JP2510872Y2 - 押出成形機 - Google Patents
押出成形機Info
- Publication number
- JP2510872Y2 JP2510872Y2 JP1991077316U JP7731691U JP2510872Y2 JP 2510872 Y2 JP2510872 Y2 JP 2510872Y2 JP 1991077316 U JP1991077316 U JP 1991077316U JP 7731691 U JP7731691 U JP 7731691U JP 2510872 Y2 JP2510872 Y2 JP 2510872Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- nipple
- core
- extrusion molding
- holder
- inner diameter
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Manufacturing Of Electric Cables (AREA)
- Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Processes Specially Adapted For Manufacturing Cables (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、電線・ケーブルのシ
ース又は絶縁被覆の押出成形機に関するものである。
ース又は絶縁被覆の押出成形機に関するものである。
【0002】
【従来の技術及びその課題】この種の押出成形機は、図
1を参照して説明すると、シリンダ1の先端にクロスヘ
ッド2を装着し、このクロスヘッド2に、ニップルホル
ダー3を介してニップル4を装着するとともにダイス5
を装着したものであり、ニップルホルダー3、ニップル
4、ダイス5内に電線・ケーブルコアa(以下、単にコ
アaと称す)を貫通させ、スクリュー6によりシリンダ
1からクロスヘッド2内に樹脂組成物bを送り込んで、
その樹脂組成物bをコアaの外周に押出被覆する。
1を参照して説明すると、シリンダ1の先端にクロスヘ
ッド2を装着し、このクロスヘッド2に、ニップルホル
ダー3を介してニップル4を装着するとともにダイス5
を装着したものであり、ニップルホルダー3、ニップル
4、ダイス5内に電線・ケーブルコアa(以下、単にコ
アaと称す)を貫通させ、スクリュー6によりシリンダ
1からクロスヘッド2内に樹脂組成物bを送り込んで、
その樹脂組成物bをコアaの外周に押出被覆する。
【0003】その押出成形において、コアaに樹脂組成
物bをその押出成形圧力をかけた状態で押出被覆するも
のと、図1のごとくニップル4をダイス5の前面より突
出させて、コアaに押出成形圧力がかからない状態で押
出被覆するものとがある。さらに、後者は、ニップルホ
ルダー3及びニップル4内を吸気して押出成形後に被覆
bをコアaに密着させるものと、吸気せずに密着させな
いものとがある。
物bをその押出成形圧力をかけた状態で押出被覆するも
のと、図1のごとくニップル4をダイス5の前面より突
出させて、コアaに押出成形圧力がかからない状態で押
出被覆するものとがある。さらに、後者は、ニップルホ
ルダー3及びニップル4内を吸気して押出成形後に被覆
bをコアaに密着させるものと、吸気せずに密着させな
いものとがある。
【0004】この後者の被覆bをコアaに密着させるも
のにおいて、ニップルホルダー3内が吸気されると、ニ
ップルホルダー3の上流側に吸気によるその導入口部3
aに流れ込む速い空気の流れが生じる。このため、この
空気流によって、塵埃や飛翔中の虫等がニップルホルダ
ー3内に侵入して、ニップル4から押出される樹脂組成
物bに混入し、被覆(シース)bの不良の原因となって
いた。また、作業者の衣服の端がニップルホルダー3内
に吸い込まれるなどの事故が生じていた。また、同様の
別の提案として、実願昭50−138180号(実開昭
52−051368号)のマイクロフィルムにおいて
「クロスヘッドダイにおける吸引装置」が提案されてい
る。この提案は、その従来技術において吸引ダクトのコ
ア導入部にゴムシールを設けているが、このゴムシール
により前工程でコアと被覆との密着を良くするために、
コアの表面に塗布した粘着剤がしごき取られてしまい、
更に、しごき取られた粘着剤がゴムシールに蓄積してゴ
ミ等の付着を促進し、その結果被覆に傷が生ずる問題を
解決するために、コアのダクトへの導入部に微小間隙を
設けた。しかし、微小間隙を設けると、ダイリップ先端
の負圧レベルが下がり、残留空気の吸引・排出が不完全
になるので、これを補うためダイリップの直近に吸引口
を開口させたものであるが、前記微小間隙の後端(コア
導入端)で、外気が強力に吸引され、その気流に乗って
塵埃や飛翔中の虫等が吸い込まれる問題は解決されてい
ない。
のにおいて、ニップルホルダー3内が吸気されると、ニ
ップルホルダー3の上流側に吸気によるその導入口部3
aに流れ込む速い空気の流れが生じる。このため、この
空気流によって、塵埃や飛翔中の虫等がニップルホルダ
ー3内に侵入して、ニップル4から押出される樹脂組成
物bに混入し、被覆(シース)bの不良の原因となって
いた。また、作業者の衣服の端がニップルホルダー3内
に吸い込まれるなどの事故が生じていた。また、同様の
別の提案として、実願昭50−138180号(実開昭
52−051368号)のマイクロフィルムにおいて
