JP2524042B2 - Ｐｆｂｃ動力プラント - Google Patents

Ｐｆｂｃ動力プラント

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JP2524042B2 JP3509217A JP50921791A JP2524042B2 JP 2524042 B2 JP2524042 B2 JP 2524042B2 JP 3509217 A JP3509217 A JP 3509217A JP 50921791 A JP50921791 A JP 50921791A JP 2524042 B2 JP2524042 B2 JP 2524042B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はPFBC動力プラントに関する。PFBCは加圧流動
床燃焼（Ｐressurized Ｆluidized Ｂed Ｃombusio
n）の英文表示の頭文字である。PFBC動力プラントにお
いては燃焼は、硫黄吸収剤として作用する通常は主とし
て石灰岩またはドロマイトから成る粒状材の流動床で行
われる。燃焼は大気圧をかなり越える圧力下で行われ
る。燃焼器は圧力容器内に好適に収容され、圧縮燃焼用
空気で囲まれる。燃焼ガスはガスタービンに利用され、
ガスタービンは燃焼用空気を圧縮するコンプレッサと発
電機とを駆動する。燃焼器の流動床部はチューブコイル
を含み、これらのコイルは流動床から熱を吸収し、流動
床を冷却し、発電機を駆動するスチームタービン用蒸気
を発生しかつ過熱する。
背景技術 これまで提案され、設計された商業用PFBC動力プラン
トは比較的小型で、約200MWeまでのパワーを有する。燃
焼器の流動床部において幾何学的に簡単な構造のチュー
ブシステムを形成するために矩形燃焼器が使用されてい
る。燃焼ガスから塵埃を分離するために燃焼器とその周
りの圧力容器との間にグループ分けしたサイクロンの形
態の洗浄プラントが設けられている。
その問題点は、提案され設計されたPFBC動力プラント
は燃焼器の幾何学形状からみて比較的大径の圧力容器を
必要とするということである。第１世代のPFBC動力プラ
ントにおいては、矩形燃焼器内の簡単なチューブ配置の
利点は、より大きな圧力容器の追加費用で減ぜられる。
パワーを倍加または増加させる場合は、燃焼器と圧力容
器の断面積比を増大することが重要である。
発明の概要 本発明によれば、燃焼器は少なくとも６つの側壁を有
する多角柱として形成されている。燃焼器は蒸発及び過
熱チューブからなる蒸気発生器を有する床部と、床部か
ら燃焼ガスを受けるフリーボード部とを備え、横断面が
６角形に形成されるのが最も好ましい。フリーボード部
はその上部で少なくとも１つの実質上垂直方向のダクト
に接続し、このダクトは燃焼ガスをダクトとその周りの
圧力容器との間に形成されたスペース内に位置する洗浄
プラントに案内する。
洗浄プラントは連続的に接続された多数グループのサ
イクロンと加熱ガスフィルタとを、または、サイクロン
及び加熱ガスフィルタの組立体を備える。
燃焼器の構造及びガス洗浄プラントの位置は燃焼器の
横断面と圧力容器の横断面との間のかなり優れた比を可
能とする。20％またはそれ以上の大きさのオーダーの改
善が可能となる。圧力容器の径及び圧力容器の必要な壁
厚の減少により、重量及び費用がかなり減少する。更
に、燃焼器の形状はより簡単な懸架を可能とする。燃焼
器の隅部は、圧力容器に直接または圧力容器内の比較的
短い梁材に取付けられているロッドから懸架されるのが
好ましい。実施例の他の利点は燃焼器の平坦な壁部が短
くなることである。これは燃焼器の内側と外側との間の
圧力差により生じる力を吸収する周りの梁材の長さを減
少させる。フレームの重量及び費用は減少する。
燃焼器のフリーボード部と洗浄プラントとの間の垂直
方向のダクトは燃焼ガスの好ましい流出及び混合と、随
