JP2534531Y2 - 火じわ防止装置 - Google Patents
火じわ防止装置Info
- Publication number
- JP2534531Y2 JP2534531Y2 JP1991006835U JP683591U JP2534531Y2 JP 2534531 Y2 JP2534531 Y2 JP 2534531Y2 JP 1991006835 U JP1991006835 U JP 1991006835U JP 683591 U JP683591 U JP 683591U JP 2534531 Y2 JP2534531 Y2 JP 2534531Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cooling
- roll
- fire
- steam
- printing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Supply, Installation And Extraction Of Printed Sheets Or Plates (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は輪転印刷機の乾燥冷却装
置に適用される火じわ防止装置に関するものである。
置に適用される火じわ防止装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来の印刷機の乾燥冷却装置は、図５に
示すように熱風フローディングノズルを配設した乾燥装
置２と、内部に冷却水を通水した複数の冷却シリンダ３
から構成され、印刷ユニット１で印刷された印刷紙５は
乾燥装置２に入り、約１３０℃に加熱されて印刷紙上の
インキ膜中の溶剤を乾燥し、冷却シリンダ３に巻き付け
ながら常温近傍まで冷却され、折機４で折られて製品と
なる。
示すように熱風フローディングノズルを配設した乾燥装
置２と、内部に冷却水を通水した複数の冷却シリンダ３
から構成され、印刷ユニット１で印刷された印刷紙５は
乾燥装置２に入り、約１３０℃に加熱されて印刷紙上の
インキ膜中の溶剤を乾燥し、冷却シリンダ３に巻き付け
ながら常温近傍まで冷却され、折機４で折られて製品と
なる。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】図５における乾燥装置
２内では印刷紙が約１３０℃に加熱されるため、紙中の
水分も蒸発し、紙幅方向に伸縮する。また印刷紙５は印
刷面と白紙部で構成されるため、印刷面（以下画線部と
呼ぶ）に相当する部分は、インキ膜によって紙表面が覆
われているため、紙中の水は蒸発しずらく、白紙部と画
線部とでは乾燥機出口で水分差が生じ、面内でアンバラ
ンスな伸縮差が生じる。更に乾燥機前後では一定の張力
で張られて走行しているため、走行方向にテンションじ
わが生じ、その上に伸縮アンバランスによって更に細か
いしわ（火じわと呼ぶ）が生じる。乾燥された印刷紙は
次に冷却シリンダにおいて常温まで冷却されるが、画線
部に残ったしわは、インキが冷却によって固化すると共
に固定化され、製品中に火じわとして残り、印刷品質を
低下する欠点があった。
２内では印刷紙が約１３０℃に加熱されるため、紙中の
水分も蒸発し、紙幅方向に伸縮する。また印刷紙５は印
刷面と白紙部で構成されるため、印刷面（以下画線部と
呼ぶ）に相当する部分は、インキ膜によって紙表面が覆
われているため、紙中の水は蒸発しずらく、白紙部と画
線部とでは乾燥機出口で水分差が生じ、面内でアンバラ
ンスな伸縮差が生じる。更に乾燥機前後では一定の張力
で張られて走行しているため、走行方向にテンションじ
わが生じ、その上に伸縮アンバランスによって更に細か
いしわ（火じわと呼ぶ）が生じる。乾燥された印刷紙は
次に冷却シリンダにおいて常温まで冷却されるが、画線
部に残ったしわは、インキが冷却によって固化すると共
に固定化され、製品中に火じわとして残り、印刷品質を
低下する欠点があった。
【０００４】本考案は乾燥機出口で発生した火じわを矯
正する装置を提案し、前記従来の課題を解決しようとす
るものである。
正する装置を提案し、前記従来の課題を解決しようとす
るものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】このため本考案は，印刷
機の冷却装置において，乾燥装置の直後に配置された冷
却ロール上を走行する印刷紙に向けて蒸気を吹付ける手
段を設けてなるもので，これを課題解決のための手段と
するものである。
機の冷却装置において，乾燥装置の直後に配置された冷
却ロール上を走行する印刷紙に向けて蒸気を吹付ける手
段を設けてなるもので，これを課題解決のための手段と
するものである。
【０００６】
【作用】印刷紙を巻き付けるロールを冷却することによ
って、印刷面がロールにタッチし、印刷面とロールが汚
れるのを防止できる。これはロールを冷却すると、ロー
ル表面に周りから水蒸気が結露し、ロール表面に水被膜
を付けると共に、印刷表面のインキも急速に冷えるた
め、印刷紙面側にも被膜が出来て汚れなくなる。
って、印刷面がロールにタッチし、印刷面とロールが汚
れるのを防止できる。これはロールを冷却すると、ロー
ル表面に周りから水蒸気が結露し、ロール表面に水被膜
を付けると共に、印刷表面のインキも急速に冷えるた
め、印刷紙面側にも被膜が出来て汚れなくなる。
【０００７】
【実施例】以下本考案を図面の実施例について説明する
と、図１〜図４は本考案の実施例を示す。先ず図１に示
す装置は、スチームロール１１（又はスチームボック
ス）と冷却ロール３から構成され、乾燥装置２と従来の
冷却ロール３′間に設置されている。スチームロール１
１の詳細な構造の１例を図２に示す。即ち、スチームロ
ール１１は外筒１２と内筒１３から構成され、外筒１２
の周囲には蒸気が通過する穴が適当数あいており、印刷
紙５と近接する場合は外筒のみ回転できるようになって
いる。また内筒１３は冷却ロール３に向いた面にのみ蒸
気通過穴があいており、内筒１３と外筒１２間はシール
材１４でシールされている。なお、蒸気２０は内筒に外
