JP2542819B2 - 超電導回転電機の回転子 - Google Patents
超電導回転電機の回転子Info
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- JP2542819B2 JP2542819B2 JP61056324A JP5632486A JP2542819B2 JP 2542819 B2 JP2542819 B2 JP 2542819B2 JP 61056324 A JP61056324 A JP 61056324A JP 5632486 A JP5632486 A JP 5632486A JP 2542819 B2 JP2542819 B2 JP 2542819B2
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E40/00—Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
- Y02E40/60—Superconducting electric elements or equipment; Power systems integrating superconducting elements or equipment
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- Superconductive Dynamoelectric Machines (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、超電導回転電機の回転子の構造に関する
ものである。
ものである。
第7図、第8図は、例えば特開昭57−202852号公報に
示された従来の回転子を示す断面図である。図におい
て、(1)はコイル取付軸、(2)はコイル取付軸
(1)に設けられたヘリウム蒸気空間、(3)は液体ヘ
リウム溜り、(4)はコイル取付軸(1)に設けられた
スロツト、(5)はスロツト(4)内に収納された超電
導界磁コイル、(6a)は超電導界磁コイル(5)の反ヘ
リウム蒸気空間側に配設された下部絶縁物、(6b)は下
部絶縁物(6a)以外のスロツト内絶縁物、(7)はウエ
ツジ、(8)はヘリウム外筒、(9)はコイル取付軸
(1)とヘリウム外筒(8)の間に設けられたヘリウム
流路、(10)は液体ヘリウム溜り(3)とスロツト
(4)とに連通して設けられたヘリウム流路孔、(11
a)は下部絶縁物(6a)に形成された例えば円形状の貫
通孔、(11b)は下部絶縁物(6a)以外の絶縁物(6b)
に形成された例えば円形状の貫通孔である。
示された従来の回転子を示す断面図である。図におい
て、(1)はコイル取付軸、(2)はコイル取付軸
(1)に設けられたヘリウム蒸気空間、(3)は液体ヘ
リウム溜り、(4)はコイル取付軸(1)に設けられた
スロツト、(5)はスロツト(4)内に収納された超電
導界磁コイル、(6a)は超電導界磁コイル(5)の反ヘ
リウム蒸気空間側に配設された下部絶縁物、(6b)は下
部絶縁物(6a)以外のスロツト内絶縁物、(7)はウエ
ツジ、(8)はヘリウム外筒、(9)はコイル取付軸
(1)とヘリウム外筒(8)の間に設けられたヘリウム
流路、(10)は液体ヘリウム溜り(3)とスロツト
(4)とに連通して設けられたヘリウム流路孔、(11
a)は下部絶縁物(6a)に形成された例えば円形状の貫
通孔、(11b)は下部絶縁物(6a)以外の絶縁物(6b)
に形成された例えば円形状の貫通孔である。
一般的に超電導回転電機においては、超電導界磁コイ
ルの極低温冷却をいかにして行なうかという点に重要な
技術問題がある。超電導界磁コイルを超電導状態にする
ためには、超電導遷移温度以下に冷却することが必要で
あり、現在ではヘリウムを冷却媒体として絶対温度1Kな
いし20Kに保持することが行なわれている。一方、この
ような極低温状態においては超電導界磁コイルの比熱が
極めて小さくなつているため、超電導界磁コイル内の微
少な発熱あるいは超電導界磁コイルへの僅かな侵入熱量
