JP2533844B2 - 陰極保護系およびそのための導電性塗布組成物 - Google Patents

陰極保護系およびそのための導電性塗布組成物

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JP2533844B2 JP60104972A JP10497285A JP2533844B2 JP 2533844 B2 JP2533844 B2 JP 2533844B2 JP 60104972 A JP60104972 A JP 60104972A JP 10497285 A JP10497285 A JP 10497285A JP 2533844 B2 JP2533844 B2 JP 2533844B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の分野〕 本発明は、鉄筋コンクリート構造物の外面に塗布され
る新規な導電性塗布組成物を含む鉄筋コンクリート用の
陰極保護系に関する。
〔従来技術〕
鉄筋コンクリート構造物、特に海から数マイル以内に
または冬季を通して除氷塩を使用する領域に配置された
鉄筋コンクリート構造物の補強鋼の腐食を抑制するため
に幾つかの試みがなされている。鉄筋コンクリート構造
物と接触する塩はコンクリート内に塩素イオンを生成さ
せてコンクリートを汚染する。塩素イオンは補強鋼の腐
食を促進してコンクリートを加圧し、スポーリングおよ
び亀裂を生じさせる。
従来鉄筋コンクリート構造物の腐食を阻止または抑制
する試みが幾つかなされている。1つの方法は、ラテッ
クスまたは高分子改質剤をコンクリート混合物に導入し
てコンクリートを改質するものである。ラテックスまた
は高分子改質剤の導入は腐食を抑制するが、しかし腐食
の阻止には有効でない。
もう一つの最近の試みとして、鉄筋コンクリート構造
物の陰極保護がある。陰極保護の1つは、陽極コネクタ
をアスファルト材料に埋め込み、このコネクタを鉄筋コ
ンクリートに適用するものである。陽極端子はDCエネル
ギー源に接続され、これにより鉄筋コンクリート構造内
の電流を停止したり、あるいは逆向きに流そうとするも
のである。アスファルト材料はいくらかの炭素材料を含
んでもよい。鉄筋コンクリートを保護するためには、ア
スファルト材料はコンクリート上に2〜4インチ(5〜
10cm)の厚さに施される。アスァルト材料を使用する場
合の問題または欠点は、鉄筋コンクリート構造物に相当
な重量を付加するすることと、凍結−融解サイクルによ
り劣化することである。また、構造物の鉛直面及び下面
にアスファルト材料を適用することは不可能でないとし
ても著しく困難である。さらに、設置のコストが高い。
鉄筋コンクリート構造物を陰極保護する第2の方法
は、床に多数の溝を切り、白金被覆ニオブ、チタンまた
はタンタル陽極線を炭素充填グラウトに埋めて、このグ
ラウトを溝に配置する方法である。この場合も、DC電源
によって電流を流して、陽極領域から陰極領域への電流
を停止したりまた逆向きに流したりして、鉄筋コンクリ
ート構造物の腐食を防止するものである。
これら2つの陰極保護法は、鉄筋コンクリート構造物
の水平面に容易に適用することが出来るが、しかし鉄筋
コンクリート構造物の鉛直面または下面に実際に適用す
ることが出来ない。設置コストが高価である。
金属構造物たとえば自動車、船体等の表面に保護塗膜
を施してこれらの構造物を腐食から保護することは知ら
れているが、これらの方法は普通第一非導電性または半
導電性塗膜を保護すべき金属表面に施し、次いで導電性
の第二オーバーコートを施すことからなる。2つの塗膜
を施す前に、表面を前処理するのが普通である。これら
の種類の陰極保護系は、米国特許第3,868,313号(1975
