JP2527458Y2 - 歯車装置のための軸受の潤滑油供給装置。 - Google Patents

歯車装置のための軸受の潤滑油供給装置。

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JP2527458Y2
JP2527458Y2 JP1992083226U JP8322692U JP2527458Y2 JP 2527458 Y2 JP2527458 Y2 JP 2527458Y2 JP 1992083226 U JP1992083226 U JP 1992083226U JP 8322692 U JP8322692 U JP 8322692U JP 2527458 Y2 JP2527458 Y2 JP 2527458Y2
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lubricating oil
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emergency
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勝治 桑澤
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Kawasaki Motors Ltd
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Kawasaki Jukogyo KK
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】本考案は、潤滑油を強制的に供給するため
の軸受の潤滑油供給装置、特に、停電時等の非常時にも
一定時間は潤滑油の供給が可能な歯車装置のための軸受
の潤滑油供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からの非常給油装置を備える強制潤
滑装置の典型的な先行技術を図5に示す。図5におい
て、通常時、潤滑油は油タンク1からポンプ2によって
加圧されて、潤滑のために供給される。ポンプ2はモー
タ3によって回転駆動される。ポンプ2によって加圧さ
れた潤滑油は、クーラ4、フィルタ5および調圧弁6を
介して潤滑が必要な歯車装置7や回転装置などに供給さ
れる。調圧弁6と歯車装置7との間には逆止め弁8が介
在される。逆止め弁8と歯車装置7との間から潤滑油の
一部が分岐されて、歯車装置7よりも高所に設けられた
ヘッドタンク9に流入する。ヘッドタンク9にはオーバ
フロー管10が設けられ、一定の量の潤滑油が貯留さ
れ、オーバフローした潤滑油は油タンク1に戻される。
【0003】停電などの非常時には、ポンプ2を回転駆
動するモータ3や歯車装置7を回転駆動するためのモー
タへの電力付勢が停止する。しかしながら歯車装置7の
回転モーメントが大きいようなときには、回転駆動力の
停止後も慣性によって回転状態がしばらく継続する。ポ
ンプ2が停止した後でも回転状態が継続すると、歯車装
置7の軸受部分に十分な潤滑油が供給されなくなり、軸
受部分に焼き付きが生じるおそれがある。非常給油装置
は、このような軸受の焼き付きを防止するために設けら
れ、ヘッドタンク9および逆止め弁9aを含んで構成さ
れる。ポンプ2が停止して歯車装置7に供給される潤滑
油の油圧が低下すると、ヘッドタンク9に貯留されてい
た潤滑油が逆止め弁9aを介して歯車装置7に供給され
る。駆動力が停止しているので、歯車装置7の回転速度
は一定時間が経過すれば低下し、停止状態に近づく。そ
のため、潤滑が必要なのは回転速度が大きい範囲の時間
であり、その間に必要な潤滑油がヘッドタンク9には貯
留される。
【0004】特開平3−189499号公報で開示され
ている先行技術は、図5に示す先行技術で外部に設けら
れているヘッドタンク9を軸受装置に内蔵するように構
成している。独立したヘッドタンク9を外部に設けるの
は、装置全体の構成が複雑化し、据え付けや保守がやり
にくいという問題があるので、軸受装置の上部に内蔵し
て問題点の解決を図っている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】前述の先行技術では、
非常給油装置が通常時の給油系統に対して並列に設けら
れている。このため、通常時と非常時との配管系統の切
換えなどに逆止め弁などが必要であり、潤滑油の配管系
統が複雑化している。また非常給油装置は通常時には作
動しないので、配管系統に詰まりなどが生じていても発