によつて超電導界磁コイルの温度が上昇し超電導遷移温
度を越える恐れが常に存在する。従つて、超電導界磁コ
イル内の微少な発熱あるいは超電導界磁コイルへの僅か
な侵入熱量をいかに速かに除去して超電導界磁コイルの
温度上昇をおさえるかが超電導回転電機の設計上の重要
なポイントとなる。
ルの極低温冷却をいかにして行なうかという点に重要な
技術問題がある。超電導界磁コイルを超電導状態にする
ためには、超電導遷移温度以下に冷却することが必要で
あり、現在ではヘリウムを冷却媒体として絶対温度1Kな
いし20Kに保持することが行なわれている。一方、この
ような極低温状態においては超電導界磁コイルの比熱が
極めて小さくなつているため、超電導界磁コイル内の微
少な発熱あるいは超電導界磁コイルへの僅かな侵入熱量
によつて超電導界磁コイルの温度が上昇し超電導遷移温
度を越える恐れが常に存在する。従つて、超電導界磁コ
イル内の微少な発熱あるいは超電導界磁コイルへの僅か
な侵入熱量をいかに速かに除去して超電導界磁コイルの
温度上昇をおさえるかが超電導回転電機の設計上の重要
なポイントとなる。
次に冷却動作について説明する。超電導界磁コイル
(5)内の微少発熱、あるいは超電導界磁コイル(5)
への僅かな熱侵入によつて生じた熱は、超電界磁コイル
(5)の外周側の絶縁物との僅かな間隙に存在している
ヘリウムに吸収される。吸熱により膨張し密度が小さく
なつたヘリウムは、回転子の回転によって生じる遠心力
場におかれているため、密度の低下によって生じる浮力
により下部絶縁物(6a)の貫通孔(11a)を通り抜け、
コイル取付軸(1)のヘリウム流路孔(10)を経て液体
ヘリウム溜り(3)に移動する。一方、このヘリウムの
移動にともなって、ヘリウム流路(9)に充満している
ヘリウムがウエッジ(7)の隙間及び絶縁物(6b)の貫
通孔(11b)を通って超電導界磁コイル(5)の周辺に
流入する。超電導界磁コイル(5)を冷却して吸熱・膨
張したヘリウムは、液体ヘリウム溜り(3)において、
その一部が蒸発することにより冷却される。冷却された
ヘリウムは、図示しないヘリウム流路(9)と液体ヘリ
ウム溜り(3)を連通するヘリウム流路(コイル取付軸
(1)のスロット(4)が存在しない部分にヘリウム流
路(9)と液体ヘリウム溜り(3)を連通するように設
けてある)を循環する。このヘリウムの密度差を作動要
因とする循環作用を用いた冷却方法はセルフポンピング
冷却法と呼ばれる。
(5)内の微少発熱、あるいは超電導界磁コイル(5)
への僅かな熱侵入によつて生じた熱は、超電界磁コイル
(5)の外周側の絶縁物との僅かな間隙に存在している
ヘリウムに吸収される。吸熱により膨張し密度が小さく
なつたヘリウムは、回転子の回転によって生じる遠心力
場におかれているため、密度の低下によって生じる浮力
により下部絶縁物(6a)の貫通孔(11a)を通り抜け、
コイル取付軸(1)のヘリウム流路孔(10)を経て液体
ヘリウム溜り(3)に移動する。一方、このヘリウムの
移動にともなって、ヘリウム流路(9)に充満している
ヘリウムがウエッジ(7)の隙間及び絶縁物(6b)の貫
通孔(11b)を通って超電導界磁コイル(5)の周辺に
流入する。超電導界磁コイル(5)を冷却して吸熱・膨
張したヘリウムは、液体ヘリウム溜り(3)において、
その一部が蒸発することにより冷却される。冷却された
ヘリウムは、図示しないヘリウム流路(9)と液体ヘリ
ウム溜り(3)を連通するヘリウム流路(コイル取付軸
(1)のスロット(4)が存在しない部分にヘリウム流
路(9)と液体ヘリウム溜り(3)を連通するように設
けてある)を循環する。このヘリウムの密度差を作動要
因とする循環作用を用いた冷却方法はセルフポンピング
冷却法と呼ばれる。
以上のように円滑な自然循環を行なうことにより、超
電導界磁コイル(5)の冷却が行なわれ、超電導界磁コ
イル(5)を超電導遷移温度以下に保つている。
電導界磁コイル(5)の冷却が行なわれ、超電導界磁コ
イル(5)を超電導遷移温度以下に保つている。
