JP2521371Y2 - すべり出し窓のスイング装置 - Google Patents
すべり出し窓のスイング装置Info
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- JP2521371Y2 JP2521371Y2 JP5775890U JP5775890U JP2521371Y2 JP 2521371 Y2 JP2521371 Y2 JP 2521371Y2 JP 5775890 U JP5775890 U JP 5775890U JP 5775890 U JP5775890 U JP 5775890U JP 2521371 Y2 JP2521371 Y2 JP 2521371Y2
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Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、あおり止め機能を備えているすべり出し窓
用のスイング装置に関する。
用のスイング装置に関する。
例えば、実公昭57-12146号公報や実開昭63-28769号公
報に、あおり止め機能を有するスイング装置が公知であ
る。
報に、あおり止め機能を有するスイング装置が公知であ
る。
また、本考案が適用対象とする折りたたみリンク方式
のスイング装置は、例えば実開平2-9671号公報、実開昭
63-46575号公報、特開昭59-161570号公報に公知であ
る。このスイング装置は第1図に示すように、少なくと
も3個のリンクを備えており、各リンクの最大揺動角を
90度以下にすることで、窓の開閉動作を滑らかなものと
している。
のスイング装置は、例えば実開平2-9671号公報、実開昭
63-46575号公報、特開昭59-161570号公報に公知であ
る。このスイング装置は第1図に示すように、少なくと
も3個のリンクを備えており、各リンクの最大揺動角を
90度以下にすることで、窓の開閉動作を滑らかなものと
している。
あおり止め機能を有する従来のスイング装置は、窓を
全開位置と半開位置の2位置でしか固定できない。その
ため、換気を行うときは窓を少なくとも半開操作しなけ
ればならず、換気時の通風量を自由に変更できない不利
がある。例えば、換気は行いたいが雨の降り込みは避け
たい場合や、書類等の飛散を防止しながら換気を行いた
い場合などに問題があった。
全開位置と半開位置の2位置でしか固定できない。その
ため、換気を行うときは窓を少なくとも半開操作しなけ
ればならず、換気時の通風量を自由に変更できない不利
がある。例えば、換気は行いたいが雨の降り込みは避け
たい場合や、書類等の飛散を防止しながら換気を行いた
い場合などに問題があった。
半開時の窓は、開口面に対しておよそ45度の角度で傾
斜しており、スイング先端側の窓面と開口面との間隔は
相当に大きくなる。そのため、いたずらや過失による転
落の危険があり、安全性の点で適用個所に制約を受け
る。
斜しており、スイング先端側の窓面と開口面との間隔は
相当に大きくなる。そのため、いたずらや過失による転
落の危険があり、安全性の点で適用個所に制約を受け
る。
専用のあおり止め装置をスイング装置とは別に設ける
と、上記のような不利は一掃できる。しかし、こ場合は
すべり出し窓の全体コストが増える不利を避けられな
い。
と、上記のような不利は一掃できる。しかし、こ場合は
すべり出し窓の全体コストが増える不利を避けられな
い。
コスト増を避ける手段のひとつとして、スイング装置
にあおり止め機能を付加することが考えられる。しか
し、この種のスイング装置は、全閉姿勢にある窓と窓枠
との小さな隙間に配設する形態となっており、既存のあ
おり止め装置を付加することには構造上あるいは使い勝
手の点で無理がある。とくに折りたたみリンク方式のス
イング装置の場合には、全開時の各リンクが上下に重な
る状態で折りたたみ収納されるため、その困難度は高
い。
にあおり止め機能を付加することが考えられる。しか
し、この種のスイング装置は、全閉姿勢にある窓と窓枠
との小さな隙間に配設する形態となっており、既存のあ
おり止め装置を付加することには構造上あるいは使い勝
手の点で無理がある。とくに折りたたみリンク方式のス
イング装置の場合には、全開時の各リンクが上下に重な
る状態で折りたたみ収納されるため、その困難度は高
い。
