JP2521193B2 - 円−直線偏波変換器 - Google Patents

円−直線偏波変換器

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JP2521193B2
JP2521193B2 JP3039502A JP3950291A JP2521193B2 JP 2521193 B2 JP2521193 B2 JP 2521193B2 JP 3039502 A JP3039502 A JP 3039502A JP 3950291 A JP3950291 A JP 3950291A JP 2521193 B2 JP2521193 B2 JP 2521193B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、円偏波の電波を直線偏
波の電波に変換する円−直線偏波変換器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記のような円−直線偏波変換器
としては、例えば図10及び図11に示すようなものが
あった。これは、例えばパラボラアンテナの一次放射器
におけるホーン部2に繋がる導波管部4内に設けたもの
で、この導波管部4の管軸に対してほぼ直角に配置され
た誘電体板6を有している。この誘電体板6のホーン部
2と反対側の面には、2つの給電プローブ8、10が、
互いに直角に導波管部4内に突出するように設けられて
いる。これら給電プローブ8、10は、伝送線路12、
14、結合用伝送線路16を介してコネクタ18に接続
されているが、伝送線路12、14は、給電プローブ
8、10への給電に約90度の位相差を与えるために、
λg /4(λg は伝送波長)だけ長さが異ならせてあ
る。また、誘電体板6のホーン部2側の面には正方形の
パッチ素子20が設けられている。このパッチ素子20
は、給電プローブ8に沿う直線と、給電プローブ10に
沿う直線との交点に、パッチ素子20の中心が位置する
ように配置され、その周縁部が給電プローブ8、10の
先端部と接触するような大きさにパッチ素子20は形成
されている。なお、22は、結合用伝送線路16からの
放射を防止するための遮断部で、また誘電体板6におけ
る導波管部4内に位置していない部分の上下両面にも、
遮蔽用の接地パターン部24が形成されている。各給電
プローブ8、10、伝送線路12、14、結合用伝送線
路16、パッチ素子20、接地パターン部24は、誘電
体板6の上下両面に形成された銅箔をエッチングするこ
とによって形成され、その上に半田メッキが施されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の円−直線偏波変
換器では、給電プローブ8、10が90度異なる角度に
配置されていることと、給電プローブ8、10に給電さ
れる信号が90度の位相差を有していることとが相まっ
て、コネクタ18から供給された直線偏波の信号は円偏
波の信号に変換され、導波管部4及びホーン部2を介し
て放射される。一次放射器は可逆性を有しているので、
ホーン部2を介して導波管部4に入射した円偏波の信号
は、直線偏波の信号に変換されて、コネクタ18に供給
される。図3に符号Aで示すのは、この一次放射器のf
0(11.85GHZ )を中心周波数とする帯域幅1G
Z における定在波比を示したもので、最良である中心
周波数f0においてでさえ、約1.175でしかない。ま
た、図12は、この一次放射器の主偏波の指向特性を示
したもので、サイドローブレベルが約23dBあり、明
確にメインローブと第1及び第2のサイドローブとが切
れていない。また図13は、この一次放射器の交差偏波
の指向特性を示したもので、0度の点では標準規格値2
5dBよりも1dB小さい24dBしかなく、電気特性
上好ましくない。
【0004】本発明は、上記の円−直線偏波変換器より
も特性が良好な円−直線偏波変換器を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、誘電体板の一方の面に互いにほぼ直角
に2つの給電プローブを配置し、誘電体板の一方の面に
伝送線路を配置し、これによって2つの給電プローブを
入出力部に接続する。これら給電プローブの一方は他方
と約λg /4(λg は伝送波長)長さが異なっている。
これは、2つの給電プローブに90度の位相差を持った
信号を供給するためである。誘電体板の一方の面と反対
側に、2つの給電プローブと電磁結合したパッチ素子が
設けられている。このパッチ素子は、2つの給電プロー
ブをそれぞれ通る直線の交点を通り、両給電プローブに
対してそれぞれ約45度の角度をなす直線上であって、
