JP2524177Y2 - 内燃機関の燃料噴射装置 - Google Patents

内燃機関の燃料噴射装置

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JP2524177Y2
JP2524177Y2 JP1990406026U JP40602690U JP2524177Y2 JP 2524177 Y2 JP2524177 Y2 JP 2524177Y2 JP 1990406026 U JP1990406026 U JP 1990406026U JP 40602690 U JP40602690 U JP 40602690U JP 2524177 Y2 JP2524177 Y2 JP 2524177Y2
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fuel injection
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弘之 西沢
英樹 高倉
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Mitsubishi Motors Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は内燃機関の燃料噴射装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】図5及び図6に従来の内燃機関を示す。
【0003】図5及び図6に示すように、内燃機関本体
11には複数の燃焼室12が設けられ、各燃焼室12に
は3つの吸気ポート13、14、15と2つの排気ポー
ト16、17が形成されている。そして、燃焼室12に
はピストン18が図示しないクランクシャフトの回転駆
動によって往復動自在に取付けられている。一方、各吸
気ポート13、14、15には吸気バルブ19が、各排
気ポート16、17には排気バルブ20がそれぞれ開閉
自在に配置され、各クランク21、22によって駆動す
ることができるようになっている。
【0004】また、内燃機関本体11には各吸気ポート
13、14、15に燃料を噴射するフューエルインジェ
クタ23が取付けられている。更に、内燃機関11にお
ける各ポート13、14、15、16、17の中央に位
置して点火プラグ24が取付けられている。
【0005】このような内燃機関において、各吸気バル
ブ19が開放して各吸気ポート13、14、15から燃
焼室12内に吸気が供給されと、これと同時に、この吸
気量に対して適量の燃料がフューエルインジェクタ23
から噴射される。そして、点火プラグ24によって点火
され、燃焼室12内で燃焼する。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】車両の内燃機関、即
ち、エンジンは乗用車にあってはフロント部分に配設さ
れるが、ワンボックスタイプの車両にあっては通常座席
の下方に配設されている。この場合、エンジンを車両の
フロント部分に配置するにはそれほど高さ制限を受ける
ことはなく、直立して配置することができる。ところ
が、エンジンを座席の下方に配置するには車両の高さ制
限を受けてしまう。そのため、エンジンを傾けて配置し
なければならない。
【0007】図7に内燃機関を所定角度傾斜させた場合
の要部断面を示す。
【0008】図7に示すように、内燃機関本体11を傾
けてスラント角度をθと設定する。この場合、燃料はフ
ューエルインジェクタ23から点火プラグ24の先端部
に向けて噴射されることとなる。
【0009】ところが、このように配置された従来の内
燃機関にあっては、噴射された燃料は直接フューエルイ
ンジェクタ23の先端部周辺で噴霧状態とはならない。
即ち、一度、吸気ポート13、14、15の内壁に付着
し、その内壁を伝わって点火プラグ24の先端部を濡ら
している。そのため、常温で内燃機関を始動する場合は
よいが、ー20℃を越えるような低温状態で内燃機関を
始動する場合には、燃料の気化状態が良くないため、う
まく始動しないという問題があった。
【0010】本考案はこのような問題点を解決するもの
であって、内燃機関の始動性の向上を図った内燃機関の
燃料噴射装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの本考案の内燃機関の燃料噴射装置は、内燃機関本体
車両垂直線に対して傾斜配置され、内燃機関のシリン
ダヘッドの上方側の側壁面から燃焼室に連通するように
分岐して形成された3つの吸気ポートにそれぞれ吸気弁
配置し、該各吸気ポートに対してそれぞれ燃料を噴射
する3つの噴孔を有するインジェクタが配設されると共
、前記シリンダヘッド下面における中央の吸気ポート
の燃焼室入口開口の下方位置に点火プラグが配設された
内燃機関の燃料噴射装置において、前記インジェクタの
軸線を前記点火プラグの先端側と交差するように配置す
ると共に、前記インジェクタの前記中央の吸気ポートへ
燃料を供給する噴孔の燃料噴霧の中心線が、前記燃焼室
側の通路内壁面に指向されたことを特徴とするものであ
る。
【0012】
【作用】内燃機関本体が車両垂直線に対して傾斜配置さ
れ、インジェクタの噴孔からの燃料噴霧の中心線が燃焼
室側の通路内壁面に指向されたことで、燃料が吸気ポー
トの燃焼室側の通路内壁面に噴射されて吸気ポート内壁
を伝わって燃焼室に供給されることとなり、点火プラグ
の先端部を濡らすことなく、気化状態の良くない低温時
においても内燃機関を確実に始動することができる。
【0013】
【実施例】以下、図面に基づいて本考案の実施例を詳細
に説明する。
【0014】図1及び図2に本考案の一実施例に係る内
燃機関の燃料噴射装置の概略を示す。なお、従来と同一
の機能を有する部材には同一の符号を付して重複する説
明は省略する。
【0015】図1及び図2に示すように、本実施例の内
燃機関は、内燃機関本体が車両垂直線に対して傾斜配置
