JP2524684B2 - レ―ザハンドピ―ス - Google Patents

レ―ザハンドピ―ス

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JP2524684B2
JP2524684B2 JP5331495A JP33149593A JP2524684B2 JP 2524684 B2 JP2524684 B2 JP 2524684B2 JP 5331495 A JP5331495 A JP 5331495A JP 33149593 A JP33149593 A JP 33149593A JP 2524684 B2 JP2524684 B2 JP 2524684B2
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紳一 藤坂
俊彦 鈴木
豊 山下
勝彦 佐藤
研慥 片岡
吉秀 岡上
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技術研究組合医療福祉機器研究所
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、生体組織を切開するた
めに好適に用いられるレーザハンドピースに関する。
【0002】
【従来の技術】典型的な先行技術は、たとえば特開昭6
0−5140号公報に開示されている。この先行技術で
は、レーザハンドピースの先端部から照射されたレーザ
光によって形成される切開溝の深さ、すなわち切開深度
を検出するために、レーザ光照射部位に超音波を発信
し、その反射波を受信して、受信波と反射波との位相差
に基づいて切開深度を求めるように構成されている。
【0003】また他の先行技術は、たとえば特公昭61
−9844号公報に開示されている。この先行技術で
は、レーザ光照射部位の組織が正常であるか異常である
か、あるいは血管部か否かを判定するために、レーザハ
ンドピースに超音波検知器を設けて、レーザ光の照射に
よって照射部位から発する超音波を検出するように構成
されている。
【0004】さらに他の先行技術は、たとえば特開昭5
9−189837号公報に開示されている。この先行技
術では、レーザ光照射部位の切開速度および切開深度な
らびにレーザ光照射部位の組織が血管部か否かを検出す
るために、レーザハンドピースに超音波発信器を設け
て、前記レーザ光照射部位に超音波を発信し、その反射
波を検出するように構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記3つの先行技術で
は、切開深度および切開速度または血管の有無を検出す
ることができるけれども、患部へレーザ光を照射して切
開する際に、(a)飛散物のレーザハンドピースの先端
部や患部のレーザ光照射部位への付着、および(b)所
定の切開深度まで切開するために繰返しレーザ光を照射
する際のレーザ光照射位置のずれを防止し得るようにし
た構成が何ら設けられていないため、利便性が悪いとい
う問題がある。
【0006】したがって本発明の目的は、上述の技術的
課題(a),(b)を解決し、利便性が向上されたレー
ザハンドピースを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、レーザ光発生
源から発生されるレーザ光を先端部に導き、この先端部
からレーザ光照射部位にレーザ光を照射するレーザハン
ドピースにおいて、前記先端部よりも軸線方向内方に退
避した位置に設けられ、前記レーザ光照射部位へのレー
ザ光の照射によって生じる音響波を検出して切開深度を
求める切開深度検出手段と、前記レーザ光照射部位に向
けて案内用可視光を照射するレーザ光照射位置表示手段
と、前記切開深度検出手段の受信部に洗浄用流体を吹付
ける第1洗浄手段と、前記先端部に設けられ、レーザ光
照射部位付近に超音波を発信し、その反射波によって前
記レーザ光照射部位付近の内部組織の性状を検出する手
段と、前記内部性状検出手段および患部に洗浄用流体を
吹付ける第2洗浄手段とを含むことを特徴とするレーザ
ハンドピースである。
【0008】また本発明は、前記先端部には、その軸線
に対して予め定める角度で交差する方向に傾斜した端面
が形成されることを特徴とする。
【0009】さらに本発明は、前記先端部には、レーザ
光照射部位を目視するための透光性カバー体が設けられ
ることを特徴とする。
【0010】さらに本発明は、前記先端部付近でレーザ