〔発明が解決しようとする問題点〕 超電導状態では超電導界磁コイル(5)に電圧はほと
んど発生しないが、超電導状態が破壊されると数百ない
し1000V程度の電圧が発生するので、この電圧で絶縁破
壊されないように十分な絶縁を施しておく必要がある。
んど発生しないが、超電導状態が破壊されると数百ない
し1000V程度の電圧が発生するので、この電圧で絶縁破
壊されないように十分な絶縁を施しておく必要がある。
従来の回転子では第7図、第8図に示すように、超電
導界磁コイル(5)をコイル取付軸(1)のスロツト
(4)内に収納し、超電導界磁コイル(5)の周囲に絶
縁物を配置している。また、超電導界磁コイル(5)を
冷却するヘリウムを流通させる為、下部絶縁物(6a)に
孔(11a)をあけてその流路としなければならない。し
かし、孔(11a)をあけた部分では絶縁性能が低下する
ことになる。このことに対する解決策としては、下部絶
縁物(6a)の厚みを厚くし、充分な絶縁距離をとる方法
が考えられるが、絶縁物がスロツト(4)内に占める容
積はかなりのものとなる。従つて、その容積分だけスロ
ツト(4)内の他の部品を小さくしなければならず、特
に超電導界磁コイル(5)の容積を小さくするというこ
とは超電導界磁コイル(5)容量の低下につながり、機
能上大きな問題となる。あるいは絶縁物以外のスロツト
(4)内部品を同一容積にすれば、下部絶縁物(6a)の
厚みを増した分だけスロツト(4)の深さを深く製作し
なければならず効率的でない。
導界磁コイル(5)をコイル取付軸(1)のスロツト
(4)内に収納し、超電導界磁コイル(5)の周囲に絶
縁物を配置している。また、超電導界磁コイル(5)を
冷却するヘリウムを流通させる為、下部絶縁物(6a)に
孔(11a)をあけてその流路としなければならない。し
かし、孔(11a)をあけた部分では絶縁性能が低下する
ことになる。このことに対する解決策としては、下部絶
縁物(6a)の厚みを厚くし、充分な絶縁距離をとる方法
が考えられるが、絶縁物がスロツト(4)内に占める容
積はかなりのものとなる。従つて、その容積分だけスロ
ツト(4)内の他の部品を小さくしなければならず、特
に超電導界磁コイル(5)の容積を小さくするというこ
とは超電導界磁コイル(5)容量の低下につながり、機
能上大きな問題となる。あるいは絶縁物以外のスロツト
(4)内部品を同一容積にすれば、下部絶縁物(6a)の
厚みを増した分だけスロツト(4)の深さを深く製作し
なければならず効率的でない。
この発明は上記のような問題点を解消する為になされ
たものであり、超電導界磁コイル容量を低下させず且つ
スロツトの深さを必要以上に深く製作せずに、絶縁距離
の増大を可能にすることを目的とする。
たものであり、超電導界磁コイル容量を低下させず且つ
スロツトの深さを必要以上に深く製作せずに、絶縁距離
の増大を可能にすることを目的とする。
この発明に係る回転子は、超電導界磁コイルの内周側
に接する下部絶縁物を2分割し、2分割した下部絶縁物
の外周側下部絶縁物の内周側に軸方向ヘリウム流路溝お
よび円周方向ヘリウム流路溝を設け、外周側と内周側の
下部絶縁物に設けた半径方向ヘリウム流路孔を軸方向に
づらせた位置に設けたものである。
に接する下部絶縁物を2分割し、2分割した下部絶縁物
の外周側下部絶縁物の内周側に軸方向ヘリウム流路溝お
よび円周方向ヘリウム流路溝を設け、外周側と内周側の
下部絶縁物に設けた半径方向ヘリウム流路孔を軸方向に
づらせた位置に設けたものである。
この発明においては、下部絶縁物を2分割し、外周側
下部絶縁物の内周側に、軸方向ヘリウム流路溝および円
周方向ヘリウム流路溝を設けるとともに、円周方向ヘリ
ウム流路溝に連通する半径方向ヘリウム流路孔を設けて
いるので、内周側下部絶縁物の半径方向ヘリウム流路孔
を通って流入するヘリウムは軸方向ヘリウム流路溝およ
び円周方向ヘリウム流路溝により全域に亙って効率よく
拡散され、外周側下部絶縁物の半径方向ヘリウム流路孔
を通って超電導界磁コイルの全面に均一に供給できる。
さらに、下部絶縁物の半径方向ヘリウム流路孔を軸方向
