JP2522235Y2 - 空気泡の放出位置移動及び間欠放出装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】

この考案は、水槽等で使用するものである。

【従来の技術】

従来の水槽等での空気放出装置、例えばエアーカーテ
ン又はエアーレーション等では、連続的に水中に空気泡
を放出するだけで変化に乏しかった。又空気泡が出たり
止まったりする物が在っても、空気泡の出る位置は全然
変化しないのですぐに飽きてしまう物ばかりであった。

【考案が解決しようとする課題】

本考案はその欠点を取り除くためになされたものであ
る。 本装置を水中に設置し、本装置内を空気が通過する
と、空気の泡は間欠に放出され、そして一回に出る量は
ゆっくりと細長く、しかもある程度の時間放出され、な
おかつ空気泡が一度放出された位置からは当分放出され
ないで、いつも違う場所から空気泡は出る様に、泡の出
方や出る位置のパターンとタイミングを連続して変わる
様にする。

【課題を解決するための手段】

容器（エアーチャンバー）に独立した各部屋を作る。
上部に小穴を数個ずつ設け、余り大きな穴にしない。ひ
とつの部屋の小穴の大きさと高さは、どの小穴も大体同
じようにする。数室に区分された各部屋に対応する位置
に穴を空けたエアーチューブ等を通し、その穴あきエア
ーチューブの位置は本装置の上部の小穴から空気が出る
寸前まで溜った空気量より深い位置にセットする。

【作用】

独立した各部屋には、穴あきエアーチューブが通して
ある。穴あきエアーチューブの穴はいくらきれいに開け
ても厳密に言うと均一ではないので、空気の出方には少
しばらつきがある。このわずかなばらつきを利用して各
部屋の空気の溜り方に差をつける。すると独立した各部
屋は、順次一杯になり、上部の小穴の表面張力に打ち勝
った部屋から空気泡は放出される。空気泡の出る位置が
何時も自然に移動するのと間欠になる原理がここにあ
る。

【実施例】

図１において、容器（エアーチャンバー）の上部に小
穴を数個ずつ設ける。数室に区分され独立した各部屋
の下部に穴を空けたエアーチュブ等を引き入れる。穴
あきエアーチューブ等の元にエアーポンプ等を接続し
空気を送り込む。各室内に放出された空気は小穴に働い
ている表面張力により、一旦各室内に溜まる。穴あきエ
アーチューブの穴はいくらきれいに開けてもわずかなば
らつきがあるので溜り方には自然に差ができる。そして
早く沢山溜った部屋から水槽の水圧に打ち勝ち順次水中
に空気泡は放出される。

【考案の効果】

水槽等では、水が一杯在る時又は、からっぽの時、見
た目にはどちらに水が在るかはわからない。そこに空気
泡が出たら簡単に水が在るということが実感できる。そ
こで本考案は水中に送り込んだ空気が本装置内を通過す
る時、空気泡は間欠に出るだけではなく、ゆっくりと細
長くある程度の時間出て、何時も出る位置が移動すると
いう今までに無かった不思議な出方をする。空気泡の出
る位置がいつも移動するという大きな特徴があるために
いつまで見ていても飽きない。又、ゆっくりと細長く空
気が放出されるので魚等が居ても驚かないし、上昇する
泡を見ているととても優雅である。

【図面の簡単な説明】

図１は本考案の斜視図 図２は同上の実施例

【符号の説明】

１……エアーチャンバー（数室に区分された容器） ２……穴あきエアーチューブ ３……砂 ４……岩 ５……エアーポンプ ６……水槽 ７……小穴 ８……数室に仕切られた各部屋

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】容器を数室に区分し、独立した部屋を作
   り、その各部屋の上部に小穴を数個ずつ設け、その各部
   屋の下部に穴あきエアーチューブを通し、上部の小穴の
   表面張力を利用して各部屋に空気を溜め、穴あきエアー
   チューブの穴のわずかなばらつきを利用して、早く一杯
   溜った部屋から順次空気泡を水中に放出し、空気泡の出
   る位置とタイミングを変化させ、又間欠に空気泡を水中
   に放出する装置。