JP2526304B2 - 円偏光co▲下2▼レ―ザ―ビ―ムの発生方法 - Google Patents
円偏光co▲下2▼レ―ザ―ビ―ムの発生方法Info
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Description
【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、分子法レーザーウラン濃縮法等において利
用される円偏光CO2レーザービームの発生方法に係り、
特に、別の微弱強度の円偏光レーザーを用いて高出力の
円偏光CO2レーザービームを発生させる方法に関する。
用される円偏光CO2レーザービームの発生方法に係り、
特に、別の微弱強度の円偏光レーザーを用いて高出力の
円偏光CO2レーザービームを発生させる方法に関する。
(従来技術とその問題点) 一般に、円偏光化された高出力のCO2レーザービーム
を得るために、横励起方式大気圧(以下、「TEA」と言
う)CO2レーザー発振器からのレーザービームを円偏化
素子を用いて円偏光化する方法が用いられている。
を得るために、横励起方式大気圧(以下、「TEA」と言
う)CO2レーザー発振器からのレーザービームを円偏化
素子を用いて円偏光化する方法が用いられている。
このとき用いられる円偏光化素子としては、CdSなど
の結晶の複屈折を利用するλ/4波長板、反射型の円偏光
板、KBrなどのフレネル・ロム(Fresnel rhomb)などが
利用されている。
の結晶の複屈折を利用するλ/4波長板、反射型の円偏光
板、KBrなどのフレネル・ロム(Fresnel rhomb)などが
利用されている。
しかしながら、これらの円偏光化素子は極めて高価な
うえに、強度の大きいものを製作しにくく、通常、ビー
ム径30mm程度のTEA CO2レーザー発振器からのレーザー
ビームを通過させると破壊してしまうという問題があ
る。
うえに、強度の大きいものを製作しにくく、通常、ビー
ム径30mm程度のTEA CO2レーザー発振器からのレーザー
ビームを通過させると破壊してしまうという問題があ
る。
このため、分子法レーザーウラン濃縮法等において利
用されるビーム径50mm、5〜6Jule程度の高出力の円偏
光CO2レーザービームを得る方法として、第4図に示し
たような方法が検討されている。
用されるビーム径50mm、5〜6Jule程度の高出力の円偏
光CO2レーザービームを得る方法として、第4図に示し
たような方法が検討されている。
すなわち、第4図に示すように、CW−CO2レーザー発
振器41からのビーム径5mmの弱いビームを、KCl板のブリ
ュースター窓を内臓する別の発振器42で偏光面を直線偏
光に調整した後、円偏光化素子43により円偏光のレーザ
ービームに変換し、これをまずTEA増幅器44で1〜2Jule
程度にまで出力増幅し、次いでTEA増幅器45により5〜6
Juleにまで出力増幅して、所望の高出力の円偏光レーザ
ービームを得る方法である。
振器41からのビーム径5mmの弱いビームを、KCl板のブリ
ュースター窓を内臓する別の発振器42で偏光面を直線偏
光に調整した後、円偏光化素子43により円偏光のレーザ
ービームに変換し、これをまずTEA増幅器44で1〜2Jule
程度にまで出力増幅し、次いでTEA増幅器45により5〜6
Juleにまで出力増幅して、所望の高出力の円偏光レーザ
ービームを得る方法である。
なお、Mはレーザービーム光路を形成するための全反
射鏡または部分反射鏡を示す。
射鏡または部分反射鏡を示す。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、このような方法では、余分の発振器や
増幅器を必要とするため装置が高価になってしまうとい
う問題があった。
増幅器を必要とするため装置が高価になってしまうとい
う問題があった。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 上記の問題点を解決するために、本発明は、円偏光化
素子を用いずに、円偏光化された微弱強度の別のレーザ
ーを利用するものであって、TEA−CO2レーザー発振器
に、微弱強度の円偏光レーザーを注入してモードマッチ
ングさせることにより、高出力の円偏光CO2レーザーを
発振させることを特徴とする。
素子を用いずに、円偏光化された微弱強度の別のレーザ
ーを利用するものであって、TEA−CO2レーザー発振器