上記の交点より両給電プローブ側に偏った位置に設けら
れている。
【0006】
【作用】本発明によれば、2つの給電プローブが90度
異なる位置に配置されており、かつ90度の位相差を有
する信号が供給されるので、直線偏波の信号を円偏波の
信号に変換することができる。この円偏波の信号は、2
つの給電プローブと電磁結合しているパッチ素子を介し
て放射される。パッチ素子は、2つの給電プローブをそ
れぞれ通る直線の交点を通り、両給電プローブに対して
それぞれ約45度の角度をなす直線上であって、上記の
交点より両給電プローブ側に偏った位置に設けられてい
るので、定在波比、主偏波の指向特性及び交差偏波の指
向特性が改善される。
【0007】
【実施例】第1の実施例を図1乃至図5に示す。図1及
び図2に示すように、この実施例も、この発明による円
−直線偏波変換器を一次放射器に実施したもので、ホー
ン部30と、これに繋がる円形導波管部32とを備えた
本体部34を有している。本体部34には、誘電体板3
6が、その一部が導波管部32内に位置するように設け
られている。この誘電体板36は、導波管部32の管軸
に対してほぼ直角に配置されている。この誘電体板36
のホーン部30とは反対側の面には、導波管部32内に
突出するように、かつ互いに90度の角度をなすように
2つの給電プローブ38、40が配置されている。これ
ら給電プローブ38、40は、伝送線路42、44を介
して結合用伝送線路46に接続され、この結合用伝送線
路46は、コネクタ48に接続されている。伝送線路4
2、44は、上述した従来のものと同様にλg /4(λ
g は伝送波長)だけ長さが異なっており、これによって
コネクタ48から給電プローブ38、40に供給された
信号は90度の位相差を有するものとなる。
【0008】誘電体板36のホーン部30側の面には、
給電プローブ38、40のマッチング結合用素子として
作用するパッチ素子50が設けられている。このパッチ
素子50は、図1から明らかなように正方形に形成され
ている。このパッチ素子50は、給電プローブ38に沿
う直線と、給電プローブ40に沿う直線との交点52を
通り、給電プローブ38、40に対して45度をなす直
線54上にあり、しかも、その直線における交点52よ
りも給電プローブ38、40側によった位置に、両給電
プローブ38、40と重なりあわないように配置されて
いる。
【0009】56は、結合用伝送線路46からの放射を
防止するための遮断部である。また、誘電体板36の導
波管部32内に位置していない部分の上下両面には、本
体部34と接触するように接地パターン部58が設けら
れている。なお、給電プローブ38、40、伝送線路4
2、44、結合用伝送線路46、パッチ素子50、接地
パターン部58は、誘電体板36の上下両面に一様に形
成された銅箔をエッチングすることによって形成され、
そのエッチングパターン上には半田メッキが施されてい
る。
【0010】この一次放射器では、例えばホーン部30
の開口径D1は30mm、ホーン部30の長さL1は15
mm、導波管部32の開口径D2は17.5mm、導波管部
32の先端から誘電体板36の上面までの長さL2は1
0mm、誘電体板36の上面から導波管部32の下端まで
の長さL3は8mm、遮断部56の高さL4は4mm、誘電
体板36の厚さtは0.8mm、各ストリップラインの幅
は約2mm、パッチ素子50の大きさは4mm×4mmであ
る。
【0011】図3に符号Bで示すのは、この一次放射器
のf0 (11.85GHZ )を中心周波数とする帯域幅
1GHZ における定在波比を示したもので、最も悪い1
2.35GHz でも、定在波比が1.08もあり、図1
0及び図11に示した従来のものの定在波比(符号A)
と比較して、格段と向上している。図4は、この一次放
射器の主偏波の指向特性を示したもので、サイドローブ
レベルが約25dBあり、メインローブが第1及び第2
サイドローブと良く切れており、上述した従来のものよ
り主偏波指向特性が改善されている。図5は、この一次
放射器の交差偏波の指向特性を示したもので、0度の点
では30dBあり、標準規格値25dB以上となり、上
述した従来のものよりも交差偏波特性が改善されてい
る。
【0012】図6及び図7に第2の実施例を示す。この
実施例は、本発明による円−直線偏波変換器を多数配列
して、円偏波アレーアンテナを構成したものである。な
お、図6及び図7には、このアレーアンテナの1素子を
構成する円−直線偏波変換器のみを示している。この円
−直線偏波変換器は、第1の実施例と同様に誘電体板3
6aの裏面に1対の給電プローブ38a、40aを設け
てある。これらは伝送線路42a、44a、結合用伝送