にづらせた位置に設けることによつて、絶縁距離を増大
させることができるので、スロツト内の絶縁物の厚みの
増加を抑制することができる。
下部絶縁物の内周側に、軸方向ヘリウム流路溝および円
周方向ヘリウム流路溝を設けるとともに、円周方向ヘリ
ウム流路溝に連通する半径方向ヘリウム流路孔を設けて
いるので、内周側下部絶縁物の半径方向ヘリウム流路孔
を通って流入するヘリウムは軸方向ヘリウム流路溝およ
び円周方向ヘリウム流路溝により全域に亙って効率よく
拡散され、外周側下部絶縁物の半径方向ヘリウム流路孔
を通って超電導界磁コイルの全面に均一に供給できる。
さらに、下部絶縁物の半径方向ヘリウム流路孔を軸方向
にづらせた位置に設けることによつて、絶縁距離を増大
させることができるので、スロツト内の絶縁物の厚みの
増加を抑制することができる。
以下に、この発明の一実施例における超電導回転電機
の回転子の構成を、第1図ないし第6図に基づいて説明
する。第1図、第2図の(1)〜(5)、(6b)、
(7)〜(10)、(11b)は、上記従来の回転子と全く
同一のものである。第1図において(6c)は超電導界磁
コイル(5)の内周側に取付けられた、2分割されたう
ちの内周側の下部絶縁物、(6d)は2分割されたうちの
外周側の下部絶縁物である。第2図において、(6c)は
内周側下部絶縁物、(6d)は外周側下部絶縁物、(11
c)は前記内周側下部絶縁物(6c)に設けられ、前記コ
イル取付軸ヘリウム流路孔(10)と連通するように設け
られた半径方向ヘリウム流路孔、(11d)は前記外周側
下部絶縁物(6d)に設けられ前記内周側下部絶縁物(6
c)の半径方向ヘリウム流路孔(11c)とつながる軸方向
ヘリウム流路溝、(11e)は前記外周側下部絶縁物(6
d)に設けられ、前記軸方向ヘリウム流路溝(11d)と交
差し、前記内周側下部絶縁物(6c)の半径方向ヘリウム
流路孔(11c)から軸方向にづれた位置の円周方向に設
けられた円周方向ヘリウム流路溝、(11f)は前記外周
側下部絶縁物(6d)に設けられ、前記円周方向ヘリウム
流路溝(11e)と連通した半径方向ヘリウム流路孔であ
る。第3図ないし第6図は第1図、第2図の理解を助け
るための図である。
の回転子の構成を、第1図ないし第6図に基づいて説明
する。第1図、第2図の(1)〜(5)、(6b)、
(7)〜(10)、(11b)は、上記従来の回転子と全く
同一のものである。第1図において(6c)は超電導界磁
コイル(5)の内周側に取付けられた、2分割されたう
ちの内周側の下部絶縁物、(6d)は2分割されたうちの
外周側の下部絶縁物である。第2図において、(6c)は
内周側下部絶縁物、(6d)は外周側下部絶縁物、(11
c)は前記内周側下部絶縁物(6c)に設けられ、前記コ
イル取付軸ヘリウム流路孔(10)と連通するように設け
られた半径方向ヘリウム流路孔、(11d)は前記外周側
下部絶縁物(6d)に設けられ前記内周側下部絶縁物(6
c)の半径方向ヘリウム流路孔(11c)とつながる軸方向
ヘリウム流路溝、(11e)は前記外周側下部絶縁物(6
d)に設けられ、前記軸方向ヘリウム流路溝(11d)と交
差し、前記内周側下部絶縁物(6c)の半径方向ヘリウム
流路孔(11c)から軸方向にづれた位置の円周方向に設
けられた円周方向ヘリウム流路溝、(11f)は前記外周
側下部絶縁物(6d)に設けられ、前記円周方向ヘリウム
流路溝(11e)と連通した半径方向ヘリウム流路孔であ
る。第3図ないし第6図は第1図、第2図の理解を助け
るための図である。
上記のように構成された回転子は、コイル取付軸
(1)から取付軸ヘリウム流路孔(10)を通って流入す
るヘリウムは、内周側下部絶縁物(6c)の半径方向ヘリ
ウム流路孔(11c)を通って内周側下部絶縁物(6c)の
外周側に流入する。そこで、軸方向ヘリウム流路溝(11
d)内を通って各円周方向ヘリウム流路溝(11e)に流入
する。さらに、半径方向ヘリウム流路孔(11f)を通っ
て超電導界磁コイル5に供給される。したがって、ヘリ
ウムは、軸方向ヘリウム流路溝(11d)および円周方向
