JP2523987B2 - プッシャ―炉 - Google Patents

プッシャ―炉

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JP2523987B2
JP2523987B2 JP2331632A JP33163290A JP2523987B2 JP 2523987 B2 JP2523987 B2 JP 2523987B2 JP 2331632 A JP2331632 A JP 2331632A JP 33163290 A JP33163290 A JP 33163290A JP 2523987 B2 JP2523987 B2 JP 2523987B2
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furnace
hearth
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則明 伊藤
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NGK Insulators Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は炉床の構造を改良したプッシャー炉に関す
る。
(従来の技術) プッシャー炉は、炉床上に並べたセッター又は被焼成
品を炉入口側から順次押すことにより、これらを炉内の
焼成帯中を通過させて被焼成品の焼成を行う構成であ
る。このプッシャー炉において、炉床レベルはセッター
等の安定的な移動を保証するために設計上重要な事項で
あり、従来は、トランジットを用いて厳密に水平となる
ように施工されていた。
(発明が解決しようとする課題) ところで、この種の窯炉において、万一炉内事故が発
生した場合には、炉内の加熱を停止して炉内温度が十分
に低下するまで待ち、その上で炉の断熱壁を分解して炉
内状況を調査し、事故原因を究明すると共にその修復を
行い、その後、加熱を再開して炉内が焼成可能温度に昇
温するまで待たねばならない。このため、一度、炉内事
故が発生すれば、被焼成品の加熱が途中で中断されるた
め多数の不良品が発生し、また長期間にわたり生産がス
トップして多大な経済的損失を被ることになるから、斯
かる事態は確実に防止されるべきである。
しかしながら、従来のプッシャー炉では、炉床レベル
を十分に水平に施工しても、焼成時に後側のセッターが
前のセッターの上に乗り上げたり、前のセッターの下に
潜り込んだりするいわゆる突き上げ事故が発生すること
があり、これが未解決の課題として残されていた。
そこで、本発明の目的は、炉内における突き上げ事故
の発生を確実に防止できるプッシャー炉を提供するにあ
る。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 本発明のプッシャー炉は、炉床レベルを焼成帯が炉入
口よりも低くなるように傾斜させたところに特徴を有す
る。
(作用) 従来のプッシャー炉における炉内事故分析から、突き
上げ事故は焼成帯中において多発していることが判明し
た。このことから、その事故原因は次の通りであると推
測される。プッシャー炉を構成する断熱壁や炉床等の構
造部材は炉内の温度分布に応じた熱膨張が発生してい
る。炉内温度分布は、炉入口側から焼成帯に向かって順
次高くなって焼成帯において最高となり、炉出口側に向
って低下しているから、炉内の炉床レベルを水平に施工
した従来のプッシャー炉では、炉床レベルはその温度分
布に従い、第4図に示すように焼成帯中の一部において
一番高くなる稜部Xが形成され、その稜部Xから炉入口
及び炉出口に向って低下する傾向を呈していると思われ
る。このため、同図に示すように、炉入口側から順次押
し込まれるセッター1が炉床2の稜部X近傍にて前のセ
ッター1を下から突き上げるようになり、結局、炉内事
故に至るのである。
この点、上記構成のプッシャー炉によれば、炉床レベ
ルは焼成帯が炉入口よりも低くなるように傾斜している
から、セッターの突き上げ事故の原因となる稜部が炉床
に形成されず、後のセッターが前のセッターを突き上げ
てしまうことがなくなる。
(実施例) 以下、本発明の一実施例につき第1図ないし第3図を
参照して説明する。炉内の断面構造は第3図に示す通り
で、耐火物11により角筒状の炉内空間が形成され、その
耐火物11の外側は耐熱性断熱材12にて覆われている。炉