そこで本考案の目的は、あおり止め機能を備えた折り
たたみリンク方式のスイング装置を実現して、窓の開度
調節を自由に行えるようにし、さらに専用のあおり止め
装置を付加する場合に比べてコストの増加を抑止し、こ
の種すべり出し窓の全体コストの低減化を図るにある。
たたみリンク方式のスイング装置を実現して、窓の開度
調節を自由に行えるようにし、さらに専用のあおり止め
装置を付加する場合に比べてコストの増加を抑止し、こ
の種すべり出し窓の全体コストの低減化を図るにある。
本考案の他の目的は、窓のばたつきによる交番荷重
や、突風による衝撃を受けた場合でも、確実に窓の開き
姿勢を維持できる信頼性に優れたスイング装置を得るに
ある。
や、突風による衝撃を受けた場合でも、確実に窓の開き
姿勢を維持できる信頼性に優れたスイング装置を得るに
ある。
本考案の他の目的は、ロック状態において窓のがたつ
きを極力防止できるスイング装置を得るにある。
きを極力防止できるスイング装置を得るにある。
本考案では、ピニオン26およびラック体25を係合要素
としてロック手段22を構成し、このロック手段22で、ガ
イド枠3に沿ってスライド変位するスライダ10の移動を
規制することにより窓2の開度調節を行う。
としてロック手段22を構成し、このロック手段22で、ガ
イド枠3に沿ってスライド変位するスライダ10の移動を
規制することにより窓2の開度調節を行う。
詳しく説明すると、この考案のスイング装置は、窓枠
1に装着されるガイド枠3と、揺動端が窓2に連結され
て該窓2をすべり出し操作する長短2個の第1シフトリ
ンク5および第2シフトリンク6と、第1シフトリンク
5の最大揺動角を規定する制御リンク7とを備えてお
り、 第2シフトリンク6と制御リンク7の揺動中心が、ス
ライダ10を介してガイド枠3でスライド自在に支持され
て、折りたたみリンク方式のスイング装置として構成さ
れていること、 スライダ10とガイド枠3との間に、スライダ10のスラ
イド動作を規制するロック手段22が設けられているこ
と、 前記ロック手段22は、ガイド枠3に沿って平行に配置
された一対のラック体25と、スライダ10と同行移動する
ロックベース24と、ロックベース24に上下動自在に支持
された操作軸28と、操作軸28に支持されて両ラック体25
と同時に係合するピニオン26と、ピニオン26をこれが両
ラック体25と係合するロック姿勢に向って係合付勢する
ばね27とを含み、 ピニオン26が操作軸28を介してロック姿勢とアンロッ
ク姿勢とに切り換え操作可能に構成されていることを要
件とする。
1に装着されるガイド枠3と、揺動端が窓2に連結され
て該窓2をすべり出し操作する長短2個の第1シフトリ
ンク5および第2シフトリンク6と、第1シフトリンク
5の最大揺動角を規定する制御リンク7とを備えてお
り、 第2シフトリンク6と制御リンク7の揺動中心が、ス
ライダ10を介してガイド枠3でスライド自在に支持され
て、折りたたみリンク方式のスイング装置として構成さ
れていること、 スライダ10とガイド枠3との間に、スライダ10のスラ
イド動作を規制するロック手段22が設けられているこ
と、 前記ロック手段22は、ガイド枠3に沿って平行に配置
された一対のラック体25と、スライダ10と同行移動する
ロックベース24と、ロックベース24に上下動自在に支持
された操作軸28と、操作軸28に支持されて両ラック体25
と同時に係合するピニオン26と、ピニオン26をこれが両
ラック体25と係合するロック姿勢に向って係合付勢する
ばね27とを含み、 ピニオン26が操作軸28を介してロック姿勢とアンロッ
ク姿勢とに切り換え操作可能に構成されていることを要
件とする。
ロックベース24は、スライダ10と一体に形成した状態
で実施できる。
で実施できる。
一対のラック体25と、ピニオン26を係合要素としてロ
ック手段22を構成するのは、例えば摩擦力でロック状態
を維持する形態や、1個のラック体とこれに噛み合う係
合片とでロック状態を維持する従来のあおり止め機構に
比べて、より強固なロック係合力が得られることと、任
意の変位位置でロックを行えるようにするためである。
ック手段22を構成するのは、例えば摩擦力でロック状態
を維持する形態や、1個のラック体とこれに噛み合う係
合片とでロック状態を維持する従来のあおり止め機構に
比べて、より強固なロック係合力が得られることと、任
意の変位位置でロックを行えるようにするためである。
ピニオン26をばね27で常時ロック姿勢に係合付勢する
のは、交番荷重や衝突などの外部負荷を受ける場合でも
確実にロック姿勢を維持できるようにするためと、使用
者がロックし忘れた場合に、ピニオン26がロック姿勢に
切り換わることを捉して、自動的にロックを行えるよう
にするためである。
のは、交番荷重や衝突などの外部負荷を受ける場合でも
確実にロック姿勢を維持できるようにするためと、使用
者がロックし忘れた場合に、ピニオン26がロック姿勢に
切り換わることを捉して、自動的にロックを行えるよう
にするためである。
ロック手段22をスライダ10とガイド枠3との間に設け
る意味は、スライダ10およびスライダ10に連結されたリ
ンク6・7をあおり止め用の牽制部材として利用するこ
とと、ガイド枠3の内部空間をロック手段22の配設空間
および動作空間として利用し、構造の簡素化を図ること
にある。
る意味は、スライダ10およびスライダ10に連結されたリ
ンク6・7をあおり止め用の牽制部材として利用するこ
とと、ガイド枠3の内部空間をロック手段22の配設空間
および動作空間として利用し、構造の簡素化を図ること
にある。
さらにスライダ10を牽制対象部材とするのは、リンク
機構において避けられない連結部のがた付きの影響が最
も小さい個所であること、即ち、長寸のリンクを牽制対
象とする場合には、前記がた付きがリンク先端の窓2に
増幅して伝えられるが、こうした事態を避けるためであ
る。
機構において避けられない連結部のがた付きの影響が最
も小さい個所であること、即ち、長寸のリンクを牽制対
象とする場合には、前記がた付きがリンク先端の窓2に
増幅して伝えられるが、こうした事態を避けるためであ
る。
以上のように本考案のスイング装置によれば、ガイド
枠3に沿ってスライド変位するスライダ10を牽制対象に
して、スライダ10とガイド枠3との間にあおり止め機構
を設けるので、別ユニットからなる専用のあおり止め装
置をスイング装置に付加する場合に比べて、すべり出し
窓の構造を簡素化でき、その分だけ販売コストを低減で
きる。必要があれば、既存のスイング装置にあおり止め
機構を付加することもできる。
枠3に沿ってスライド変位するスライダ10を牽制対象に
して、スライダ10とガイド枠3との間にあおり止め機構
を設けるので、別ユニットからなる専用のあおり止め装
置をスイング装置に付加する場合に比べて、すべり出し
窓の構造を簡素化でき、その分だけ販売コストを低減で
きる。必要があれば、既存のスイング装置にあおり止め
機構を付加することもできる。
一対のラック体25とピニオン26を係合要素にしてあお
り止め機構のロック手段22を構成したので、従来装置に
比べて開度調節を自由に行え、とくに半開状態から全閉
状態の間においても、窓2の開度を大小に変更すること
ができる。
り止め機構のロック手段22を構成したので、従来装置に
比べて開度調節を自由に行え、とくに半開状態から全閉
状態の間においても、窓2の開度を大小に変更すること
ができる。
ピニオン26をばね27で係合付勢し、一対のラック体25
にピニオン26が同時に係合することであおり止めのため
のロックを行うので、従来のロック姿勢維持構造に比べ
て、強固にしかも確実にロック状態を維持でき、とくに
窓2がばたついたり突風を受けた場合でも、窓2の開き
姿勢を保持して、この種スイング装置の信頼性を向上で
きる。さらに、窓2を開き操作したまま、ロックし忘れ
ることがあっても、ピニオン26がロック状態に切換わる
ことを捉して、自動的なロック係合を行うことができ、
窓2が風の作用で急開閉し窓枠1に激突することを解消
できる。
にピニオン26が同時に係合することであおり止めのため
のロックを行うので、従来のロック姿勢維持構造に比べ
て、強固にしかも確実にロック状態を維持でき、とくに
窓2がばたついたり突風を受けた場合でも、窓2の開き
姿勢を保持して、この種スイング装置の信頼性を向上で
きる。さらに、窓2を開き操作したまま、ロックし忘れ
ることがあっても、ピニオン26がロック状態に切換わる
ことを捉して、自動的なロック係合を行うことができ、
窓2が風の作用で急開閉し窓枠1に激突することを解消
できる。
スライダ10を牽制対象部材にしてあおり止めを行うの
で、ロック状態において、ロック手段22やスライダ10に
連結されたリンク6のがた付きが大きく増幅されて窓2
