JP2528773B2 - コンパス - Google Patents

コンパス

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JP2528773B2
JP2528773B2 JP4179133A JP17913392A JP2528773B2 JP 2528773 B2 JP2528773 B2 JP 2528773B2 JP 4179133 A JP4179133 A JP 4179133A JP 17913392 A JP17913392 A JP 17913392A JP 2528773 B2 JP2528773 B2 JP 2528773B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、学習用,製図用に使
用されるコンパスに関する。
【0002】
【従来の技術】現在広く使用されているコンパスは、図
3に示すように、ほぼ等長の2本の脚1,2と、つまみ
3とから構成され、一端を共通の支点4に軸支されてい
る。そして脚1の他端には刺針5が、脚2の他端には鉛
筆又は鉛筆芯のような筆記具6が取り付けられ、両脚
1,2を支点4を中心として開閉するものであって、脚
2端の刺針5を紙を刺し通して製図板等に刺し、つまみ
3を把持し、脚1を軸にしてつまみ3を回動し、脚2端
の筆記具6により紙面に円を画くものである。
【0003】このような従来のコンパスは、両脚1,2
の長さがほぼ等しいため、最初、紙面に対し脚1を垂直
に置き、刺針5を紙及び製図板に刺し通したとしても、
円を画く際、脚1,2は何れも紙面に対し傾斜状態に置
かれ、その傾斜は画くべき円の半径が大きくなればなる
程大きくなる。そのため当初、紙面に垂直に刺された刺
針5は、円を画く際、紙面に斜めに刺された状態とな
り、然もつまみが回動されるに従って紙及び製図板等を
逆円錘形に刳り、紙を損傷し、製図板等の表面を損傷す
る結果となる。
【0004】又、針を刺すべき製図板等の板面が硬いと
きは、針を刺し通し難いため、円を画く際、針が板面を
滑って紙を損傷するし、反対に軟らかいときは針が深く
突き刺さって板面を逆円錘形に大きく刳り、紙面に大き
な針穴を形成するなどの障害をもたらす。更に円を画く
際、支点4は刺針5と筆記具6を結ぶ線、即ち画こうと
する円の半径の中点直上に位置することとなるから、作
図時のつまみ自体の軌跡を見ると、つまみは円運動しな
がら円を画くことになり、紙面に向け上方から力を加え
ながらつまみを回動したときに、脚1と脚2の間隔が次
第に拡がって円が画けないようなことがあった。このよ
うな状態は、脚1,2の途中に支点を設け、脚を屈曲自
在としたコンパスにおいて、脚を曲げて使用した際にも
見られる現象である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、旋回支軸と
筆記具とを共に紙面に対し垂直に置き、所望の半径の円
を自由に画くことのできるコンパスを得ることを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】延長線上で互いに直交す
る横方向の腕杆と縦方向の腕杆のそれぞれに、延長線上
で互いに直交するスリットを有し、且つ前記縦方向の腕
杆の直交側と反対方向の延長線上に筆記具の取付部を形
成した第一脚体と、前記第一脚体の縦方向の腕杆と等し
い長さを有し、長さ方向にスリットを備え、その一端は
連結杆を介して第一脚体の直交部と連結し、他端は筆記
具の下端取付部を形成し、前記第一脚体の縦方向の腕杆
と平行関係に置かれた第二脚体と、一端につまみと、そ
の下方に固定具と他端に刺針を備え、該固定具と刺針の
間に長さ方向に延びるスリットとを設けた旋回支軸とか
らなり、前記横方向のスリットを旋回支軸上の固定具に
係合し、且つ第一脚体における縦方向のスリットと旋回
支軸のスリットとの間、及び第二脚体のスリットと旋回
支軸のスリット間にはそれぞれ摺動子を嵌挿し、脚体と
旋回支軸とを係合すると共に各摺動子を連結杆で連結し
た。
【0007】
【作用】この発明のコンパスは、固定具とスリットの直
交点との間隔を調整して刺針と筆記具先端の間隔を所望
の半径と一致せしめ、固定具を締めるという1回の操作
により旋回支軸及び筆記具を紙面に対し垂直に立てたま
ま所望の半径の円を画くことができる。
【0008】
【実施例】図1,図2と共にこの発明のコンパスの実施
例を説明する。
【0009】本発明のコンパスは、横方向の腕杆10と
縦方向の腕杆11上に延長線上で互いに直交するスリッ
ト12,13を設け、且つスリット13の直交側と反対
方向の延長線上に筆記具14の上端取付部15を形成し
た第一脚体16と、前記腕杆11と等しい長さを有し、
