JP2526035B2 - 毛髪の表面性状測定方法及び装置 - Google Patents
毛髪の表面性状測定方法及び装置Info
- Publication number
- JP2526035B2 JP2526035B2 JP61116828A JP11682886A JP2526035B2 JP 2526035 B2 JP2526035 B2 JP 2526035B2 JP 61116828 A JP61116828 A JP 61116828A JP 11682886 A JP11682886 A JP 11682886A JP 2526035 B2 JP2526035 B2 JP 2526035B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hair
- fluid
- flow
- hair bundle
- turbulent
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
- Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発生は、毛髪の表面性状、特に毛髪の表面摩擦を
測定するための方法及び装置に関する。
測定するための方法及び装置に関する。
(従来の技術) 毛髪の表面性状、特に毛髪の表面摩擦は、毛髪をとか
す際に櫛やブラシに負荷する抵抗力として作用すると考
えられるので、毛髪の表面摩擦を測定することによっ
て、毛髪のくし通りの良否を数値化して毛髪の診断に役
立てることが出来る。
す際に櫛やブラシに負荷する抵抗力として作用すると考
えられるので、毛髪の表面摩擦を測定することによっ
て、毛髪のくし通りの良否を数値化して毛髪の診断に役
立てることが出来る。
従来、毛髪の表面摩擦を測定する方法としては、1本
の毛髪に回転している円形の金属プーリーを接触させ
て、金属プーリー前後における毛髪の張力差若しくは毛
髪から受ける金属プーリーの回転抵抗より、毛髪の摩擦
度を測定するか、或は毛髪束をくし通しするときの櫛に
かかる抵抗力より毛髪摩擦度を測定していた。
の毛髪に回転している円形の金属プーリーを接触させ
て、金属プーリー前後における毛髪の張力差若しくは毛
髪から受ける金属プーリーの回転抵抗より、毛髪の摩擦
度を測定するか、或は毛髪束をくし通しするときの櫛に
かかる抵抗力より毛髪摩擦度を測定していた。
(発明が解決しようとする問題点) この発生は、毛髪の表面摩擦を簡易に、且正確に測定
可能とするものである。
可能とするものである。
(問題点を解決するための手段) この発明は上記問題点を解決せんとするものであっ
て、第1の発明が採った手段は、毛髪束に乱流状態の流
体を接触させ、該接触による流体の圧力損失を検出し
て、毛髪束の表面摩擦を測定するようにしたことを特徴
とする。
て、第1の発明が採った手段は、毛髪束に乱流状態の流
体を接触させ、該接触による流体の圧力損失を検出し
て、毛髪束の表面摩擦を測定するようにしたことを特徴
とする。
前述、第2の発明が採った手段は、断面積の変化しな
い流路と、該流路の一端を装着して毛髪束を結束保持す
る手段と、流路に沿って配置された圧力検知手段と、流
路に流体を流入させる入口と流体に乱流を発生させる手
段とからなることを特徴とする。
い流路と、該流路の一端を装着して毛髪束を結束保持す
る手段と、流路に沿って配置された圧力検知手段と、流
路に流体を流入させる入口と流体に乱流を発生させる手
段とからなることを特徴とする。
(作用) 断面積が変化しない流路内において、複数本の毛髪束
に流体を流過させ、流体と毛髪との摩擦接触によって生
ずる流体の圧力損失を測定し、該測定された圧力損失に
基づいて毛髪の表面摩擦を検出する。
に流体を流過させ、流体と毛髪との摩擦接触によって生
ずる流体の圧力損失を測定し、該測定された圧力損失に
基づいて毛髪の表面摩擦を検出する。
(発明の効果) この発明によれば、複数本の毛髪束の表面摩擦を簡単
に測定することが出来るとともに、実際の頭髪を切断す
ることなく直接測定可能である。
に測定することが出来るとともに、実際の頭髪を切断す
ることなく直接測定可能である。
(実施例) 以下に図面を参照しつつこの発明の好しい実施例を説
明する。この発明に係る測定方法は、断面積に変化のな
い流路内に複数本の毛髪束を配置し、該毛髪束に流路の
一端から他端に向って流体を乱流状態で流入し、流路を
流過する流体と毛髪束との接触による圧力変化を流路に
沿って配置した検出手段により検出すると共に、該検出
された圧力測定データと、流路を流れる流体の流速デー
タとを組み合わせて、毛髪束全体の表面摩擦を計測しよ
うとするものである。
明する。この発明に係る測定方法は、断面積に変化のな
い流路内に複数本の毛髪束を配置し、該毛髪束に流路の
一端から他端に向って流体を乱流状態で流入し、流路を
流過する流体と毛髪束との接触による圧力変化を流路に
沿って配置した検出手段により検出すると共に、該検出
された圧力測定データと、流路を流れる流体の流速デー
タとを組み合わせて、毛髪束全体の表面摩擦を計測しよ
うとするものである。
第1図はかかる方法に用いるに好適なる装置の一例を
概略的に示し、図において(1)は断面積に変化のない