ヘリウム流路溝(11e)により外周側下部絶縁物(6d)
の内周側全域に効率よく拡散され、半径方向ヘリウム流
路孔(11f)から超電導界磁コイル(5)の全面に亙っ
て均一に供給される。その結果、超電導界磁コイルの熱
除去を円滑に行え、超電導界磁コイルの性能を向上でき
る。また、外周側下部絶縁物(6d)の軸方向ヘリウム流
路溝(11d)と内周側下部絶縁物(6c)の半径方向ヘリ
ウム流路孔(11c)を軸方向にづらせていることが絶縁
距離すなわち、超電導界磁コイル(5)から外周側下部
絶縁物(6d)に設けられた半径方向ヘリウム流路孔(11
f)、円周方向ヘリウム流路溝(11e)の壁面を経て、上
記外周側下部絶縁物(6d)の内周面の上記円周方向ヘリ
ウム流路溝(11e)と上記半径方向ヘリウム流路孔(11
c)の軸方向のづれた距離を経て、上記内周側下部絶縁
物(6c)の半径方向ヘリウム流路孔(11c)の壁面を通
りコイル取付軸(1)に至る距離をスロツト(4)の深
さを深くすることなく増大できるので、その分下部絶縁
物は薄いものでよくなる。従つて、下部絶縁物とそれ以
外の絶縁物(6b)のスロツト内に占める容積の割合は減
少し、逆に超電導界磁コイル(5)の容積を増すことが
できるので超電導界磁コイル容量の増加が可能となる。
(1)から取付軸ヘリウム流路孔(10)を通って流入す
るヘリウムは、内周側下部絶縁物(6c)の半径方向ヘリ
ウム流路孔(11c)を通って内周側下部絶縁物(6c)の
外周側に流入する。そこで、軸方向ヘリウム流路溝(11
d)内を通って各円周方向ヘリウム流路溝(11e)に流入
する。さらに、半径方向ヘリウム流路孔(11f)を通っ
て超電導界磁コイル5に供給される。したがって、ヘリ
ウムは、軸方向ヘリウム流路溝(11d)および円周方向
ヘリウム流路溝(11e)により外周側下部絶縁物(6d)
の内周側全域に効率よく拡散され、半径方向ヘリウム流
路孔(11f)から超電導界磁コイル(5)の全面に亙っ
て均一に供給される。その結果、超電導界磁コイルの熱
除去を円滑に行え、超電導界磁コイルの性能を向上でき
る。また、外周側下部絶縁物(6d)の軸方向ヘリウム流
路溝(11d)と内周側下部絶縁物(6c)の半径方向ヘリ
ウム流路孔(11c)を軸方向にづらせていることが絶縁
距離すなわち、超電導界磁コイル(5)から外周側下部
絶縁物(6d)に設けられた半径方向ヘリウム流路孔(11
f)、円周方向ヘリウム流路溝(11e)の壁面を経て、上
記外周側下部絶縁物(6d)の内周面の上記円周方向ヘリ
ウム流路溝(11e)と上記半径方向ヘリウム流路孔(11
c)の軸方向のづれた距離を経て、上記内周側下部絶縁
物(6c)の半径方向ヘリウム流路孔(11c)の壁面を通
りコイル取付軸(1)に至る距離をスロツト(4)の深
さを深くすることなく増大できるので、その分下部絶縁
物は薄いものでよくなる。従つて、下部絶縁物とそれ以
外の絶縁物(6b)のスロツト内に占める容積の割合は減
少し、逆に超電導界磁コイル(5)の容積を増すことが
できるので超電導界磁コイル容量の増加が可能となる。
この発明は以上説明した通り下部絶縁物を2分割し、
外周側下部絶縁物の内周側に、軸方向ヘリウム流路溝お
よび円周方向ヘリウム流路溝を設けるとともに、円周方
向ヘリウム流路溝に連通する半径方向ヘリウム流路孔を
設けているので、内周側下部絶縁物の半径方向ヘリウム
流路孔を通って流入するヘリウムは軸方向ヘリウム流路
溝および円周方向ヘリウム流路溝により全域に亙って効
率よく拡散され、外周側下部絶縁物の半径方向ヘリウム
流路孔を通って超電導界磁コイルの全面に均一に供給で
き、超電導コイルの熱除去を円滑に行うことができる。
さらに、下部絶縁物の半径方向ヘリウム流路孔を軸方向
にづらせた位置に設けることにより、絶縁距離を増大さ
せ超電導界磁コイル容量の増大を可能とし、また絶縁物
の耐電圧の増加を可能にした超電導回転電機の回転子を
得ることができる。
外周側下部絶縁物の内周側に、軸方向ヘリウム流路溝お
よび円周方向ヘリウム流路溝を設けるとともに、円周方
向ヘリウム流路溝に連通する半径方向ヘリウム流路孔を