伴する非燃焼燃料の燃焼とを伴う。更に、荒い粒子の分
離は簡単な分離装置により行うことができる。添加剤、
例えばアンモニアを注入することによりダクト内でNOX
（窒素酸化物）を減少させることができる。また、ダク
トはガス温度、従って、ガスタービンのパワーを増加さ
せる第２燃焼室として利用することができる。
本発明の好ましい実施例によれば、平坦な垂直のチュ
ーブディスクは６角形の横断面の燃焼器内に３つのグル
ープを成して配設され、各グループのチューブディスク
は２つの対向側壁に平行に配向されている。１実施例に
おいて、燃焼器は６角形の環状床部を有する構造とする
ことができる。他の実施例において、チューブディスク
は６角形のスペース全体を充填し、各チューブディスク
グループは平行６面体のスペースを充填する。
チューブディスクは燃焼器内で側壁に対し平行に配向
されている。燃焼器の形状にも拘らず、同じ大きさの簡
単で平坦なチューブディスクを燃焼器全体に使用するこ
とができる。
本発明の１実施例において、チューブディスクは３つ
の平行で隣接する面に配置されたチューブから構成され
ている。チューブディスクの異なる面のチューブの中
で、少なくとも１つの面のチューブが蒸発器内に、１ま
たは２つの面のチューブが過熱器に含まれている。１デ
ィスク内において、中央の面のチューブは燃焼器内の支
持部材から懸架され、他の面のチューブを支持すること
ができる。
図面の簡単な説明 添付図面を参照して本発明についてより詳細に説明す
る。
第１図は燃焼器、洗浄プラント等を備えたPFBC動力プ
ラントの圧力容器の断面図を示す。第２図は第１図のＡ
−Ａに沿う圧力容器及び燃焼器の水平方向断面を図解的
に示す。第３図は第２図のＢ−Ｂに沿う燃焼器の垂直方
向断面を示す。第４図は平行６面体の一グループのチュ
ーブディスク並びに給水及び蒸気用収集管の斜視図であ
る。第６図は蒸気発生器全体を表す２つのチューブディ
スク及びこれらのチューブディスクを通過する流れを図
解的に示す。第５図は各チューブディスクの中央の面の
チューブにより支持されている３つのチューブディスク
１グループの端面を示す。第７図は６角形の燃焼器にチ
ューブディスクを配設する他の方法を図解的に示す。第
８図はチューブディスクにチューブを配設する他の方法
を示す。
好ましい実施例の説明 図中、１は円筒状の圧力容器を示し、この圧力容器は
燃焼器３と、床材を受容しかつ貯蔵する容器５と、連続
的に接続された多数のグループのサイクロン7a,7b,7cと
その他の所定の補助装置を備える洗浄プラント７を収容
する。燃焼器３の下部は燃焼器３の床部3aを形成してい
る。この部分は蒸気発生器を形成する熱吸収チューブを
収容している。燃焼器３の上部は燃焼器３の床部を離れ
る燃焼ガスを受容する、燃焼器３のフリーボード部3bを
形成している。燃焼器のフリーボード部3bは燃焼器３を
洗浄プラント17に接続しているダクト９に接続してお
り、洗浄プラント７はダクト９とその周りの圧力容器１
との間の環状スペース11内に配置されている。洗浄され
たガスは導管13内に収集され、動力プラントに含まれた
ガスタービンに送られる。分離された塵埃は減圧サイク
ロン灰冷却器15を通って除去される。第２図及び第７図
に示すように、好ましい実施例中の燃焼器３は６角形の
横断面を有し、角柱を形成している。燃焼器３は隅部17
で圧力容器に固定されたブラケットまたは梁材21に取付
けることができる振り子部材19から懸架されているのが
好ましい。
第２図及び第４図に示す実施例において、燃焼器３の
床部3aのチューブシステム23は菱形の横断面を有する３
つのグループ23a,23b,23cに分割され、各グループは床
部3aにおいて平行６面体のスペースを充填している。こ
の構成により平坦で平行なチューブディスク24で燃焼器
３の横断面を完全に充填することができる。
図示の実施例において、各チューブディスクグループ