に伝わることを防止でき、長寸の第1シフトリンク5や
このリンク5に連結された制御リンク7を牽制対象とす
る場合に比べて、ロック時の窓2のがた付きを良く防止
できる点で有利である。
で、ロック状態において、ロック手段22やスライダ10に
連結されたリンク6のがた付きが大きく増幅されて窓2
に伝わることを防止でき、長寸の第1シフトリンク5や
このリンク5に連結された制御リンク7を牽制対象とす
る場合に比べて、ロック時の窓2のがた付きを良く防止
できる点で有利である。
〔第1実施例〕 第1図ないし第4図は本考案に係るスイング装置の第
1実施例を示す。
1実施例を示す。
第1図において、符号1は窓枠、2は窓である。窓2
の上下各枠と窓枠1の上下各枠との間に、それぞれ折り
たたみリンク方式のスイング装置を配置し、この装置で
窓2を全閉姿勢と全開姿勢との間で開閉自在に支持して
いる。
の上下各枠と窓枠1の上下各枠との間に、それぞれ折り
たたみリンク方式のスイング装置を配置し、この装置で
窓2を全閉姿勢と全開姿勢との間で開閉自在に支持して
いる。
窓2は全開姿勢において、一点鎖線で示すように窓開
口面に対して直交する姿勢となる。上下のスイング装置
は装着方向が異なるだけであるから、下方のスイング装
置のみを説明する。
口面に対して直交する姿勢となる。上下のスイング装置
は装着方向が異なるだけであるから、下方のスイング装
置のみを説明する。
スイング装置は、窓枠1の側にビス止めされるガイド
枠3と、窓2にビス止めされる取付ブラケット4と、ガ
イド枠3と取付ブラケット4との間に設けられて窓2を
すべり出し操作する第1・第2シフトリンク5・6と、
これら両リンク5・6の最大揺動角を規制する制御リン
ク7・8と、スライダ10とガイド枠3との間に設けられ
たあおり止め機構などで構成する。
枠3と、窓2にビス止めされる取付ブラケット4と、ガ
イド枠3と取付ブラケット4との間に設けられて窓2を
すべり出し操作する第1・第2シフトリンク5・6と、
これら両リンク5・6の最大揺動角を規制する制御リン
ク7・8と、スライダ10とガイド枠3との間に設けられ
たあおり止め機構などで構成する。
ガイド枠3は断面C字形の枠体からなり、その内部に
スライダ10を左右スライド自在に案内支持する一対のガ
イドレール9を有する(第3図参照)。ガイド枠3の左
端には、窓2を閉じ操作するとき、取付ブラケット4の
一端の爪部4aを正規の収まり位置へと案内する誘導壁12
が突設されている。ガイド枠3の底壁の中途部に、後述
するロックベース24のスライド限界を規定するストッパ
13が、さらに底壁の右端に取付ボス14がそれぞれ上向き
に膨出形成されている。
スライダ10を左右スライド自在に案内支持する一対のガ
イドレール9を有する(第3図参照)。ガイド枠3の左
端には、窓2を閉じ操作するとき、取付ブラケット4の
一端の爪部4aを正規の収まり位置へと案内する誘導壁12
が突設されている。ガイド枠3の底壁の中途部に、後述
するロックベース24のスライド限界を規定するストッパ
13が、さらに底壁の右端に取付ボス14がそれぞれ上向き
に膨出形成されている。
上記スライダ10と取付ブラケット4の爪部4a寄りとを
短寸の第2シフトリンク6で連結し、取付ブラケット4
の中途部と取付ボス14とを長寸の第1シフトリンク5で
連結して窓2を支持する。窓2が開き操作されるとき、
第1シフトリンク5は前記ボス14に軸支されたピン15を
支点にして外向きに揺動し、窓2を外面に向かって押し
出す。また第2シフトリンク6は、第1シフトリンク5
に接近スライドしながらピン16を支点として外向きに揺
動し、取付ブラケット4と第1シフトリンク5との連結
ピン17を中心にして窓2を反時計回り方向へ揺動操作す
る。
短寸の第2シフトリンク6で連結し、取付ブラケット4
の中途部と取付ボス14とを長寸の第1シフトリンク5で
連結して窓2を支持する。窓2が開き操作されるとき、
第1シフトリンク5は前記ボス14に軸支されたピン15を
支点にして外向きに揺動し、窓2を外面に向かって押し
出す。また第2シフトリンク6は、第1シフトリンク5
に接近スライドしながらピン16を支点として外向きに揺
動し、取付ブラケット4と第1シフトリンク5との連結
ピン17を中心にして窓2を反時計回り方向へ揺動操作す
る。
制御リンク7・8の基端は、第2シフトリンク6用の
ピン16とは別位置に設けた軸18を介して共締め状にスラ