線路46aを介して入出力部(図示せず)に接続されて
いる。誘電体板36aの表面側にはパッチ素子50a
が、第1の実施例のパッチ素子50と同様に設けられて
いる。58aは遮蔽用パターン部である。この円−直線
偏波変換器の上方には、所定の間隔、例えばλg /4だ
け隔てて上面に銅箔60及び半田メッキ部62を有する
誘電体板64が設けられている。これら銅箔60及び半
田メッキ部62には、放射用開口66がパッチ素子50
aと対応するように設けられている。また、誘電体板3
6aの下方には、所定の間隔、例えばλg /4だけ隔て
て地導体68が構成されている。この実施例でも、第1
の実施例と同様に円偏波を直線偏波に、或いは直線偏波
を円偏波に変換することができる。
【0013】第3の実施例を図8に示す。この実施例
は、パッチ素子の形状が異なる以外、第1または第2の
実施例と同様に構成されている。この実施例のパッチ素
子50bは、正方形の各角部をカットした形状で、この
場合も配置位置は、給電プローブ38(38a)、40
(40a)をそれぞれ通る直線の交点52を通り、上記
の両直線に対してそれぞれ45度をなす直線54上に両
給電プローブと重なりあわないように配置されている。
【0014】第4の実施例を図9に示す。この実施例
も、パッチ素子の形状が異なる以外、第1または第2の
実施例と同様に構成されている。この実施例のパッチ素
子50cは、正八角形状に形成されており、第3の実施
例と同様に配置されている。
【0015】上記の各実施例では、パッチ素子は、正方
形または八角形としたが、他に公知のパッチ素子、例え
ば円形のものや、正方形、八角形、円形の中心部分をく
り抜いた形状のものを使用することもできる。また、第
2の実施例では、パッチ素子を誘電体板36a上に設け
たが、誘電体板64の放射開口66内に設けることも
できる。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、2つの給電プローブが
90度異なる位置に配置されており、かつこれら2つの
給電プローブに90度の位相差を有する信号が供給され
るので、直線偏波の信号を円偏波の信号に変換すること
ができる。この円偏波の信号は、2つの給電プローブと
電磁結合しているパッチ素子を介して放射される。パッ
チ素子は、2つの給電プローブをそれぞれ通る直線の交
点を通り、両給電プローブに対してそれぞれ約45度の
角度をなす直線上であって、上記の交点より両給電プロ
ーブ側に偏った位置に設けられているので、第1の実施
例に関連して説明したように、定在波比、主偏波の指向
特性及び交差偏波の指向特性が改善される。なお、円偏
波を直線偏波に変換する場合にも、同様に定在波比、主
偏波の指向特性及び交差偏波の指向特性が改善される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の平面図である。
【図2】図1のA−A線に沿う断面図である。
【図3】第1の実施例と従来の円−直線偏波変換器を備
えた一次放射器の定在波特性を示す図である。
【図4】第1の実施例の主偏波の指向特性図である。
【図5】第1の実施例の交差偏波の指向特性図である。
【図6】第2の実施例の平面図である。
【図7】第2の実施例の縦断面図である。
【図8】第3の実施例の部分省略拡大平面図である。
【図9】第4の実施例の部分省略拡大平面図である。
【図10】従来の円−直線偏波変換器を備えた一次放射器
の平面図である。
【図11】図10のB−B線に沿う断面図である。
【図12】図10の円−直線偏波変換器の主偏波の指向特性
図である。
【図13】図10の円−直線偏波変換器の交差偏波の指向特
性図である。
【符号の説明】
36 誘電体板 38、40 給電プローブ 42、44 伝送線路 50、50a、50b、50c パッチ素子

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘電体板と、この誘電体板の一方の面に
    互いにほぼ直角に配置された2つの給電プローブと、上
    記誘電体板の上記一方の面に配置され上記2つの給電プ
    ローブを入出力部に接続しており一方が他方と約λg /
    4(λgは伝送波長)長さが異なる伝送線路と、上記一
    方の面と反対側において上記2つの給電プローブをそれ
    ぞれ通る直線の交点を通り上記両給電プローブに対して
    それぞれ約45度の角度をなす直線上の上記交点より上
    記両給電プローブ側に偏った位置に設けられているパッ
    チ素子とを、具備する円−直線偏波変換器。
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