23は異なる機能を有するチューブコイル25a,25b,25cか
ら成るチューブディスク24から形成され、蒸気発生器の
蒸発器（EVA）、過熱器Ｉ（SHI）、過熱器II（SHII）及
び中間過熱器（ISH）を備えている。異なるチューブデ
ィスク24内の構成は現在の性能条件に鑑みて蒸気発生器
の蒸発器部及び過熱器部に好ましく適合した熱遷移面を
形成するために変えることができる。図解的な第４図は
燃焼器３の平行６面体のスペースの１つの各チューブデ
ィスク内に３つのチューブコイル25a,25b,25cを有する
チューブディスク24を示している。そのようなスペース
内に実際上は20個から40個のディスク24を配置すること
ができる。第３図、第４図及び第５図から明らかなよう
にチューブディスク24は中央チューブコイル25bから懸
架されている。この中央チューブコイルは中間点で燃焼
器３の１つの外壁3c内及び燃焼器３内側の平行６面体の
スペースの間の壁3d内の梁材71から懸架されている。梁
材71は冷却された連結棒（チューブ）73及び75により燃
焼器３の円錐状の天井部に接続している。
第６図に図解的態様で示した蒸気発生器の実施例にお
いて、２つの型式のチューブディスク24a及び24bが配置
されている。チューブディスク24aは蒸気発生器の蒸発
器EVAの一部を形成する２つの平行チューブコイル27a,2
7bを有するチューブ27と、第１の過熱器SHIの一部を形
成するチューブコイル29と、中間過熱器ISHの一部を形
成する２つの平行チューブコイル31a,31bを有するチュ
ーブ31とを含んでいる。チューブディスク24bは第１の
過熱器SHIの一部を形成するチューブ29と、第２の過熱
器SHIIの一部を形成する２つのチューブコイル33a,33b
を有するチューブ33と、中間過熱器ISHの一部を形成す
る２つの平行チューブコイル31a,31bを有するチューブ3
1とを含んでいる。第１の過熱器SHIの過熱チューブ29は
支持チューブとして機能する。これらのチューブ29の平
面にかつその垂直方向部材間に他の過熱器チューブを配
置することができる（この場合、中間過熱器チューブ31
がこの位置に示されている）。
給水容器35からの給水は給水ポンプ37により蒸発器の
分配管39に、更に蒸発器チューブ27に送られ、蒸発器を
通過後、蒸発器の収集管41内に収集され、蒸気分離器43
に送られる。分離された水は導管45及び推移調整弁47を
通って給水容器35に戻される。蒸気は第１の過熱器SHI
の分配チューブ46を介して第１の過熱器SHI内のチュー
ブ29に送られ、第１の過熱器SHIを通過後、第１の過熱
器SHIの収集管51内に収集され、第２の過熱器SHIIの分
配管52を介して第２の過熱器SHIIのチューブ33a,33bに
供給される前に蒸気の温度が注水により調節される蒸気
冷却器54を通過する。過熱器SHIIを通過後、過熱された
蒸気は第２の過熱器SHIIの収集管53内に収集され、導管
55を通ってタービン57の高圧部57aに送られる。このタ
ービン部からの蒸気は導管59を通ってISHの分配管61を
介して中間過熱器ISHのチューブ31a,31bに送られ、中間
過熱器ISHを通過後、中間過熱器ISHの収集管63内に収集
され、タービン57の中間・低圧部57bに、そこから導管6
7を介してコンデンサ（図示せず）に戻される。
第３図に示すように、特に部分的負荷が作用する場合
にガス温度を上げるために例えば、ガス点火バーナー77
を燃焼器のフリーボード部3bまたはダクト９に設置する
ことができる。ダクト９にNOX（窒素酸化物）を減少さ
せる物質、例えば、アンモニアを煙道ガスに注入するノ
ズル81を有する装置79を設けることができる。
第７図はチューブディスク24を大きな燃焼器に配設す
る他の方法を示している。この構成において、チューブ
ディスク24の大きさは減少する。中央に形成されたスペ