設けているので、内周側下部絶縁物の半径方向ヘリウム
流路孔を通って流入するヘリウムは軸方向ヘリウム流路
溝および円周方向ヘリウム流路溝により全域に亙って効
率よく拡散され、外周側下部絶縁物の半径方向ヘリウム
流路孔を通って超電導界磁コイルの全面に均一に供給で
き、超電導コイルの熱除去を円滑に行うことができる。
さらに、下部絶縁物の半径方向ヘリウム流路孔を軸方向
にづらせた位置に設けることにより、絶縁距離を増大さ
せ超電導界磁コイル容量の増大を可能とし、また絶縁物
の耐電圧の増加を可能にした超電導回転電機の回転子を
得ることができる。
第1図はこの発明の一実施例による超電導回転電機の回
転子を示す断面図、第2図は第1図のスロツト底部付近
の断面側面図、第3図、第4図はそれぞれこの発明に係
る外周側下部絶縁物の正面図、断面側面図、第5図,第
6図はそれぞれこの発明に係る内周側下部絶縁物の正面
図、断面側面図、第7図は従来の超電導回転電機の回転
子の断面図、第8図は第7図のスロツト底部付近の詳細
図である。 図において、(1)はコイル取付軸、(4)はスロツ
ト、(5)は超電導界磁コイル、(6c)は内周側下部絶
縁物、(6d)は外周側下部絶縁物、(10)は取付軸ヘリ
ウム流路孔、(11c)は半径方向ヘリウム流路孔、(11
d)は軸方向ヘリウム流路溝、(11e)は円周方向ヘリウ
ム流路溝、(11f)は半径方向ヘリウム流路孔である。 なお、図中同一符号は同一又は相当部分を示す。
転子を示す断面図、第2図は第1図のスロツト底部付近
の断面側面図、第3図、第4図はそれぞれこの発明に係
る外周側下部絶縁物の正面図、断面側面図、第5図,第
6図はそれぞれこの発明に係る内周側下部絶縁物の正面
図、断面側面図、第7図は従来の超電導回転電機の回転
子の断面図、第8図は第7図のスロツト底部付近の詳細
図である。 図において、(1)はコイル取付軸、(4)はスロツ
ト、(5)は超電導界磁コイル、(6c)は内周側下部絶
縁物、(6d)は外周側下部絶縁物、(10)は取付軸ヘリ
ウム流路孔、(11c)は半径方向ヘリウム流路孔、(11
d)は軸方向ヘリウム流路溝、(11e)は円周方向ヘリウ
ム流路溝、(11f)は半径方向ヘリウム流路孔である。 なお、図中同一符号は同一又は相当部分を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前田 進 神戸市兵庫区和田崎町1丁目1番2号 三菱電機株式会社神戸製作所内 (72)発明者 大下 幸一 神戸市兵庫区和田崎町1丁目1番2号 三菱電機株式会社神戸製作所内 (72)発明者 平尾 俊樹 神戸市兵庫区和田崎町1丁目1番2号 三菱電機株式会社神戸製作所内 (72)発明者 内田 満広 神戸市兵庫区和田崎町1丁目1番2号 三菱電機株式会社神戸製作所内 (56)参考文献 特開 昭56−56168(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】コイル取付軸外周のスロット中に収納され
た超電導コイル、該超電導コイル回転子内周側に接し回
転子半径方向に2分割された絶縁物、該2分割された絶
縁物分割面回転子円周方向に設けた複数の第1の冷媒流
路溝、該第1の冷媒流路溝と交差し前記2分割された絶
縁物分割面中央部回転子軸方向に設けた第2の冷媒流路
溝、前記2分割された絶縁物のうち前記超電導コイル側
絶縁物回転子半径方向に貫通し前記複数の第1の冷媒流
路溝位置各々に設けた複数の第1の冷媒流路孔、前記2
分割された絶縁物のうち前記スロット底側絶縁物回転子
半径方向に回転子円周方向中央部を回転子半径方向に貫
通し前記第1の冷媒流路溝と回転子軸方向にずれた位置
に設けた複数の第2の冷媒流路孔、該第2の冷媒流路孔
と連通し前記スロット底から前記コイル取付軸中心へ半
径方向に貫通する第3の冷媒流路孔を備えたことを特徴
とする超電導回転電機の回転子。
Priority Applications (5)
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---|---|---|---|