内の上部及び下部には夫々加熱用の電気ヒータ13が設け
られ、耐火性断熱材12の内部には炉内雰囲気調整用の気
道14が形成されると共に、各気道14にガス供給用及びガ
ス排出用の各ノズル15が取り付けられている。また、炉
内の下部にはビーム16の上方に位置して炉床耐火物17が
配置され、これにて本プッシャー炉の炉入口から炉出口
まで連なる炉床18が構成されている。炉床18上には被焼
成物を載せたセッター19が滑動可能に載置され、これが
図示しないプッシャー装置により炉入口側から炉内に順
次押し込まれることにより、炉床18上を順次炉出口側に
移動するようになっている。
さて、炉内は通常のプッシャー炉と同様に、炉入口か
ら順に予熱帯A、焼成帯B及び冷却帯Cを構成するよう
に温度調整がされ、温度分布は第2図に示すように、炉
入口から焼成帯Bに近付く程高くなり、焼成帯Bにおい
て最高温度となり、焼成帯Bから炉出口に近付く程低く
なっている。そして、炉床18の高さ、即ち炉床レベル
は、第1図に示すように、炉入口から炉内温度が約800
℃〜1000℃となる予熱帯Aの終端近傍までは一定で、こ
こから焼成帯Bにかけて徐々に低下するよう傾斜して焼
成帯Bの終端で最低レベルとなる。従って、炉床レベル
は焼成帯Bが炉入口よりも低くなるように傾斜している
ことになる。また、続く冷却帯Cでは再び徐々に上昇す
るように傾斜しており、炉出口において炉入口と同一レ
ベルにまで達する。なお、焼成帯Bにおける炉床18の下
降傾斜の度合は、炉床施工時のトランジェントによる測
量で3mにつき1mm低下するように設定されている。
上記構成のプッシャー炉によれば、炉の昇温時に構成
部材の熱膨張があっても、焼成帯Bの炉床レベルが炉入
口よりも低くなるように傾斜しているから、第4図に示
した従来の炉のように炉床に稜部Xが発生してしまうこ
とがない。この結果、多数のセッター19を突き上げ事故
を発生させることなく、安定的に炉内を通過させること
ができるものである。
なお、上記実施例では、予熱帯Aの当初部分は炉床レ
ベルを一定にする構成としたが、本発明はこれに限られ
ず、炉入口から焼成帯に至るまで炉床が順次下降傾斜す
る構成としてもよい。また、冷却帯Cでは炉床レベルを
炉出口に向けて上向きに傾斜させるようにしたが、これ
に限られず、冷却帯の炉床レベルは一定としたり、或い
は炉出口に向けて焼成帯から連続して下降傾斜する構成
としてもよい。これらの場合には、炉出口は炉入口より
も僅かに低いレベルとなるが、この点については、セッ
ターを循環させるための搬送路を炉出口から炉入口に向
けて上昇傾斜させることにより対処することが可能であ
る。その他、本発明は、電気加熱式のプッシャー炉に限
らず、ガス加熱式であってもよい等、要旨を逸脱しない
範囲内で種々変更して実施することができるものであ
る。
[発明の効果] 以上述べたように、本発明のプッシャー炉によれば、
炉床の途中に稜部が形成されないため、後のセッターが
前のセッターを突き上げてしまうことがなくなり、炉内
事故を確実に防止することができるという優れた効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は本発明の一実施例を示し、第1図
は炉床レベルの変化を示すグラフ、第2図は炉内の温度
分布図、第3図は炉の縦断面図、第4図は従来のプッシ
ャー炉における炉内事故原因を説明するための概略縦断
面図である。 図面中、13は電気ヒータ、18は炉床、19はセッターであ
る。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】炉床上に並べたセッター又は被焼成品を炉
    入口側から順次押すことにより、これらを炉内の焼成帯
    中を通過させて被焼成品の焼成を行うようにしたものに
    おいて、炉床レベルを前記焼成帯が前記炉入口よりも低
    くなるように傾斜させたことを特徴とするプッシャー
    炉。
JP2331632A 1990-11-29 1990-11-29 プッシャ―炉 Expired - Lifetime JP2523987B2 (ja)

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JPH04198689A JPH04198689A (ja) 1992-07-20
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