光が通過するビーム孔に臨んで開口するレーザ光照射部
位に吸引口を有し、この吸引口に吸引力が導かれる吸引
手段を含むことを特徴とする。
【0011】さらに本発明は、前記先端部よりも軸線方
向に退避した位置に設けられ、レーザ光照射部位を照明
する手段と、レーザ光照射部位の映像を伝送する手段
と、前記照明手段の端部と前記映像伝送手段の端部とに
洗浄用流体を吹付ける手段とを含むことを特徴とする。
【0012】
【作用】本発明に従えば、レーザハンドピースには、切
開深度検出手段、レーザ光照射位置表示手段、第1洗浄
手段、第2洗浄手段、および内部性状検出手段が設けら
れる。前記切開深度検出手段は、レーザ光照射部位にレ
ーザ光を照射した際に生じる音響波を検出して、切開深
度を求め、また前記内部性状検出手段はレーザ光照射部
位付近に超音波を発信し、その反射波によって前記レー
ザ光照射部位付近の内部組織の性状、すなわち硬組織と
軟組織、血管部であるか否か、また硬組織の厚さ等を検
出する。さらにレーザ光照射位置表示手段は、レーザ光
照射部位に向けて案内用可視光を照射する。これによっ
てレーザ光照射部位を正確に把握して、切開されるべき
部位を正確に切開することができる。さらに、第1洗浄
手段は、前記切開深度検出手段の受信部に洗浄用流体を
吹付ける。これによって患部の切開によって生じた飛散
物の付着を防止し、切開深度検出手段による検出精度の
低下を抑えることができる。また前記第2洗浄手段は、
前記内部性状検出手段および患部に洗浄用流体を吹付け
る。これによって患部の切開によって生じた飛散物の内
部性状検出手段への付着を防止し、検出精度の低下を防
ぐとともに、患部の洗浄、冷却を併せて行うことができ
る。
【0013】また本発明に従えば、レーザハンドピース
の先端部に、その軸線に対して予め定める角度で交差す
る方向に傾斜した端面が形成される。このような端面を
形成することによって、術者がレーザハンドピースを把
持した状態で、前記先端部をレーザ光照射部位の表面に
沿って円滑に移動させながらレーザ光を照射することが
でき、切開深度を均一にすることができる。
【0014】さらに本発明に従えば、レーザハンドピー
スの先端部には透光性カバー体が設けられるので、術者
がレーザハンドピースを把持した状態で前記透光性カバ
ー体を介してレーザ光照射部位を側方から容易にかつ確
実に目視することができ、切開位置にレーザ光を正確に
照射することが可能となる。
【0015】さらに本発明に従えば、前記レーザハンド
ピースの先端部付近でレーザ光照射部位に臨んで開口す
る吸引口に吸引力を導く吸引手段が設けられる。したが
って前記第1および第2洗浄手段から切開深度検出手段
の受信部およびレーザ光照射部位に向けて噴射された洗
浄用流体を前記吸引口から吸引してレーザ光の照射によ
って飛散した飛散物をレーザハンドピースの先端部内か
ら排除することができるとともに、気腫の発生を防止す
ることができる。
【0016】さらに本発明に従えば、上記レーザハンド
ピースには、その先端部よりも軸線方向に退避して、照
明手段と、映像伝送手段と、洗浄用流体吹付手段とが設
けられる。このような構成を付加することによって、レ
ーザ光照射部位を照明しながら前記映像伝送手段によっ
てレーザ光照射部位の映像を、たとえばモニタテレビな
どの既存の表示手段に伝送して表示させることができ
る。このような照明手段の端部および映像伝送手段の端
部には、洗浄用流体吹付手段からの流体を吹付けて、こ
れらの端部に付着した飛散物を除去することができ、明
瞭な映像を得ることができる。
【0017】
【実施例】図1は、本発明の一実施例のレーザハンドピ
ース1を備える多関節マニピュレータ3の全体の構成を
示す正面図である。本実施例のレーザハンドピース1を
備える多関節マニピュレータ3は、レーザ光発生源4を
内蔵するレーザ光発生装置5と、レーザ光発生装置5に
乗載されるレーザビーム調整装置6と、レーザビーム調
整装置6の上部に固定される多関節アーム7と、多関節
アーム7の先端部に着脱自在に接続されるレーザハンド
ピース1とを含む。
【0018】前記レーザ光発生源4は、たとえば200
mJのパルスエネルギを有するエキシマレーザを17n
sのパルス幅で発振するレーザ発振器であって、このレ
ーザ発生源4から発振されたたとえば20×5mmの長
方形のレーザビームは、前記レーザビーム調整装置6に
おいてビーム形状が調整されてたとえば5×5mmの正
