部が、両突起19に当接支持され
ている。又、伝熱パイプ12の出口、即ち予冷室13の
出口と冷却室2の入口(図3の右側)とは、蓋体5とボ
ディ本体1との間の隙間を介して連通されている。又、
ボディ本体1の側面には、再熱室3の出口側と連通する
空気出口20が形成され、この空気出口20側と予冷室
13の出口側との間の気密が前記シールリング16,1
8により保持されている。
【0017】図1及び図3に示すように、冷却室2の出
口側の内周面には、シールリング21を介して円環状の
仕切板22が嵌合され、冷凍パイプ7がシールリング2
3を介してこの仕切板22に挿通されている。そして、
前記熱交換フィン9は、冷却室2の入口からこの仕切板
22に至る範囲に設けられている。又、この仕切板22
を挟むようにして、ボディ本体1の下面には、冷却室2
の入口側と連通する導出口24及び出口側と連通する導
入口25が形成されている。そして、これら導出口24
及び導入口25と対応する位置において、ボディ本体1
の下面には取付アダプタ26を介してドレイン排出器2
7が着脱可能に垂下支持されている。
【0018】ここで、前記ドレイン排出器27の構成に
ついて詳細に説明する。図1及び図2に示すように、取
付アダプタ26はボディ本体1の下面にネジ28により
固定されている。この取付アダプタ26は、前記導出口
24と対応するように配置された内筒体29と、その内
筒体29の周囲において前記導入口25と対応するよう
に配置された外筒体30とを有している。そして、各筒
体29,30とボディ本体1との間にはシールリング3
1,32がそれぞれ介装されている。
【0019】前記外筒体30の下部内周面には一対の係
止溝33が周方向に沿って形成され、その係止溝33の
一端は外筒体30の下端縁部に開放されている。一方、
ドレイン排出器27はドレイン容器34を有し、そのド
レイン容器34の開口上部には一対の係止突起35が外
方へ突出形成されている。そして、ドレイン容器34を
取付アダプタ26の下方に位置させた状態で、その係止
突起35を外筒体30の係止溝33内に位置させる。こ
の状態で、ドレイン容器34を図2の時計方向へほぼ9
0度回転させることにより、ドレイン容器34が取付ア
ダプタ26に対して着脱可能に取り付けられる。又、ド
レイン容器34の上端外周縁にはシールリング36が取
り付けられ、このシールリング36によりドレイン容器
34と取付アダプタ26との間の気密が保持されてい
る。尚、ドレイン容器34はガードカバー37でその外
面を覆われており、このガードカバー37はドレイン容
器34とともに取付アダプタ26に取り付けられる。
【0020】取付アダプタ26の下端外面には係合凹部
26aが形成されている。一方、ガードカバー37の上
部外面にはロックレバー38が回動可能に支持されてい
る。そして、前記ドレイン容器34及びガードカバー3
7の取付状態で、このロックレバー38が係合凹部26
aに係合され、取付アダプタ26に対するドレイン容器
34等の取付状態が確実に保持される。尚、このロック
レバー38は、ばね39の付勢力により、係合凹部26
aに係合する方向へ付勢されている。
【0021】そして、以上のようにして、ドレイン容器
34が取付アダプタ26に取り付けられた状態では、導
出口24が内筒体29を介してドレイン容器34内の領
域34aに連通されるとともに、その領域34aが内筒
体29と外筒体30との間を介して導入口25に連通さ
れている。つまり、本実施例では、これら導出口24、
ドレイン容器34内の領域34a及び導入口25に至る
経路が迂回路40となっている。そして、この迂回路4
0は、ボディ本体1の外面側に臨むように形成されてい
る。
【0022】前記内筒体29の内周面には雌ネジ部41
が形成されている。一方、フィルタ42はほぼ有底円筒
状をなし、その上部には雄ネジ部43が形成されてい
る。そして、その雄ネジ部43を雌ネジ部41に下方か
ら螺着することにより、ドレイン容器34内において、
フィルタ42が取付アダプタ26に対して着脱可能に取
り付けられる。つまり、フィルタ42は、前記迂回路4
0と対応する位置において、ボディ本体1の外面に取り
付けられる。そして、以上のようなフィルタ42の取付
状態では、ドレイン容器34内の領域34aが、フィル
タ42によって導出口24から区画される。
【0023】ドレイン容器34の底部には周知のフロー
ト弁機構44が取り付けられている。このフロート弁機
構44の構成について簡単に説明すると、フロート弁機
構44を構成する排水管体45はドレイン容器34の底
部に貫通装着され、排水管体45の内端部の外周にはパ
イロット筒体46が止着されている。排水管体45の内
端部の内周及びパイロット筒体46の大径部46aの内
周には昇降体47がスライド可能に収容され、排水管体
45内が昇降体47によって常には閉塞されている。昇
降体47とパイロット筒体46との間には圧縮バネ48
が介在されている。パイロット筒体46の大径部46a
内と排水管体45内とは昇降体47上のオリフィス47
