JP2527905B2 - 自由電子レ―ザ―光の発生装置及びそのレ―ザ―光によるエネルギ輸送システム - Google Patents

自由電子レ―ザ―光の発生装置及びそのレ―ザ―光によるエネルギ輸送システム

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JP2527905B2 JP5155446A JP15544693A JP2527905B2 JP 2527905 B2 JP2527905 B2 JP 2527905B2 JP 5155446 A JP5155446 A JP 5155446A JP 15544693 A JP15544693 A JP 15544693A JP 2527905 B2 JP2527905 B2 JP 2527905B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、地球外周の所定空間
に静止した人工衛星に設置した装置で太陽光のエネルギ
自由電子レーザー光に変換する自由電子レーザー光の
発生装置と、この装置により発生するレーザー光を地上
へ伝送してエネルギ源とするエネルギ輪送システムに関
する。
【0002】
【従来の技術】地球環境問題が重要視される中で、太陽
光発電はクリーンなエネルギ源として注目されており、
太陽電池による発電効率の向上をめざして種々の開発が
行なわれている。
【0003】一方、地球外周の所定空間に人工衛星を静
止させ、この衛星内に設置した装置によりマイクロ波を
発射し、これを地上で受信して電気エネルギに変換する
方法も例えば雑誌「日経サイエンス」別冊、特集宇宙科
学、1981年9月1日発行P127〜137、143
により提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た太陽光発電方式は天候の影響を受け易く、夜間は電力
供給ができなくなり、このため稼動率は実質的に日本に
おいては10%程度(ピークパワー時当)となる。
又、太陽光を受光する太陽電池の設置面積として大面積
が必要であり、エネルギ集中性も悪いという欠点があ
る。このためたとえ太陽電池コストが目標どおり100
〜200円/KWPまで下ったとしても主要エネルギ源
とはなり難い。
【0005】マイクロ波による発電方式は、エネルギの
指向性が悪く、かつ加熱等の効果で長距離での高密度エ
ネルギ輸送が困難である。又、仮りに地上で500万K
Wパワーの受信施設を設けるとすると、その施設面積は
径が10Km以上と極めて大規模となり、日本のような
状況ではコスト面からも地理的な面からもその実施には
大きな困難性がある。
【0006】これに対してレーザー光はエネルギの指向
性、集中性、直進性に優れ、エネルギの必要な地点へ小
面積でかつ高密度でエネルギを送ることができ、述上し
た他の方式に比して実用上多くの有利な点を有する。
【0007】しかし、レーザー光であればどんなもので
もよい訳ではなく、固体レーザー、ガスレーザーなどの
一般的なレーザー装置は、励起媒体によって決まる一定
波長のレーザー光しか発振しないため、宇宙空間から空
気中への伝送途中で減衰する割合が大きい場合があり、
高効率なレーザー光によるエネルギ輸送システムの確立
が所望されている。
【0008】この発明は、上述した従来の太陽エネルギ
を利用した発電システムの種々の問題点に留意して、静
止衛星内に太陽光から太陽電池により発電した電力で駆
動される自由電子レーザー光の発生装置と、これにより
発生される自由電子レーザー光を地上の受光装置へ送信
して高効率で高密度エネルギを地上まで輸送するエネル
ギ輸送システムを提供することを課題とする。
【0009】
【課題の解決手段】上記課題を解決する手段としてこの
発明は、カソードから放出される電子ビームを加速する
加速器と、この光速に近く加速された電子ビームを一対
のミラーから成る光共振器の間に置かれた周期的に電磁
場の向きが反転する磁界を形成する電磁場形成手段中に
導き、電子ビームの電磁場中での蛇行による相互作用に
より発生した電磁波を光共振器により増幅してレーザー
光を発生する自由電子レーザー発振部と、この発振部か
