JP2534780Y2 - スキーの滑り調整具 - Google Patents

スキーの滑り調整具

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JP2534780Y2
JP2534780Y2 JP1993059744U JP5974493U JP2534780Y2 JP 2534780 Y2 JP2534780 Y2 JP 2534780Y2 JP 1993059744 U JP1993059744 U JP 1993059744U JP 5974493 U JP5974493 U JP 5974493U JP 2534780 Y2 JP2534780 Y2 JP 2534780Y2
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JP
Japan
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ski
plate portion
flat plate
sliding
right sides
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JP1993059744U
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JPH0722781U (ja
Inventor
昌弘 坂本
Original Assignee
日本システム建工株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】近年、余暇の多くなった中高年の
人々がスキーを始める場合が多い。このような人々は、
一般に体の反応が遅くなっていたり体力的な衰えのた
め、スキーのスピードに十分について行けず、怪我をし
たり恐怖心を抱くことが多い。本考案は、上記中高年や
子供などの初心者のために、ゲレンデの傾斜に比較して
スピードがある程度制限された緩やな滑りを実現し、安
全にスキーの訓練をすることができ、かつその滑りは自
然な状態であるためスキーの醍醐味を満喫することがで
きるとともに、上達したときには取り外して通常のスキ
ーとして使用することができるスキーの滑り調整具に関
する発明である。
【0002】
【従来の技術】スキー板は、競技スキーに代表されるよ
うに、通常より抵抗が少なく滑り易いものを目指して
開発が行われている。スキーの滑りを制限するものに
は、シールと称され、後方に向けて毛がそろっている毛
皮をスキーの滑走面全体に装着してスキーの逆滑りを防
止し、主に山スキーでの登坂能率を上げるために用いら
れるものが古くから知られている。また、実開昭61−
10784号に開示されるように、底面にスパイクのよ
うな凹凸を形成した滑り止め具を、スキー板に着脱して
登坂自在とする思想、実開昭51−127575号に開
示されるように、スキーの滑走面にうろこ状の凹凸部を
形成しておき、逆滑りを防止する子供用スキーの思想な
どが知られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】スキーを始めた初心者
は、ゲレンデにおいてスキーが滑り過ぎるための恐怖心
によってスキーを十分に楽しむことができないのが普通
である。また、技術の未熟なものにとって、スピードが
出過ぎることは危険であり、少しでも傾斜のきついスロ
ープには行くことができない。そのため、初心者の行動
範囲はゲレンデ内の一定範囲に限定され、これまた初心
者がスキーを満喫することができない要素となってい
た。このような実情に鑑み、本考案は、初心者が通常の
スキーに装着し、スキーの滑りをある程度制限すること
によって、危険なスピードが出ないようにするととも
に、滑りの制限がごく自然な状態であるため操作性に優
れ、初心者が楽しくスキーを楽しむことができ、かつ技
術の取得に極めて効果的なスキーの滑り調整具を工夫し
たものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】一般のスキーに着脱し
て、スキーの滑りを調整するためには、スキー板1の任
意位置に着脱自在とする調整具を用いる。この調整具
は、スキー板1の滑走面に密接させる薄板の平板部2
と、平板部をスキー板の任意位置に着脱させる係止具よ
り構成する。平板部2の平面形状は、前端の中央部が前
方に突出し、左右両側方が対称的に後退する形状とす
る。また、平板部2の滑走面となる表面には、前方への
滑りに対して一定の抵抗を与えるため、中央部から左右
両側方に後方に向けて対称的に傾斜する突条3,3を形
成する
【0005】
【作用】本考案に係る滑り調整具を、スキー板に装着し
直進(直滑降)をしようとするとき、滑走面には左右
両側方に傾斜状態の突条3,3が突出形成されているた
め、この突条3がプルーク滑降のエッジングの機能を果
たし、左右それぞれのスキー板に対してバランスよく、
直進に対するある程度の制動力を与える。より大きな制
動力を得るために、滑り調整具を装着した状態で左右の
スキー板をハの字状に広げるプルークにすると、滑り調
整具の表面に形成した突条3,3のうち、外側(谷側)
に位置する突条が滑降方向に対しより大きな角度となっ
大きな制動力が作用する。スキ−板1の前方を山側、
すなわち登坂方向に向けたとき、前記突条3は雪面抵抗
を中央部に向けて受けるように作用する。
【0006】
【実施例】以下、本考案スキーの滑り調整具の一実施例
添付の図面に基づいて説明する。スキーの滑り調整
具は、スキー板1の任意位置、好ましくはスキー板の長
手方向の中央付近に着脱自在とするものであって、図1
及び図2に示すように、薄板状の平板部2が滑走面に密
着して取付られるものとする。
【0007】平板部2は比較的薄くしかもなるべく
面に対し滑り抵抗の少ない材質の合成樹脂材などで成型
するのがよい。平板部の平面形状は、図1に示すように
滑り方向の前端である中央部を前方に突出させ、左右両
側方が対称的に後退する形状とし、雪面を切り開くよう
作用させるとともに、図4に示すように前端縁は、雪
面に接する角を切除して大きなアールの丸みを持たせ、