aを介して連通している。
【0024】パイロット筒体46の小径部46bの上端
には筒状弁49がスライド可能に収容され、小径部46
b内のオリフィス50が筒状弁49によって開閉され
る。パイロット筒体46の外周にはフロート51が配置
され、フロート51に取り付けられたレバー52が小径
部46bを貫通して筒状弁49に挿通されている。
【0025】次に、上記のように構成された除湿器用熱
交換器の作用を説明する。さて、高温湿り空気は空気入
口15Aから伝熱パイプ12内、即ち予冷室13に入
り、同予冷室13内を流れる。予冷室13を通過した高
温湿り空気は、ボディ本体1と蓋体5との間の隙間を介
して冷却室2に入り、密集状態の熱交換フィン9間を流
れる。冷却室2内の空気は蒸発器11の冷却作用によっ
て熱を奪われ、低温になる。即ち、冷却室2を流れる空
気は、熱交換フィン9との間での熱交換作用によって冷
却されることにより、水分が発生し、冷却室2を通過し
た空気は、低温空気と水分との混合状態となる。
【0026】発生した水分は空気流とともに仕切板22
に衝突し、導出口24を通してその導出口24の下方に
位置するドレイン容器34内に導入される。そして、そ
の水分はドレイン容器34内においてフィルタ42を通
過して下方へ落下する。尚、フィルタ42の底部42a
はフロート弁機構44の上面全体を覆っている。従っ
て、フィルタ42を通過した水分はフロート弁機構44
の周囲に落下する。一方、ドレイン容器34内に導入さ
れた低温空気は、フィルタ42を通過するとともに、ド
レイン容器34の上方に位置する導入口25を通して、
再び冷却室2の出口側へ導かれる。
【0027】つまり、本実施例では、冷却室2内の空気
を、導出口24を通して下方に位置するドレイン容器3
4内に導くとともに、同容器34内の空気を、上方に位
置する導入口25を通して再び冷却室2に導くというよ
うに、空気流の向きを上下に大きく曲げている。これに
より、空気中から取り除かれた水分が、空気流に乗って
ドレイン容器34を越えて導入口25へ流れ込んでしま
うことがなく、フロート弁機構44の周囲に確実に落下
する。従って、水分と低温空気とを確実に分離すること
ができる。
【0028】又、冷却室2内の空気が導出口24を通し
てドレイン容器34内に導かれる過程において、同空気
中の塵埃や油分等がフィルタ42により確実に取り除か
れ、空気は清浄な低温空気として導入口25側へ出てい
く。このとき、本実施例では、円筒状をなすフィルタ4
2が縦置きに配置され、同フィルタ42の上部開口から
導入された空気が、同フィルタ42の内壁側から外壁側
へ通過される。従って、フィルタ42を横置きに配置し
た場合とは異なり、空気がフィルタ42の全周面に亘っ
て均等に通過される。そのため、フィルタ42の塵埃等
の除去能力を最大限に発揮して、同フィルタ42による
塵埃等の除去効率を向上させることができる。又、フィ
ルタ42の汚損具合を全周面に亘ってほぼ均等とするこ
とができ、そのフィルタ42の寿命を長くすることがで
きる。
【0029】前記フロート弁機構44の周囲に落下した
水分はドレイン容器34内に溜まり、その溜まった水分
によりフロート51が上昇する。このとき、フロート5
1の上昇位置が規定以下の場合には、オリフィス50は
筒状弁49によって閉じており、フロート51の上昇位
置が規定以上になるとオリフィス50が開き、高圧空気
が小径部46bに流入する。尚、オリフィス50の通過
断面積はオリフィス50の通過断面積よりも小さくして
あり、この設定によって小径部46bが高圧になるもの
である。そして、この高圧と圧縮バネ48のバネ作用と
によって昇降体47が押し下げられ、排水管体45内の
閉塞が解かれる。従って、ドレイン容器34内の水分が
パイロット筒体46の大径部46a上に透設された通口
46cから排水管体45内へ排出される。ドレイン容器
34内の水分が排出されれば、昇降体47が排水管体4
5を直ちに閉塞し、大きな空気漏れは生じない。
【0030】一方、冷却室2を通過した低温空気は、ボ
ディ本体1と蓋体4との間の隙間を介して再熱室3に入
り、伝熱パイプ12の周囲の螺旋状空間、即ち再熱室3
を旋回しながら流れて加熱され、乾燥空気となって空気
出口20から出て行く。従って、伝熱パイプ12内、即
ち予冷室13内の高温湿り空気は、周囲の低温空気によ
って予冷され、この予冷された空気が冷却室2へ入る。
即ち、冷却室2内に導かれる空気を予め冷却することに
より、蒸発器11の負担を少なくすることができる。
又、逆に再熱室3を通過した低温空気の温度が上昇する
ため、その空気を湿度の低い乾燥した状態にすることが
できる。
【0031】又、本実施例では、伝熱パイプ12が螺旋
状に凹凸形成されていることにより、その表面積が大き
くなっているとともに、再熱室3を旋回しながら流れる
低温乾燥空気の通過距離は直流の場合と比較して長くな
っている。更に、伝熱パイプ12の内壁の凹凸によっ
て、同パイプ12内の高温湿り空気流が乱される。従っ
て、低温空気流及び高温湿り空気流が直流の場合と比較