年2月25日付)、および米国特許第3,151,050号(1964
年9月29日付)に開示されている。これらの特許はいず
れも保護すべき金属に施される非導電性または半導電性
塗膜および導電性塗膜のオーバーコートの適用前に金属
を前処理することを教示している。米国特許第3,868,31
3号には、導電性塗膜は、エポキシ樹脂、塩素化ゴム、
天然ゴム、合成ゴムまたはポリ塩化ビニルの1つからな
る塗料ベースに50重量%までの元素状炭素を含ませたも
のからなることが教示されている。
しかしながら、前記米国特許に開示されているこれら
の陰極保護系は鉄筋コンクリート構造物の保護に使用す
るのに実用的でない。導電性塗膜を施す前に非導電性ま
たは半導電性塗膜でコンクリートをおおうことは実際的
でない。何となれば、コンクリート混合物中の電流の伝
導が止められないにしても大いに阻止されるからであ
る。その結果、系を賦勢するために電力の点で著しく高
価になる。さらに、これらの特許はコンクリート混合物
表面に塗膜を形成することを教示するものではなく、金
属表面に塗膜を形成することを教示するものである。金
属表面に塗布する前に、サンドブラスチング、グリッド
ブラスチングまたは他の機械的方法により金属表面を前
処理することをこれらの特許は教示している。この教示
は鉄筋コンクリート構造物の金属補強鋼に適用すること
が出来ない。何となれば、塗布すべき補強鋼の金属表面
を前処理するためには、補強鋼からコンクリートを除去
しなければならないからである。この方法は現存の鉄筋
コンクリート構造物に適用することが出来ない。最後
に、これらの特許のいずれも、鉄筋コンクリート構造物
は環境の温度・湿度条件に応じて水分を吸収・放出する
ということを考慮していない。その結果、これらの特許
に開示されている塗布組成物をコンクリート表面に塗布
したら、コンクリート構造物に入り込んだ水が局所的に
滞留し(閉じ込められる)、その結果、塗布組成物のコ
ンクリート表面からの剥離またはふくれによる分離が起
るであろう。コンクリート表面から塗膜の剥離によって
残される空隙は腐食力に非常に敏感である。
したがって、本発明の目的は、鉄筋コンクリート構造
物の全表面に容易に設置・適用出来る、鉄筋コンクリー
ト用陰極保護構造(以下「保護系」と称する。)を提供
することである。
本発明の他の目的は、鉄筋コンクリート構造物の外面
上に横たわる塗膜組成物を含みかつ水分の封じ込めによ
りふくれを起さずまたは前記表面から剥離しない陰極保
護系を提供することである。
本発明の他の目的は、塗膜を塗布する前にコンクリー
ト構造物の表面前処理を必要としない陰極保護系を提供
することである。
本発明の1つの側面によれば、補強鋼をコンクリート
混合物中に埋め込んだ鉄筋コンクリート構造物用の陰極
保護構造であって、陰極保護構造はコンクリート混合物
の外面に塗布された導電性塗布組成物層を含み、導電性
塗布組成物層は鉄筋コンクリート構造物中に水分が閉じ
込められることを防止する水分透過性結合剤と、該導電
性塗布組成物層に所定の導電性を持たせる所定量の導電
性充填剤を含んでなり、陰極保護構造は直流エネルギー
源を含み、直流エネルギー源の陽極が前記導電性塗布組
成物層に、陰極が補強鋼に接続されていることを特徴と
する鉄筋コンクリート構造物用の陰極保護構造が提供さ
れる。
系はさらに導電性塗布組成物上に施される装飾用透過
性塗膜たとえばアクリル塗料を含んでもよい。導電性塗
布組成物はコンクリート構造物の前処理を必要とするこ
となしにコンクリートの外面に直接塗布することが出来
る。導電性塗布組成物は0.125〜1.25mmの厚さで適用す
ることが出来る。系はさらにコンクリートの表面に設置
されかつ導電性塗布組成物で被覆される陽極接続手段を
含むことが出来る。陽極接続手段はDC電気エネルギー源
