JP2536017Y2 - 気化器 - Google Patents

気化器

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JP2536017Y2
JP2536017Y2 JP1951193U JP1951193U JP2536017Y2 JP 2536017 Y2 JP2536017 Y2 JP 2536017Y2 JP 1951193 U JP1951193 U JP 1951193U JP 1951193 U JP1951193 U JP 1951193U JP 2536017 Y2 JP2536017 Y2 JP 2536017Y2
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  • Control Of The Air-Fuel Ratio Of Carburetors (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、小型作業機等に搭載
される気化器に係り、詳しくはフロート室の燃料内の気
泡が燃料と共にエンジン燃焼室の方へ運ばれるのを防止
できる気化器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】刈払機等に二サイクルエンジンと共に搭
載される気化器では、作業機の振動に伴って、フロート
室内の燃料が泡立ち、気泡が燃料内に混入する。この気
泡は、メインジェットの方へ吸入されると、エンジン燃
料室内の混合気が薄くなって、エンジン運転に支障を来
たす。
【0003】実開昭55−137244号マイクロフィ
ルムでは、環状フロートの周部に溝を付けたり、環状フ
ロートの下面を湾曲状にしたりして、環状フロートより
下面側に存在する気泡が、下面に滞留することなく、速
やかに浮上するようにしている。
【0004】一方、実開昭55−146848号マイク
ロフィルムは、気化器のフロート室内の燃料をメインジ
ェットの方へ吸入する通孔が、上側を開口する椀状キャ
ップにより外側から覆われ、ニードル弁から落下して来
る新規燃料が椀状キャップにより受けられて、椀状キャ
ップの内側の通孔よりメインジェットの方へ吸入される
ようになっている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】実開昭55−1372
44号マイクロフィルムの気化器では、フロートの下側
の気泡がメインジェットの方へ導入されるのが抑制され
るものの、メインジェットの方への燃料の吸引力が大き
い場合は、フロートの下側の気泡も浮上力に抗してメイ
ンジェットの方へ燃料と共に吸引されてしまい、気泡の
吸入防止には不十分である。
【0006】実開昭55−146848号マイクロフィ
ルムの気化器では、椀状キャップが、ニードル弁から落
下してくる新規燃料を確実に受け取るために、放射方向
へ大径となり、その分、椀状キャップの壁部と通孔との
間隔が広がり、気泡が通孔を介して吸入され易くなる。
また、実開昭55−146848号マイクロフィルムの
気化器では、椀状キャップの上端は、フロートの下面よ
り下側にあり、フロートの下面側に存在する気泡が、椀
状キャップの上端開口から通孔の方へ吸引され易い。
【0007】請求項1の考案の目的は、フロート室の燃
料内の気泡がメインジェットの方へ吸入されるのを防止
する効果を高めた気化器を提供することである。請求項
2の考案の目的は、請求項1の考案よりさらに気泡吸入
防止効果を高めることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この考案を、実施例に対
応する図面の符号を使用して説明する。請求項1の気化
器(10)は次の(a)〜(c)の構成要素を有している。 (a)フロート室(17)内においてフロート(18)より下側
において開口する通孔(32)を下端部にもちこの通孔(32)
を介して吸入された燃料(50)を吸気通路(16)の方へ導く
管状保持体(30) (b)通孔(32)より上側の管状保持体(30)内に設けられ
るメインジェット(35) (c)管状保持体(30)との間に間隙を残しつつ通孔(32)
を含む管状保持体(30)の下端部を外側から包囲しフロー
ト(18)の下面(58)より上側において開口している環状包
囲部材(46)
【0009】請求項2の気化器(10)では、フロート(18)
は、管状保持体(30)が内周側を貫通する環状フロート(1
8)である。下方へ向かって放射方向外側へ傾斜する傾斜
部(60)が、環状フロート(18)の内周部から環状フロート
(18)にわたる範囲に存在する。
【0010】