流路であって、一端には毛髪束保持手段(2)が密栓状
に挿着され、該毛髪保持手段(2)に隣接して流体入口
(3)が形成される。流路(1)は一定の長さを有し、
該流路に沿って複数の圧力検知センサー(4)が所定の
間隔をおいて配設される。(5)は流路(1)の出口近
傍に配置された流速検知センサーである。尚、流速検知
センサー(5)は流路(1)の入口近傍に配置しても良
い。
概略的に示し、図において(1)は断面積に変化のない
流路であって、一端には毛髪束保持手段(2)が密栓状
に挿着され、該毛髪保持手段(2)に隣接して流体入口
(3)が形成される。流路(1)は一定の長さを有し、
該流路に沿って複数の圧力検知センサー(4)が所定の
間隔をおいて配設される。(5)は流路(1)の出口近
傍に配置された流速検知センサーである。尚、流速検知
センサー(5)は流路(1)の入口近傍に配置しても良
い。
(6)は流路(1)内に挿入された複数本の毛髪から
なる毛髪束であって、根元部を毛髪束保持手段(2)で
結束保持される。該毛髪束(6)は頭部から切断するこ
となく毛髪束保持手段(2)で結束されており、結束部
から流体の漏洩が生じないように結束する。したがっ
て、毛髪束保持手段(2)は中心に毛髪束(6)を密栓
状態で挿通し、外周部を流路(1)に密嵌し得るゴム等
のパッキン材が適当であろう。
なる毛髪束であって、根元部を毛髪束保持手段(2)で
結束保持される。該毛髪束(6)は頭部から切断するこ
となく毛髪束保持手段(2)で結束されており、結束部
から流体の漏洩が生じないように結束する。したがっ
て、毛髪束保持手段(2)は中心に毛髪束(6)を密栓
状態で挿通し、外周部を流路(1)に密嵌し得るゴム等
のパッキン材が適当であろう。
使用可能な流路は特に限定されるものではないが、安
全性並びに取扱状の簡便さを考慮した場合、空気若しく
は水が最適である。流体は流路(1)に乱流状態で流入
される。この乱流状態を生起させる最も簡単な方法は、
第1図に示すように、入口(3)を流路(1)に対して
直交して設け、入口(3)から流入した流体を流路
(1)の対向する内壁に衝突させて乱流を発生、促進さ
せる。しかしながら、かかる流体の直交する流路による
乱流発生に代って、乱流を発生、促進させる構造若しく
は部材を入口近傍に配置しても良いことは勿論である。
全性並びに取扱状の簡便さを考慮した場合、空気若しく
は水が最適である。流体は流路(1)に乱流状態で流入
される。この乱流状態を生起させる最も簡単な方法は、
第1図に示すように、入口(3)を流路(1)に対して
直交して設け、入口(3)から流入した流体を流路
(1)の対向する内壁に衝突させて乱流を発生、促進さ
せる。しかしながら、かかる流体の直交する流路による
乱流発生に代って、乱流を発生、促進させる構造若しく
は部材を入口近傍に配置しても良いことは勿論である。
第2図と参照して、流路(1)内の圧力測定データと
流速データとを電子計算機等のデータ処理装置(7)に
よりデータ処理して、毛髪の摩擦値を出力(8)する。
尚、第2図において(9)はポンプ、(10)は乱流発生
手段を示す。
流速データとを電子計算機等のデータ処理装置(7)に
よりデータ処理して、毛髪の摩擦値を出力(8)する。
尚、第2図において(9)はポンプ、(10)は乱流発生
手段を示す。
毛髪の表面摩擦は、シャンプーを温水ですすいでいる
時の「きしみ」「指通り」「なめらかさ」といったもの
に対応すると考えられる。そこで、摩擦を検出する媒体
として、温水は又は空気を用いた。第1図の装置に毛髪
束を固定し、温水を流すと、上流部と下流部の間の圧力
差ΔPが生じた。この圧力損失ΔPは毛髪束の表面摩擦
に対応していると認められる。このΔPを用いてシャン
プーすすぎ時に毛髪摩擦を低下させ、「きしみ」や「ひ
っかかり」をなくす効果(シャンプーすすぎ時に感じる
なめらかさ感)を定量化するため、次式によりFDR(Wat
er Frictional Drag Ratio)を定義した。
時の「きしみ」「指通り」「なめらかさ」といったもの
に対応すると考えられる。そこで、摩擦を検出する媒体
として、温水は又は空気を用いた。第1図の装置に毛髪
束を固定し、温水を流すと、上流部と下流部の間の圧力
差ΔPが生じた。この圧力損失ΔPは毛髪束の表面摩擦
に対応していると認められる。このΔPを用いてシャン
プーすすぎ時に毛髪摩擦を低下させ、「きしみ」や「ひ
っかかり」をなくす効果(シャンプーすすぎ時に感じる
なめらかさ感)を定量化するため、次式によりFDR(Wat
er Frictional Drag Ratio)を定義した。
FDRは同じ毛髪に対してスタンダードサンプルと測定
用サンプルの比をとるので、毛髪間のバラツキによるデ
ータのバラツキもかなりの程度解消出来た。FDRの値が
小さいサンプルほどそのサンプルを使ったときの毛髪間
の摩擦は小さく、すすぎ時になめらかさを感じるわけで
ある。
用サンプルの比をとるので、毛髪間のバラツキによるデ
ータのバラツキもかなりの程度解消出来た。FDRの値が
小さいサンプルほどそのサンプルを使ったときの毛髪間
の摩擦は小さく、すすぎ時になめらかさを感じるわけで
ある。
同じ装置において流体として空気を流した場合は空気
流の圧力損失ΔPにより乾いた状態での毛髪の表面摩擦
を検出できた。