JP61056324A JP2542819B2 (ja) | 1986-03-12 | 1986-03-12 | 超電導回転電機の回転子 |
US07/009,920 US4739202A (en) | 1986-03-12 | 1987-02-02 | Superconducting electric rotary machine having grooved insulation for carrying coolant |
FR8702094A FR2598045B1 (fr) | 1986-03-12 | 1987-02-18 | Machine tournante electrique supraconductrice |
DE19873706437 DE3706437A1 (de) | 1986-03-12 | 1987-02-27 | Supraleitende, umlaufende elektrische maschine |
FR8713725A FR2603430B1 (fr) | 1986-03-12 | 1987-10-05 | Machine tournante electrique supraconductrice |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61056324A JP2542819B2 (ja) | 1986-03-12 | 1986-03-12 | 超電導回転電機の回転子 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62213559A JPS62213559A (ja) | 1987-09-19 |
JP2542819B2 true JP2542819B2 (ja) | 1996-10-09 |
Family
ID=13023995
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61056324A Expired - Fee Related JP2542819B2 (ja) | 1986-03-12 | 1986-03-12 | 超電導回転電機の回転子 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2542819B2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6834064B1 (ja) * | 2020-01-21 | 2021-02-24 | 三菱電機株式会社 | 固定子およびこれを用いた回転電機 |
EP4096070A4 (en) * | 2020-01-21 | 2023-01-18 | Mitsubishi Electric Corporation | STATOR AND ROTATING ELECTRIC MACHINE USING IT |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JPS57162945A (en) * | 1981-03-31 | 1982-10-06 | Mitsubishi Electric Corp | Rotor for superconductive rotary electric machine |
JPS57202851A (en) * | 1981-06-05 | 1982-12-11 | Mitsubishi Electric Corp | Rotor for superconductive rotary electric machine |
-
1986
- 1986-03-12 JP JP61056324A patent/JP2542819B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62213559A (ja) | 1987-09-19 |
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