JP2533384Y2 - オッターボード - Google Patents

オッターボード

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JP2533384Y2
JP2533384Y2 JP9887491U JP9887491U JP2533384Y2 JP 2533384 Y2 JP2533384 Y2 JP 2533384Y2 JP 9887491 U JP9887491 U JP 9887491U JP 9887491 U JP9887491 U JP 9887491U JP 2533384 Y2 JP2533384 Y2 JP 2533384Y2
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勤 福島
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Nichimo Co Ltd
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Nichimo Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ボード部材の展開幅を
調整することにより引き網の拡網力を自由に調節可能な
軽量のオッターボードに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、引き網の網口の拡開は大重量で
定型のオッターボードを介して行なわれている。すなわ
ち、船より引き出された2本のワープの先端にそれぞれ
オッターボードが取り付けられ、各オッターボードにそ
れぞれオッターペンネントおよびハンドロープ、網ペン
ネントを介して引き網の両袖網部が連結されている。網
口の拡開幅を調整するためには前記オッターボードの対
水迎角を変化させ、受ける水流の強さを調整することが
必要である。そのために漁具を揚網し、ブラケット角
度、オッターボードペンネントの調整等をしなければな
らない。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、従来のオッタ
ーボードは大きな形状と大重量を有し、そのために網口
の拡開幅を調整するために船上に引き揚げたり、降ろす
作業が大変であり、また、船上におけるオッターペンネ
ント等の調整作業も非常に困難なものであり、熟練を要
するものであった。
【0004】本考案はこれらの点に鑑みてなされたもの
であり、漁業目的に応じて引き網の網口の拡開幅を簡単
な操作で適正に調整することができ、船の燃費も低減す
ることができ、取扱いも容易な軽量のオッターボードを
提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1に記載の本考案のオッターボードは、複葉
のボード部材によって形成されているオッターボードに
おいて、前記複葉のボード部材の内の少なくとも最外側
のボード部材が可撓性部材によって形成されていること
を特徴とする。
【0006】また、請求項2に記載の本考案のオッター
ボードは、可撓性部材は展張幅を調整自在に形成されて
いることを特徴とする。
【0007】
【作用】請求項1に記載の本考案のオッターボードによ
れば、複葉のボード部材の内の少なくとも最外側のボー
ド部材が可撓性部材によって形成されているのでオッタ
ーボード全体の重量が軽量化される。
【0008】請求項2に記載の本考案のオッターボード
によれば、ロール状に巻回されて格納されている可撓性
部材製のボード部材を必要長さだけ繰り出したり、アコ
ーデオンカーテン状のボード部材を同様に必要長さだけ
展張させて、その端部を固定してボード状に開閉させる
ことによって、受ける水流の強さの調節がなされ、オッ
ターボード全体としての拡網力が変化され、これにより
引き網は網口の拡開幅を調整される。
【0009】
【実施例】以下、本考案の実施例を図1から図5につい
て説明する。
【0010】図1から図4は本考案の一実施例を示し、
オッターボードを複葉に形成したものである。
【0011】本実施例のオッターボード1は、外側と内
側の2枚のボード部材2、2をもつ複葉に形成されてい
る。各ボード部材2、2はそれぞれ上部と下部との2枚
のボード部材2a、2b、2c、2dをもって形成され
ている。このうち内側のボード部材2c、2dはアルミ
ニウム等の軽金属で内面が凹入するようにして湾曲形成
されており、外側のボード部材2a、2bはキャンバス
地、布地、シート類等の可撓性部材によって形成されて
いる。さらに説明すると、オッターボード1は踏部材3
と天板6とを四隅に配置した柱部材5a、5b、5c、
5dによって強固に固着して連結されている。各柱部材
5a、5b、5c、5dの中間高さ位置には、2枚の中
間連結部材4a、4bが水平方向に平行にして固着され
ている。各中間連結部材4a、4bの幅方向端縁部間に
は各ボード部材と同様に弯曲した中間盲部材4c、4c
が固着されている。そして各中間盲部材4cの上下部分
に4枚のボード部材2a、2b、2c、2dがそれぞれ
配設されている。可撓性部材製の外側のボード部材2
a、2bは両柱部材5a、5b間に展張幅を調整自在に
して配設されている。一方の外側のボード部材2aにつ
いて説明すると、外側の前方の柱部材5aは中空とされ
ており、内部に外側のボード部材2aを巻回した巻回軸
9が回動自在に装着されている。また、柱部材5aの後
面部分には外側のボード部材2aの巻き出し口となる長
孔7が開設されている。外側のボード部材2aは、適当
な大きさの可撓性部材の端部8aを巻回軸9の適当箇所
に固着させ、長孔7から繰り出されている他端部8bの
ループ部には、巻き取りや開閉時のストッパとなるロッ
ド状の固定具10が挿通されている。この固定具10は