流の圧力損失ΔPにより乾いた状態での毛髪の表面摩擦
を検出できた。
第1図はこの発明に係る装置を概略的に示す図、第2図
は測定の工程を示す図である。 (1)…流路、(2)…毛髪保持手段 (3)…入口、(4)…圧力検知センサー (5)…流速検知センサー (6)…毛髪束、(7)…データ処理装置 (8)…出力、(9)…ポンプ (10)…乱流発生手段
は測定の工程を示す図である。 (1)…流路、(2)…毛髪保持手段 (3)…入口、(4)…圧力検知センサー (5)…流速検知センサー (6)…毛髪束、(7)…データ処理装置 (8)…出力、(9)…ポンプ (10)…乱流発生手段
Claims (2)
- 【請求項1】毛髪束に乱流状態の流体を接触させ、該接
触による流体の圧力損失を検出して、毛髪束の表面摩擦
を測定するようにしたことを特徴とする毛髪の表面性状
測定方法。 - 【請求項2】断面積の変化しない流路と、該断面の一端
に装着して毛髪束を結束保持する手段と、流路に沿って
配置された圧力検知手段と、流路に流体を流入させる入
口と流体に乱流を発生させる手段とからなることを特徴
とする毛髪の表面性状を測定する装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61116828A JP2526035B2 (ja) | 1986-05-21 | 1986-05-21 | 毛髪の表面性状測定方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61116828A JP2526035B2 (ja) | 1986-05-21 | 1986-05-21 | 毛髪の表面性状測定方法及び装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62273433A JPS62273433A (ja) | 1987-11-27 |
JP2526035B2 true JP2526035B2 (ja) | 1996-08-21 |
Family
ID=14696628
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61116828A Expired - Fee Related JP2526035B2 (ja) | 1986-05-21 | 1986-05-21 | 毛髪の表面性状測定方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2526035B2 (ja) |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2526038B2 (ja) * | 1986-06-17 | 1996-08-21 | 株式会社資生堂 | 毛髪の柔軟性測定方法及び装置 |
GB0023472D0 (en) * | 2000-09-25 | 2000-11-08 | Procter & Gamble | Method,apparatus and system for assessing hair condition |
US6817222B2 (en) | 2000-09-25 | 2004-11-16 | The Procter & Gamble Company | Method, apparatus and system for assessing hair condition |
US8151624B2 (en) * | 2007-09-14 | 2012-04-10 | The Procter & Gamble Company | Method for measuring surface smoothness of hair |
WO2010027718A2 (en) * | 2008-08-25 | 2010-03-11 | The Procter & Gamble Company | Method for assessment of friction properties of fibers or substrates upon mechanical treatment |
WO2015043931A1 (en) * | 2013-09-25 | 2015-04-02 | Unilever Plc | Method for evaluating the lubrication and/or friction of hair |
US11879831B2 (en) | 2017-03-29 | 2024-01-23 | Conopco, Inc. | Method for measuring wet friction of hair |
JP7039611B2 (ja) * | 2017-03-29 | 2022-03-22 | ユニリーバー・ナームローゼ・ベンノートシヤープ | 毛髪の湿潤摩擦を測定するための装置および方法 |
-
1986
- 1986-05-21 JP JP61116828A patent/JP2526035B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62273433A (ja) | 1987-11-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2526035B2 (ja) | 毛髪の表面性状測定方法及び装置 | |