見しにくく、非常時に有効に作用し得ないおそれもあ
る。
【0006】本考案の目的は、簡単で小型な装置で非常
給油を行うことができ、しかも信頼性の高い歯車装置の
ための軸受の潤滑油供給装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案は、軸受の上方に
潤滑油の貯留部を設け、この貯留部へポンプで潤滑油を
供給し、貯留部から潤滑油を軸受に供給し、前記貯留部
にはオーバフロー管を設け、オーバフロー管に形成する
絞りを介して前記軸受によって支持されている歯車に潤
滑油を散布することを特徴とする歯車装置のための軸受
の潤滑油供給装置である。
【0008】
【0009】
【作用】本考案に従えば、軸受の上方に潤滑油の貯留部
が設けられる。貯留部へポンプで潤滑油を供給すると、
貯留部に潤滑油が貯留され貯留部から軸受に潤滑油が供
給される。非常時にポンプが停止すると、貯留部に貯留
されていた潤滑油が軸受に供給される。このようにポン
プ、貯留部および軸受が直列に接続されているので、潤
滑油の配管系統が簡単であり、逆止め弁などを使用しな
い信頼性の高い非常給油装置を実現することができる。
貯留部は軸受の配管系統の途中に設ければよいので、た
とえば軸受ケーシングに内蔵することができ、潤滑油供
給装置を小型に構成することができる。
【0010】また本考案に従えば、貯留部にはオバーフ
ロー管を設け、オバーフロー管に形成する絞りを介し
て、前記軸受によって支持されている歯車に潤滑油を散
布する。貯留部にオバーフロー管を設けることによっ
て、貯留部に貯留される潤滑油の量を一定に保つことが
できる。オバーフロー管には絞りが設けられているの
で、潤滑油が流れるときの流体抵抗によって潤滑油の圧
力が維持され、軸受への給油を円滑に行うことができ
る。また絞りを通過した潤滑油は噴射状態となり、歯車
に広く散布することができる。
【0011】
【実施例】本考案の一実施例の概略的な構成を図1に示
す。油タンク11中の潤滑油はポンプ12によって加圧
される。ポンプ12はモータ13によって回転駆動され
る。加圧された潤滑油は、クーラ14、フィルタ15お
よび調圧弁16を介して軸受17a,17bに供給され
る。軸受17a,17bの間には歯車18が設けられ
る。軸受17a,17bおよび歯車18の上方には非常
用油タンク19が形成される。非常用油タンク19の底
面には、軸受給油管20a,20bが形成されて軸受1
7a,17bにそれぞれ潤滑油を供給する。
【0012】非常用油タンク19の内には、底面から歯
車給油管21が突出するように形成される。歯車給油管
21はオバーフロー管として働き、先端には絞り22が
形成される。ポンプ12によって加圧されて調圧弁16
を介して供給される潤滑油は、非常用油タンク19内を
満たし、軸受給油管20a,20bを介して軸受17
a,17bにそれぞれ供給される。非常用油タンク19
内の潤滑油の量は、歯車給油管21の高さに対応して定
められる。歯車給油管21の上部には絞り22が設けら
れているので、潤滑油は絞り22を通過して歯車18に
噴霧される。非常用油タンク19の上部は、蓋23によ
って気密に封止される。これらの給油装置はブロワ30
の一部を構成し、ケーシング31内に形成される。
【0013】図2は、図1に示す実施例の電気的な制御
系統を示す。電源40から駆動回路41,42を介して
モータ34および13がそれぞれ駆動される。モータ3
4はブロワ30に対して回転駆動力を与える。モータ1
3はポンプ12に対して回転駆動力を与える。ポンプ1
2からの潤滑油の油圧は、油圧計43によって検出され
る。検出された油圧を表す信号はコンピュータを内蔵す
る制御回路44に入力される。制御回路44は、油圧が
低下した非常時に、駆動回路41,42を制御してモー
タ34,13への電力付勢を停止させる。
【0014】図3は、図1に示す非常用油タンク19に
ついて、蓋23を取除いた状態の平面図を示す。非常用
油タンク19内は、軸受給油管20a,20bの上方に
設けられる空間19a,19bおよび両者を連結する空
間19cから構成される。非常用油タンク19内の油面
の高さが歯車給油管21の高さよりも低くなっても、空
間19cによって連結されているので、空間19aおよ
び19bの油面の高さは同一に保たれる。
【0015】図4は油タンク19に関連する概略的な構
成を示す。ポンプ12によって潤滑油が油タンク19内
に供給されると、空間19aおよび19bは同時に満た
され、油面49はほぼ歯車給油管21の上部の絞り22
の高さまで上昇する。油面49が絞り22より上昇する
と、潤滑油が歯車給油管21内の管路21aを介してオ