【作用】請求項1の気化器(10)において、エンジンの運
転に伴って、メインジェット(35)を介して伝達されてく
る負圧が管状保持体(30)の下端部の通孔(32)に作用す
る。これにより、通孔(32)の外側にある燃料(50)が、通
孔(32)の方へ吸引されて、通孔(32)及びメインジェット
(35)を介して吸気通路(16)へ送られる。フロート(18)の
内周縁で発生する気泡は、環状包囲部材(46)により管状
保持体(30)との間に距離を保たれ、環状包囲部材(46)の
内周側へ吸引されるのを抑制される。フロート(18)の下
面(58)より下側に存在する気泡は、管状保持体(30)の通
孔(32)へ吸入されるには、一旦上昇して、環状包囲部材
(46)の上端を迂回する必要があり、一旦上昇すると、燃
料(50)の液面へ浮上する傾向が強まって、そのまま浮上
し、通孔(32)の方への吸引は抑制される。
【0011】請求項2の気化器(10)において、環状フロ
ート(18)の下面(58)側に存在する気泡は、環状フロート
(18)の内周の傾斜部(60)を伝って燃料(50)の液面まで浮
力で円滑に浮上する。
【0012】
【実施例】以下、この考案を図面の実施例について説明
する。図4は気化器10の全体の概略垂直断面図である。
この気化器10は、例えば圃場に薬剤を散布する際に使用
される背負動力作業機や雑草を刈取る刈払機等に二サイ
クルエンジンと共に装備される。気化器10は、図示して
いない二サイクルエンジンの吸気系に配設され、上下か
ら接合されたボデー12と下部ハウジング14とを備えてい
る。吸気通路16(図4では、スロットル弁24の下端部に
隠れている。)は、ボデー12に形成され、二サイクルエ
ンジンの燃焼室へ至っている。下部ハウジング14は内側
にフロート室17を画定し、環状フロート18は、フロート
室17内に収容され、フロート室17の燃料50のレベルに応
じて上下動し、フロートヒンジ20を介して環状フロート
18の内壁側に揺動可能に支持される。ニードル弁22は、
フロートヒンジ20の鉛直方向の変位に関係して変位し、
フロート室17への燃料50の導入量を制御する。スロット
ル弁24は、吸気通路16を鉛直方向へ横断自在にボデー12
内に摺設され、上下動して吸気通路16の流通断面積を制
御する。
【0013】管状保持体30は、フロート室17内を鉛直方
向へ延びて、上端を吸気通路16へ開口させ、下端を下部
ハウジング14の底面にほぼ接する位置にしている。ジェ
ットニードル26は、管状保持体30の上端から管状保持体
30内へ挿入され、スロットル弁24と一体的に変位し、ス
ロットル弁24の開度に関係してメインノズル28の流通断
面積を制御する。メインジェット部材34は、ジェットニ
ードル26より下側において管状保持体30内に嵌着され、
中心方向へ貫通するメインジェット35を有している。複
数個の通孔32は、メインジェット部材34より下側で下部
ハウジング14の底壁に十分に近い位置において、管状保
持体30の下端部に形成され、放射方向へ管状保持体30の
壁部を貫通している。スローストップスクリュー42は、
水平方向へ吸気通路16の方へ進退自在にボデー12に螺合
し、先端においてスロットル弁24の下端部の斜面に当接
可能であり、スロットル弁24の最小開度を制限する。ボ
デーキャップ36はボデー12の上端部に螺着され、スロッ
トルスプリング38は、スロットル弁24とボデーキャップ
36との間に縮設され、スロットル弁24を下方へ付勢す
る。スロットルワイヤ40は、一端をスロットル弁24に係
止され、他端を図示していない手動操作のスロットルレ
バーに係止されている。スロットルレバーの操作は、ス
ロットルワイヤ40を介してスロットル弁24へ伝達され、
スロットル弁24の開度を変更する。環状キャップ46は、
管状保持体30の下端に取付けられ、通孔32を含む管状保
持体30の下端部を外側から包囲し、上端において開口し
ている。
【0014】図1は管状保持体30の下端部の詳細図であ
る。環状キャップ46は、管状保持体30に対して同軸的に
配設され、下端の端面部を管状保持体30と下部ハウジン
グ14の底壁との間に挟まれる。ねじ52は、座金54及びパ
ッキン56を挿通してから、下部ハウジング14の底壁を貫
通して、管状保持体30の下端部内周側に螺着し、締付け
により環状キャップ46の端面部及びパッキン56を挟着状
態に保持する。環状壁部48は、管状保持体30との間に適
当に狭くされた間隙を保持しつつ、管状保持体30の下端
部の外周側を包囲し、上端は環状フロート18の下面58よ
り上側へ達している。
【0015】図2及び図3は環状フロート18の底面図及
び傾斜部60を通る垂直面での環状フロート18の断面図で