長孔7より長く、その上下端部には開閉状態で外側ボー
ド部材2aを固定させるボルト、ナット等の繋止具11
が挿通される貫通孔12が穿設されている。底部の踏部
材3、水平方向に配置された天板6および中間連結部材
4a、4bの外側端部には、前記外側ボード部材2a、
2bを外側に突出して弯曲するように案内する断面略コ
字形のガイドレール13が設けられている。各ガイドレ
ール13の横壁13aには適当間隔に外側ボード部材2
aに挿通された固定具10を固定させるためのボルト、
ナット等の繋止具11が挿通される貫通孔12が同様に
して穿設されている。また、踏部材3は前方を上方に弯
曲させられている。前記柱部材5aの上部には、巻回軸
9の回転を必要に応じて阻止する止め具14が設けられ
ており、また2枚の中間連結部材4a、4bの前方端部
分の幅方向中央部分には、船から繰出されたワープを連
結するためのワープ連結部材15が鉛直軸回りに回動自
在とされている。
【0012】次に、本実施例の作用を説明する。
【0013】本実施例におけるオッターボード1は、拡
網力調整手段として、外側のボード部材2a、2bの展
開幅を調整することで水流を受けるボード部材2a、2
bの面積を変化させ、受ける水流の抵抗を調整させるよ
うにしている。
【0014】本実施例においては、オッターボード1の
拡網力は外側のボード部材2a、2bの展張面積に比例
して大きくなり、その最大値から最小値までの間を自由
に調整される。
【0015】そこで、本実施例においては、まず、船上
でオッターボード1の外側のボード部材2a、2bを固
定軸5aの長孔7より巻き出し、ガイドレール13に案
内させつつ必要幅まで引き出して、固定具10の貫通孔
12とガイドレール13の貫通孔12とを合わせて、ボ
ルト、ナット等の繋止具11で上下を繋止させて展張す
る。また、この時点で巻回軸9も止め具14によって回
転を阻止させて、更なるボード部材2a、2bの繰出し
を阻止させる。この状態でオッターボード1は、図5に
示すように、引き網20と一緒に水中に投網される。
【0016】この操業時においては、船から繰り出され
たワープ16は、ワープ連結具15に繰り出し端を固着
されており、オッターボード1には、オッターペンネン
ト17、ハンドロープ18および網ペンネント19等を
介して引き網20が連結されている。そして、各オッタ
ーボード1は、各外側のボード部材2a、2bの展調幅
に応じた開網力により、引き網20の網口を開口させ
る。
【0017】このように本実施例においては、ボード部
材2a、2bの展張幅を調整することにより、極めて簡
単に、自由に拡網力を変更することができる。しかも、
一部のボード部材に可撓性部材を用いたことでオッター
ボード1全体の重量を軽量化できるので、船上への揚げ
降ろしも簡単で作業も安全かつ容易になり、船の燃費も
良くなる。
【0018】なお、本考案は前記実施例に限定されるも
のではなく、必要に応じて変更することができる。外側
のボード部材2a、2bに加えて、内側のボード部材2
c、2dをも可撓性部材によって形成するようにしても
良い。また、可撓性部材製のボード部材の展張幅の調整
は前記実施例のものに限られず、例えばアコーディオン
カーテンのようにして、ボード部材の展張幅を調整する
ようにしてもよい。
【0019】
【考案の効果】このように本考案のオッターボードは構
成され作用するものであるから、展張幅を調整自在とし
た可撓性部材製のボード部材を少なくとも一部に用いる
ことによって、拡網力を可変自在とするとともに、オッ
ターボードは軽量化され、よって取扱いが容易になる。
しかも、ボード部材の簡単な展張幅の調節で漁業目的に
応じて引き網の網口の拡開幅を適正に調整することがで
き、船の燃費も低減することができる等の効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のオッターボードの1実施例を示す全体
斜視図
【図2】本考案のオッターボードの1実施例の外側のボ
ード部材の構成を示す部分拡大図
【図3】本考案のオッターボードの1実施例のガイドレ
ール部分を示す部分拡大図
【図4】図1のIV−IV線に沿った断面図
【図5】本考案のオッターボードを用いた操業状態を示
す説明図
【符号の説明】
1 オッターボード 2a、2b 外側のボード部材 2c、2d 内側のボード部材 4a、4b 中間連結部材 9 巻回軸 10 固定具 13 ガイドレール

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複葉のボード部材によって形成されてい
    るオッターボードにおいて、前記複葉のボード部材の内
    の少なくとも最外側のボード部材が可撓性部材によって
    形成されていることを特徴とするオッターボード。
  2. 【請求項2】 可撓性部材は展張幅を調整自在に形成さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載のオッターボ
    ード。
JP9887491U 1991-11-29 1991-11-29 オッターボード Expired - Lifetime JP2533384Y2 (ja)

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JPH0546273U JPH0546273U (ja) 1993-06-22
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GB201811369D0 (en) * 2018-07-11 2018-08-29 Josafatsson Atli Mar A spreading device

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