に、微弱強度の円偏光レーザーを注入してモードマッチ
ングさせることにより、高出力の円偏光CO2レーザーを
発振させることを特徴とする。
(作 用) 本発明においては、微弱強度の円偏光レーザー注入光
が高出力CO2レーザーの発振開始時に支配的な役割を担
うことになり、注入レーザー光の周波数で偏光面も円偏
光成分のものが急速に成長するため、TEA−CO2レーザー
発振器からは波長純度の高い円偏光の高出力CO2レーザ
ービームが発生する。
が高出力CO2レーザーの発振開始時に支配的な役割を担
うことになり、注入レーザー光の周波数で偏光面も円偏
光成分のものが急速に成長するため、TEA−CO2レーザー
発振器からは波長純度の高い円偏光の高出力CO2レーザ
ービームが発生する。
(実施例) 次ぎに、第1図を参照して、本発明の実施例を説明す
る。
る。
第1図は、本発明を実施するために用いた装置の一例
を示すもので、注入光源11として、単一縦モードのCW−
CO2レーザー装置12とパルス−CO2レーザー装置13が用い
られている。これらの装置から出力されるCO2レーザー
は、いずれもPZT(圧電素子)14、15によって10P(20)
に調整しλ/4波長板から成る円偏光化素子16によって円
偏光化し、この円偏光レーザーを減衰器23を介してTEA
−CO2レーザー発振器17のKClブリュスター窓に入射する
ようにされている。
を示すもので、注入光源11として、単一縦モードのCW−
CO2レーザー装置12とパルス−CO2レーザー装置13が用い
られている。これらの装置から出力されるCO2レーザー
は、いずれもPZT(圧電素子)14、15によって10P(20)
に調整しλ/4波長板から成る円偏光化素子16によって円
偏光化し、この円偏光レーザーを減衰器23を介してTEA
−CO2レーザー発振器17のKClブリュスター窓に入射する
ようにされている。
符号18は、放電のリターン電流をモニターするための
コイルであり、これによって発振開始の遅れ時間を検出
する。また、発生したCO2レーザービームの偏光度の測
定のため偏光分析器19が、波形の測定のために帯域500M
Hzのオシロスコープ20がそれぞれ用いられている。な
お、21はエネルギーメーター、22は200MHzのオシロスコ
ープ、24は高圧電源、25は出力安定化装置、26はフォト
ンドラッグを示している。
コイルであり、これによって発振開始の遅れ時間を検出
する。また、発生したCO2レーザービームの偏光度の測
定のため偏光分析器19が、波形の測定のために帯域500M
Hzのオシロスコープ20がそれぞれ用いられている。な
お、21はエネルギーメーター、22は200MHzのオシロスコ
ープ、24は高圧電源、25は出力安定化装置、26はフォト
ンドラッグを示している。
この実施例では、注入光源11から出力され、PZT(圧
電素子)14、15によって調整された出力200mJuleの10P
(20)のCO2レーザーをこの円偏光化素子16によって円
偏光化した後、円偏光レーザーを減衰器23を介してTEA
−CO2レーザー発振器17のKCl板に入射し、TEA−CO2レー
ザー17を10P(20)にモードマッチングさせて発振させ
ることにより、5Juleの高出力CO2レーザービームが得ら
れた。
電素子)14、15によって調整された出力200mJuleの10P
(20)のCO2レーザーをこの円偏光化素子16によって円
偏光化した後、円偏光レーザーを減衰器23を介してTEA
−CO2レーザー発振器17のKCl板に入射し、TEA−CO2レー
ザー17を10P(20)にモードマッチングさせて発振させ
ることにより、5Juleの高出力CO2レーザービームが得ら
れた。
第2図に得られた高出力CO2レーザービームの波形を
示す。(a)図に注入前のフリーランニングしている時
の波形を、(b)図に注入によって円偏光化されたシン
グルモードの波形を示す。また、第3図に直線偏光と円
偏光の注入光をそれぞれ入射した場合の偏光度を偏光分
析器の回転角に対する強度変化で示す。図中、○は円偏
光、●は直線偏光を示す。
示す。(a)図に注入前のフリーランニングしている時
の波形を、(b)図に注入によって円偏光化されたシン
グルモードの波形を示す。また、第3図に直線偏光と円
偏光の注入光をそれぞれ入射した場合の偏光度を偏光分
析器の回転角に対する強度変化で示す。図中、○は円偏
光、●は直線偏光を示す。
