JP2525887Y2 - スクリーン型のコンパクトディスク等収納棚 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案はコンパクトディスク等
（以下単に「ＣＤ」と称することもある）を取り出し自
在に保管するスクリーン型の収納棚に関し、さらに詳し
くはＣＤの透明ケース内にセットされる美しいデザイン
のジャケットをスクリーンの表面に目立つように位置さ
せて、衝立状の目隠しになるスクリーンとしても利用で
きるコンパクトディスク等収納棚に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、衝立や屏風型をしたスクリーンは
種々存在するが、そのスクリーンはあくまで目隠し目的
として使用され、当然のことながらそこにはＣＤ等を収
納することは出来ず、もちろんそのデザインは予めスク
リーンに描かれたもので決められていた。またＣＤを収
納する単なるボックス型やキャリングケース型等の収納
棚は種々存在するが、それをスクリーンとして利用でき
るものも、もちろん存在していない。

【０００３】ところでＣＤ等を専用の収納棚に保管する
と、ＣＤの枚数が多い場合にはその収納棚設置のために
相当の保管スペースを占領してしまい、都市型住宅等に
おいては非常にスペースの無駄使いとなっていた。また
生活の多様化によりスクリーンを使用することも多くな
ったが、そのスクリーンのデザインを使用者の好みで多
様に変化させたいという要望も強かった。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】この考案は、ＣＤ等の
収納棚をスクリーン型にすることにより収納棚とスクリ
ーンとを兼用させ、またＣＤのケース内にセットされて
いる美しいデザインのジャケットの図柄を、そのままス
クリーンのデザインの一部として取込んで利用すること
により、上記の全ての問題点を解消しようとするもので
ある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】このため本考案は、スク
リーンを構成する立設可能なフレーム枠に複数の窓枠を
形成し、該窓枠にコンパクトディスク等のケースの表裏
面の少なくとも一方が前記フレーム枠の表裏面の何れか
から視認可能となるようにコンパクトディスク等を取り
外し自在に収納し、コンパクトディスク等を窓枠に収納
した際にはスクリーンの向う側が目隠し状になる構成で
あって、かつスクリーン全体を折畳み可能にしたことを
特徴とするスクリーン型のコンパクトディスク等収納棚
である。

【０００６】

【作用】上記した本考案に係るスクリーン型のコンパク
トディスク等収納棚は、収納棚そのものがスクリーンと
して使用でき、かつそのスクリーンの表面及び／または
裏面のデザインをＣＤのジャケットのデザインをそのま
ま利用することにより、使用者の好みのデザインに変化
させることができる。

【０００７】

【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。図において、符号１は天然木材、竹材、アルミ材
等で形成されるフレーム枠であり、このフレーム枠１は
一枚ものであっても、あるいは２〜８枚を連続させるも
のであっても良い。図１及び図３の実施例は、フレーム
枠１を複数枚連続させたものであり、必要に応じて脚部
２や補強板３を設け、その使用時には、フレーム枠１を
ジグザグ状にしたり、平滑面状にしたりして、立設状態
を安定保持させる必要がある。図２及び図４は、それぞ
れの折畳状態を示しており、一枚ものの場合には折畳状
態は存在しない。

【０００８】フレーム枠１の高さ寸法や、幅寸法は特に
制限されないが、通常高さ寸法は１５０〜１２０ｃｍ程
度、幅寸法は４５〜３０ｃｍ程度であり、厚さ寸法はＣ
Ｄケースを１〜２枚程度重ねられる程度となる。

【０００９】またＣＤケース４を収納するために、フレ
ーム枠内に形成される窓枠５の数は、フレーム枠１の安
定性や美観、さらにはスクリーン及び収納棚としての使
い易さ等を考慮して適宜定められる。そのため、窓枠５
は必ずしもフレーム枠の隅々まで全体にわたって形成さ
れる必要はない。

【００１０】つぎにフレーム枠１にＣＤケース４を収納
するための窓枠５の構造を説明すると、窓枠５は図５の
実施例に示すように、一方の側端を開口５ａとしたボッ
クス体からなり、その表裏面のいずれか一方、または両
方を透孔５ｂに形成し、このボックス体内にＣＤケース
４をスライド収納させ、透孔５ｂからＣＤケースのジャ
ケットのデザインが視認できるようになっている。

【００１１】前記窓枠５の開口５ａ付近には、ＣＤケー
スの取り出しに便利なように切り欠き部６を形成すると
良い。

【００１２】この窓枠５は、その上下面の中央付近に回
動中心軸７を設けておくと、ＣＤケースの取り出し時
に、窓枠の開口を都合の良い方向に向け、ＣＤケース４
の収納保存時には窓枠の表裏面をスクリーンと平行状に
位置させる。

【００１３】図６の実施例は、スクリーンの表裏面に二
枚の窓枠５，５を背中合わせに取付け形成するようにし
たものであって、各窓枠の回動中心軸は互いに対称位置
にくるようにして、使用し易いものとした。この実施例
の場合は、二枚の窓枠５、５の表面のみを透孔５ｂに形
成し、両窓枠の裏面はスクリーンの表裏面から隠れるた
め、透孔とする必要はない。

【００１４】図７の実施例は、一つの窓枠５であって、
同時に二枚のＣＤケースを収納できるようにしたダブル
型であり、回動中心軸７はその上下面の中央付近に設け
てある。このダブル型の窓枠にあっては、その開口を左
右側端の対称位置に形成すると使用し易く、もちろん同
一側端に二つの開口を並列させることも可能である。

【００１５】

【考案の効果】よって本考案は、コンパクトディスクを
初め、レーザーディスク、ビデオカセット、カッセット
テープ等を効率的に収納棚に整然と収納することがで
き、かつその収納棚をそのままスクリーンとしても利用
できる。そのため収納棚とスクリーンの兼用が可能とな
り、収納棚として専有面積の無駄使いが少なくなり、か
つ美しいジャケットのデザインを利用してスクリーンの
表裏面に表示できるので、その変化性は無限となる等の
優れた効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１実施例の展開状態の斜視図であ
る。

【図２】前図の折畳状態の斜視図である。

【図３】本考案の第２実施例の展開状態の斜視図であ
る。

【図４】前図の折畳状態の斜視図である。

【図５】窓枠部の第１実施例の斜視図である。

【図６】窓枠部の第２実施例の斜視図である。

【図７】窓枠部の第３実施例の斜視図である。

【符号の説明】

１ フレーム枠 ２ 脚部 ３ 補強板 ４ ＣＤケース ５ 窓枠 ５ａ 窓枠の開口 ５ｂ 窓枠の透孔 ６ 切り欠き部 ７ 回動中心軸

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 スクリーンを構成する立設可能なフレー
   ム枠に複数の窓枠を形成し、該窓枠にコンパクトディス
   ク等のケースの表裏面の少なくとも一方が前記フレーム
   枠の表裏面の何れかから視認可能となるようにコンパク
   トディスク等を取り外し自在に収納し、コンパクトディ
   スク等を窓枠に収納した際にはスクリーンの向う側が目
   隠し状になる構成であって、かつスクリーン全体を折畳
   み可能にしたことを特徴とするスクリーン型のコンパク
   トディスク等収納棚。