Rodgers et al. | Effect of transmembrane pressure pulsing on concentration polarization | |
JP3905476B2 (ja) | 毛髪の状態を評価するための装置及びシステム | |
Murlis et al. | The structure of turbulent boundary layers at low Reynolds numbers | |
Wygnanski et al. | On the applicability of various scaling laws to the turbulent wall jet | |
Sreenivasan et al. | Local isotropy and large structures in a heated turbulent jet | |
BR0012029A (pt) | Aparelho para medir pelo menos um parâmetro de operação de um regulador de pressão e obter dados de diagnóstico baseado nos parâmetros de operação, e, método para a realização de diagnóstico em um regulador de pressão posicionado em uma passagem de fluxo de fluido | |
US20200217779A1 (en) | Device for measuring hair properties | |
EP3654799B1 (en) | Comb sensor for measuring combing resistance | |
ATE180151T1 (de) | Durchflussmesser zum anzeigen von höchstwerten | |
JPH10115535A (ja) | 流動計測プローブ | |
JP2526038B2 (ja) | 毛髪の柔軟性測定方法及び装置 | |
Tanaka et al. | Augmentation of axial dispersion by intermittent oscillatory flow | |
JPS60168433A (ja) | 鼻腔通気度測定用デ−タ処理装置 | |
Lorber et al. | Techniques for comprehensive measurement of model helicopter rotor aerodynamics | |
Nasseri et al. | Development of a probe for measuring pressure diffusion | |
Sullivan et al. | Design, development and calibration of piezoelectric film sensors for measurement of unsteady pressure on propeller blades | |
JPS62297751A (ja) | 毛髪の表面性状測定方法及び装置 | |
JPS63131038A (ja) | 歯磨圧測定方法及び歯磨圧測定装置 | |
DAVIS | Experimental investigation of turbulent flow through a circular-to-rectangular transition duct(Ph. D. Thesis- Washington Univ.) | |
HUFFMAN | Mach 2. 9 Investigation Into The Flow Structure In The Vicinity of a Wrap- Around Fin(M. S. Thesis) | |
GILMARTIN et al. | Investigation into the separation of an incompressible, turbulent boundary layer in an asymmetric diffuser[B. S. Thesis] | |
Mosley | Description of a Method for Measuring the Diffusion Coefficient of Thin Films to Rn-222 Using a Total Alpha Detector | |
DAVIS | Experimental investigation of turbulent flow through a circular-to-rectangular transition duct(Ph. D. Thesis) | |
Lockwood | Modeling of a Langmuir Probe Sheath in a Fast Air Flow |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |