JP2512599Y2

JP2512599Y2 - 組立庫用基礎枠部材

Info

Publication number: JP2512599Y2
Application number: JP1989118108U
Authority: JP
Inventors: 誠三足立
Original assignee: 昭和アルミニウム株式会社
Priority date: 1989-10-06
Filing date: 1989-10-06
Publication date: 1996-10-02
Anticipated expiration: 2004-10-06
Also published as: JPH0357385U

Description

【考案の詳細な説明】産業上の利用分野この考案は、組立式冷蔵庫、組立式冷凍庫、組立式保
冷庫、組立式断熱庫等の基礎枠に用いられる基礎枠部材
に関する。

従来の技術たとえば、組立式冷蔵庫は、第11図に示すように、基
礎枠（30）上に複数の断熱床パネル（31）、複数の断熱
壁パネル（32）および複数の断熱天井パネル（33）を配
置することにより形成されている。従来、このような基
礎枠（30）は、木製または鉄製の複数の角柱状枠部材を
組み合わせることにより形成されていた。

考案が解決しようとする課題しかしながら、木製枠部材は水分に対して弱く、しか
も腐食の問題があって、長期間の使用に耐えないという
問題があった。また、鉄製枠部材の場合には、防食のた
めの塗装を必要としコストが高くなるとともに、水分、
モルタル等から発生するアルカリ性成分により腐食が発
生し、結果的に長期間の使用に耐えないという問題があ
った。さらに、組立庫というのは、各部品が工場で製造
され、これが設置場所に運ばれて組立てられるものであ
るために、鉄製鉄製枠部材の場合には、取扱いが困難に
なり、施工性も悪くなるという問題があった。

この考案の目的は、上記問題を解決した組立庫用基礎
枠部材を提供することにある。

課題を解決するための手段この考案による組立庫用基礎枠部材は、角柱状プラス
チック成形体と、成形体内に、その全長にわたって埋設
された金属製補強部材とよりなり、補強部材が、垂直壁
部分と、この垂直壁部分に連なった水平壁部分とを備え
ているものである。

上記において、プラスチック成形体は、たとえばポリ
エチレン、ポリプロピレン、塩化ビニルなどからなる。
補強部材は、たとえば鉄、アルミニウム、およびこれら
の合金などからなる。

作用角柱状プラスチック成形体内に金属製補強部材が埋設
されているので、プラスチックの働きにより、補強部材
の耐食性が優れたものとなる。また、プラスチック成形
体の全長にわたって埋設された金属製補強部材が、垂直
壁部分と、この垂直壁部分に連なった水平壁部分とを備
えているので、強度、特に曲げおよび捩じれに対する強
度が増大する。さらに、従来の鉄製枠部材に比較してコ
ストが安くなるとともに軽量になる。

実施例以下、この考案の実施例を、図面を参照して説明す
る。全図面を通じて同一物および同一部分には同一符号
を付して説明を省略する。

この考案の第１の実施例を示す第１図において、組立
庫用基礎枠部材（１）は、横断面正方形の角柱状プラス
チック成形体（２）と、成形体（２）内に、その全長に
わたって埋設された角筒状型材からなる金属製補強部材
（３）とよりなる。補強部材（３）は、互いに対向する
２つの垂直壁部分（3a）と両垂直壁部分（3a）の上下両
縁どうしを連結する上下の水平壁部分（3b）とよりな
る。補強部材（３）の内部にはプラスチックは存在して
いない。

補強部材（３）の軸線は、成形体（２）の軸線よりも
上方にある。これは、枠部材（３）に、枠に組むさいに
用いる切欠きを形成した場合に、補強部材（３）が外部
に露出しないようにするためである。また、図示は省略
しているが、補強部材（３）の両端部はプラスチック成
形体（２）の両端部から外部に露出していない。

このような枠部材（１）は、第２図に示すように、金
型（４）内に補強部材（３）を配置した後、この金型
（４）内に溶融プラスチックを注入することにより作ら
れる。図示は省略したが、補強部材（３）は、たとえば
金型（４）内に配置されか成形体（２）を形成するのと
同一材料で形成された支持部材上に載せられることによ
り、金型（４）の底部から所定距離上方に配置される。

第３図〜第10図はそれぞれこの考案の他の実施例を示
す。

第３図において、基礎枠部材（９）の金属製補強部材
（10）は溝型材からなり、その開口を側方に向けて成形
体（２）内に埋設されている。補強部材（10）は、１つ
の垂直壁部分（10a）と、垂直壁部分（10a）の上下両縁
に連なって右方に伸びた２つの水平壁部分（10b）とよ
りなる。