ら出た電子ビームを減速して電子ビームエネルギを回復
させる減速器とをその減速器から出た電子ビームが周回
経路により加速器へ戻るように設け、上記加速器と減速
器はそれぞれ太陽電池と、その一方の電極に接続され発
電により分極した一方の電極電圧で加速電界、又は減速
電界を生じさせる電極板とから成る自由電子レーザー発
生装置としたのである。そして上記自由電子レーザー発
生装置を用いて地球上へ宇宙空間から太陽エネルギを送
る手段として、地球外周の所定空間に静止した人工衛星
内に請求項1に記載の自由電子レーザー発生装置を設置
し、このレーザー発生装置の太陽電池と電極板から成る
加速器、減速器で電子ビームを加速、又は減速し、かつ
周期磁場のピッチ、磁場強度及び加速電界、減速限界を
適宜設定することにより大気中での伝送損失が最小とな
る波長帯を選択した自由電子レーザー光を発生させ、得
られた自由電子レーザー光を拡がり角度が所定範囲内で
大気中へ伝送し、地上又は空中の受光装置で受光してエ
ネルギを輸送することからなる自由電子レーザー光によ
るエネルギ輸送システムとしたのである。
【0010】
【0011】
【作用】上記の構成としたこの発明のエネルギ輸送シス
テムは、マイクロ波方式など他のエネルギ輸送システム
に比してはるかに高効率で高密度エネルギを地上に輸送
できる。そして、システム全体は原子力発電方式よりも
安いコストで十分実現できる。そのエネルギ輸送の概略
は以下の通りである。
【0012】まず、上述した自由電子レーザー光の発生
装置における自由電子レーザー光の発振効率は、図5の
レーザーシステムのパワー流れ図に示すように装置を構
成すると次のようになる。
【0013】
【数1】
【0014】上式により発振効率を求めると図6の
(a)、(b)のようになる。この場合、(a)、
(b)のグラフはそのηb やηOSC 、GL の値を種々に
変化させて求めたηL の2つの代表例を示すものであ
る。(a)においてηrecO=0.9とするとηL ≒0.
5となるのが分る。なお、ηOSC は発振器の効率、Gは
増幅器での利得である。R=(ηb ηext /ηOSC )・
Gである。
【0015】上記自由電子レーザー光の発生装置を用い
てエネルギ輸送する場合のコストについて検討すると次
の通りである。
【0016】レーザーエネルギ輸送による宇宙太陽エネ
ルギシステムを考える。このときパワーフローは図1の
ようになる。最終的に得られる電力Pは、 P=IS AηC ηL ηT ηR =IS Aη 1) で表される。ここでIS は地球近傍での太陽パワー密度
で、Aは太陽受光面積、ηC は太陽エネルギからレーザ
ー励起のための電力への変換効率、ηL はレーザーの効
率、ηT は伝送効率、ηR は受信効率である。η=ηC
ηL ηT ηR で全システム効率を示す。エネルギ変換に
は、太陽電池、熱電子発電、MHD発電等が考えられる
が、ここでは太陽電池を主として考える。このとき宇宙
太陽発電ステーションのコストCS はおおまかに、 CS =AMCP +ACm 2) と考えられる。ここでMは太陽電池システムの単位面積
当たりの平均重量であり、CP は単位重量当たりの宇宙
軌道への打ち上げのためのペイロードコストを表す。ま
たCm は太陽電池の実質的な単位面積当たりの製作コス
トである。これには太陽電池自体とその周辺機器、伝送
用レーザー、受信システムの製作費が含まれている。こ
れらは出力すなわち受光面積Aに一次元的に依存するも
のとして考えている。そのためAでくくられた形でここ
では表している。1)、2)式より最終的な電力コスト
(/KWh)は、
【0017】
【数2】
【0018】と表される。ここでfは単純化された装置
の初期資本コスト因子であり耐用年数τにもよるがf=
4〜5程度である。Rは稼動率を示す。f、R、τはそ
れぞれ相関関係があるが、ここでは詳しく議論せずに独
立したものと考える。
【0019】今、仮りに使用できる最終的な電力をP=
100万KWeと考える。太陽電池のηc =0.2とお
いてηL =0.5、ηT =0.9、ηR =06とおく
と、必要な太陽電池の面積A=1.8×107 2 とな