「クロスヘッドダイにおける吸引装置」が提案されてい
る。この提案は、その従来技術において吸引ダクトのコ
ア導入部にゴムシールを設けているが、このゴムシール
により前工程でコアと被覆との密着を良くするために、
コアの表面に塗布した粘着剤がしごき取られてしまい、
更に、しごき取られた粘着剤がゴムシールに蓄積してゴ
ミ等の付着を促進し、その結果被覆に傷が生ずる問題を
解決するために、コアのダクトへの導入部に微小間隙を
設けた。しかし、微小間隙を設けると、ダイリップ先端
の負圧レベルが下がり、残留空気の吸引・排出が不完全
になるので、これを補うためダイリップの直近に吸引口
を開口させたものであるが、前記微小間隙の後端(コア
導入端)で、外気が強力に吸引され、その気流に乗って
塵埃や飛翔中の虫等が吸い込まれる問題は解決されてい
ない。
【0005】この考案は、以上の点に留意し、上記ニッ
プルホルダー内への空気流の緩和を図ることを課題とす
る。
プルホルダー内への空気流の緩和を図ることを課題とす
る。
【0006】
【問題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この考案にあっては、クロスヘッドにニップルホル
ダーを介してニップルを装着し、前記ニップルホルダー
内に吸気ブロアーを接続した、前述の被覆をコアに密着
させる押出成形機において、上記ニップルホルダーのコ
ア導入部に、コアガイドの内径より大きい内径を有する
多孔板製の筒状フードを上記走行するコアと同一軸にそ
の上流側に向かって設けた構成としたのてある。
に、この考案にあっては、クロスヘッドにニップルホル
ダーを介してニップルを装着し、前記ニップルホルダー
内に吸気ブロアーを接続した、前述の被覆をコアに密着
させる押出成形機において、上記ニップルホルダーのコ
ア導入部に、コアガイドの内径より大きい内径を有する
多孔板製の筒状フードを上記走行するコアと同一軸にそ
の上流側に向かって設けた構成としたのてある。
【0007】上記多孔板には、パンチングボード等の板
状物のみならず、ラス網、ワイヤーネット等を挙げるこ
とができる。要は後記の空気流の緩和作用をなす多孔な
ものなら全てよい。よって、孔の面積割合、フードの上
流側への長さなどはその緩和作用を考慮して実験、実操
業等により適宜に選定する。
状物のみならず、ラス網、ワイヤーネット等を挙げるこ
とができる。要は後記の空気流の緩和作用をなす多孔な
ものなら全てよい。よって、孔の面積割合、フードの上
流側への長さなどはその緩和作用を考慮して実験、実操
業等により適宜に選定する。
【0008】
【作用】このように構成するこの考案にあっては、従来
と同様に吸気ブロアーによってニップルホルダー及びニ
ップル内が吸気されて、樹脂混和物がコアに密着状態で
被覆される。このとき、ニップル先端部の残留空気を吸
引・排出した残余の負圧は、コアとコアガイドとの隙間
を通じて強力吸引されて外気が流入するが、コアガイド
の内径より内径の大きい多孔板製の筒状フード内で流速
は一気に低下し、更に多孔から分散流入するので吸引力
が弱められ塵埃・虫等の吸引はなくなる。
と同様に吸気ブロアーによってニップルホルダー及びニ
ップル内が吸気されて、樹脂混和物がコアに密着状態で
被覆される。このとき、ニップル先端部の残留空気を吸
引・排出した残余の負圧は、コアとコアガイドとの隙間
を通じて強力吸引されて外気が流入するが、コアガイド
の内径より内径の大きい多孔板製の筒状フード内で流速
は一気に低下し、更に多孔から分散流入するので吸引力
が弱められ塵埃・虫等の吸引はなくなる。
【0009】
【実施例】前述のごとく、図1に示すように、シリンダ
1の先端にクロスヘッド2が装着され、このクロスヘッ
ド2に、ニップルホルダー3を介してニップル4が装着
されているとともにダイス5が装着されている。
1の先端にクロスヘッド2が装着され、このクロスヘッ
ド2に、ニップルホルダー3を介してニップル4が装着
されているとともにダイス5が装着されている。
【0010】ニップルホルダー3のコア導入部3aには
吸気筒7がねじ止めされ、その吸気口7aに図示しない
吸気ブロアーが接続されており、この吸気ブロアーによ
りニップホルダー3及びニップル4内が吸気される。ま
た、その吸気筒7にはコアガイド11の内径より大きい
内径を有するワイヤネットからなる円筒状フード8が走
行するコアaと同一軸にねじ止めされている。なお、図
中、9はブレーカープレート、10はヒータである。
吸気筒7がねじ止めされ、その吸気口7aに図示しない
吸気ブロアーが接続されており、この吸気ブロアーによ
りニップホルダー3及びニップル4内が吸気される。ま
た、その吸気筒7にはコアガイド11の内径より大きい
内径を有するワイヤネットからなる円筒状フード8が走
行するコアaと同一軸にねじ止めされている。なお、図
中、9はブレーカープレート、10はヒータである。
【0011】この実施例は以上の構成であり、スクリュ
ウ6によりニップル4とダイス5の間から樹脂組成物b
が押出され、ニップルホルダー3及びニップル4内に吸
気により樹脂組成物bがコアaに密着状態で被覆され
る。このとき、ニップル先端部の残留空気を吸引・排出
した残余の負圧は、コアとコアガイドとの隙間を通じて
強力に吸引されて外気が流入するが、コアガイドの内径
より内径の大きい多孔板製の筒状フード内で流速は一気
に低下し、更に多孔から分散流入するので吸引力が弱め
られ塵埃・虫等のニップホルダー3内への入り込みもな