長さ方向にスリット17を備え、一端は連結杆18を介
して第一腕杆16の直交部19と連結し、他端は前記筆
記具14の下端取付部20を形成した腕杆21からなる
第二脚体22、及び一端につまみ23とその下方に固定
具24を、更にその下方に長さ方向にスリット25を有
し、他端に刺針26を有する旋回支軸27とからなり、
前記横方向の腕杆10のスリット12は旋回支軸27上
の固定具24に係合し、該固定具24は旋回支軸27へ
のネジ込みにより第一脚体16を旋回支軸27に固定す
る構成とされている。
【0010】又、第一脚体16の直交部19と、腕杆2
1の一端部を連結する連結杆18の各支点28,29の
間隔は、筆記具14の上端取付部15の支点30と下端
取付部20の支点31との間隔に等しく、然も縦方向の
腕杆11のスリット13と旋回支軸27のスリット25
には、双方のスリット内を摺動する共通の摺動子32を
嵌挿して第一脚体16と旋回支軸27とを係合し、同様
に第二脚体22のスリット17と旋回支軸27のスリッ
ト25には双方のスリット内を摺動する共通の摺動子3
3を嵌挿して第二脚体22と旋回支軸27とを係合する
と共に、両摺動子32,33には連結杆18と同一の連
結杆34が嵌着されている。35は例えば鉛筆のような
筆記具14の芯部材である。
【0011】今、旋回支軸27上の固定具24を第一脚
体16の横方向の腕杆10のスリット12に沿って移動
させると、第二脚体22の腕杆21は第一脚体16の縦
方向の腕杆11と平行移動し、縦方向の腕杆11の先端
の筆記具14は、旋回支軸27と平行関係を保ちながら
摺動子32,33を支点として旋回支軸27端の刺針2
6から離れたり近付いたりするから、固定具24とスリ
ットの直交点19との間隔を調整して刺針26と筆記具
14との間隔を画こうとする円の半径に等しくし、固定
具24を回動して第一脚体16と旋回支軸27を固定
し、旋回支軸27端の刺針26を紙面に垂直に刺し通す
と、筆記具14先端も紙面に垂直の状態で接触するか
ら、つまみ23を回転すれば直ちに紙面に完全な円を画
くことができる。
【0012】即ち、本発明のコンパスにおいては、筆記
具14の支点30,31の間隔と、連結杆18の支点2
8,29の間隔及び連結杆34に係止された摺動子3
2,33の間隔が相等しく、且つ第一脚体16の縦方向
の腕杆11と第二脚体22の腕杆21とはその長さが等
しいことから、支点28,29,摺動子32,33が形
成する平行四辺形と、摺動子32,33,支点31,3
0が形成する平行四辺形は常に相似となり、然も図1に
示すように固定点24と支点30とを結ぶ仮想線をA,
支点30と旋回支軸27とを結びかつ旋回支軸27と直
交する仮想線Bとし、該直交点を36としたときに、固
定点24,支点30,直交点19を結ぶ三角形と、固定
点24,支点30,直交点36を結ぶ三角形とは、仮想
線Aが共通で第一脚体16の縦方向の腕杆11と、旋回
支軸27上の固定点24と直交点36との間隔とが相等
しく、直交点19,36の角度は90度であるから、前
記2つの三角形は互いに相等しい直角三角形となる。
の結果固定具24と直交点19との間隔をLとすると、
該Lと仮想線Bとの間には常に L=B の関係式が成立する。 従って今、Lを画こうとする円の
半径と一致せしめれば、Bは該半径に一致し、旋回支軸
27を底面に垂直に立てれば筆記具先端は常に底面に垂
直に接触し、所望の円を容易に画くことができる。 従っ
て、横方向の腕杆10上のスリット12に沿って画こう
とする円の半径を示す目盛を施しておくと調整に便利で
ある。
【0013】尚、摺動子32は、平常は第一脚体16の
縦方向のスリット13と旋回支軸27のスリット25と
を同時に摺動するよう構成されているが、固定具24を
横方向のスリット12に沿って移動させ、筆記具14と
旋回支軸27端の刺針26との間隔を、画こうとする円
の半径と等しくした後、該摺動子32をその位置で固定
するように構成すると第一脚体16と旋回支軸27の固
定部が2箇所となるため、使用の際、第一脚体16と旋
回支軸27の結合が安定して更に有効である。
【0014】又、摺動子32に代え、第二脚体22と旋
回支軸27とを摺動子33により固定するようにしても
良く、更には固定具24と摺動子32,33の3箇所で
固定するようにしても良い。更に又、第一脚体16の横
方向のスリット12に沿い目盛を施して、コンパスをセ
ットする際に便ならしめることもできる。
【0015】
【発明の効果】以上詳細に述べた通り、この発明のコン
パスは、延長線上で互いに直交する横方向の腕杆と縦方
向の腕杆のそれぞれに、延長線上で互いに直交するスリ
ットを有し、且つ前記縦方向の腕杆の直交側と反対方向
の延長線上に筆記具の取付部を形成した第一脚体と、前
記第一脚体の縦方向の腕杆と等しい長さを有し、長さ方
