JP2528361Y2 - テーブル - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は、主として、幼児が車の
中で飲食したり、遊んだりするときに使用する折り畳み
自在のテーブルに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、天板部の下面に脚部を一体に有す
る構成の空気入りビニール製テーブルは知られている
が、これを車内へ持ち込んで使用するときには身体への
フイットが悪く安定性に欠け、また違和感もある等の不
都合がある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】本考案は上記の不都合
を解消する工夫および次のような工夫を施した新規のテ
ーブルを提供することを目的とする。 いろいろの態様で使用できるようにする工夫。 携帯し易くする工夫。 格納・包装し易くする工夫。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本考案に係わるテーブルは、送排気栓からの送気・排
気により膨縮する突縁を外周辺の上面に、同じく送排気
栓からの送気・排気により膨縮する左右１対の突起を左
右両側部の下面にそれぞれ備えた、有底の凹所を上面に
もつ軟質合成樹脂フィルム製の台体と、天面を硬質芯板
入り板状部とし且つ当該板状部の下面に送排気栓からの
送気・排気により膨縮する安定維持部を設けた、上記凹
所内に遊動しない状態および着脱可能の状態に嵌着して
使用するテーブル本体と、から構成されたものである。

【０００５】

【作用】本考案は上記のような構成であるので、次のよ
うにいろいろの態様で使用することができる。 (a) 車の中に座っている幼児または大人は、先ず図１〜
５および８に示すように突縁および両側の突起を膨張状
態とし、また安定維持部を膨張状態としたのちテーブル
本体を凹所内に嵌着し、この嵌着状態でヒザの上に左右
一対の突起が同ヒザの両側に位置する状態として載せ置
き、テーブル本体の上で飲食したり、遊んだりできる。 (b) 上記(a) において遊びに供する場合に遊戯具が下に
落ちる危険性があるとき、または飲食する場合に飲物が
外縁から濡れ出て衣服を汚してしまう危険性があるとき
等には安定維持部の空気を半分までまたは全部まで抜い
てテーブル本体の上面の高さを突縁よりも低くなし、よ
って上記危険性を回避することができる。 (c) 突起から空気を抜いて当該突起を押し潰し状態（他
は膨張状態である。）としたのち全体を芝布の上等の平
らな場所に置いて利用することができる。 (d) テーブル本体を凹所から取去して安定維持部から空
気を抜き去った状態とした場合には、当該テーブル本体
を単独で簡易トレーとして利用できる。 (e) テーブル本体を取去した状態の台体は車の中ではク
ッションや枕として利用できる。 (f) 安定維持部から空気を完全に抜いた潰し状態のテー
ブル本体に対して突縁および突起から空気を完全に抜い
た潰し状態の台体を纏着し、この纏着状態物を別途に用
意した携帯用袋に格納する使い方ができる。この格納の
場合にはテーブル本体が芯材として機能して頗る具合が
よい。

【０００６】

【考案の効果】本考案に係わるテーブルは、上記(a) で
述べたように、車内へ持ち込んで使用するときには左右
一対の突起をヒザの両側に位置させるようにしたので安
定性がよく違和感も少ないものであり、また上記(a) 〜
(f) に述べたようにいろいろの態様で使用できる利便の
効果があり、更に上記(f) に述べたようにテーブル本体
は芯材として格納、包装に利用でき当該格納、包装を容
易にするものである。

【０００７】

【実施例】図１〜７に示す第１実施例は、軟質の熱可塑
性合成樹脂フィルムを以て、送排気栓１からの送気・排
気により膨縮する中空突縁２を外周辺の上面に、同じく
送排気栓１からの送気・排気により膨縮する左右一対の
中空突起３、４を左右両側個所の下面にそれぞれ備え
た、有底の凹所５を上面にもつ台体６を構成し、またこ
れとは別個に軟質の熱可塑性合成樹脂フィルムを以て、
天面を硬質芯板７入り板状部８とし且つ当該板状部８の
下面に送排気栓９からの送気・排気により膨縮する中空
安定維持部１０をもつテーブル本体１１を構成し、この
テーブル本体１１を上記凹所５内に遊動しない状態およ
び着脱可能の状態に嵌着したものである。

【０００８】図８に示す第２実施例は、突縁２と突起
３、４とを非連通の構成とし、各々に送排気栓１、１２
を設けたものである。（上記(c) のような使用をなすと
きに適するものである。）

【０００９】尚、図中１４はコップ１５や缶入りジュー
スを立て置くときに利用する差立孔、１６は弁当、１７
は皿を示す。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１実施例を示す斜視図である。

【図２】同じく平面図である。

【図３】同じく一部切截正面図である。

【図４】図２Ａ−Ａ線に沿う断面図である。

【図５】図２Ｂ−Ｂ線に沿う断面図である。

【図６】テーブル本体を外した状態の斜視図である。

【図７】図６Ｃ−Ｃ線に沿う断面図である。

【図８】本考案の第２実施例を示す一部切截正面図であ
る。

【符号の説明】

１ 送排気栓 ２ 突縁 ３ 突起 ４ 突起 ５ 凹所 ６ 台体 ７ 芯板 ８ 板状部 ９ 送排気栓 １０ 安定維持部 １１ テーブル本体 １２ 送配気栓 １３ 芝布 １４ 差立孔 １５ コップ １６ 弁当 １７ 皿

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 送排気栓からの送気・排気により膨縮す
   る突縁を外周辺の上面に、同じく送排気栓からの送気・
   排気により膨縮する左右１対の突起を左右両側部の下面
   にそれぞれ備えた、有底の凹所を上面にもつ軟質合成樹
   脂フィルム製の台体と、天面を硬質芯板入り板状部とし
   且つ当該板状部の下面に送排気栓からの送気・排気によ
   り膨縮する安定維持部を設けた、上記凹所内に遊動しな
   い状態および着脱可能の状態に嵌着して使用するテーブ
   ル本体と、から構成されたことを特徴とするテーブル。