の陽端子に接続される。DC電気エネルギー源の陰端子は
補強鋼に接続される。
前記陰極保護系は、被覆されるのはコンクリート構造
物の外面であって補強鋼それ自体でなく、その結果、現
存の構造物に対して塗布型組成物の塗布が実用化される
という利点を有する。さらに、導電性組成物は、鉄筋コ
ンクリート構造物の水平面(上面)のほかに、その鉛直
面及び下面にも、導電性組成物の固形分に応じて、はけ
塗り、ロール塗りまたは吹付塗りなどで施すことができ
る利点を有する。従って、この導電性組成物は、従来技
術のアスファルト材料と異なり、鉄筋コンクリートの露
出全表面を完全に覆うことができる。また、この導電性
組成物は従来技術のアスファルト材料と比べて構造物の
重量を殆ど増加させない点でも有利である。
さらに、本発明の透過性結合剤によれば、塗膜のコン
クリート構造物に対する密着性が良好になり、また導電
性充填剤を塗膜(透過性結合剤)中に均一に分散させる
ことが可能になる利点を有する。従来は電極端子を取り
付けるためにアスファルト材料を用いているが、本発明
では、鉄筋コンクリート構造物の表面に導電性塗料を広
く塗布して、鉄筋コンクリート構造物の表面全体を陽極
として作用させて、保護効果を有意に高めることを可能
にするものである。そのため、塗布組成物は導電性にす
ることが必須であり、この目的で結合剤に導電性充填剤
を添加する。また、たとえば鉄筋コンクリート構造物の
表面を塗膜で広く覆っても、結合剤として透過性結合剤
を用いたことにより、水分塗膜を透過するので、コンク
リートが湿度および天候条件の変化に応じて水分を吸収
および放出できる利点を有する。
このように、透過性結合剤と導電性充填剤を含む導電
性組成物を用いることにより、従来のアスファルト材料
を用いる方法と比べて、簡易に、低コストで、実効的な
鉄筋の保護効果を得ることができ、応用性も高く、極め
て実用性の高い技術である。従来、このように導電性組
成物塗料を塗布して鉄筋コンクリート構造物の陰極保護
を行うことの簡易性、効果、経済性については全く認識
されていなかった。
任意の適当な樹脂を透過性結合剤として使用すること
が出来、特にアクリル樹脂を使用することが出来る。ア
クリルエマルジョン重合体またはアクリルラテックス塗
料を透過性結合剤として使用することが出来る。アクリ
ルラテックスは、メタクリル酸メチル、メタクリル酸ブ
チル、アクリル酸メチルおよびヘキシルアクリル酸2−
エチルおよび分子のエステル(OR)部分に同じ炭素部分
を有するアクリル酸エステルの1つから選ぶことが出来
る。アクリルラテックスはスチレンおよびアクリロニト
リル単量体をアクリル単量体と重合させたものの1つを
含んでいてもよい。
導電性塗布組成物は任意の適当な導電性充填剤を含
み、好ましくはグラファイト充填剤と元素状炭素充填剤
の組合せを含む。元素状炭素充填剤は、石油コークス、
冶金コークス、焼成石油コークス、よおび液体石油コー
クスの1つから選ぶことが出来る。グラファイト充填剤
はアセチレンブラックグラファイト、天然グラファイ
ト、およびフレークグラファイトからなる群の1つから
選ぶことが出来る。
乾燥したら、導電性塗布組成物は5〜40重量%の透過
性結合剤と50〜95重量%の導電性充填剤とからなるよう
に意図される。これは、8.5〜42Ω/m2/μm(厚さ)
〔2オーム/平方インチ/ミル(厚さ)〜100オーム/
平方インチ/ミル(厚さ)〕の抵抗率を有する乾燥導電
性塗布組成物を生じると考えられる。
元素状炭素充填剤は、乾燥した際全導電性組成物の50
〜85重量%をなし、グラファイト充填剤は乾燥した際全
導電性組成物の5〜45重量%をなすことが意図される。
好ましい導電性組成物は約46%の元素状炭素充填剤、
17%のグラファイト充填剤および18%のアクリル結合剤
を含む。
好ましい構成においては、界面活性剤が約1%添加さ
れる。界面活性剤の目的は、導電性塗布組成物をコンク
リートに適用する場合組成物の湿潤性を高めることであ
る。導電性塗布組成物は適当な溶剤、たとえば全組成物
の約15重量%のなす水溶剤に溶解したものである。水溶
剤はコンクリート構造物の外面に適用後導電性塗布組成
物が乾燥するにつれて組成物から蒸発する。
この導電性塗布組成物を鉄筋コンクリート構造物の外
壁に0.125〜1.25mm(5〜50ミル)の厚さで施し、そし
て乾燥導電性塗布組成物に5.4〜320mA/m2(0.5〜30ミリ
アンペア1平方フート)の直流を流すことにより、コン
クリート構造物の補強鋼の腐食が阻止された。
導電性塗布組成物は2つの製造製品の混合物から調製
される。第一の生成物は市場では米国、ミシシッピー
州、ハッティーズブルグのカソーディックエンジニアリ
ングカンパニーインコーポレーションより販売されてい
る「ロレスコ」タイプDWIと呼ばれている。この組成物
は市場でミシガン州、ポートヒューロンのエイクソンコ
ロイドカンパニーより販売されている「エレクトロダー
グ112」の呼ばれる塗布組成物と混合される。エレクト
ロダーグ112はアクリル結合剤および天然フレークグラ
ファイトからなる34重量%固形分を含有する。エレクト
ロダーグ112は水系溶剤であり、約36重量%の結合剤お
よび30重量%の水溶剤を含む。ロレスコタイプDWI埋め
戻し材は91.77重量%の元素状炭素を含む固体組成物で
ある。これら2つの組成物を混合すると、グラファイト
および元素状炭素は結合剤中に均一に分散される。
こうして、本発明のもう1つの側面によれば、鉄筋コ
ンクリート構造物の外部コンクリート構造物を覆って電
気エネルギーが導電性塗布組成物に流れた際に鉄筋コン
クリート構造物を腐食から保護するための導電性塗布組
成物であって、鉄筋コンクリート構造物中に水分が閉じ
込められることを防止する水分透過性結合剤と、導電性
塗布組成物に所定の導電性を持たせる所定量の導電性充
填剤を含むことを特徴とする鉄筋コンクリート構造物保
護用導電性塗布組成物が提供される。
例 1 等量のエレクトロダーグ112およびロレスコタイプDWI
を混合し、この混合物の全重量の約1%の界面活性剤を
添加してほぼ下記の重量%からなる溶液を得た。
元素状炭素充填剤 45.5% グラファイト充填剤 16.8% 透過性結合剤 17.8% 界面活性剤 1.0% 溶 剤 14.9% この導電性塗布組成物を鉄筋コンクリート構造物に10
ミルの厚さで塗布した場合、8.5Ω/m2/μm(厚さ)〔2
0オーム/平方/ミル(厚さ)〕の抵抗率を有し、0.5〜
30ミリアンペアの電流を塗膜に流した場合腐食が阻止さ
れた。この導電性塗布組成物は全炭素含量が62.3%およ
び78%(乾燥した際)であった。
例 2 2部のロレスコタイプDWIと1部のエレクトロダーグ1
12の混合物を混合し、次いで混合物に基づいて2重量%
の界面活性剤を添加することが出来る。この組成物は下
記の近似的重量%を有するであろう。
元素状炭素充填剤 60.2% グラファイト 11.1% 透過性結合剤 11.8% 界面活性剤 2.0% 溶 剤 9.8% この場合、導電性充填剤の全量は組成物の73.3重量%
または乾燥した際導電性組成物の86重量%に増加し、透
過性結合剤の重量%は導電性組成物の11.8%または乾燥
した際導電性組成物の14.2%に減少するであろう。これ
は5.5Ω/m2/μm(厚さ)〔15オーム/平方/ミル(厚
さ)〕程度の抵抗率を与えると考えられ、0.5ミリアン
ペアの電流を塗膜を流す場合腐食は阻止されるであろ
う。
例 3 1/2部のロレスコタイプDWIと1部のエレクトロダーグ
112を混合し、全導電性組成物に1重量%の界面活性剤