方形ビームに幅方向に縮小された後、前記多関節アーム
7に導かれ、ここでは図示しない集光レンズによって集
光された後、レーザハンドピース1の先端部1aから患
部9のレーザ光照射部位に0.5×0.5mmまたは直
径0.5mm程度の細いピンスポットとして照射され
る。
【0019】前記多関節アーム7は、レーザビーム調整
装置6の上部に固定される接続筒10と、接続筒10に
一端部が鉛直軸線11まわりに回転自在に軸支される支
持筒13と、支持筒13の他端部に固定され、レーザビ
ーム調整装置6から出射されたレーザ光を反射する第1
反射ミラーM1を備える第1関節部14と、第1関節部
14に水平軸線15まわりに回転自在に接続され、前記
第1反射ミラーM1によって反射されたレーザ光を反射
する第2ミラーM2を備える第2関節部16と、第2関
節部16に一端部が鉛直軸線17まわりに回転自在に接
続される第1アーム18と、第1アーム18の他端部が
鉛直軸線17まわりに回転自在に接続され、前記第2反
射ミラーM2によって反射されたレーザ光を反射する第
3反射ミラーM3を備える第3関節部19と、第3関節
部19に水平軸線20まわりに回転自在に接続され、第
3反射ミラーM3によって反射されたレーザ光を反射す
る第4反射ミラーM4を備える第4関節部21と、第4
関節部21に一端部が鉛直軸線23まわりに回転自在に
接続される第2アーム24と、第2アーム24の他端部
に鉛直軸線26まわりに回転自在に接続され、前記第4
反射ミラーM4によって反射されたレーザ光を反射する
第5反射ミラーM5を備える第5関節部25と、第5関
節部25に水平軸線26まわりに回転自在に接続され、
前記第5反射ミラーM5によって反射されたレーザ光を
反射する第6反射ミラーM6を備える第6関節部27
と、第6関節部27に鉛直軸線28まわりに回転自在に
接続され、前記第6反射ミラーM6によって反射された
レーザ光を反射する第7反射ミラーM7を備える第7関
節部29とを含む。
【0020】図2はレーザハンドピース1の先端部1a
付近の拡大断面図であり、図3はレーザハンドピース1
の先端部1a付近を図1の上方から見た拡大断面図であ
り、図4は図1の右側から見たレーザハンドピース1の
先端部1a付近の拡大正面図である。前記レーザハンド
ピース1には、先端部1aよりも軸線30方向内方に退
避した位置に設けられ、患部9へのレーザ光の照射によ
って生じた音響波を検出して切開深度Dを求める切開深
度検出手段である音響センサ31と、音響センサ31の
受信部に洗浄用流体として空気等の洗浄用ガスを噴射し
て吹付けるノズル孔33を有する洗浄用ガス案内管34
と、前記先端部1aに設けられ、患部9のレーザ光照射
部位付近に超音波を発信し、その反射波によって前記患
部9の内部組織の性状、すなわち軟組織、硬組織および
硬組織の厚みなどを検出する内部性状検出手段である超
音波探触子35と、レーザ光照射部位に向けて洗浄用流
体である水をノズル孔37から噴射して吹付ける第2洗
浄手段としての洗浄用水案内管38とを含む。
【0021】このようなレーザハンドピース1の先端部
1aには、前記軸線30に対して予め定める角度、たと
えば45°で交差する方向に傾斜した端面41が形成さ
れる。また先端部1aには、3本の案内ピン43a,4
3b,43cが突設される。第1の案内ピン43aは、
前記軸線30を含む仮想一平面内に軸線を有し、残余の
案内ピン43b,43cは、前記仮想平面に関して両側
に設けられる。残余の案内ピン43b,43cは、前記
端面41に垂直な軸線を有し、その突出長はたとえば
1.0mm程度に選ばれる。また前記第1の案内ピン4
3aは、軸線30に平行な軸線を有する軸部44と、軸
部44に連なり、前記端面41に垂直な軸線方向に屈曲
して延びる屈曲部45とを有し、この屈曲部45はレー
ザ光の照射によって形成された患部9の切開溝46内に
嵌まり込んだ状態で、レーザハンドピース1の先端部1
aを案内して、レーザ光を照射位置が切開溝からずれて
しまうことを防止することができる。これによって切開
溝46内の底部に露出した組織にレーザ光を照射して、
反復照射時の再現性を持たせるとともに希望する切開深
度まで患部9を切開することができる。
【0022】また、このような患部9へのレーザ光照射
によって生じる飛散物が超音波探触子35に付着して
も、前記洗浄用水案内管38を介してノズル孔37から
噴射される洗浄用水によって前記付着物を除去すること
ができるとともに、この洗浄用水によって切開溝46内