イダ10に連結する。そして、長寸の制御リンク7の遊端
を第1シフトリンク5の中途部に連結し、短寸の制御リ
ンク8の遊端を第2シフトリンク6の中途部に連結す
る。後者の制御リンク8は第2シフトリンク6の揺動動
作を吸収する長穴19を有し、この長穴19を介して軸18に
連結されている。
ピン16とは別位置に設けた軸18を介して共締め状にスラ
イダ10に連結する。そして、長寸の制御リンク7の遊端
を第1シフトリンク5の中途部に連結し、短寸の制御リ
ンク8の遊端を第2シフトリンク6の中途部に連結す
る。後者の制御リンク8は第2シフトリンク6の揺動動
作を吸収する長穴19を有し、この長穴19を介して軸18に
連結されている。
両制御リンク7・8は共に、ロックベース24がストッ
パ13に接当する最大開き位置において、各シフトリンク
5・6が外向きに揺動することを阻止する。第2シフト
リンク6の最大揺動角は第1シフトリンク5のそれに比
べて大きいが、最大でも90度を越えないよう設定してお
く。
パ13に接当する最大開き位置において、各シフトリンク
5・6が外向きに揺動することを阻止する。第2シフト
リンク6の最大揺動角は第1シフトリンク5のそれに比
べて大きいが、最大でも90度を越えないよう設定してお
く。
あおり止め機構は、牽制対象であるスライダ10と、こ
のスライダ10のスライド動作を規制するロック手段22と
からなる。第2図ないし第4図において、ロック手段22
は、ガイド枠3の内面に沿って平行に配置した一対のラ
ック体25・25と、両ラック体25に同時に係合するピニオ
ン26と、ピニオン26をラック体25に向かって押し上げ付
勢するばね27と、連動板23を介してスライダ10と同行移
動するロックベース24と、ロックベース24に上下動自在
に支持された操作軸28とを有し、操作軸28の下端にピニ
オン26を相対回転自在にかしめ固定してなる。
のスライダ10のスライド動作を規制するロック手段22と
からなる。第2図ないし第4図において、ロック手段22
は、ガイド枠3の内面に沿って平行に配置した一対のラ
ック体25・25と、両ラック体25に同時に係合するピニオ
ン26と、ピニオン26をラック体25に向かって押し上げ付
勢するばね27と、連動板23を介してスライダ10と同行移
動するロックベース24と、ロックベース24に上下動自在
に支持された操作軸28とを有し、操作軸28の下端にピニ
オン26を相対回転自在にかしめ固定してなる。
各ラック体25・25は、それぞれの係合歯の歯先どうし
が正対する状態に形成し、ピニオン26の閉じストローク
エンド側の一定範囲に限って係合歯を省略する。これは
窓2の開き始めに、その下枠がロック手段22の上面に覆
い被さり、ピニオン26をロック解除操作できないからで
ある。
が正対する状態に形成し、ピニオン26の閉じストローク
エンド側の一定範囲に限って係合歯を省略する。これは
窓2の開き始めに、その下枠がロック手段22の上面に覆
い被さり、ピニオン26をロック解除操作できないからで
ある。
ロックベース24は、断面凸字状の金属ブロックであっ
て、その中央部にピニオン26を上下動可能に収容する凹
部30を有し、この凹部30に連続して操作軸28を支持する
ための穴31を設ける。第2図に示すように、組付状態に
おいてロックベース24はラック体25の係合歯で抜外れ不
能に保持されている。ロックベース24と連動板23とはビ
スで固定する(第4図参照)。
て、その中央部にピニオン26を上下動可能に収容する凹
部30を有し、この凹部30に連続して操作軸28を支持する
ための穴31を設ける。第2図に示すように、組付状態に
おいてロックベース24はラック体25の係合歯で抜外れ不
能に保持されている。ロックベース24と連動板23とはビ
スで固定する(第4図参照)。
操作軸28の内部には下向きに開口する穴32が形成され
ており、この穴32とガイド枠3との間にばね27と、ばね
受筒33と、鋼製のボール34を順に装着する。ばね受筒33
は、ボール34の保持部材を兼ねている。操作軸28の上端
にはフランジ状の操作部35を一体に形成する。窓2を開
いた状態において、操作軸28とピニオン26は、ばね27に
押し上げ操作されてピニオン26が両ラック体25と係合す
るロック姿勢(第2図の状態)を維持するが、操作部35
をばね27に抗して押し下げ操作すると、ピニオン26がラ