滑り調整具を装着することによってその前端においてな
るべく抵抗が作用しないようにしている。
【0008】平板部2の滑走面となる表面には、中央部
から左右両側に、後方へ向けて対称的に傾斜する複数の
突条3,3を一定間隔で平行に配置する。突条3の滑り
方向に対する傾斜角度αが大きくなれば滑り抵抗がよ
り大きくなる。また突条3の断面形状や突出量(高
さ)も滑り抵抗を決定する要因となる。したがって、突
条3の傾斜角度α及び突条の数、あるいは突条3の断面
形状や突出量を組み合わせて適度な滑り抵抗となるもの
を複数種準備しておき、気象条件やゲレンデの傾斜角度
に応じて使い分けることができるようにしておくとよ
い。
【0009】滑り調整具自体をスキー板1に着脱自在と
するには、平板部の左右両側縁部分に、伸縮ベルトを掛
け渡して装着するなど任意の係止具で着脱自在とするこ
とができる。図2及び図3に示す実施例では、締め付け
てスキー板の所望位置に確実に固定できるように、平板
部2の一側端に係止杆4を、他側端に係止杆4が係合す
る締め付けレバー5を設け、スキー靴のビンディングの
ように、係止杆4を締め付けレバー5に係合させ、反転
させることによって強く固定することができるようにし
ている。
【0010】スキー板1の左右両側面に当接する平板部
2の両側内面には、クッション材6を介在させ安定よく
締め付けて装着できるようにするとともに、装着位置や
スキー板の種類による板幅の変化をある程度吸収できる
ようにしている。スキー板の板幅が大きく変わる場合
は、締め付けレバー5に係止杆4との係止部を複数位置
に形成しておき、適宜係止位置を変更して係止できるよ
うにしておく。
【0011】
【考案の効果】請求項1記載の本考案スキーの滑り調整
具によれば、通常のスキーに装着するだけで、スキーの
滑りがある程度制限されたものとなり、初心者にとって
はスピードが出過ぎるための恐怖心にさらされることな
十分にスキーを楽しむことができるものとなる。
のとき、滑り調整具の前端縁に過大な制動力のような不
自然な力が作用せず、あくまで突条によって生じる適度
なバランスのとれた自然な状態での制動力のみが作用す
る。このようなことから、従来初心者は傾斜のきわめて
緩やかなゲレンデの片隅から実質的に動くことができな
かったが、本考案によって、ゲレンデのなかでの初心者
の行動範囲が広くなり、スキーを安全に十分楽しむこと
ができる。また、初心者にとって、スキーの第一ステッ
プともいうべきプルーク制動やプルークボーゲンなどの
回転動作に際し、傾斜方向に形成されている突条、特に
谷側に位置する突条がゲレンデの傾斜面に対してより
大きな角度となって制動力が増すため回転動作を助長
し、比較的遅いスピードの中で、基本動作を効果的に練
習することができる。同じスキー板を中級者や上級者が
使用する場合、あるいは初心者がある程度上達した暁に
は、本案スキーの滑り調整具を取り外せば通常のスキー
として使用することができる。
【0012】請求項2記載の考案によれば、滑り調整具
を簡単かつ確実に着脱することができるとともに、クッ
ション材の存在によって板幅の違うスキー板やスキー板
の任意位置に確実に装着することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案スキーの滑り調整具の実施例を示すもの
滑走面から見た底面図、
【図2】スキーの滑り調整具をスキー板に装着した状態
の正面図、
【図3】スキーの滑り調整具の平面図、
【図4】スキーの滑り調整具をスキー板に装着した状態
の縦断面図。
【符号の説明】
1…スキー板、 2…平板部、 3…突条、 4…係止
杆、 5…締め付けレバー、 6…クッション材。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】スキー板1の滑走面に密接させる薄板の平
    板部2と、該平板部をスキー板の任意位置に着脱させる
    係止具より構成し、平板部2の平面形状は前端の中央部
    を前方に突出させ、左右両側方を対称的に後退させると
    ともに、平板部2の滑走面となる表面には、中央部から
    左右両側方に後方に向けて対称的に傾斜し、前方への滑
    りに対して一定の抵抗となる突条3,3を形成したこと
    を特徴とするスキーの滑り調整具。
  2. 【請求項2】薄板の平板部2をスキー板に着脱させる係
    止具は、平板部2の一方の側端に係止杆4を、他側端に
    前記係止杆4が係合する締め付けレバーによって着脱自
    在とし、平板部2の左右両側内面にクッション材6を介
    在させてなる請求項1記載のスキーの滑り調整具。
JP1993059744U 1993-10-07 1993-10-07 スキーの滑り調整具 Expired - Lifetime JP2534780Y2 (ja)

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JP1993059744U JP2534780Y2 (ja) 1993-10-07 1993-10-07 スキーの滑り調整具

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JPH0722781U JPH0722781U (ja) 1995-04-25
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JPS5616896B2 (ja) * 1974-09-18 1981-04-18
JPS5996226A (ja) * 1982-11-22 1984-06-02 High Frequency Heattreat Co Ltd 低合金鋼からなるリニアモ−シヨン型ロ−ラ−ベアリングブロツクおよびそのボ−ル軌道表面焼入れ方法ならびに焼入装置

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JPH0722781U (ja) 1995-04-25

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