ース83に補助装置を配設することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 米国特許4479458（ＵＳ，Ａ) 米国特許3530853（ＵＳ，Ａ) 米国特許4790267（ＵＳ，Ａ)

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】円形断面のほぼ円筒形の圧力容器（１）内
    に囲まれた１つの燃焼器（３）を有するPFBC動力プラン
    トであって、 前記燃焼器（３）が１つの床部（3a）と１つのフリーボ
    ード部（3b）とを有しており、 前記PFBC動力プラントが蒸発及び過熱チューブ（25a,25
    b,25c）を有する蒸気発生器を有しており、 煙道ガス用の洗浄プラント（７）が前記フリーボード部
    （3b）に結合されているPFBC動力プラントにおいて、 前記１つの燃焼器（３）が６つの側壁を備えた６角柱と
    して形成されており、 前記１つの床部（3a）が前記１つの燃焼器（３）全体に
    共通の流動床を有しており、 前記蒸発及び過熱チューブ（25a,25b,25c）が３つのグ
    ループ（23a,23b,23c）に分けられ、前記流動床内に配
    置されており、 前記フリーボード部（3b）が前記燃焼器（３）全体に共
    通であって、前記流動床から煙道ガスを受け取るフリー
    ボードを有していることを特徴とするPFBC動力プラン
    ト。
  2. 【請求項２】蒸発及び過熱チューブ（25a,25b,25c）が
    ３つのグループ内で多数の平行な平板状ディスク（24）
    として形成され、各グループのディスク（24）は６角柱
    の燃焼器（３）の２つの対向する側壁に平行にされてお
    り、各ディスク（24）は蒸発チューブ及び／又は過熱チ
    ューブを構成するチューブ（25a,25b,25c）を有してい
    ることを特徴とする請求項１に記載のPFBC動力プラン
    ト。
  3. 【請求項３】チューブディスク（24）の各グループ（23
    a,23b,23c）が前記床部分（3a）の平行六面体状の空間
    を満たしている請求項２に記載のPFBC動力プラント。
  4. 【請求項４】各チューブディスク（24）は複数の面内に
    配置されたチューブ（25a,25b,25c）を有しており、中
    央の面のチューブにおいて燃焼器から懸架されているこ
    とを特徴とする請求項１に記載のPFBC動力プラント。
  5. 【請求項５】燃焼器（３）の上部はフリーボード部（3
    b）を洗浄プラント（７）に結合する少なくとも１つの
    ダクト（９）に結合されていることを特徴とする請求項
    １に記載のPFBC動力プラント。
  6. 【請求項６】洗浄プラント（７）は、燃焼器（３）の上
    で、ダクト（９）と圧力容器（１）の壁との間の空間内
    に収容されていることを特徴とする請求項５に記載のPF
    BC動力プラント。
  7. 【請求項７】洗浄プラント（７）は、サイクロン及び／
    又はホットガスフィルタを備え、中央ダクト（９）を囲
    む環状スペース内に配置されていることを特徴とする請
    求項６に記載のPFBC動力プラント。
  8. 【請求項８】燃焼器（３）には、補助装置を内包する内
    側６角形状スペース（83）を包囲する環状６角形状床部
    （3a）が形成されていることを特徴とする請求項１又は
    第２に記載のPFBC動力プラント。
  9. 【請求項９】前記燃焼器（３）は、圧力容器の壁部及び
    燃焼器（３）の隅部とに取付けられた支持部材（19）か
    ら懸架されていることを特徴とする請求項１に記載のPF
    BC動力プラント。
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