を洗浄し、かつレーザ光照射によって昇温した組織を冷
却することができる。またレーザハンドピース1の中央
に形成されるビーム孔47を介して侵入した飛散物が前
記音響センサ31の受信部32に付着することを防ぐと
ともに、付着しても前記洗浄用空気案内管34のノズル
孔33から噴射される洗浄用空気によって除去すること
ができ、受信感度の低下を防止することができる。
【0023】これらの洗浄用空気案内管34のノズル孔
33から噴射された洗浄用空気および洗浄用水案内管3
8のノズル孔37から噴射された洗浄用水ならびに端面
41と患部9の表面との間に浮遊する空気、水および飛
散物は、先端部1aに前記ビーム孔47に臨んで開口す
る吸引口48を有する吸引手段である吸引管49を介し
て導かれた吸引力によって吸引され、前記飛散物が超音
波探触子35や音響センサ31の受信部32、あるいは
切開溝内に残着してしまうことを防止することができ
る。しかも、このような吸引管49の吸引口48をレー
ザハンドピース1の先端部1aに設けるようにしたの
で、前記端面41と患部9の表面との間の空間を負圧に
して、気腫の発生を防ぐことができる。
【0024】さらにまたレーザハンドピース1の先端部
1aには、そのレーザハンドピース1を術者が右手で把
持した状態において、左側壁の一部が切欠かれた開口5
0が形成され、この開口50にはガラスまたは高分子材
料から成る透光性カバー体51が装着される。この透光
性カバー体51を介して、術者はレーザ光照射部位を目
視で観察することができる。このようなカバー体51
は、術者がレーザハンドピース1を把持した状態でレー
ザ光照射部位を見たときの視線を含む範囲にわたって設
けられる。なお、この開口50に、レーザ光照射時に発
生する光を減衰させて術者の目を保護するための透明な
フィルタを設けるようにしてもよい。
【0025】図5は、レーザハンドピース1およびその
付近の内部構造を示す断面図である。最終段の第7関節
部29には、第7反射ミラーM7の出光側軸53内に、
前記レーザハンドピース1の先端部1aでレーザ光を集
光するための集光レンズ54が設けられ、出光側軸53
にはスリーブ55を図5の左方に移動させることによっ
てレーザハンドピース1を第7関節部29から離脱させ
ることができる接続手段56が設けられ、この接続手段
56によって前記レーザハンドピース1が接続筒57に
着脱自在に連結され、この接続筒57は第7関節部29
の前記出光側軸53に気密な状態で接続される。
【0026】出光側軸53には前記洗浄用空気を供給す
るための管継手58が設けられる。管継手58から供給
された前記洗浄用空気は、接続筒57の中央孔59を経
てレーザハンドピース1のビーム孔47から先端部1a
側に導かれ、吸引口48より排出される。これによって
レーザハンドピース1の先端部1aで患部9の組織を切
開したときの飛散物が集光レンズ54に付着してしまう
ことを防止することができる。また出光側軸53には、
前記洗浄用水を供給するための管継手60が設けられ、
この管継手60に供給された洗浄用水は、出光側軸53
の内周面と接続筒57の外周面との間で2つのOリング
61,63によって挟まれる環状空間64内に導かれ、
この環状空間64に連通する接続筒57の孔65から前
述した洗浄用水案内管38に供給される。
【0027】前記ビーム孔47を有するハンドピース本
体66には、同軸に設けられるカバーナット67によっ
て接続筒68が連結され、接続筒68の先端には取付ね
じ69によって接続筒70が連結され、この先端筒70
の先端には前記先端部1aを含む先端筒部71が連結さ
れる。接続筒70と先端筒部71との間には外カバー体
73が嵌着され、取付ねじ74,75によって固定され
る。接続筒68および外カバー体73の外周にはもう1
つの外カバー体76が嵌着され、この外カバー体76は
取付ねじ77によって前記接続筒68に固定される。先
端筒部71の前記先端部1aには、前述したように軸線
30に対して角度45°だけ傾斜した端面41が形成さ
れ、患部9の表面に沿って移動しやすいように構成され
ている。
【0028】各接続筒68,70および先端筒部71に
は、洗浄用空気案内管34、洗浄用水案内管38、音響
センサ31および超音波探触子35のリード線78,7
8′を挿通するための軸方向に沿って延びる溝79,8
0,81が形成され、また各接続筒68,70の外周面
と各外カバー体73,76の内周面との間には、前記洗