り、約4Km四方となる。またこのときのコストCP
8×104 yen/kgと考えm=0.03kg/
2、Cm =600yen/m2 、η=ηC ηL ηT η
R =0.2×0.5×0.9×0.6=0.027と
し、f=5、τ=5、R=0.9とおくとC=5yen
/KWhとなる。これは原子力の原価を下回る。
【0020】1kg当たりのペイロードコストはスペー
スシャトルで1,000,000円、アリアンロケット
で600,000円、また近い将来開発されるALSで
80,000円となっている。ペイロードコストがコス
トの上からは最大の課題である。現状ではアリアンで打
ち上げてCm =2000yen/m2 とすると120
yen/KWhとなる。その内の90%が打ち上げ費用
となる。太陽電池自体は700yen/KWpが現状で
あるが近い将来200yen/KWpとなる可能性があ
る。これを基として全システムはその2倍として計算し
ている。
【0021】これらのパラメータを表1にまとめる。C
m 、m,Cp 等をパラメータにとった場合の関係を図7
に示す。
【0022】
【表1】
【0023】以上から高効率でレーザー光を太陽光から
発振させこれを地上へ伝送してエネルギ輸送し得ること
が理解されるであろう。
【0024】
【実施例】以下、この発明の実施例について図面を参照
して説明する。図1はこの発明のエネルギ輸送システム
の概念図を示す。地球Eの外周の所定空間に人工衛星O
Bを静止させ、この人工衛星OB内にはレーザー発生装
置1を設ける。レーザー発生装置1は多数の太陽電池2
と自由電子レーザー発振装置(以下FELと略記する)
3とから成り、発振装置で発生したレーザー光を直接に
又は中継ステーション4を介して地上又は空中に設置し
た受光装置5へ伝送する。
【0025】上記レーザー発生装置1では、図2に示す
ように、複数の太陽電池2により電子ビームの加速器6
及び減速器7を構成し、かつウイグラー磁界を用いたF
EL3とレーザー増幅装置3’を備えている。
【0026】なお、図示省略しているが、レーザー発生
装置1は、電子ビーム(図中太線で示す)が周回する軌
道の経路に沿って設けられた加速器6、FEL3、減速
器7、加速器6、レーザー増幅器3’、及び減速器7か
ら成る1組のレーザー発生装置を所要の複数組備えたも
のから成る。
【0027】加速器6は、図2に示すように、多数の小
さな太陽電池を組合せて1つのユニット化した太陽電池
2を上記電子ビームの軌道を挟んで一対配置しかつこれ
を複数対軌道に沿って配設し、記号Aの拡大図に示すよ
うに、各太陽電池2の+極2aを電子ビームの進行方向
側とし、一対の太陽電池2、2の+極2a、2a同士間
に加速板6aを設けたものから成る。
【0028】FEL3は、図3(a)に示すような既に
周知の一般的なレーザー光を発生する装置であり、全反
射ミラー31と半透ミラー32の一対のミラー間にウイ
グラー磁石33を配置したものから成る。このFEL3
では、前段の線形加速器6で相対論的な光速に近い速度
に加速された電子ビーム(太線で示す)が、偏向磁石3
4、34によって軌道を曲げられて31と32のミラー
間に導入されると、磁石によって形成される電磁場の向
きが180°ずつ周期的に異なるように配置されたウイ
グラー磁石33の磁界内で蛇行される。
【0029】電子ビームが蛇行して進む間に、電子ビー
ムと電磁場との相互作用により発生する電磁波(光)の
作用で集群化(バンチ化)された電子ビームによって放
射光が放射され、これが一対のミラー31、32間を多
数回往復する間に増幅されてレーザー光として取り出さ
れる。以上が一般的なFELによるレーザー光の発生原
理である。
【0030】減速器7は、基本的には加速器6とほぼ同
じ構成であり、複数の太陽電池2を組合せたものから成
るが、加速器6とは電極の向きが反対でかつ加速板6a
に代えて減速板7a(図示省略)が一極側に設けられて
いる点が異なる。
【0031】減速器7では、電子ビームは減速板7aで
速度を減速する間に電界からのエネルギ補給を受けて電
子ビームのエネルギレベルが回復される。
【0032】その後、図2に示すように、減速器7を出
た電子ビームと光はそれぞれ偏向磁石8、ミラー9で進