第４図において、基礎枠部材（11）の金属製補強部材
（12）はリップ溝型材からなり、その開口を側方に向け
て成形体（２）内に埋設されている。補強部材（12）
は、１つの垂直壁部分（12a）と、垂直壁部分（12a）の
上下両縁に連なって右方に伸びた２つの水平壁部分（12
b）とを備えている。

第５図において、基礎枠部材（13）の金属製補強部材
（14）はＩ型材からなる。補強部材（14）は、１つの垂
直壁部分（14a）と、幅の中央部で垂直壁部分（14a）の
上下両縁に連なった２つの水平壁部分（14b）とよりな
る。そして、垂直壁部分（14a）に、長さ方向に所定間
隔をおいて複数の孔（15）が形成されている。

第６図において、基礎枠部材（18）の金属製補強部材
（19）は山型材からなる。補強部材（19）は、１つの垂
直壁部分（19a）と、垂直壁部分（19a）の上縁に連なっ
て右方に伸びた水平壁部分（19b）とよりなる。

第７図において、基礎枠部材（20）の金属製補強部材
（21）はＴ型材からなる。補強部材（21）は、１つの垂
直壁部分（21a）と、幅の中央部で垂直壁部分（21a）の
上縁に連なった水平壁部分（21b）とよりなる。

第８図において、基礎枠部材（22）の金属製補強部材
（23）は、開口を右方に向けた溝型材からなる。補強部
材（23）は、１つの垂直壁部分（23a）と、垂直壁部分
（23a）の上縁に連なって右方に伸びた上水平壁部分（2
3b）と、垂直壁部分（23a）の下縁に連なって右方に伸
びかつ上水平壁部分（23b）よりも幅の狭い下水平壁部
分（23c）とよりなる。

第９図において、基礎枠部材（24）の金属製補強部材
（25）はＺ型材からなる。補強部材（25）は、１つの垂
直壁部分（25a）と、垂直壁部分（25a）の上縁に連なっ
て右方に伸びた上水平壁部分（25b）と、垂直壁部分（2
5a）の下縁に連なって左方に伸びた下水平壁部分（25
c）とよりなる。

第10図において、基礎枠部材（26）の金属製補強部材
（27）はハット型材からなる。補強部材（27）は、互い
に対向する２つの垂直壁部分（27a）と両垂直壁部分（2
7a）の上縁どうしを連結する水平壁部分（27b）とより
なる。

上記すべての実施例においては、プラスチック成形体
（２）は、横断面正方形であるが、これに限るものでは
ない。

考案の効果この考案の組立庫用基礎枠部材は、上述のように構成
されているので、プラスチック成形体の働きによって補
強部材の耐食性が向上し、長期間の使用に耐えることが
可能となる。しかも、補強材の働きにより、強度、特に
曲げおよび捩じれに対する強度が増大し、組立庫を支持
するのに十分な強度を備えたものとなる。また、鉄製の
角柱状枠部材に防食塗装を施したものに比べて、コスト
が安くなる。さらに、鉄製の角柱状枠部材に比べて重量
が小さくなり、取扱いが容易になるとともに、組立庫の
施工性が向上する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の第１の実施例を示す横断面図、第２
図は第１の実施例の枠部材を製造する方法を示す横断面
図、第３図はこの考案の第２の実施例を示す横断面図、
第４図はこの考案の第３の実施例を示す横断面図、第５
図はこの考案の第４の実施例を示す横断面図、第６図は
この考案の第５の実施例を示す横断面図、第７図はこの
考案の第６の実施例を示す横断面図、第８図はこの考案
の第７の実施例を示す横断面図、第９図はこの考案の第
８の実施例を示す横断面図、第10図はこの考案の第９の
実施例を示す横断面図、第11図は組立式冷蔵庫の分解斜
視図である。（１）（９）（11）（13）（18）（20）（22）（24）
（26）……基礎枠部材、（２）……プラスチック成形
体、（３）（10）（12）（14）（19）（21）（23）（2
5）（27）……金属製補強部材、（3a）（10a）（12a）
（14a）（19a）（21a）（23a）（25a）（27a）……垂直
壁部分、（3b）（10b）（12b）（14b）（19b）（21b）
（23b）（23C）（25b）（25C）（27b）……水平壁部
分。

Claims

(57)【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】角柱状プラスチック成形体と、成形体内
に、その全長にわたって埋設された金属製補強部材とよ
りなり、補強部材が、垂直壁部分と、この垂直壁部分に
連なった水平壁部分とを備えている組立庫用基礎枠部
材。