されており、上下方向の垂直線Oに対してスラント角度
θだけ傾いた状態で車両に搭載されている。そして、
実施例ではこのスラント角度θは60度となってい
る。
【0016】本実施例の燃料噴射装置において、シリン
ダヘッド(内燃機関本体11)には上方側の側壁面11
aから下面11bの開口することで燃焼室12に連通す
るように分岐して3つの吸気ポート13,14,15が
形成されている。そして、この吸気ポート13,14,
15にはそれぞれ吸気弁が配置され、且つ、各吸気ポー
ト13,14,15内に燃料を噴射するために3つの噴
射孔が形成されたフューエルインジェクタ31が取付け
られている。また、中央の吸気ポート14の近傍で、且
つ、この吸気ポート14がシリンダヘッドの下面11b
に開口する燃焼室入口14aの下方位置に点火プラグ2
4が取付けられている。従って、フューエルインジェク
タ31と吸気ポート14と点火プラグ24はほぼ一直線
上に並ぶように位置している。
【0017】フューエルインジェクタ31は、燃料が吸
気ポート14における燃焼室12側の通路内壁面14b
に向けて噴射されるように取付けられている。即ち、フ
ューエルインジェクタ31は軸線Pの先端部が点火プラ
グ34の先端部分と交差し、この軸線Pに対して角度α
ずれた方向Qに燃料が噴射されるように、このフューエ
ルインジェクタ31の先端部に形成された図示しない噴
射孔の向きが指向されている。なお、ずれ角度αは本実
施例では13度となっている。また、燃料の噴射幅角度
βは本実施例では4度となっている。
【0018】而して、このような内燃機関の燃料噴射装
置において、フューエルインジェクタ31の噴射孔から
燃料が噴射されると、燃料は噴霧状となって吸気ポート
14における燃焼室12側の通路内壁面14b(図2に
おける斜線表示部分)に向かって噴射される。すると、
この吸気ポート14の通路内壁面14bを伝わって燃焼
室12内に供給される。ここで点火プラグ24によって
点火され、内燃機関が始動する。
【0019】このようにフューエルインジェクタ31か
ら噴射された燃料は吸気ポート14における燃焼室1
2側の通路内壁面14bを伝わって燃焼室12内に供給
されるため、点火プラグ24の先端部を濡らすことな
く、気化状態の良くない低温時においても内燃機関は確
実に始動する。
【0020】図3及び図4に本考案の他の実施例にかか
る内燃機関の燃料噴射装置を示す。
【0021】図3及び図4に示す内燃機関の燃料噴射装
置はそれぞれフューエルインジェクタ31からの燃料の
噴射方向が異なっている。
【0022】即ち、フィーエルインジェクタの軸線Pに
対する噴射ずれ角度αが、図3に示す内燃機関の燃料噴
射装置におけるフューエルインジェクタ32にあって
は、16度に設定されている。また、図4に示す内燃機
関の燃料噴射装置におけるフューエルインジェクタ33
にあっては、10度に設定されている。このような噴射
ずれ角度αは10〜16度が適切であるが、吸気ポート
の形状によってはこれに限定されるものではない。
【0023】また、上述の実施例において、内燃機関は
車輌垂直線Oに対するスラント角度θを60度と設定し
たが、これに限定されるものではなく、傾いて設定され
た内燃機関よれば上述の作用効果を奏するものである。
【0024】
【考案の効果】以上、実施例を挙げて詳細に説明したよ
うに本考案の内燃機関の燃料噴射装置によれば、内燃機
関本体が傾斜配置されて3つの吸気ポートに対して燃料
を噴射する3つの噴孔を有するインジェクタが配設され
ると共に、中央の吸気ポートの燃焼室入口開口の下方位
置に点火プラグが配設された内燃機関の燃料噴射装置に
おいて、インジェクタの軸線を点火プラグの先端側と交
差するように配置すると共に、インジェクタの中央の吸
気ポートへ燃料を供給する噴孔の燃料噴霧の中心線を燃
焼室側の通路内壁面に指向したので、噴射された燃料は
点火プラグの先端部を直接濡らすことなく吸気ポート
おける燃焼室側の通路内壁面を伝わって燃焼室に供給さ
れることとなり、気化状態の良くない低温時において
、内燃機関を確実に始動することで、内燃機関の始動
性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る内燃機関の燃料噴射装
置の概略図である。
【図2】内燃機関の燃料噴射装置において図1とは90
度異なる方向からの概略図である。
【図3】本考案の他の実施例に係る内燃機関の燃料噴射
装置の概略図である。
【図4】本考案の他の実施例に係る内燃機関の燃料噴射
装置の概略図である。
【図5】従来の内燃機関の要部断面図である。
【図6】従来の内燃機関の平面図である。
【図7】従来の内燃機関の燃料噴射装置の概略図であ
る。
【符号の説明】
11 内燃機関本体 12 燃焼室 13,14,15 吸気ポート 24 点火プラグ 31,32,33 フューエルインジェクタ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関本体が車両垂直線に対して傾斜
    配置され、内燃機関のシリンダヘッドの上方側の側壁面
    から燃焼室に連通するように分岐して形成された3つの
    吸気ポートにそれぞれ吸気弁を配置し、該各吸気ポート
    対してそれぞれ燃料を噴射する3つの噴孔を有する
    ンジェクタが配設されると共に、前記シリンダヘッド下
    面における中央の吸気ポートの燃焼室入口開口の下方位
    置に点火プラグが配設された内燃機関の燃料噴射装置に
    おいて、前記インジェクタの軸線を前記点火プラグの先
    端側と交差するように配置すると共に、前記インジェク
    タの前記中央の吸気ポートへ燃料を供給する噴孔の燃料
    噴霧の中心線が、前記燃焼室側の通路内壁面に指向され
    ことを特徴とする内燃機関の燃料噴射装置。
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