行方向を180°反転され、もう1つの加速器6へ送り
込まれる。この加速器6では上記減速器の太陽電池2の
片側列のものが兼用され、加速板6aへ加速電圧を印加
するのに共用されている。
【0033】レーザー増幅器3’はFEL3の光共振器
である一対のミラー31、32が設けられていないウイ
グラー磁石33’のみから構成されている。
【0034】レーザー増幅3’では、その内部の同一軌
道上に導入されたレーザー光と電子ビームはウイグラー
磁石33’中で再び相互作用を受けてレーザー光の強度
が増幅された後、レーザー光はミラー35で反射されて
取り出され、電子ビームは偏向磁石34’、34’によ
り軌道を曲げて次のもう1つの減速器7へ送り込まれ
る。
【0035】もう1つの減速器7では再び電子ビームの
エネルギレベルの回復が図られ、その内部に設けられた
コレクタ10で集められ、偏向磁石11、11で軌道を
曲げられてカソード12へ送られる。
【0036】こうして加速、減速、加速、減速の各作用
を受けながら電子ビームは周回軌道を回りながら繰り返
し、レーザー光の発振及び増幅を行なってレーザー光が
得られる。そして、上記と同じ周回軌道を形成するレー
ザー発生装置が複数組設けられているから、それら複数
組の装置によってレーザー光の強度が所望の大きさとな
るように設定される。
【0037】上記レーザー発生装置では一般によく知ら
れているように、発生するレーザー光の波長λS は λS =λω(1+K2 )/2γ2 で表される。λωはウイグラー磁石の設置間隔、Kは共
鳴条件のパラメータ、γは電子ビームの加速エネルギで
ある。
【0038】従って、上記λω、Kパラメータ、γのい
ずれかを調整する(予めある大きさに設定する)ことに
よって発生するレーザー光は所望の波長のものが得られ
ることが分る。
【0039】以上のようなレーザー発生装置を人工衛星
内に積込んで、これを所定の位置に静止させ、発生した
レーザー光を地上又は空中に設置した受光装置へ送り、
受光することによって太陽光のエネルギを輸送できるこ
とが分る。
【0040】なお、中継ステーション4は宇宙空間でレ
ーザー光を中継して増幅、送信するものであり、例えば
前述したレーザー発生装置中の加速器6、レーザー増幅
器3’の部分及びレーザー光の受光装置、送信装置など
を含むものとする。
【0041】上記宇宙空間から発射されるレーザー光の
波長は大気中へ入ったとき空気による減裏作用を受ける
から、その透過率の最大となる波長のレーザー光を選ぶ
必要がある。
【0042】図4に光の波長と空気中の光の吸収率の関
係をグラフで示している。レーザーの波長は、大気中で
の成分分子による吸収、エアゾルによる散乱および大気
動揺による光の拡散、レーザーによる大気膨脹等を考慮
すると、グラフから近赤外から中赤外域が適していると
考えられる。遠赤外域になるとOKの吸収、可視光にな
ると散乱等の要素があり適当でない。
【0043】又、人工衛星内に設置される上記発電ステ
ーションと地表との距離は、いわゆる静止軌道が3.6
×104 kmであることを考慮すると、104 〜105
km位いとなり、この距離間でレーザー光を送受信する
際のレーザー光のビームの拡がり角は〜10-4redと
なる。
【0044】受光装置5は、例えば半導体や熱電気変換
システムが用いられる。特に半導体による光・電気変換
装置は効率が約80%以上であり、現状では最適であろ
う。
【0045】以上のレーザー発生装置を人工衛星内に設
置する場合、その大きさは例えば次の通りとなる。
【0046】システム全体の出力を1000MW(10
0万KW)とすると、レーザー1ビーム当り約100M
Wとして10ビーム必要となる。太陽電池が発生するエ
ネルギはレーザーの効率を約50%とすると、その倍程
度の電力を発生する必要がある。太陽電池の効率は宇宙
空間では10〜20%と考えられ、太陽光の宇宙でのパ
ワーは1.4KW/m2 であるから、面積は3.5×1
5 2 のものが必要であり、これが10組必要とな
る。
【0047】なお、上述した実施例のレーザー発生装置
は主として地上へ太陽エネルギを輸送するシステムとし