部より導入されるようになっている（図示せず）。また
冷却ロール３に対向して固定の装置を置く場合は、図３
に示すスチームボックス１５が用いられる。このスチー
ムボックス１５は冷却ロール３に向いて適当数の穴が設
けられている。
と、図１〜図４は本考案の実施例を示す。先ず図１に示
す装置は、スチームロール１１（又はスチームボック
ス）と冷却ロール３から構成され、乾燥装置２と従来の
冷却ロール３′間に設置されている。スチームロール１
１の詳細な構造の１例を図２に示す。即ち、スチームロ
ール１１は外筒１２と内筒１３から構成され、外筒１２
の周囲には蒸気が通過する穴が適当数あいており、印刷
紙５と近接する場合は外筒のみ回転できるようになって
いる。また内筒１３は冷却ロール３に向いた面にのみ蒸
気通過穴があいており、内筒１３と外筒１２間はシール
材１４でシールされている。なお、蒸気２０は内筒に外
部より導入されるようになっている（図示せず）。また
冷却ロール３に対向して固定の装置を置く場合は、図３
に示すスチームボックス１５が用いられる。このスチー
ムボックス１５は冷却ロール３に向いて適当数の穴が設
けられている。
【０００８】次に冷却ロール３の詳細を図４に１例とし
て示す。図４において外筒１６は凹クラウンになってお
り、冷却能力を上げるために内部には固定のローラ１７
が設けられ、冷却水２１の隙間を狭めることによって熱
伝導率を上げるようになっている。なお、１８は外筒内
筒のシールである。
て示す。図４において外筒１６は凹クラウンになってお
り、冷却能力を上げるために内部には固定のローラ１７
が設けられ、冷却水２１の隙間を狭めることによって熱
伝導率を上げるようになっている。なお、１８は外筒内
筒のシールである。
【０００９】また図４は火じわ解消効果をより高めるた
め、冷却ロール３の外周にクラウンを付与したが、通常
の平行な冷却ロールによっても、火じわ解消の効果は充
分認められる。また図１は冷却ゾーンの初段の冷却ロー
ル３のみに蒸気吹付ロール１１を設けた例を示したが、
印刷紙の温度がインキの硬化する温度以上であれば、必
ずしも初段に設ける必要はなく、また初段、次段と複数
設けても良い。
め、冷却ロール３の外周にクラウンを付与したが、通常
の平行な冷却ロールによっても、火じわ解消の効果は充
分認められる。また図１は冷却ゾーンの初段の冷却ロー
ル３のみに蒸気吹付ロール１１を設けた例を示したが、
印刷紙の温度がインキの硬化する温度以上であれば、必
ずしも初段に設ける必要はなく、また初段、次段と複数
設けても良い。
【００１０】
【考案の効果】以上の如く本考案によると、乾燥装置で
必然的に発生したテンションじわを含む火じわをスチー
ムアイロン効果により、幅方向にしわを伸ばして矯正す
ることができるので、火じわのない印刷紙を作ることが
できる。
必然的に発生したテンションじわを含む火じわをスチー
ムアイロン効果により、幅方向にしわを伸ばして矯正す
ることができるので、火じわのない印刷紙を作ることが
できる。
【図１】本考案の実施例に係る火じわ防止装置の側断面
図である。
図である。
【図２】図１における要部の拡大側断面図である。
【図３】図２の実施例と異なる実施例の火じわ防止装置
の側断面図である。
の側断面図である。
【図４】本考案の１実施例の冷却ロールの正面断面図で
ある。
ある。
【図５】従来の輪転印刷機と乾燥冷却装置を示す概略側
面図である。
面図である。
２ 乾燥装置 ３ 冷却ロール ５ 印刷紙 １１ スチームロール １２ 外筒 １３ 内筒 １５ スチームボックス １６ 外筒 １７ ローラ ２０ 蒸気
Claims (1)
- 【請求項１】 印刷機の冷却装置において，乾燥装置の
直後に配置された冷却ロール上を走行する印刷紙に向け
て蒸気を吹付ける手段を設けたことを特徴とする火じわ
防止装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991006835U JP2534531Y2 (ja) | 1991-01-25 | 1991-01-25 | 火じわ防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991006835U JP2534531Y2 (ja) | 1991-01-25 | 1991-01-25 | 火じわ防止装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0496345U JPH0496345U (ja) | 1992-08-20 |
| JP2534531Y2 true JP2534531Y2 (ja) | 1997-04-30 |
Family
ID=31738362
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1991006835U Expired - Lifetime JP2534531Y2 (ja) | 1991-01-25 | 1991-01-25 | 火じわ防止装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2534531Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS56139963A (en) * | 1980-04-02 | 1981-10-31 | Dainippon Printing Co Ltd | Offset rotary press equipped with device for preventing wrinkle, undulation and elongation of printed matter |
-
1991
- 1991-01-25 JP JP1991006835U patent/JP2534531Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0496345U (ja) | 1992-08-20 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19961203 |