JP2519995Y2 - ラケットフレーム - Google Patents

ラケットフレーム

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JP2519995Y2
JP2519995Y2 JP1990062974U JP6297490U JP2519995Y2 JP 2519995 Y2 JP2519995 Y2 JP 2519995Y2 JP 1990062974 U JP1990062974 U JP 1990062974U JP 6297490 U JP6297490 U JP 6297490U JP 2519995 Y2 JP2519995 Y2 JP 2519995Y2
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JP
Japan
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frame
cross
ball striking
width
striking face
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JP1990062974U
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良司 樋口
泰博 坂田
雅浩 山下
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Mizuno Corp
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Mizuno Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、ラケットをスイングした時のフレーム本体
が受ける空気抵抗を少なくしたラケットフレームに関す
るものである。
(従来の技術) 従来よりラケットフレーム(以下フレームと称する)
は、打球部、シャフト部、グリップ部よりなるものが一
般的である。
また、成形用素材としては、木製、金属製、繊維強化
プラスチックス製等がある。またこれらのフレームの打
球方向の幅、即ちフレーム側面幅は、ほぼ一定であっ
た。
しかし最近では、フレームの固有振動数をボールの振
動数に近づけることにより、打球面でボールを打った時
にフレームの振動をボールの加速を助長させるのに利用
できるようにするために、フレームの側面幅を部分的あ
るいは全体的に従来の幅より広くしたいわゆる厚ラケと
称されるラケットがみられる。
これらのラケットは、ミッドサイズやラージサイズな
どとも称され、従来の打球面の面積より約30〜80%の範
囲で広くなってきている。
上記のように、打球面の面積を広げる構成とすること
により、スイートスポットを大きくすることが出来、打
球しやすくなった。
また、フレームの側面幅については、全体的または部
分的に広くすることにより、ボールの振動数とフレーム
の固有振動数が近づき、それにより、ボールの反発特性
を向上させることが出来た。しかし反面、打球面の面積
を大きくすることや、フレームの側面幅を広くしたこと
により空気抵抗が大きくなり、スイングスピードが低下
するといった欠点があった。
(考案が解決しようとする課題) ラケットでボールを打つ場合には、フレームの打球方
向に対して後側に負圧領域を生成し、その結果フレーム
の前側との間に圧力差が生じ、空気抵抗の原因となる。
この負圧領域は、フレームのガット張設方向の幅、即ち
フレーム正面幅や、フレーム側面幅が大きくなった分だ
け多く発生するものであり、打球面の面積が広くなり、
フレームの長さが長くなればなるほど増大する。
(課題を解決するための手段) そこで、本考案は、フレームの断面形状を変えること
によって、スイング時にフレームがうける空気抵抗を小
さくし、ラケットのスイングスピードを速め、振り抜き
やすく、ボールに対するラケットの動きを速めたラケッ
トフレームを提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために、本考案は以下のような構
成とした。
すなわち、打球部、シャフト部、グリップ部よりなる
フレームにおいて、フレームを打球面に対し垂直方向に
切断した断面形状において、前記断面の形状は、打球面
を形成する面に対して左右非対称であって、フレーム正
面幅の最大幅の部位は、前記打球面を形成する面に対し
て左右どちらか一方に偏位し、かつ、前記最大幅を有す
る側の前方の曲率半径は、前記最大幅の1/2〜4/10の範
囲内にあり、かつ、前記フレームに穿設されるガット挿
通孔は、前記断面の重心を通る位置に形成したものであ
る。
上記のような構成の断面形状としては、前記断面の最
大幅を有する一方から他方に向かい徐々に幅狭となる形
状である水滴型、勾玉型、なす型形、翼型その他これら
と類型の形状が可能である。上記形状はグリップ部を除
くフレーム全長にわたり施すことが出来るが、少なくと
もフレームの打球部に実施することが好ましい。
さらに上記構成のフレームの表面を粗面に加工するこ
とにより、乱流境界層が形成でき、フレーム後側の負圧
領域を少なくすることが出来る。
上記粗面加工の形成は、フレームの全体に施すことが
好ましいが、例えば打球面の横方向の最大幅の位置より
先端部分のフレームの打球部に実施してもよい。
(作用) ラケットフレームでスイング時には、前記フレームの
表面を流れる空気の流線は、途中で前記フレーム表面か
ら剥離し、その剥離点から後方に渦が発生して、前記フ
レームの背面には圧力の低い部分が発生し、前記フレー
ム前方との間に圧力差が生じて圧力抵抗となる。その圧
力抵抗を少なくするためには、フレーム後方の低圧力部
分小さくすれば良いわけであり、その対策として、流線
の剥離を遅らせて、剥離点をフレームの後方に移動させ
れば良い。
本考案のラケットフレームは、フレームの断面形状
を、打球面を形成する面に対して左右非対称の形状と
し、フレームの正面幅の最大幅の位置を打球面を形成す
る面に対する左右の断面のどちらか一方に偏位させた構
成とすることにより、前記断面形状が、断面の最大幅の
部分から他方にいくに従い幅狭となる形状となり、前記
偏位させた側を前方としてスイングすると、フレーム後