を添加することにより導電性塗布組成物を開発すること
が出来る。この導電性塗布組成物は下記の近似的重量%
を有するであろう。
元素状炭素充填剤 30.3% グラファイト充填剤 22.5% 透過性結合剤 23.8% 界面活性剤 1.0% 溶 剤 19.8% この導電性塗布組成物は全元素状炭素含量が組成物の
52.8重量%および乾燥した際組成物の71重量%、および
結合剤が組成物の23.8重量%および乾燥した際組成物の
32重量%であろう。この導電性塗布組成物は乾燥した際
125μm厚で320Ω/m2(5ミル厚で30オーム/平方)の
抵抗率を有し、32mA/m2(3ミリアンペア/平方フー
ト)の電流を乾燥塗膜に流した場合腐食を阻止するであ
ろう。
好ましい実施態様の説明 第1図において、鉄筋コンクリート構造物10が示され
る。鉄筋コンクリート構造物10は、補強された支持コン
クリート柱12、コンクリートビーム14およびガードレー
ル18を設けた上部床部16からなる。鉄筋コンクリート構
造物として橋、高架道路、駐車ガレージ、水槽、サイ
ロ、埠頭または他の適当な構造物が含まれることは理解
すべきである。
陽極接続線20が継ぎ箱22からコンクリート柱を横切っ
て延在している。陽極接続線20の電気接続は、継ぎ箱26
から導管24内を通っている導体によって与えられる。継
ぎ箱26は適当な導管28を介してコンクリートプラットホ
ーム31に保持された整流器30に接続されている。整流器
は所望ならコンクリート柱12または他の構造物に取り付
けることが出来ることを理解すべきである。整流器は導
電性塗布組成物に適当な電圧を印加して鉄筋コンクリー
ト構造物に対して組成物を導電性にし、腐食を阻止す
る。
コンクリート柱12は、補強鋼32を留めワイヤー34で結
んだものからなる。補強鋼はコンクリート36で取り囲ま
れている。陽極線20は鉄筋コンクリート柱12の外面を横
切って這わされており、そして本発明の導電性塗布組成
物でおおわれている。追加の継ぎ箱を38に設けて陽極線
たとえば線20がコンクリートビーム14の各々の下を通る
ようにする。鉄筋コンクリート構造物10の全体に、前述
したような本発明の導電性塗布組成物が塗布される。上
部床部分40には、アスファルト系耐摩耗性コースを被覆
してもよい。陽極線の配置および塗膜の厚さは保護すべ
き構造物により決まるであろう。
第2図において、陽極線20を継ぎ箱22に接続し、キャ
ップ型コネクター26によって導管24内を走らせることが
出来る方法が示される。
第3図において、整流器の出力を制御するために参照
電極42が配置される。
第4図において、補強鋼は継ぎ箱22における接続によ
り整流器の負極線41に接続される。第4図において、電
気的接続はテルミット溶接法によってなされる。電線は
コンクリートの表面を貫通して這わされ、穴にはセメン
ト質グラウト43が充填される。
第5図において、コンクリート構造物10の上に横たわ
る本発明の導電性塗布組成物44およびその上に設けられ
る装飾用トップコート46が示される。
第6図において、継ぎ箱を使用しないようにした陽極
線20の接続が示される。これは別の設計であり、線間の
接触は線上に導電性塗布組成物を設けることにより維持
される。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の陰極保護系が適用された鉄筋コンク
リート構造物の立面図;第2図はコンクリート構造物に
接着剤で結合している陽極接続手段またはストリップを
示す拡大断面図;第3図は補強鋼に対する陰極ケーブル
の接続を示す拡大断面図;第4図は補強鋼に対する陰極
ケーブルの他の接続を示す拡大断面図;第5図はコンク
リート構造物に接着剤で連結されかつ本発明の導電性塗
膜で被覆されたストリップの陽極接続手段を示す断面