向にスリットを備え、その一端は連結杆を介して第一脚
体の直交部と連結し、他端は筆記具の下端取付部を形成
し、前記第一脚体の縦方向の腕杆と平行関係に置かれた
第二脚体と、一端につまみと、その下方に固定具と他端
に刺針を備え、該固定具と刺針の間に長さ方向に延びる
スリットとを設けた旋回支軸とからなり、前記横方向の
スリットを旋回支軸上の固定具に係合し、且つ第一脚体
における縦方向のスリットと旋回支軸のスリットとの
間、及び第二脚体のスリットと旋回支軸のスリット間に
はそれぞれ摺動子を嵌挿し、脚体と旋回支軸とを係合す
ると共に各摺動子を連結杆で連結してなるものであるか
ら、固定具とスリットの直交点との間隔を調整して刺針
と筆記具先端の間隔を所望の半径と一致せしめ、固定具
を締めるという1回の操作により、旋回支軸並びに筆記
具を紙面に対し常に垂直に立てたまま求める半径の円を
画くことができるのである。
【0016】即ち今、所望の半径の円を画くために固定
具を緩め、固定具と横方向スリットの直交点との間隔を
拡げる方向に移動すると、第一脚体並びに第二脚体の摺
動子は各脚体の縦方向のスリット及び旋回支軸のスリッ
ト中を同時に上昇する。その結果、スリットの直交点の
支点,第二脚体端の支点,及び第一脚体の摺動子,第二
脚体の摺動子が形成する四辺形と、第一脚体の摺動子,
第二脚体の摺動子,及び筆記具上端部の支点,筆記具下
端部の支点が形成する四辺形は常に互いに相似する平行
四辺形を形成し、且つ固定具とスリットの直交点及び第
一脚体の摺動子から形成される三角形と、刺針と筆記具
及び第二脚体の摺動子から形成される三角形は常に互い
に相似する直角三角形を形成し、刺針と筆記具の間隔に
対する固定具と直交点の間隔の比が、摺動子と刺針端の
間隔に対する直交点と摺動子の間隔の比に等しい関係が
成立する。
【0017】従って、画こうとする円の半径如何よう
変化したとしても、固定具とスリットの直交点との間
隔を調整して刺針と筆記具先端の間隔を所望の半径と一
致せしめ、旋回支軸を紙面に垂直に立てれば筆記具先端
は常に紙面に垂直に接触し、その結果従来のように数度
にわたる調整を必要とせず、1回の調整によりそのまま
の状態で直ちに所望の円を画くことが可能となり、更に
従来のように刺針が斜めに突刺され、紙面や製図板等が
逆円錐形に刳られて損傷したり、大きな針穴を形成した
りすることもなく、又刺針が製図板等を滑って紙を損傷
したり、作図中に刺針と筆記具との間隔が拡がってしま
うようなことが防止され、紙や製図板等の損傷が激減す
る。そして、画こうとする円の半径如何にかかわらら
ず、旋回支軸を紙面に垂直に置く限り筆記具も又紙面に
垂直に保つことができ、その結果、旋回支軸端の刺針を
紙面に垂直に刺し、単につまみを一回転させることによ
って容易に任意の大きさの円を画くことができるのであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のコンパスの実施例を示す正面図であ
る。
【図2】同上部分断面左側面図である。
【図3】従来のコンパスの一例を示す正面図である。
【符号の説明】
3,23 つまみ 4,28,29,30,31 支点 5,26 刺針 6,14 筆記具 10,11,21 腕杆 12,13,17,25 スリット 16 第一脚体 18,34 連結杆 22 第二脚体 24 固定具 27 旋回支軸 32,33 摺動子

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 延長線上で互いに直交する横方向の腕杆
    と縦方向の腕杆のそれぞれに、延長線上で互いに直交す
    るスリットを有し、且つ前記縦方向の腕杆の直交側と反
    対方向の延長線上に筆記具の取付部を形成した第一脚体
    と、前記第一脚体の縦方向の腕杆と等しい長さを有し、
    長さ方向にスリットを備え、その一端は連結杆を介して
    第一脚体の直交部と連結し、他端は筆記具の下端取付部
    を形成し、前記第一脚体の縦方向の腕杆と平行関係に置
    かれた第二脚体と、一端につまみと、その下方に固定具
    と他端に刺針を備え、該固定具と刺針の間に長さ方向に
    延びるスリットとを設けた旋回支軸とからなり、前記横
    方向のスリットを旋回支軸上の固定具に係合し、且つ第
    一脚体における縦方向のスリットと旋回支軸のスリット
    との間、及び第二脚体のスリットと旋回支軸のスリット
    間にはそれぞれ摺動子を嵌挿し、脚体と旋回支軸とを係
    合すると共に各摺動子を連結杆で連結したことを特徴と
    するコンパス。
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