て説明したが、規模を縮小すれば人工衛星での発電装
置、あるいはレーザー発生装置として人工衛星内での他
の目的に使用することもできることは言うまでもない。
【0048】
【効果】以上詳細に説明したように、この発明によるエ
ネルギ輸送システムは太陽電池駆動の自由電子レーザー
発生装置により大気中の伝送効率のよい波長の自由電子
レーザー光を宇宙空間の人工衛星内で発生させ、小さい
ビーム拡がり角で地上又は空中の受光装置へ伝送するこ
ととしたから、極めて高効率で太陽エネルギを地上へ輸
送することができ、原子力に代わるクリーンなエネルギ
として利用できるという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるエネルギ輸送システムの概念図
【図2】レーザー発生装置の概略構成図
【図3】自由電子レーザー発振装置、レーザー増幅装置
の概略構成図
【図4】大気中の光の吸収率と波長の関係を表わす図表
【図5】レーザーシステムでのパワー流れ図
【図6】レーザー効率と抽出効率の関係を示す図表
【図7】電力コストの概算値とレーザー効率の関係を示
す図表
【符号の説明】
1 レーザー発生装置 2 太陽電池 3 自由電子レーザー発振装置 3’ レーザー増幅装置 4 中継ステーション 5 受光装置 6 加速器 7 減速器 8 偏向磁石 9 ミラー 10 コレクタ 11 偏向磁石 12 カソード
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−94681(JP,A) 特開 昭54−102545(JP,A) 特開 昭55−9482(JP,A) 特開 昭63−133846(JP,A) 特開 昭63−302739(JP,A) 特開 平6−205549(JP,A) SCIENCE(1968年11月22日)巻 162、第3856号Science and Technology of DIR ECTED ENERGY WEAPO NS(1987)P.228 IEEE Journal of q uantum electronics Vol.28,No.4(April, 1992) Nuclear Instrumen ts and Methods in Physics Research A 318(1992)20−25

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カソードから放出される電子ビームを加
    速する加速器と、この光速に近く加速された電子ビーム
    を一対のミラーから成る光共振器の間に置かれた周期的
    に電磁場の向きが反転する磁界を形成する電磁場形成手
    段中に導き、電子ビームの電磁場中での蛇行による相互
    作用により発生した電磁波を光共振器により増幅して自
    由電子レーザー光を発生する自由電子レーザー発振部
    と、この発振部から出た電子ビームを減速して電子ビー
    ムエネルギを回復させる減速器とをその減速器から出た
    電子ビームが周回経路により加速器へ戻るように設け、
    上記加速器と減速器はそれぞれ太陽電池と、その一方の
    電極に接続され発電により分極した一方の電極電圧で加
    速電界、又は減速電界を生じさせる電極板とから成る
    由電子レーザー光の発生装置。
  2. 【請求項2】 地球外周の所定空間に静止した人工衛星
    内に請求項1に記載の自由電子レーザー発生装置を設置
    し、このレーザー発生装置の太陽電池と電極板から成る
    加速器、及び減速器で電子ビームを加速、又は減速し、
    かつ周期磁場のピッチ、磁場強度及び加速電界、減速電
    界を適宜設することにより大気中での伝送損失が最小
    となる波長帯を選択した自由電子レーザー光を発生さ
    せ、得られた自由電子レーザー光をその拡がり角度が所
    定範囲内で大気中へ伝送し、地上又は空中の受光装置で
    受光してエネルギを輸送することからなる自由電子レー
    ザー光によるエネルギ輸送システム。
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