して、予冷室2内における熱交換率を向上させることが
でき、予冷効果を一層高めることができる。
【0032】又、フィルタ42の交換を行う場合には、
先ずばね39の付勢力に抗してロックレバー38を回動
させ、同レバー38と取付アダプタ26側の係合凹部2
6aとの係合を解除させる。この状態で、ドレイン容器
34をガードカバー37とともに図2の反時計方向へほ
ぼ90度回転させて、下方へ移動させることにより、ド
レイン容器34が取付アダプタ26から容易に取り外さ
れ、ボディ本体1の下面にフィルタ42が露出される。
この状態で、フィルタ42を回転させて、その上部の雄
ネジ部43と取付アダプタ26側の雌ネジ部43との螺
着を解除すれば、フィルタ42が取付アダプタ26から
容易に取り外される。
【0033】尚、取り付けアダプタ26に対してフィル
タ42及びドレイン容器34を取り付ける場合には、前
記取り外し作業の逆の手順を行えば良い。そして、この
取り付け作業も、前記前記取り外し作業と同じく、フィ
ルタ42及びドレイン容器34の回転操作のみで容易に
行うことができる。
【0034】つまり、本実施例では、フィルタ42が装
置のボディ内に一体的に組み込まれているわけではな
く、ボディの外面側に臨む迂回路40中に設けられてい
る。従って、フィルタ42の寿命や熱交換器の用途等に
応じて、そのフィルタ42の交換を、ボディを構成する
部品の一部を取り外したりすることなく、そのボディの
外面側から容易に行うことができる。例えば、特に空気
中の塵埃を除去したい場合には、比較的荒い目を有する
塵埃除去用フィルタを使用し、空気中の油分を除去した
い場合には、比較的細かい目を有する油分分離用フィル
タを使用するといった使い分けを、煩雑な作業を必要と
することなく、容易に行うことができる。又、本実施例
では、フィルタ42を備えたドレイン排出器27が、ド
レイン排出管等を介することなく、ボディ本体1の外面
に直接取り付けられて、ドレイン排出器27は実質的に
ボディ本体1と一体化された状態で設けられる。そのた
め、装置全体としてコンパクトにまとめることができる
とともに、構成が複雑になることもなく、しかも水分が
ドレイン排出管中で詰まるというおそれもない。
【0035】尚、この考案は前記実施例に限定されるも
のではなく、例えば熱交換器の本体の構成を適宜変更す
るなど、この考案の趣旨を逸脱しない範囲で各部の構成
を任意に変更して具体化することも可能である。
【0036】
【考案の効果】以上詳述したように本考案によれば、フ
ィルタの交換を容易に行うことができ、しかも装置が大
型化するおそれがないという優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案を具体化した除湿器用熱交換器の一実施
例を示し、特にドレイン排出器を示す要部断面図であ
る。
【図2】図1のA−A線における断面図である。
【図3】除湿器用熱交換器の全体を示す平断面図であ
る。
【図4】除湿器用熱交換器の一部破断斜視図である。
【図5】図3のほぼB−B線における断面図である。
【図6】図3のC−C線における断面図である。
【符号の説明】
1…ボディを構成するボディ本体、2…冷却領域として
の冷却室、3…再熱領域としての再熱室、4…ボディを
構成する蓋体、5…ボディを構成する蓋体、11…蒸発
器、13…予冷室、22…仕切板、24…導出口、25
…導入口、26…取付アダプタ、27…ドレイン排出
器、40…迂回路、42…フィルタ。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボディ内に、蒸発器を配設した冷却領域
    と、その冷却領域へ案内される供給空気と同冷却領域を
    通過した空気との間で熱交換を行わせる再熱領域とを設
    け、冷却領域の出口側の一部にはボディの外面側に臨む
    迂回路を設け、その迂回路と対応する位置において、ボ
    ディの外面には、空気中の塵埃や油分等を除去するため
    のフィルタを着脱可能に取り付けたことを特徴とする除
    湿器用熱交換器。
  2. 【請求項2】 前記冷却領域の出口側にはその冷却領域
    を仕切る仕切板を配設し、その仕切板を挟んでボディの
    下面には冷却領域に連通する導出口及び導入口を形成
    し、これら導出口及び導入口と対応する位置においてボ
    ディの下面にはドレイン排出器を着脱可能に取り付け、
    これら導出口、ドレイン排出器内及び導入口に至る経路
    を前記迂回路とし、前記フィルタは導出口とドレイン排
    出器内とを区画するように、ドレイン排出器内において
    ボディの下面に着脱可能に取り付けられている請求項1
    に記載の除湿器用熱交換器。
JP1993025523U 1993-05-17 1993-05-17 除湿器用熱交換器 Expired - Lifetime JP2543041Y2 (ja)

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