ある。4個の傾斜部60は、周方向へ90°間隔で環状フ
ロート18の内周側から下面58にわたる範囲に形成され、
下方へ向かって放射方向外側へ傾斜している。
【0016】実施例の作用について説明する。エンジン
の運転に伴って、吸入空気が吸気通路16内をエンジン燃
焼室の方へ流れ、吸気通路16へ開口する管状保持体30の
上端には負圧が作用する。この負圧は、メインジェット
35を介して通孔32に伝達され、通孔32を介して通孔32の
外側の燃料50を吸引する。通孔32の外側は、管状保持体
30の周部との間に狭い間隙を残して、環状キャップ46の
環状壁部48により覆われているので、フロート室17内の
燃料50は、環状キャップ46の上端開口から環状キャップ
46内へ入り、通孔32を介して管状保持体30内へ導入され
る。
【0017】一方、フロート室17の燃料50には、エンジ
ン振動等に因り気泡が混入する。環状フロート18の下面
58側に存在する気泡は、傾斜部60を伝って燃料50の液面
まで浮力で円滑に浮上する。これにより、環状フロート
18の下面58の下側における気泡の量が大幅に低減され
る。
【0018】環状フロート18の内周縁で発生する気泡
は、環状壁部48により管状保持体30との間に距離を保た
れ、環状壁部48の内側へ吸引されるのを抑制される。環
状フロート18の下面58より下側に存在する気泡は、管状
保持体30の通孔32へ吸入されるには、一旦上昇して、環
状壁部48の上端を迂回してから環状壁部48の内周側を下
降する必要があり、一旦上昇すると、燃料50の液面へ浮
上する傾向が強まって、そのまま燃料50の液面の方へ浮
上し、通孔32の方への吸引が抑制される。
【0019】
【考案の効果】請求項1の考案では、環状包囲部材が、
管状保持体の外周側との間に適当に狭い間隙を残しつ
つ、通孔を含む管状保持体の下端部を外周側から包囲
し、さらに、環状包囲部材の上端開口はフロートの下面
より上側となっているので、フロート室内の上部の燃料
内の気泡が容易に環状包囲部材の上端開口から環状包囲
部材内へ侵入するのが防止されるとともに、フロートの
下面側に存在する気泡も、管状保持体の通孔の方へ吸入
されるのを環状包囲部材の存在により抑制される。した
がって、フロート室の燃料内にある気泡がメインジェッ
トから吸気通路の方へ導かれるのを防止する効果が増大
する。
【0020】請求項2の考案では、環状フロートは、下
方へ向かって放射方向外側へ傾斜する傾斜部を内周側か
ら下面にわたる範囲に備え、気泡がもっとも存在し易い
場所となっている環状フロートの下面の気泡は、傾斜部
を伝って、上方へ円滑に抜けるようになっている。した
がって、環状フロートの下面側に存在する気泡量が低下
し、通孔を介しての気泡の吸入を一層抑制することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】管状保持体の下端部の詳細図である。
【図2】環状フロートの底面図である。
【図3】傾斜部を通る垂直面での環状フロートの断面図
である。
【図4】気化器の全体の概略垂直断面図である。
【符号の説明】
10 気化器 16 吸気通路 17 フロート室 18 環状フロート(フロート) 30 管状保持体 32 通孔 35 メインジェット 46 環状キャップ(環状包囲部材) 50 燃料 58 下面 60 傾斜部

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フロート室(17)内においてフロート(18)
    より下側において開口する通孔(32)を下端部にもちこの
    通孔(32)を介して吸入された燃料(50)を吸気通路(16)の
    方へ導く管状保持体(30)と、前記通孔(32)より上側の前
    記管状保持体(30)内に設けられるメインジェット(35)
    と、前記管状保持体(30)との間に間隙を残しつつ前記通
    孔(32)を含む前記管状保持体(30)の下端部を外側から包
    囲し前記フロート(18)の下面(58)より上側において開口
    している環状包囲部材(46)とを有していることを特徴と
    する気化器。
  2. 【請求項2】 前記フロート(18)は、前記管状保持体(3
    0)が内周側を貫通する環状フロート(18)であり、下方へ
    向かって放射方向外側へ傾斜する傾斜部(60)が、前記環
    状フロート(18)の内周部から前記環状フロート(18)にわ
    たる範囲に存在することを特徴とする請求項1記載の気
    化器。
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