これらの図から、それぞれ注入した円偏光レーザーに
対応した偏光度をもったCO2レーザービームが得られて
いることがわかる。
対応した偏光度をもったCO2レーザービームが得られて
いることがわかる。
本実施例では注入光をCWとパルスで比較したが、いず
れの場合も同様な高出力の円偏光レーザービームを発生
させることができた。
れの場合も同様な高出力の円偏光レーザービームを発生
させることができた。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明によれば、微弱強度の円
偏光レーザーの注入によって、高出力強度の円偏光CO2
レーザービームを得ることができるので、余分な発振器
や増幅器を設備する必要がない。また、円偏光化素子を
直接用いないので、円偏光化素子自体の強度限界からの
制約によるCO2レーザービームの出力強度が限定される
という問題もなくなる。
偏光レーザーの注入によって、高出力強度の円偏光CO2
レーザービームを得ることができるので、余分な発振器
や増幅器を設備する必要がない。また、円偏光化素子を
直接用いないので、円偏光化素子自体の強度限界からの
制約によるCO2レーザービームの出力強度が限定される
という問題もなくなる。
したがって、上述したような高出力の円偏光CO2レー
ザービームを必要とする分野において極めて有用であ
る。
ザービームを必要とする分野において極めて有用であ
る。
第1図は本発明を実施するために用いた装置の系統図、
第2図、第3図はそれぞれ本発明の実施例で得られた高
出力CO2レーザービームの波形と偏光性を示す図、第4
図は従来の円偏光CO2レーザービームを得るための装置
の系統図である。 11……注入光源、12……CW−CO2レーザー装置、13……
パルス−CO2レーザー装置、14,15……PZT、16……円偏
光化素子、17……TEA−CO2レーザー発振器。
第2図、第3図はそれぞれ本発明の実施例で得られた高
出力CO2レーザービームの波形と偏光性を示す図、第4
図は従来の円偏光CO2レーザービームを得るための装置
の系統図である。 11……注入光源、12……CW−CO2レーザー装置、13……
パルス−CO2レーザー装置、14,15……PZT、16……円偏
光化素子、17……TEA−CO2レーザー発振器。
Claims (1)
- 【請求項1】横励起方式大気圧CO2レーザー発振器に、
円偏光レーザーを注入してモードマッチングさせること
により、円偏光のCO2レーザービームを発振させること
を特徴とする円偏光CO2レーザービームの発生方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13218790A JP2526304B2 (ja) | 1990-05-22 | 1990-05-22 | 円偏光co▲下2▼レ―ザ―ビ―ムの発生方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13218790A JP2526304B2 (ja) | 1990-05-22 | 1990-05-22 | 円偏光co▲下2▼レ―ザ―ビ―ムの発生方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0427186A JPH0427186A (ja) | 1992-01-30 |
JP2526304B2 true JP2526304B2 (ja) | 1996-08-21 |
Family
ID=15075432
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13218790A Expired - Lifetime JP2526304B2 (ja) | 1990-05-22 | 1990-05-22 | 円偏光co▲下2▼レ―ザ―ビ―ムの発生方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2526304B2 (ja) |
-
1990
- 1990-05-22 JP JP13218790A patent/JP2526304B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0427186A (ja) | 1992-01-30 |
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