くなるとともに、作業者の衣服の端が吸引される恐れも
ない。
ウ6によりニップル4とダイス5の間から樹脂組成物b
が押出され、ニップルホルダー3及びニップル4内に吸
気により樹脂組成物bがコアaに密着状態で被覆され
る。このとき、ニップル先端部の残留空気を吸引・排出
した残余の負圧は、コアとコアガイドとの隙間を通じて
強力に吸引されて外気が流入するが、コアガイドの内径
より内径の大きい多孔板製の筒状フード内で流速は一気
に低下し、更に多孔から分散流入するので吸引力が弱め
られ塵埃・虫等のニップホルダー3内への入り込みもな
くなるとともに、作業者の衣服の端が吸引される恐れも
ない。
【0012】
【考案の効果】この考案は以上のように構成したので、
被覆(シース)に塵埃・虫などの混入がなくなり、押出
成形の不良率の低下を図ることができるうえに、作業者
の衣服の端が吸引される等の不都合もない。
被覆(シース)に塵埃・虫などの混入がなくなり、押出
成形の不良率の低下を図ることができるうえに、作業者
の衣服の端が吸引される等の不都合もない。
【図1】一実施例の断面図
1 シリンダ 2 クロスヘッド 3 ニップルホルダー 3a コア導入口部 4 ニップル 5 ダイス 6 スクリュー 7 吸気筒 7a 吸気孔 8 フード 8a 孔 9 ブレーカプレート 10 ヒータ a 電気・ケーブルコア b 樹脂組成物(被覆)
Claims (1)
- 【請求項1】 クロスヘッドにニップルホルダーを介し
てニップルを装着し、前記ニップルホルダー内に吸気ブ
ロアーを接続した押出成形機において、上記ニップルホ
ルダーのコア導入部に、コアガイドの内径よりも大きい
内径を有する多孔板製の筒状フードを上記走行するコア
と同一軸にその上流側に向かって設けたことを特徴とす
る押出成形機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991077316U JP2510872Y2 (ja) | 1991-09-25 | 1991-09-25 | 押出成形機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991077316U JP2510872Y2 (ja) | 1991-09-25 | 1991-09-25 | 押出成形機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0527918U JPH0527918U (ja) | 1993-04-09 |
JP2510872Y2 true JP2510872Y2 (ja) | 1996-09-18 |
Family
ID=13630525
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991077316U Expired - Lifetime JP2510872Y2 (ja) | 1991-09-25 | 1991-09-25 | 押出成形機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2510872Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009060768A1 (ja) * | 2007-11-09 | 2009-05-14 | Fujikura Ltd. | ルースチューブの押出成形方法及びその装置、並びに、ルースチューブ |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5488993B2 (ja) * | 2010-04-28 | 2014-05-14 | タツタ電線株式会社 | 被覆電線の製造方法及び被覆電線 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3908591A (en) * | 1974-04-29 | 1975-09-30 | Owens Corning Fiberglass Corp | Apparatus for treating sheet material |
-
1991
- 1991-09-25 JP JP1991077316U patent/JP2510872Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009060768A1 (ja) * | 2007-11-09 | 2009-05-14 | Fujikura Ltd. | ルースチューブの押出成形方法及びその装置、並びに、ルースチューブ |
US8470213B2 (en) | 2007-11-09 | 2013-06-25 | Fujikura Ltd. | Method for extrusion-molding loose tube and apparatus therefor, and loose tube |
US9056434B2 (en) | 2007-11-09 | 2015-06-16 | Fujikura Ltd. | Method for extrusion-molding loose tube and apparatus therefor, and loose tube |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0527918U (ja) | 1993-04-09 |
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