浄用空気案内管34、洗浄用水案内管38およびリード
線78,78′などを挿通するための隙間83,84が
形成される。
【0029】管継手60から供給された洗浄用水は、環
状空間64および孔65を経て、ハンドピース本体66
の外周面と接続筒57の内周面との間の隙間85を通っ
て環状空間86内に導かれる。この環状空間86に臨む
ハンドピース本体66の端面87には、図6に拡大して
示されるように、前記洗浄用水案内管38がOリング8
8および締付ねじ89によって保持されており、この洗
浄用水案内管38はハンドピース本体66および接続筒
68の内部空間を経て、接続筒70の溝80から外カバ
ー体73の内周面と接続筒70の外周面との間の隙間8
4を通り、先端筒部71の溝81に連なる孔90(図2
参照)から、レーザ光照射位置に向けて屈曲した先端部
分91が露出し、前述のようにしてノズル孔37から洗
浄用水が噴射される。
【0030】前記隙間85および環状空間86は、ハン
ドピース本体66にその軸線30方向に間隔をあけて装
着される各2本のOリング93,94によってシールさ
れている。
【0031】前記洗浄用空気は、レーザハンドピース1
の外部から図示しないチューブによってハンドピース本
体66のフランジ95に設けられる管継手96から供給
され、フランジ95内に形成される半円弧状の空間97
に導かれて周方向に分散され、貫通孔98から前記洗浄
用空気案内管34に導かれる。前記空間97はカバー体
99およびOリング100によって気密に塞がれる。ま
た空間97と洗浄用空気案内管34との間にはビス10
1によって進退自在な流量調整弁103が一体的に設け
られ、洗浄用空気の供給量を調整することができる。な
お、この流量調整弁103およびビス101は必ずしも
設ける必要はなく、前記空間97から貫通孔98を介し
て直接に洗浄用空気案内管34に洗浄用空気を導くよう
にしてもよい。このような構成によって前記管継手96
から供給された洗浄用空気を洗浄用空気案内管34を経
てそのノズル孔33から音響センサ31の受信部32に
向けて噴射することができる。
【0032】前記フランジ95にはまた、照明手段であ
るライトガイドと映像伝送手段であるイメージファイバ
とが同軸に配置されるファイバ104が挿通されてハン
ドピース本体66内に導かれ、その端面105は図5に
示されるようにビーム孔47に露出し、レーザ光照射部
位を可視光によってピンポイント表示することができ
る。ライトガイドとイメージファイバとは、同軸あるい
は併設して、空間97からのガスを分岐したガス回路を
パイプ材により設け、ライトガイド、ファイバの端面に
吹付けて汚れを防止する。端面105は、レーザハンド
ピース1の先端部1aよりも軸線方向に30〜50mm
退避した位置に設定されることが望ましい。また前記音
響センサ31は、端面41から軸線方向に10〜20m
m程度退避した位置に配置され、その受信部32をやや
ハンドピース先端部1a方向に向けてセットビス106
(図3参照)によって取付けられている。
【0033】以上のような構成によって、切開深度をリ
アルタイムで検出しながら予め定めた切開溝に沿って正
確に切開することができ、気腫の発生を防ぎ、レーザ光
の照射による飛散物がレーザハンドピース1の先端部1
a内に付着することを防いで、レーザハンドピースの操
作性を向上することができる。
【0034】本発明の他の実施例として、レーザ光はエ
キシマレーザに限るものではなく、その他のレーザ、た
とえばCO2レーザであってもよい。
【0035】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、1つのレ
ーザハンドピースによって、切開深度の検出、レーザ光
照射部位の内部性状の検出、レーザ光照射部位の表示、
切開深度検出手段の受信部への洗浄用流体の噴射、内部
性状検出手段および患部への洗浄用流体の噴射といった
多くの機能を装備して、レーザ光照射によって生じた飛
散物を排除し、レーザ光の照射位置のずれをなくし、安
全で確実な手術を支援することができる。
【0036】また本発明によれば、レーザハンドピース
の先端部に傾斜した端面が形成されるので、レーザ光が
照射される患部の表面に沿って前記端面を配置し、円滑
に予め定める切開方向へレーザハンドピースを移動させ
ることができ、操作性を向上することができる。
【0037】さらに本発明によれば、レーザハンドピー