ック体25の係合歯より下方へ下って係合を解除するアン
ロック姿勢(第2図の想像図の状態)に切り換わる。
ており、この穴32とガイド枠3との間にばね27と、ばね
受筒33と、鋼製のボール34を順に装着する。ばね受筒33
は、ボール34の保持部材を兼ねている。操作軸28の上端
にはフランジ状の操作部35を一体に形成する。窓2を開
いた状態において、操作軸28とピニオン26は、ばね27に
押し上げ操作されてピニオン26が両ラック体25と係合す
るロック姿勢(第2図の状態)を維持するが、操作部35
をばね27に抗して押し下げ操作すると、ピニオン26がラ
ック体25の係合歯より下方へ下って係合を解除するアン
ロック姿勢(第2図の想像図の状態)に切り換わる。
次に主としてロック手段22の動作を説明すると、窓2
を完全に閉じた状態では、ロック手段22が第1シフトリ
ンク5はガイド枠3との間に収まっている。このとき、
ピニオン26は第1図に示すP位置にあって、ラック体25
の係合歯が形成されていない領域に位置している(第3
図参照)。
を完全に閉じた状態では、ロック手段22が第1シフトリ
ンク5はガイド枠3との間に収まっている。このとき、
ピニオン26は第1図に示すP位置にあって、ラック体25
の係合歯が形成されていない領域に位置している(第3
図参照)。
この状態から窓2を開き操作すると、第1シフトリン
ク5は外向きに揺動しながら窓2を押し出し、同時に第
2シフトリンク6は第1シフトリンク5側へ接近スライ
ドしながら窓2を外向きに押し出す。窓2はピニオン26
がラック体25に接当する位置まで自由に開くことがで
き、この開き限界位置では窓2の下枠が操作軸28の上面
を外方へ通過し終っている。この状態のピニオン26を第
3図に不完全円で示している。
ク5は外向きに揺動しながら窓2を押し出し、同時に第
2シフトリンク6は第1シフトリンク5側へ接近スライ
ドしながら窓2を外向きに押し出す。窓2はピニオン26
がラック体25に接当する位置まで自由に開くことがで
き、この開き限界位置では窓2の下枠が操作軸28の上面
を外方へ通過し終っている。この状態のピニオン26を第
3図に不完全円で示している。
先に説明したように、操作軸28をばね27に抗して押し
込むと、ピニオン26はアンロック姿勢に切り換わる。こ
の状態で窓2を所望位置まで開いたのち操作軸28の押し
込み力を開放すると、ピニオン26がばね27に押し上げら
れて、両ラック体25と同時に係合する。第1図におい
て、符号Qは半開時のピニオン26の位置を、また符号R
は全開時のピニオン26の位置をそれぞれ示している。
込むと、ピニオン26はアンロック姿勢に切り換わる。こ
の状態で窓2を所望位置まで開いたのち操作軸28の押し
込み力を開放すると、ピニオン26がばね27に押し上げら
れて、両ラック体25と同時に係合する。第1図におい
て、符号Qは半開時のピニオン26の位置を、また符号R
は全開時のピニオン26の位置をそれぞれ示している。
窓2の開き量によっては、ピニオン26の係合歯とラッ
ク体25の係合歯が上下に重なって、互いに噛合できない
ことがある。しかし、ピニオン26は操作軸28に対して自
由に回転できるので、窓2を僅かに開き操作するか、操
作軸28を押し込んで回転操作することにより、ピニオン
26の位相をずらして両ラック体25に噛合させることがで
きる。従って、窓2を単に開き操作したままロックし忘
れることがあっても、ピニオン26を自動的にロック係合
させて、窓2が風を受けて急激に開閉し窓枠1に激突す
ることを解消できる。また、ピニオン26が回転するので
任意の開き位置にて窓2を固定保持できる。
ク体25の係合歯が上下に重なって、互いに噛合できない
ことがある。しかし、ピニオン26は操作軸28に対して自
由に回転できるので、窓2を僅かに開き操作するか、操
作軸28を押し込んで回転操作することにより、ピニオン
26の位相をずらして両ラック体25に噛合させることがで
きる。従って、窓2を単に開き操作したままロックし忘
れることがあっても、ピニオン26を自動的にロック係合
させて、窓2が風を受けて急激に開閉し窓枠1に激突す
ることを解消できる。また、ピニオン26が回転するので
任意の開き位置にて窓2を固定保持できる。
ロック状態において、ピニオン26とラック体25は水平
面で係合している。そのため窓2がばたついたり、突風
を受けて大きな外力が操作軸28に作用する場合でも、ピ