ーバフローする。管路21aは前述のように大気圧に連
通しているので、ポンプ12が停止して、潤滑油の供給
がなくなると、大気圧が絞り22を介して空間19a,
19bの上部の空間19dに作用する。空間19a,1
9bに貯留されている潤滑油は重力によって押下げら
れ、軸受給油管20a,20bを介して軸受17a,1
7bにそれぞれ供給される。
【0016】以上のように本実施例によれば、軸受17
a,17bの上方には非常用油タンク19が設けられて
いるので、貯留された潤滑油を軸受17a,17bに、
10〜20秒程度必要なだけ供給することができる。こ
のため歯車装置が高速回転を続けても軸受17a,17
bは焼き付けを起こさない。以上のような潤滑油供給装
置はたとえば変速機など、他の歯車装置に利用してもよ
いことは勿論である。
【0017】
【考案の効果】以上のように本考案によれば、軸受の上
方に貯留部を設け、ポンプから貯留部を介して軸受に潤
滑油を直列に供給するので、簡単かつ小型な潤滑油供給
装置を実現することができる。貯留部は軸受に直列にし
かも軸受の上方に設けられているので、ポンプが停止し
たような非常時においては、貯留された潤滑油は重力で
落下して軸受に確実に供給されるので、信頼性が向上す
る。
【0018】また本考案によれば、貯留部にはオバーフ
ロー管を設け、貯留される潤滑油の量を一定に保つこと
ができる。オバーフロー管には絞りが設けられ、オバー
フローする潤滑油に対して示す流体抵抗によって、潤滑
油の圧力を維持することができ、歯車を支持している軸
受への給油を円滑に行うことができる。また絞りを通過
させることによって、潤滑油を拡散して前記歯車に噴射
して、広い範囲にわたって歯車の歯の潤滑を行うことが
でき、潤滑の信頼性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の概略的な構成を示す潤滑油配管系統図
である。
【図2】図1の実施例における電気的な構成を示すブロ
ック図である。
【図3】図1に示す非常用油タンク19の平面図であ
る。
【図4】図1に示す実施例の非常用油タンク19の動作
を説明するための図である。
【図5】従来からの潤滑油供給装置の配管系統図であ
る。
【符号の説明】
11 油タンク 12 ポンプ 13 モータ 16 調圧弁 17a,17b 軸受 18 歯車 19 非常用油タンク 20a,20b 軸受給油管 21 歯車給油管 22 絞り 30 ブロワ 31 ケーシング 34 モータ 40 電源 43 圧力計 44 制御回路

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸受の上方に潤滑油の貯留部を設け、 この貯留部へポンプで潤滑油を供給し、貯留部から潤滑
    油を軸受に供給し、前記貯留部にはオーバフロー管を設
    け、オーバフロー管に形成する絞りを介して前記軸受に
    よって支持されている歯車に潤滑油を散布することを特
    徴とする歯車装置のための軸受の潤滑油供給装置。
JP1992083226U 1992-12-02 1992-12-02 歯車装置のための軸受の潤滑油供給装置。 Expired - Lifetime JP2527458Y2 (ja)

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JP1992083226U JP2527458Y2 (ja) 1992-12-02 1992-12-02 歯車装置のための軸受の潤滑油供給装置。

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Publication Number Publication Date
JPH0647730U JPH0647730U (ja) 1994-06-28
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5199751A (ja) * 1975-02-27 1976-09-02 Kawasaki Heavy Ind Ltd Kyoseijunkatsujikukeno hijokyuyusochi
JPS5584313U (ja) * 1979-12-19 1980-06-10

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JPH0647730U (ja) 1994-06-28

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