スの先端部に透光性カバー体が設けられるので、このカ
バー体を介してレーザ光照射部位を目視することがで
き、これによってもまた切開手術の安全性および確実性
を向上させることができる。
【0038】さらに本発明によれば、レーザハンドピー
スに吸引手段を設けるようにしたので、洗浄用流体の噴
射による気腫の発生を防止することができる。
【0039】さらに本発明によれば、レーザ光照射部位
を照明しながら映像伝送手段によって前記レーザ光照射
部位の映像を伝送して既存の表示手段に表示させること
ができる。しかも、映像伝送手段の端部および照明手段
の端部には、洗浄用流体を吹付けて、レーザ光照射によ
る飛散物の付着を防ぐことができるので、常に明瞭なレ
ーザ光照射部位の映像を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のレーザハンドピース1を備
える多関節マニピュレータ3を示す全体の正面図であ
る。
【図2】レーザハンドピース1の先端部1a付近の拡大
断面図である。
【図3】図2の上方から見たレーザハンドピース1の先
端部1a付近の拡大断面図である。
【図4】レーザハンドピース1の先端部1a付近の正面
図である。
【図5】レーザハンドピース1の内部構造を示す断面図
である。
【図6】レーザハンドピース1の基端部付近の拡大断面
図である。
【符号の説明】
1 レーザハンドピース 1a 先端部 3 多関節マニピュレータ 4 レーザ光発生源 5 レーザ光発生装置 6 レーザビーム調整装置 7 多関節アーム 9 患部 31 音響センサ 32 受信部 34 洗浄用空気案内管 35 超音波探触子 38 洗浄用水案内管 43a〜43c 案内ピン 46 切開溝 47 ビーム孔 49 吸引管 51 透光性カバー体 66 ハンドピース本体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 勝彦 静岡県浜松市市野町1126番地の1 浜松 ホトニクス株式会社内 (72)発明者 片岡 研慥 京都府京都市伏見区東浜南町680番地 株式会社モリタ製作所内 (72)発明者 岡上 吉秀 京都府京都市伏見区東浜南町680番地 株式会社モリタ製作所内

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ光発生源から発生されるレーザ光
    を先端部に導き、この先端部からレーザ光照射部位にレ
    ーザ光を照射するレーザハンドピースにおいて、 前記先端部よりも軸線方向内方に退避した位置に設けら
    れ、前記レーザ光照射部位へのレーザ光の照射によって
    生じる音響波を検出して切開深度を求める切開深度検出
    手段と、 前記レーザ光照射部位に向けて案内用可視光を照射する
    レーザ光照射位置表示手段と、 前記切開深度検出手段の受信部に洗浄用流体を吹付ける
    第1洗浄手段と、 前記先端部に設けられ、レーザ光照射部位付近に超音波
    を発信し、その反射波によって前記レーザ光照射部位付
    近の内部組織の性状を検出する手段と、 前記内部性状検出手段および患部に洗浄用流体を吹付け
    る第2洗浄手段とを含むことを特徴とするレーザハンド
    ピース。
  2. 【請求項2】 前記先端部には、その軸線に対して予め
    定める角度で交差する方向に傾斜した端面が形成される
    ことを特徴とする請求項1に記載のレーザハンドピー
    ス。
  3. 【請求項3】 前記先端部には、レーザ光照射部位を目
    視するための透光性カバー体が設けられることを特徴と
    する請求項1または2に記載のレーザハンドピース。
  4. 【請求項4】 前記先端部付近でレーザ光が通過するビ
    ーム孔に臨んで開口するレーザ光照射部位に吸引口を有
    し、この吸引口に吸引力が導かれる吸引手段を含むこと
    を特徴とする請求項1〜3のうちいずれかに記載のレー
    ザハンドピース。
  5. 【請求項5】 前記先端部よりも軸線方向に退避した位
    置に設けられ、レーザ光照射部位を照明する手段と、レ
    ーザ光照射部位の映像を伝送する手段と、前記照明手段
    の端部と前記映像伝送手段の端部とに洗浄用流体を吹付
    ける手段とを含むことを特徴とする請求項1〜3のうち
    いずれかに記載のレーザハンドピース。
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