JP2511942Y2 - 芯材入り発泡樹脂成型体の製造装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は建材などに用いられる建材などに用いる芯材
入り発泡樹脂成型体の製造装置に関する。

〔従来技術とその問題点〕

本出願人は先に特開平3-2309号として芯材入り発泡樹
脂成型体およびその製造装置についての出願をした。

しかし、先願考案の製造装置では細かい意匠性の高い
成型体を表現することはできなかった。

〔問題点を解決するための手段とその作用〕

本考案は上記先願考案の発泡樹脂成型体の製造装置を
改良し、次の構成をとったものである。

すなわち、扁平の発泡樹脂注入ユニット２と芯材樹脂
注入ユニット１とを並列して、注入ダイス３を形成し、
該注入ダイス３の下流側に注入型６、発泡成型ダイス７
を接続し、注入型６は発泡成型ダイス７の天井6aを形成
しており、注入ダイス３の発泡樹脂供給口6bと芯材樹脂
供給口6cに注入ダイス３の発泡樹脂出口2c、芯材樹脂出
口1cを接続し、芯材樹脂10は発泡樹脂９の発泡とともに
発泡樹脂９の間に接続されながら、発泡ダイス７内に押
出される、芯材入り発泡樹脂成型体の製造装置。

本発明装置は上記構成を採用することにより、発泡樹
脂供給口6bからの発泡成型ダイス７への発泡樹脂押出量
を調節することにより、芯材樹脂が直線状になったり、
揺れた状態となり、意匠感の変更が可能となる。

（実施例の説明） 以下、本考案の実施例について説明する。

本考案の装置はほぼ並列した扁平の芯材樹脂注入ユニ
ット１、発泡樹脂注入ユニット２、からなり発泡樹脂９
と芯材樹脂10の通路をほぼ平行とした注入ダイス３と、
この注入ダイス３から押出される発泡樹脂を発泡させて
芯材樹脂を同行させる発泡成型ダイス７と、発泡成型ダ
イス７の天井6aを形成する樹脂注入型６とからなる。

（作用の説明） つぎに本考案装置の作用について説明する。

まず、発泡樹脂押出器４（第３図）から注入ダイス３
の発泡樹脂ユニット入口2aに発泡樹脂９が押出される。
発泡樹脂９は発泡樹脂ユニット入口2aから経路2bを経
て、出口2cから樹脂注入型６の発泡樹脂供給口6bに入
る。そして遂には樹脂注入型６の形成する天井6aに沿っ
て発泡成型ダイス７に押出される。

一方芯材樹脂10は芯材樹脂押出器５（第４図）から注
入ダイス３の芯材樹脂注入ユニット１の入口1aに押出さ
れる。そして芯材樹脂10は入口1aから経路1bを経て出口
1cに至り、さらに樹脂注入型６の芯材樹脂供給口6cに入
る。そしてついには発泡成型ダイス７に押出され発泡樹
脂９とともに一体に成型される。

このとき、第５図のように発泡樹脂９の発泡成型ダ
イス７の単位面積当たりの押出速度、押出圧力、押出量
が各々の発泡樹脂供給口6bについて等しい場合は第５図
のように成型物は発泡済み樹脂9aの中に成型済み芯材
10aが直線状に成形される。

また、第６図のように発泡樹脂供給口6bからの発泡
樹脂９の押出量、押出速度、押出圧力が異なると芯材樹
脂は直線状に形成されない。したがって第６図のよう
に揺れた状態の成型済み芯材10aが発泡済み樹脂9aの中
に形成される。たとえば木目状態の芯材も形成できる。

ただし、成型済み芯材10a厚さは一定の厚さを保つよ
うに芯材樹脂10の押出圧力は調整される。

なお芯材は芯材樹脂に織物、編物の繊維状態のものを
混合してもよい。

本考案装置により得られる成型体は比重0.6〜0.8,芯
材のピッチ1.0〜1.5m/m 芯材の厚さ0.15〜0.2m/m 程
度のものが得られる。

〔考案の効果〕 発泡済み樹脂9aの強度を成型済み芯材10aが補強する
ので建材などの用途に耐えることができる。

また成型済み芯材10aが木目柄模様などの化粧模様を
形成し、意匠性の高い建材などの板状体が得られる。殊
に発泡樹脂９の押出量を各々の発泡樹脂供給口6bごとに
変えることにより変化の富んだ化粧模様が得られる。

扁平の芯材樹脂ユニット１と発泡樹脂注入ユニット２
とを並列する構成をとるので、各々のユニット1,2は極
く薄い厚さとなり、細い線の芯材の模様を形成でき、意
匠性の高い建材などの成型体が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図，第２図：芯材樹脂注入ユニット１と発泡樹脂注
入ユニット２との見取図、 第３図：注入ダイス３の見取図、 第４図：第３図IV-IV矢視図、 第５図：発泡樹脂９の押出速度が同一の場合の作用説
明図、 第５図：同じくできた成型体の見取図、 第６図：発泡樹脂９の押出速度が異なる場合の作用説
明図、 第６図：同じくできた成型体の見取図、 1:芯材樹脂注入ユニット、1a:入口、1b:経路、1c:出
口、2:発泡樹脂注入ユニット、2a:入口、2b:経路、2c:
出口、3:注入ダイス、4:発泡樹脂押出器、5:芯材樹脂押
出器、6:樹脂注入型、6a:天井、6b:発泡樹脂供給口、6
c:芯材樹脂供給口、7:発泡成型ダイス、8:熱源、9:発泡
樹脂、9a:発泡済み樹脂、10:芯材樹脂、10a:成型済み芯
材。

Claims (2)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】扁平の発泡樹脂注入ユニット２と芯材樹脂
   注入ユニット１とを並列して、発泡樹脂９と芯材樹脂10
   の通路をほぼ平行させた注入ダイス３を形成し、該注入
   ダイス３の下流側に注入型６、発泡成型ダイス７を接続
   し、注入型６は発泡成型ダイス７の天井6aを形成してお
   り、注入ダイス３の発泡樹脂供給口6bと芯材樹脂供給口
   6cに注入ダイス３の発泡樹脂出口2c、芯材樹脂出口1cを
   接続し、芯材樹脂10は発泡樹脂９の発泡とともに発泡樹
   脂９の間に接続されながら、発泡ダイス７内に押出され
   る、ことを特徴とする芯材入り発泡樹脂成型体の製造装
   置。
2. 【請求項２】発泡樹脂供給口6bからの発泡成型ダイス７
   内への発泡樹脂押出量は調節自在である請求項１記載の
   芯材入り発泡樹脂成型体の製造装置。