半で流線が急に広がることがなく打球時の空気の流れが
スムーズになって、フレームの進行方向の後側に発生す
る負圧領域の増大を防止することが出来る。
又、上記構成のフレームの表面を粗面に加工すること
により、意図的にフレーム表面近くの空気の流れである
境界層内に乱流を形成させ、剥離しようとする流線を前
記乱流境界層がフレーム表面に引き戻すという作用によ
り流線の剥離点をフレーム後方に移動させることとな
り、フレーム後側の負圧領域を少なくすることが出来る
ので、空気抵抗を減少できる。
なお、上記構成を実施する部位は、限定を要しない
が、例えばボールを打つ時にスイングスピードが最も速
く、空気抵抗を最も受ける、打球面の横方向の最大幅の
位置より先端部分のフレームに実施してもよい。
更に、上記構成のフレームの外形状は、従来のフレー
ムのように、打球面に対して左右の形状が略同一ではな
いため、前記断面の部位によりフレームの変形量が異な
ることから、ガットを張設する際には、ガットの張力に
よるフレームの変形量を左右断面で同一にするため、穿
設されるガット挿通孔は、前記断面の重心を通る位置に
形成し、ガット張設時のフレームの変形を防止する。
(実施例) 以下本考案をフレームの一部分たる打球部に実施した
例を示して説明する。すなわち第1図に示すように、本
考案のフレーム1は、打球部2と、シャフト部3、グリ
ップ部4よりなる。
そして、本実施例のフレームは、図2に示すように略
水滴型のフレーム1の打球部2を打球面5に対し垂直方
向に切断した断面形状Bにおいて、ガット挿通孔8は、
打球面を形成する面6と同一位置に形成されている。フ
レームの打球方向の幅である正面幅の最大幅Tは、打球
面を形成する面6に対する左右の断面Y1、Y2のどちらか
一方、例えば図面ではY1側に設定する。そしてY1側の前
方の曲率半径R1は最大幅Tの1/2とし、Y2の外形は最大
幅Tの部位から右端R2に向かい徐々に幅狭になるように
して、左右の外形を非対称にする。
上記最大幅Tを断面Y1に偏位させた形状とすることに
より、断面Y1とY2は、略同一形状ではなくなるため、ガ
ット張設による応力による変形量が、断面の打球方向両
端で異なるため、ガット張設によってフレームが変形し
ないようにするために、前記フレームに穿設されるガッ
ト挿通孔は、前記断面の重心上を通過する位置に形成す
る。
ラケットでボールを打つ場合には、フレームの正面幅
と側面幅に対して空気の抵抗が発生する。この空気抵抗
は、最大幅Tの設ける部位を、スイングしたときの進行
方向であるY1側に実施することにより、空気の流れをス
ムーズにして乱流の剥離を少なくすることで減少でき
る。
この他、R2側に発生する負圧領域を小さくする方法と
して、第3図に示すように打球部の表面の全部または任
意部を粗面7に仕上げることが好ましい。
上記構成を実施するには、フレーム全体は無論のこ
と、少なくとも打球の際にスイングスピードが速く、空
気の抵抗をもっとも受ける打球面5の最大横幅の位置よ
り先端部分のフレームの打球部に実施するのがより効果
的である。
(効果) 本考案は、フレームを打球面に対し垂直方向に切断し
た断面形状におけるフレームの正面幅の最大幅の部位
を、打球面を形成する面に対して左右どちらか一方に偏
位させ、他方にいくに従い幅狭となる水滴型形状、勾玉
型形状、なす型形状、翼型形状などのように非対称型と
することにより、フレームの進行方向に対する後側に生
じる負圧領域を少なくすることが出来たので、前記最大
幅の部位を進行方向としてラケットをスイングすれば、
空気の流れをスムーズにして負圧領域を少なくすること
が出来るので、スイング時の空気抵抗を小さくできる。
このとき、打球面に対し左右非対称の断面形状に形成
されたフレームにガットを張設する際においても、前記
フレームに穿設されるガット挿通孔が、前記断面の重心
を通る位置に穿設されていることから、該ガット挿通孔
を中心とした左右のフレームの撓みの変形量を等しくす
ることができ、ガット張設時のフレームの変形を防止す
ることができる。
更に、フレームの表面を粗面に仕上げることにより、
スイング時にフレーム表面付近の流線の境界層内に乱流
境界層を意図的に形成し、空気の流れのフレーム表面か
ら剥離する剥離点を後方に移動させ、空気抵抗を小さく
することが出来る。かくてラケットのスイングスピード
が向上し、振り抜きやすいラケットになる 上記構成を実施する部位は、フレームの全体は勿論の
こと、最大スイングスピードの時に、フレームにかかる
空気抵抗の影響を最も受ける、打球面の最大横幅より先
端部分のフレームの打球部に実施しても、本考案の目的
を達成することが出来る。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案を打球部に実施した一例を示し、第1図は
正面図、第2図はA−A線要部切断説明図、第3図は他
の実施例要部断面斜視図である。1:ラケットフレーム、
2:打球部、3:シャフト部、4:グリップ部、5:打球面、6:
打球面を形成する面、7:粗面、8:ガット挿通孔、B:断
面、T:正面幅の最大幅、R1:曲率半径、R2:幅方向後端、
Y1、Y2:打球面を形成する面に対する左右の断面。

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】フレームを打球面に対し垂直方向に切断し
    た断面形状において、前記断面形状は、打球面を形成す
    る面に対して左右非対称であって、フレーム正面幅の最
    大幅の部位は、前記打球面を形成する面に対して左右ど
    ちらか一方に偏位し、かつ、前記最大幅を有する側の前
    方の曲率半径は、前記最大幅の1/2〜4/10の範囲内であ
    って、前記フレームに穿設されるガット挿通孔は、前記
    断面の重心を通る位置に形成したことを特徴とするラケ
    ットフレーム。
  2. 【請求項2】前記フレームの表面を、粗面加工としたこ
    とを特徴とする請求項1記載のラケットフレーム。
  3. 【請求項3】前記粗面加工を形成した部分は、少なくと
    もフレームの打球面の最大横幅の位置より先端部分とし
    たことを特徴とする請求項1または2記載のラケットフ
    レーム。
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