ニオン26にこれを押し下げるような分力が発生すること
を防止し、確実に窓2の開き姿勢を保持する。
面で係合している。そのため窓2がばたついたり、突風
を受けて大きな外力が操作軸28に作用する場合でも、ピ
ニオン26にこれを押し下げるような分力が発生すること
を防止し、確実に窓2の開き姿勢を保持する。
窓2の開度を変更したり閉じ操作を行うときは、操作
軸28をばね27に抗して押し込むだけでよく、ごく簡単な
操作で開度調整を行える。
軸28をばね27に抗して押し込むだけでよく、ごく簡単な
操作で開度調整を行える。
スライダ10を牽制対象にしてあおり止めを行うので、
ロック手段22あるいはスライダ10と第2シフトリンク6
との連結部のがた付きが増幅して窓2に伝えられること
を防止できる。つまり、ロック状態においては、第1・
第2の両シフトリンク5・6はがたの範囲内で一個の揺
動腕として作用し得るが、その長さが短いほど窓2側で
のリンク端の揺動量は小さく、窓2のがた付きは小さ
い。従って、長寸の第1シフトリンク5やこのリンク5
に連結された制御リンク7を牽制対象とする場合に比べ
て、ロック時における窓2のがた付きを防止できる。
ロック手段22あるいはスライダ10と第2シフトリンク6
との連結部のがた付きが増幅して窓2に伝えられること
を防止できる。つまり、ロック状態においては、第1・
第2の両シフトリンク5・6はがたの範囲内で一個の揺
動腕として作用し得るが、その長さが短いほど窓2側で
のリンク端の揺動量は小さく、窓2のがた付きは小さ
い。従って、長寸の第1シフトリンク5やこのリンク5
に連結された制御リンク7を牽制対象とする場合に比べ
て、ロック時における窓2のがた付きを防止できる。
〔第2実施例〕 第5図はロック手段22を変更した本考案の第2実施例
を示す。これは、スライダ10を第1シフトリンク5側へ
延長し、この延長部をロックベース24として利用する
点、即ちロックベース24をスライダ10と一体に成形する
点が第1実施例と異なり、他は第1実施例と実質的に同
じである。
を示す。これは、スライダ10を第1シフトリンク5側へ
延長し、この延長部をロックベース24として利用する
点、即ちロックベース24をスライダ10と一体に成形する
点が第1実施例と異なり、他は第1実施例と実質的に同
じである。
〔第3実施例〕 第6図はピニオン26を変更した本考案の第3実施例を
示す。これでは、ピニオン26の対向する周縁の2個所に
おいて係合歯を省略し、ラック体25と噛み合わないスラ
イド部37を設けた。
示す。これでは、ピニオン26の対向する周縁の2個所に
おいて係合歯を省略し、ラック体25と噛み合わないスラ
イド部37を設けた。
このピニオン26によれば、操作軸28をばね27に抗して
押し込んだのち左右いずれかに回転操作して、スライド
部37を両ラック体25の下面に接当させた状態で窓2の開
閉を行うことにより手放しでアンロック姿勢を維持し続
けることができる。
押し込んだのち左右いずれかに回転操作して、スライド
部37を両ラック体25の下面に接当させた状態で窓2の開
閉を行うことにより手放しでアンロック姿勢を維持し続
けることができる。
上記以外にピニオン26は、これを上向きに引き上げ操
作することでアンロック姿勢に切り換わるよう変更する
ことができる。
作することでアンロック姿勢に切り換わるよう変更する
ことができる。
第1実施例において、ピニオン26と操作軸28とを相対
回転不能に一体化すること、およびガイド枠3の対向す
る上壁にラック体25を形成するなどの設計変更も可能で
ある。一対のラック体25の係合歯の対応関係はピニオン
26の歯数によって決まるので、必ずしも正対している必
要はない。
回転不能に一体化すること、およびガイド枠3の対向す
る上壁にラック体25を形成するなどの設計変更も可能で
ある。一対のラック体25の係合歯の対応関係はピニオン
26の歯数によって決まるので、必ずしも正対している必
要はない。
図示例では、窓2が縦すべり出し窓であることを想定
したが、本考案は横すべり出し窓や丸窓のすべり出し装
置にも適用できる。
したが、本考案は横すべり出し窓や丸窓のすべり出し装
置にも適用できる。
取付ブラケット4は省略してもよい。
第1図および第4図は本考案に係るすべり出し窓のスイ