図;第6図は継ぎ箱を使用しない1つまたはそれ以上の
陽極接続手段の接続を示す断面図である。 10……鉄筋コンクリート構造物、 12……コンクリート柱、 14……コンクリートビーム、 16……上部床部分、 18……ガードレール、 20……ストリップまたは線、 22……継ぎ箱、24……導管、 26……キャップ型コネクター、28……導管、 30……整流器、 31……コンクリートプラットホーム、 34……線、36……コンクリート、 38……継ぎ箱、40……上部床部分、 41……負極線、42……参照電極、 43……グラウト、44……塗膜。

Claims (21)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】補強鋼をコンクリート混合物中に埋め込ん
    だ鉄筋コンクリート構造物用の陰極保護構造であって、 前記陰極保護構造はコンクリート混合物の外面に塗布さ
    れた導電性塗布組成物層を含み、該導電性塗布組成物層
    は鉄筋コンクリート構造物中に水分が閉じ込められるこ
    とを防止する水分透過性結合剤と、該導電性塗布組成物
    層に所定の導電性を持たせる所定量の導電性充填剤を含
    んでなり、 前記陰極保護構造は直流エネルギー源を含み、該直流エ
    ネルギー源の陽極が前記導電性塗布組成物層に、陰極が
    前記補強鋼に接続されていることを特徴とする鉄筋コン
    クリート構造物用陰極保護構造。
  2. 【請求項2】前記鉄筋コンクリート構造物の外面に導電
    性塗布組成物を塗布する前に該鉄筋コンクリートの表面
    を前処理していない、特許請求の範囲第1項に記載の鉄
    筋コンクリート構造物用陰極保護構造。
  3. 【請求項3】前記導電性塗布組成物が0.125〜1.25mm
    (5〜50ミル)の厚さで塗布される、特許請求の範囲第
    1項に記載の鉄筋コンクリート構造物用陰極保護構造。
  4. 【請求項4】陽極接続手段がコンクリートの表面に設置
    されそして前記導電性塗布組成物で被覆され、前記陽極
    接続手段は前記DC電気エネルギー源の陽端子に接続さ
    れ、そして前記DC電気エネルギー源の陰端子は補強鋼に
    接続される、特許請求の範囲第3項に記載の鉄筋コンク
    リート構造物用陰極保護構造。
  5. 【請求項5】前記導電性充填剤が元素状炭素充填剤とグ
    ラファイト充填剤の混合物からなる、特許請求の範囲第
    1項に記載の鉄筋コンクリート構造物用陰極保護構造。
  6. 【請求項6】前記元素状炭素充填剤が、石油コークス、
    冶金コークス、焼成石油コークス、および液体石油コー
    クス(fluid petroleum coke)からなる群より選ばれ
    る、特許請求の範囲第5項に記載の鉄筋コンクリート構
    造物用陰極保護構造。
  7. 【請求項7】前記グラファイト充填剤が、アセチレンブ
    ラックグラファイト、天然グラファイトおよびフレーク
    グラファイトからなる群より選ばれる、特許請求の範囲
    第6項に記載の鉄筋コンクリート構造物用陰極保護構
    造。
  8. 【請求項8】前記導電性塗布組成物が下記の近似的重量
    %からなる、特許請求の範囲第1又は5項に記載の鉄筋
    コンクリート構造物用陰極保護構造: 元素状炭素充填剤 30〜60% グラファイト充填剤 11〜23% 透過性結合剤 11〜24% 溶 剤 10〜20%
  9. 【請求項9】前記透過性結合剤がアクリルラテックスお
    よびアクリルエマルジョンの1種である、特許請求の範
    囲第1項に記載の鉄筋コンクリート構造物用陰極保護構
    造。
  10. 【請求項10】前記導電性塗布組成物が塗料組成物であ
    る、特許請求の範囲第9項に記載の鉄筋コンクリート構
    造物用陰極保護構造。
  11. 【請求項11】前記導電性塗布組成物が約4.2Ω/m2
    m(厚さ)〔約10オーム/平方インチ/ミル(厚さ)〕
    の抵抗率を有する、特許請求の範囲第5項に記載の鉄筋
    コンクリート構造物用陰極保護構造。
  12. 【請求項12】鉄筋コンクリート構造物の外部コンクリ
    ート構造物を覆って電気エネルギーが導電性塗布組成物
    に流れた際に鉄筋コンクリート構造物を腐食から保護す
    るための導電性塗布組成物であって、鉄筋コンクリート
    構造物中に水分が閉じ込められることを防止する水分透
    過性結合剤と、導電性塗布組成物に所定の導電性を持た
    せる所定量の導電性充填剤を含むことを特徴とする鉄筋
    コンクリート構造物保護用導電性塗布組成物。
  13. 【請求項13】前記導電性充填剤が元素状炭素充填剤と
    グラファイト充填剤との混合物を含む、特許請求の範囲
    第12項に記載の導電性塗布組成物。
  14. 【請求項14】前記元素状炭素充填剤とグラファイト充
    填剤の含有が乾燥時の塗布組成物の約50〜約95重量%で
    ある、特許請求の範囲第13項に記載の導電性塗布組成
    物。
  15. 【請求項15】鉄筋コンクリート構造物の外部コンクリ
    ート表面をおおいかつ電気エネルギーが導電性塗布組成
    物に流れた際に鉄筋コンクリート構造物を腐食から保護
    するのに適した導電性塗布組成物であって、乾燥時およ
    び前記コンクリート表面に塗布された際に5〜40重量%
    の透過性結合剤、ここで結合剤は水分を透過して鉄筋コ
    ンクリート構造物中に水分が捕獲されるのを防止するも
    のであり、および50〜95重量%の導電性充填剤、ここで
    導電性充填剤は元素状炭素充填剤とグラファイト充填剤
    との混合物からなり、それによって導電性塗布組成物は
    4.2〜42Ω/m2/μm(厚さ)〔10〜100オーム/平方イン
    チ/ミル(厚さ)〕の抵抗率が与えられる、を含む、特
    許請求の範囲第12項記載の導電性塗布組成物。
  16. 【請求項16】前記元素状炭素充填剤が、石油コーク
    ス、冶金コークス、焼成石油コークスおよび液体石油コ
    ークスからなる群より選ばれる、特許請求の範囲第15項
    に記載の導電性塗布組成物。
  17. 【請求項17】前記グラファイト充填剤が、アセチレン
    ブラックグラファイト、天然グラファイトおよびフレー
    クグラファイトからなる群より選ばれる、特許請求の範
    囲第15項に記載の導電性塗布組成物。
  18. 【請求項18】前記コンクリート表面に塗布する前の前
    記導電性塗布組成物が下記の近似的重量%からなる、特
    許請求の範囲第15項に記載の導電性塗布組成物: 元素状炭素充填剤 30〜60% グラファイト充填剤 11〜23% 透過性結合剤 11〜24% 溶 剤 10〜20%
  19. 【請求項19】前記透過性結合剤がアクリルエマルジョ
    ンおよびアクリルラテックスの1種である、特許請求の
    範囲第15項に記載の導電性塗布組成物。
  20. 【請求項20】前記導電性塗布組成物が塗料組成物であ
    る、特許請求の範囲第19項に記載の導電性塗布組成物。
  21. 【請求項21】前記導電性塗布組成物が6.4〜12.7Ω/m2
    /μm(厚さ)〔15〜30オーム/平方インチ/ミル(厚
    さ)〕の抵抗率を有する、特許請求の範囲第18項に記載
    の導電性塗布組成物。
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