ング装置の第1実施例を示しており、 第1図はスイング装置の平面図、 第2図は第1図におけるA-A線断面図、 第3図はロック手段の横断平面図、 第4図は第3図におけるB-B線断面図である。 第5図は本考案に係るロック手段の第2実施例を示す平
面図である。 第6図は本考案に係るロック手段の第3実施例を示すピ
ニオンの平面図である。 1……窓枠、2……窓、3……ガイド枠、5……第1シ
フトリンク、6……第2シフトリンク、10……スライ
ダ、22……ロック手段、24……ロックベース、25……ラ
ック体、26……ピニオン、27……ばね、28……操作軸。
ング装置の第1実施例を示しており、 第1図はスイング装置の平面図、 第2図は第1図におけるA-A線断面図、 第3図はロック手段の横断平面図、 第4図は第3図におけるB-B線断面図である。 第5図は本考案に係るロック手段の第2実施例を示す平
面図である。 第6図は本考案に係るロック手段の第3実施例を示すピ
ニオンの平面図である。 1……窓枠、2……窓、3……ガイド枠、5……第1シ
フトリンク、6……第2シフトリンク、10……スライ
ダ、22……ロック手段、24……ロックベース、25……ラ
ック体、26……ピニオン、27……ばね、28……操作軸。
Claims (2)
- 【請求項1】窓枠(1)に装着されるガイド枠(3)
と、揺動端が窓(2)に連結されて該窓(2)をすべり
出し操作する長短2個の第1シフトリンク(5)および
第2シフトリンク(6)と、第1シフトリンク(5)の
最大揺動角を規定する制御リンク(7)とを備えてお
り、 第2シフトリンク(6)と制御リンク(7)の揺動中心
がスライダ(10)を介してガイド枠(3)でスライド自
在に支持されている折りたたみリンク方式のスイング装
置であって、 スライダ(10)とガイド枠(3)との間に、スライダ
(10)のスライド動作を規制するロック手段(22)を設
け、 前記ロック手段(22)は、ガイド枠(3)に沿って平行
に配置された一対のラック体(25)と、スライダ(10)
と同行移動するロックベース(24)と、ロックベース
(24)に上下動自在に支持された操作軸(28)と、操作
軸(28)に支持されて両ラック体(25)と同時に係合す
るピニオン(26)と、ピニオン(26)をこれが両ラック
体(25)と係合するロック姿勢に向って係合付勢するば
ね(27)とを含み、 ピニオン(26)が、操作軸(28)を介してロック姿勢と
アンロック姿勢とに切り換え操作可能に構成してあるす
べり出し窓のスイング装置。 - 【請求項2】ロックベース(24)がスライダ(10)と一
体に形成されている請求項1記載のすべり出し窓のスイ
ング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5775890U JP2521371Y2 (ja) | 1990-05-30 | 1990-05-30 | すべり出し窓のスイング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5775890U JP2521371Y2 (ja) | 1990-05-30 | 1990-05-30 | すべり出し窓のスイング装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0416282U JPH0416282U (ja) | 1992-02-10 |
JP2521371Y2 true JP2521371Y2 (ja) | 1996-12-25 |
Family
ID=31582763
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5775890U Expired - Fee Related JP2521371Y2 (ja) | 1990-05-30 | 1990-05-30 | すべり出し窓のスイング装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2521371Y2 (ja) |
-
1990
- 1990-05-30 JP JP5775890U patent/JP2521371Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0416282U (ja) | 1992-02-10 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |